エッセイ

2008年5月29日


[書]木 - 幸田文

先日読んだ "崩れ" よりも柔らかい。

完全にはまった。彼女独特の文体、視点にひかれる。実際の定義はできないが、"きれいな日本語" のイメージが合いそうな文章。全集を買ってしまいそう。

木 (新潮文庫)木 (新潮文庫)
幸田 文
新潮社
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2008年5月23日


[書]姜尚中の政治学入門 - 姜尚中

大学の時の教授。卒業する頃には東大に移ってしまっていたけど。

授業の人気はすさまじく、教室は常に超満員。昔から天の邪鬼だったので、結局受けずじまいで終わってしまった。今となってはモッタイナイ。

タイトルには "入門" と付いているけど、前提となっている○○主義がわからないという用語多数で、結構難儀した。Wikipedia を見つつ読んだ。

けど結局政治学がなんなのかはわからず。哲学、思想史、歴史学が入り乱れている感じ。というか、歴史学の一部か?

民主主義がめざす人民(多数者) による政治は、見方を変えれば、マジョリティによるマイノリティの専制支配と背中合わせでもあります

という箇所は、著者も"全体主義の悪夢" と書いてあるように、非常に怖い。
姜尚中の政治学入門 (集英社新書)姜尚中の政治学入門 (集英社新書)
姜 尚中
集英社
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2008年5月16日


[書]考えるヒント - 小林秀雄

ムズイ。言葉を突き詰めた文章がこんなに難しいとは。1回読んだだけでの理解度は 1.5割程度。周りを完全に遮断して、かなり集中して読んだけど、全然わからない。

知らない単語はないけど、普段使っているような単語でも、厳密な意味を理解していないから、深く突っ込んで書かれた文章がわからないんだろうな。決して 50年前の文章だからということではないはず。悔しいなぁ。

何となくわかったのは、「読者」「言葉」「平家物語」「批評」。

「言葉」で紹介されていた本居宣長の言葉

「姿ハ似セガタク、意ハ似セ易シ」は深い。

→ 「言葉は真似しがたいが、意味は真似しやすい」

読んだときは逆だと思ったが、説明読んで納得。まず感情が先にあって、それからそれを言葉にする。

考えるヒント (文春文庫)考えるヒント (文春文庫)
小林 秀雄
文藝春秋
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2008年5月14日


[書]崩れ - 幸田文

幸田文の本を読むのは初。幸田露伴の娘と言うことしか知らなかった。

これは文学とエッセイの中間的な本。

全国各地に散らばる崩壊地を訪ねて回ったルポ風エッセイ。

70歳を超えてから、これだけのバイタリティがあるのは凄い。

著者は文学者ということもあって、単なるエッセイにとどまらず、"自然" 対 "人" という構図を作りながら、人間の内面をきちんと描いている。
崩れ (講談社文庫)崩れ (講談社文庫)
幸田 文
講談社
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参考
崩れ (雪山大好きっ娘。2.0)


2008年5月12日


[書]富士山を汚すのは誰か - 野口健

完全に野口健を誤解してた。

肩書きは相変わらず気にくわないが、これはいい本。

エベレストおよび富士山でのゴミ拾いについて、著者のこれまでの経験を書いた本。

ごみと意識についていろいろ書いているが
ごみというのは、不法投棄のような一部のケースを除けば、悪意があって捨てるのではない。意識がないから、捨ててしまうのだ。


これはどうなの?

自分を振り返った場合、昔から「ゴミはゴミ箱へ」と小学校でも親からもさんざん言われていた。常識というか最低限のマナーじゃないの? それとも時代の問題?
富士山を汚すのは誰か    ――清掃登山と環境問題 (角川oneテーマ21 A 82)富士山を汚すのは誰か ――清掃登山と環境問題 (角川oneテーマ21 A 82)
野口 健
角川グループパブリッシング
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参考
野口健公式WEBサイト

2008年5月11日


[書]登ってわかる富士山の魅力 - 伊藤フミヒロ

ヤマケイの元編集長が書いた富士山本。

過去に何冊か富士山の本を出しているだけあってコンパクトにまとまっている。

8章のパラグライダーで山頂からフライトするまでの紀行文がグーだった。
登ってわかる 富士山の魅力 (祥伝社新書112) (祥伝社新書 112)登ってわかる 富士山の魅力 (祥伝社新書112) (祥伝社新書 112)
伊藤フミヒロ
祥伝社
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参考
登ってわかる富士山の魅力 (雪山大好きっ娘。2.0)


2008年5月 7日


[書]宮大工の人育て - 菊池恭二

薬師寺金堂、西塔の再建事業に関わることから宮大工としての道に本格的に入った、菊池恭二の自伝的な本。

弟子を育てる際のキモは、「教えない」こと。「なぜ、こうなるのだろう?」と、弟子がウズウズしてくるのを「待つ」こと。

この辺は IT系とはちょっと違う。ただの教えて君はさすがにまずいけど、とにかく分からないことはどんどん聞くというのが IT系。まぁ IT系はググれば大抵解決しちゃうんだけど。

手に職を持っていない身としては、職人さんは憧れの存在だ。

「一芸を極めれば、他芸の神髄から何かを学び取り、自分をさらに高めることができる。だから自分の道を究めるべく、精進しなさい。」という言は耳タコ。何事もそう。強みが一つでもある人間はどこへいっても強い。

作者が一番好きな建築物として挙げているのが、奈良の長弓寺本堂。恥ずかしながら初耳。へぇー、生駒にあるんだ。今度行ってみよう。
宮大工の人育て (祥伝社新書 104) (祥伝社新書 (104))宮大工の人育て (祥伝社新書 104) (祥伝社新書 (104))菊池 恭二
祥伝社
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2008年4月 9日


[書]早わかり世界の文学 - 清水義範

清水義範の最新作。タイトルはちょっとずれてる気がする。どちらかというと清水義範の文学論。

最近文学本読んでないなぁ。買ったまま積んである本は結構あるから、たまには文学も読もーっと。
早わかり世界の文学―パスティーシュ読書術 (ちくま新書 712)早わかり世界の文学―パスティーシュ読書術 (ちくま新書 712)
清水 義範
筑摩書房
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管理人:えのきど。
職業:Web Design Engineer
(Designer+Programmer) / 2

Designer にも Programmer にも成りきれず、どっちつかずでふらふらしてます。先は見えてません。

生存証明用の日々のメモブログ。メインは雪山大好きっ娘。です。

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