ジャパンツアー 2004 最終戦 in 金沢

女子スーパーファイナルの小林由佳選手
今年のジャパンカップ最終戦ということと、12年の歴史に幕を下ろすということでジャパンカップ自体の最終戦という意味もあり、まだ小林由佳ちゃんジャパンカップを見たことがなかったので、はるばる石川県・金沢まで観戦してきました。
コンペはヴィテンののいちという新しくできたばかりのスポーツ複合施設のオープニングイベントとして行われました。館内はまだできたてほやほやで新しい建物の匂いがあふれていました。
クライミングウォールはこじんまりとした一角に押し込められてしまってはいるものの、真ん中に 15m の柱があり、その周囲をぐるっと、垂壁のルートとボルダー壁が取り囲んでおり、今回のコンペは真ん中の柱を使って行われました。傾斜は余りなく、上部にちょっとしたルーフがある壁でした。今回のルートセッターは飯山健二さんです。
進行は女子準決勝、男子準決勝、女子決勝、男子決勝の順番で行われました。
女子準決勝
女子準決勝には 11人が参加。持ち時間は 8分で、決勝に行けるのは 6人。初めて見る小林由佳ちゃん、ゆうこりんももちろんかわいいのですが、米倉選手めっちゃかわいい。萌~。Web でしか見たことがなかった長身の真達選手もすらっとしていてかっこよかったです。ちなみに 5.13d まで登られています。結果は完登の小林選手、野口選手を筆頭に、ルーフを乗り越せるかどうかが決勝進出の分かれ目となりました。
決勝進出者は小林、野口、榊原、真達、福山、米倉選手の 6名でした。
女子準決勝オブザベーション中 なぜか佐川さんも
男子準決勝
前日の予選を突破した 14名とシード選手 8名の 22名で行われました。決勝進出は完登できたかどうかというわかりやすい結果となりました。ルーフをトラバースしてから、抜ける箇所のムーブでみんな落とされていました。嵯峨選手が惜しくも終了点タッチで決勝進出ならず。各地の Blog に出てくる選手をいろいろと見れたのは大きな収穫でした。決勝進出者は常連さんの 9名でした。
女子決勝
注目は小林選手のジャパンツアー連勝記録を誰が止めるのかという点でした。ルートは男子の準決勝ルートをベースに行われました。ポイントは男子同様ルーフをトラバース(これも軽い横ランジが入るので悪い) してから、抜ける箇所のムーブ。しかも抜けるところでクリップ動作が入るので見ていても大変そうでした。4番目の榊選手が抜け口のホールドを掴むも正解ムーブとは逆の手で、次のムーブが起こせずにフォール。野口選手、小林選手はあっさりと完登してしまい、15歳 vs 16歳のスーパーファイナルにもつれ込みました。
野口パパの脇で観戦していましたが、応援がすごかったです・・・。

壁の張替え作業中
男子決勝
下部で蛇行が 2回入り、2回目はダウントラバースという課題。ここでもルーフの乗り越しが課題となりました。
立木選手・・・ルーフも乗り越し、上部の持ちにくいホールドに苦労し、そこを越えたホールドタッチでフォール。3位。
田中選手・・・ルーフの乗り越し部分でフォール。長身を生かしたダイナミックなクライミングが印象的でした。14cまで登られているとのことでした。
渡辺選手・・・ルーフの乗り越し部分でヒールフックを上手く決めれずフォール。下部の持ちにくいホールドを 1本指で越えて会場を沸かしていました。
茂垣選手・・・ルーフも乗り越し、上部で立木選手同様持ちにくいホールドに苦労し、立木選手がタッチしたホールドをキャッチしてフォール。2位
松島選手・・・下部でヒヤッとさせる場面が一度あるもののルーフも越え、立木、茂垣選手が苦労したホールドもしっかりキャッチし、その後は咆哮まじりで 3手出してフォール。優勝。
小澤選手・・・下部の持ちにくいホールドを上手く保持できず、滑ってフォール。よほど悔しかったのか、下りてからも壁を蹴りまくり、ロープをつけたまま、裏に行ってしまいました。
伊東選手・・・小澤選手と同じところでフォール。落ちてからボー然としていました。チョークが溜まってきて滑りやすくなっていたのではと思います。
佐川選手・・・松島選手がヒヤッとした場面で、ホールドの持つ箇所をじりじりと動かしているうちに滑ってしまってフォール。
篠崎選手・・・小澤、伊東選手と同じ持ちにくいホールドを上手く保持できずフォール。

決勝の松島選手
女子スーパーファイナル
野口選手対小林選手のサシでの対決。このルートも男子の決勝ルートをベースに、下部だけ女子向けに改良したルートを使用して行われました。最初の野口選手は下部を淡々とこなしルーフのトラバースも終え、ルーフを乗り越えるポイントで詰まってしまってフォール。
小林選手が野口選手よりも上れればその時点で優勝が決まる場面。緊張感が漂う中でのスタート。誰も声を発しないため、BGM だけが空しく響いていました。途中でかなりレストをしながら、上部を伺いながらのゆっくりとしたクライミング。ルーフのトラバースも無事こなし、野口選手がタッチのホールドもキャッチし、男子の決勝と同じ設定の上部へ。立木、茂垣選手が上手く持てなかったホールドもさっくり持って越え、会場は大盛り上がり。さらに松島選手が落ちたホールドもキャッチし、終了点手前あと 1手にタッチして惜しくもフォール。興奮度は最大でした。凄いですねぇ。
その後、ちょっとしたハプニングがあったものの、今大会の表彰式が行われ、併せて、年間のツアーチャンピオンも決定したため、その表彰式も行われました。年間チャンピオンは女子が 3戦全勝で文句なしの小林選手、男子が佐川選手と篠崎選手が同ポイントでダブル優勝となりました。

表彰式 佐川さんちゃっかり牛送の宣伝してるし
最後にジャパンツアーが終わってしまうということで、北山さんから締めの言葉があり、「JFA は永遠に不滅です」と締めていました。
小林選手から北山さんへ花束贈呈
初めて見たジャパンツアーでしたが、選手もお客さんも、会場が会場だけに、内輪ばかりではありましたが予想以上に盛り上っており、白けた雰囲気ではなくて良かったと思いました。ただ、日本全国規模で行われていたジャパンツアーがなくなってしまうことにより、草コンペは増えてきていますが、各地のクライマーの基準となるコンペが存在しなくなるため、モチベーションの低下に繋がらなければとも思います。
個人的には、日本のトップクライマーを一度に大勢見れたので大幅にモチベーションアップです。また機会があればコンペを見に行きたいと思います。
参考情報
最終リザルト

