70歳・三浦雄一郎の挑戦 エベレスト制覇への全記録
(2003/7/13 21:00-23:00 BS朝日)
今年の 5月に三浦雄一郎親子が、70歳というエベレスト登頂者最高齢記録を作った時のドキュメンタリーです。
山業界(?) では「今どき、酸素すぱすぱ吸って、シェルパたくさん使って、極地法で登るなんて時代錯誤も甚だしい」という風潮があります。が、それは一部の先鋭的なクライマーによる発言であったものが、山渓や岳人にたびたび載るうちに、あたかも登山界全体の意見であるかのように定着してしまいました。
「登山=冒険」として捉えた場合それは確かに正論ではありますが、「登山=趣味」の人からすれば正論ではなく、ただ邪魔なだけです。どんな手段で登ろうが、登山であることには変わりません。
また、「今どき極地法はありえない」という主張と併せて、全ての 8000m 峰が単独無酸素で落とされている現在では、極地法を使って高所登山を行った登山者に対して「堕落している」、「金で山頂を買った」とまで言われる傾向があります。恥ずかしながら当方も似たような考えを持っておりました。しかしながら、エベレストが極地法で登られた 50年前も、アルパインスタイルで攻められている現在も、登山装備や技術は進歩したかもしれませんが、エベレスト自体は何ら変わってはおらず、厳しい自然環境は相も変わらずそこにあり、酸素吸っているとはいえ、苦しいことには変わりません。
きちんとエベレスト登山の映像を見るのは今回が初めてですが、どこを切り取って見ても大変さ、エベレストの巨大さしか見えてきません。一ノ倉でマルチピッチなんて言ってた自分がアホに見えます。このドキュメンタリーを見て、山に対してもう少し謙虚に生きようと思いました。
山本さん、メディアを有難うございました。



