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我々はいかに「石」にかじりついてきたか

(2004/8/30 菊地敏之東京新聞出版局)
我々はいかに「石」にかじりついてきたか

菊地さんのねたみとひがみと蛇足で綴られた、日本におけるフリークライミング小史。この手の話はクライミングの入門書に少し書かれる程度で、ここまで細かく体系的に書かれている本はありませんでした。体系的に書かれているとはいえ、お堅い話はなく、頻繁に話が脱線するので楽しく読めます。諸所爆笑です。

ジョンバーカーの岩雪ショックあたりの話から、比較的最近までのエポックメイキング的な出来事を細かく解説しています。菊地さん自身がクライミングの歴史と一緒に歩んできたような人生なので、半ば自伝としても捉えられます。ただ、90年代後半あたりからの記事に関しては、菊地さんの中での位置づけがはっきりしていないからか、それともよく知らないからなのか、やや筆の勢いが鈍った感があります。

この本はフリークライミングという観点からクライミングを捉えていますが、菊地さん自体アルパインの経験もバリバリで、谷川岳一ノ倉沢烏帽子奥壁大氷柱初登やヒマラヤ・トランゴタワー登攀などの記録も持っています。フリークライミングと言うと、クライミング形態の一種、アルパインクライミングの対極に有るものと捉えられがちですが、平山ユージさんの業績やアルパインルートのフリー化なんかを考えると、アルパインもフリーもクライミングであり、境界線を引くのは難しくなっているので、これまでフリークライミングとして捉えられてきた概念はスポーツクライミングとして特化し、それ以外は単純にクライミングとしてしまった方が自分の中ではしっくりきます。もちろん人工や冬季はちょっと違ってきますが。菊地さんも最後に、フリークライミングの追及とは "態度" の追求であると書いていますが、決してそれはフリーだけではなく、クライミング全般に言えることだと思います。

また、この本はリファレンスとしても非常に便利なので、巻末にクライマーで索引をつけたら、なお良かったかもしれません。

自分自身、クライミングを始めてからまだ 1年半ほどなのでクライミングの歴史に関してはまだまだ ??? 状態で、最近はロクスノだけでは飽き足らず、過去の岩雪を読むことが多いのですが、この本のおかげで、これまで点となっていた話が繋がって線になった感じでよかったです。最近はクライミングの古典(?) を集め始めたので、順番に読んでいくと、より一層理解が深まってクライミングが面白くなるかもしれません。それにしても女性クライマーって少ないですね。室井由美子さんと大岩あき子さんが出てくる程度です。クライマー夫妻のなれそめ話なんかもあったらもっと面白かったかもしれません。

最近集めているクライミングの古典本
最近集めているクライミングの古典本

おまけ
今日からオフィスが新宿に引越し、紀伊国屋まで 3分、石井スポーツまで 5分と恵まれた環境になったので、入り浸りそうです。


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