事故報告詳細
ふーじんの Blog でも事故レポートはアップされましたが、ここにも一応自分なりに書いておきます。内容はほとんど一緒です。
【事故日時】
2006/3/4 12:00
【場所】
北海道・千代志別・Mネズミ(M7+)・3ピン目
ネズミ返しの氷柱の真裏のルート。ボルト 6本、15m 程薄かぶりのフェースを掛かりの良いカチ、クラックを繋いで登り、その後、氷を 4-5m 程登り、トラバースして立ち木で終了。 両脇のビビビのネズミ男(M8-)、ネズミ小僧(M8) と終了点は共有。ボルトの高さ は 1ピン目が 190cm、2ピン目が 290cm、3ピン目が 500cm 程度です。
アプローチの地図、ルート詳細に関しては "チャレンジアイスクライミング"、 ロクスノ 30号、26号、22号などを参照して下さい。
【事故原因】
クリップの際に、アックスがすっぽ抜けたことによる手繰り落ち。アックスはガ バにかかっていたものの、フラットでスローパー気味だったため、引き付けた時 にアックスの角度が外れやすい角度に動いたため、外れた模様。
【対策】
もう 1手出してからクリップするか、3ピン目までプリクリ。
Mixクライミングの場合、ホールドが欠けたり、アックスがすっぽ抜けたりの不 意落ちが多々あるので、プリクリが前提となっています。今回はプリクリ棒を持っ ていくのを忘れたためプリクリできませんでしたが、本来であれば、3ピン目の 高さくらいまではプリクリしてスタートすべし。ただ地元のクライマーはほとん どプリクリしないで登っているとのこと。
【時間経過】
6:50 晴れ
札幌の玉田さん宅を出発。国道 231号をひたすら北上。濃昼トンネルを抜けたあ たりから雪道となり、時々スリップ。
8:50 晴れ
千代志別、二ツ岩トンネル手前脇の駐車場に到着。
駐車場で旭川山岳会の藤田さんパーティに遭遇。
9:10 晴れ
藤田さんパーティに遅れること 10分で駐車場を出発。
850m 程の二ツ岩トンネルを抜け、柵を脇から超えて旧道へ。道路の除雪はされ ていないものの、積雪は 30cm程度。藤田さんパーティのラッセルを利用させて もらい千代志別の取付へ。
旧道からルンゼをつめる箇所で傾斜が増えるため、アイゼンが付いているフルー トブーツに靴を履き替える。
ネズミ返しの氷は下まできっちり繋がっている。ロケットとなりそうな氷柱はも う余り残っておらず、取付に着いてしまえば安全圏。気温は 1度。

ねずみエリア
10:00 晴れ・曇り・吹雪とめまぐるしく変わる
ネズミ系のルートがあるエリアに到着。荷物は Mネズミの取付にデポ。トポでネ ズミ系ルートのラインを確認してから、奥の天空の城のエリアへ。
天空の城エリアへは崖沿いをトラバースして行くので結構怖い。天空の城の氷も しっかりできていてトライできそうな感じ。藤田さんパーティは最初から天空の 城にトライのようで取付に荷物をデポされていました。

天空の城
11:00 吹雪
ねずみエリアに戻り、Mネズミ(M7+) にオンサイトトライ。ドライセクションは問題なクリア。氷の部 分に入ってから、終了点がどこにあるのかわからず、また、スクリューを持って 上がらなかったので、突っ込んで大丈夫かどうかの判断を迷っているうちに、氷 に刺していたアックスがすっぽ抜け、最後のボルトから 4m程ランナウトしてい たのでロングフォール。フォールの際に後ろのネズミ返しの氷柱に右手をぶつけ、 少し痛める。

Mネズミトライ中 1便目
ロープはそのままの状態にして、Topロープの形式でふーじんもトライ。2ピン目 まで上がってやめる。
12:00 吹雪
RPトライ。2ピン目までプリクリの状態でスタート。3ピン目右下のガバにアック スをマッチさせ、左手で 3ピン目をクリップしようとした時に、右手のアックス がすっぽ抜けて、手繰り落ち、グランドフォール。落下距離は 約 4m。
ネズミ返しの氷柱基部の氷の上に臀部から落ち、痛くてしばらくは身動きが取れ ない状態。とりあえずハーネスをはずし、ふーじんのザックの上に横になり、テ ルモスのコーヒーを飲んでレスト。
しばらくして、状況判断の結果、とりあえず下山することに。ふーじんに荷物を まとめてもらい、ロープと 1ピン目のヌンチャクだけ回収。自分の荷物をとりあ えず旧道までふーじんが背負って下ろす。
その間に症状の確認。手足は問題なく動き、頭や背中にも打った痛みはなし。痛 いのは腰のみ。動くと腰に激痛が走るものの、とりあえず動けたのでふーじんが 戻ってくる前から下山方向に動き始める。
足を前に出そうとすると痛いので、少しずつしか進めず、ふーじんが戻ってきて もほとんど進んでいない状態。ふーじんに残りの荷物をまとめてもらい、運んで もらう。
ルンゼは新雪が積もっていたので、当初はシリセードで下りることも考えるが、 腰が痛いので、後ろ向きになって、ふーじんにフォローしてもらいながらクライ ムダウンで下降。
13:30 晴れ
旧道着。ちょうど除雪車が見えたので、ふーじんに交渉してもらい、シャベルの 中に乗せてもらって国道まで運んでもらう。
国道に出たところで、ふーじんが車をヒッチハイクしてくれたので、駐車場の車 まで運んでもらう。
14:30 晴れ
駐車場着。
車の窓にダンボールが張ってあり、車上荒らしにやられたか? と思ったが、単に 窓を閉め忘れていたのを、現場の人が気づいて張っていてくれたようです。
座ってしまえば痛みはそれほどでもないので、運転して札幌へ向かう。天気が良 かったからか行きに雪道だった箇所の雪は解けており、運転は楽。
携帯電話は途中の浜益あたりまで来ないと入らず、浜益で玉田さんに連絡して、 札幌の救急病院の場所を確認、今日宿泊予定だった旅館をキャンセル。
途中、古譚のあたりで睡魔に襲われたため、道路脇に停車して 20分ほど仮眠。
コンビニでトイレに寄るも、痛くてほとんど牛歩。
17:00
石垣整形外科着。尿検査、レントゲン検査の結果、骨盤骨折、数日間の入院、全 治 2ヶ月半という診断を受ける。その場で拘束され即入院。現在に至る。
【事故日時】
2006/3/4 12:00
【場所】
北海道・千代志別・Mネズミ(M7+)・3ピン目
ネズミ返しの氷柱の真裏のルート。ボルト 6本、15m 程薄かぶりのフェースを掛かりの良いカチ、クラックを繋いで登り、その後、氷を 4-5m 程登り、トラバースして立ち木で終了。 両脇のビビビのネズミ男(M8-)、ネズミ小僧(M8) と終了点は共有。ボルトの高さ は 1ピン目が 190cm、2ピン目が 290cm、3ピン目が 500cm 程度です。
アプローチの地図、ルート詳細に関しては "チャレンジアイスクライミング"、 ロクスノ 30号、26号、22号などを参照して下さい。
【事故原因】
クリップの際に、アックスがすっぽ抜けたことによる手繰り落ち。アックスはガ バにかかっていたものの、フラットでスローパー気味だったため、引き付けた時 にアックスの角度が外れやすい角度に動いたため、外れた模様。
【対策】
もう 1手出してからクリップするか、3ピン目までプリクリ。
Mixクライミングの場合、ホールドが欠けたり、アックスがすっぽ抜けたりの不 意落ちが多々あるので、プリクリが前提となっています。今回はプリクリ棒を持っ ていくのを忘れたためプリクリできませんでしたが、本来であれば、3ピン目の 高さくらいまではプリクリしてスタートすべし。ただ地元のクライマーはほとん どプリクリしないで登っているとのこと。
【時間経過】
6:50 晴れ
札幌の玉田さん宅を出発。国道 231号をひたすら北上。濃昼トンネルを抜けたあ たりから雪道となり、時々スリップ。
8:50 晴れ
千代志別、二ツ岩トンネル手前脇の駐車場に到着。
駐車場で旭川山岳会の藤田さんパーティに遭遇。
9:10 晴れ
藤田さんパーティに遅れること 10分で駐車場を出発。
850m 程の二ツ岩トンネルを抜け、柵を脇から超えて旧道へ。道路の除雪はされ ていないものの、積雪は 30cm程度。藤田さんパーティのラッセルを利用させて もらい千代志別の取付へ。
旧道からルンゼをつめる箇所で傾斜が増えるため、アイゼンが付いているフルー トブーツに靴を履き替える。
ネズミ返しの氷は下まできっちり繋がっている。ロケットとなりそうな氷柱はも う余り残っておらず、取付に着いてしまえば安全圏。気温は 1度。

ねずみエリア
10:00 晴れ・曇り・吹雪とめまぐるしく変わる
ネズミ系のルートがあるエリアに到着。荷物は Mネズミの取付にデポ。トポでネ ズミ系ルートのラインを確認してから、奥の天空の城のエリアへ。
天空の城エリアへは崖沿いをトラバースして行くので結構怖い。天空の城の氷も しっかりできていてトライできそうな感じ。藤田さんパーティは最初から天空の 城にトライのようで取付に荷物をデポされていました。

天空の城
11:00 吹雪
ねずみエリアに戻り、Mネズミ(M7+) にオンサイトトライ。ドライセクションは問題なクリア。氷の部 分に入ってから、終了点がどこにあるのかわからず、また、スクリューを持って 上がらなかったので、突っ込んで大丈夫かどうかの判断を迷っているうちに、氷 に刺していたアックスがすっぽ抜け、最後のボルトから 4m程ランナウトしてい たのでロングフォール。フォールの際に後ろのネズミ返しの氷柱に右手をぶつけ、 少し痛める。

Mネズミトライ中 1便目
ロープはそのままの状態にして、Topロープの形式でふーじんもトライ。2ピン目 まで上がってやめる。
12:00 吹雪
RPトライ。2ピン目までプリクリの状態でスタート。3ピン目右下のガバにアック スをマッチさせ、左手で 3ピン目をクリップしようとした時に、右手のアックス がすっぽ抜けて、手繰り落ち、グランドフォール。落下距離は 約 4m。
ネズミ返しの氷柱基部の氷の上に臀部から落ち、痛くてしばらくは身動きが取れ ない状態。とりあえずハーネスをはずし、ふーじんのザックの上に横になり、テ ルモスのコーヒーを飲んでレスト。
しばらくして、状況判断の結果、とりあえず下山することに。ふーじんに荷物を まとめてもらい、ロープと 1ピン目のヌンチャクだけ回収。自分の荷物をとりあ えず旧道までふーじんが背負って下ろす。
その間に症状の確認。手足は問題なく動き、頭や背中にも打った痛みはなし。痛 いのは腰のみ。動くと腰に激痛が走るものの、とりあえず動けたのでふーじんが 戻ってくる前から下山方向に動き始める。
足を前に出そうとすると痛いので、少しずつしか進めず、ふーじんが戻ってきて もほとんど進んでいない状態。ふーじんに残りの荷物をまとめてもらい、運んで もらう。
ルンゼは新雪が積もっていたので、当初はシリセードで下りることも考えるが、 腰が痛いので、後ろ向きになって、ふーじんにフォローしてもらいながらクライ ムダウンで下降。
13:30 晴れ
旧道着。ちょうど除雪車が見えたので、ふーじんに交渉してもらい、シャベルの 中に乗せてもらって国道まで運んでもらう。
国道に出たところで、ふーじんが車をヒッチハイクしてくれたので、駐車場の車 まで運んでもらう。
14:30 晴れ
駐車場着。
車の窓にダンボールが張ってあり、車上荒らしにやられたか? と思ったが、単に 窓を閉め忘れていたのを、現場の人が気づいて張っていてくれたようです。
座ってしまえば痛みはそれほどでもないので、運転して札幌へ向かう。天気が良 かったからか行きに雪道だった箇所の雪は解けており、運転は楽。
携帯電話は途中の浜益あたりまで来ないと入らず、浜益で玉田さんに連絡して、 札幌の救急病院の場所を確認、今日宿泊予定だった旅館をキャンセル。
途中、古譚のあたりで睡魔に襲われたため、道路脇に停車して 20分ほど仮眠。
コンビニでトイレに寄るも、痛くてほとんど牛歩。
17:00
石垣整形外科着。尿検査、レントゲン検査の結果、骨盤骨折、数日間の入院、全 治 2ヶ月半という診断を受ける。その場で拘束され即入院。現在に至る。


コメント (3)
そうですね、「腰」は大事です。あせらずじっくり療養します。
小島ちゃんサンキューです。
投稿者: えのきど。 (2006年03月14日)
ぐぐって見たけど、骨盤骨折は侮れませんねー。大量出血も伴うみたいで、やばい時は死んじゃったりするみたいですし。
途中「睡魔に襲われた」とあるのは、じわじわ内出血した後での“出血性ショック”状態だったのかもしれませんねー。
何はともあれ助かったのだから、無理せずリハビリに励むよーに。頼まれてたクラジャーは今晩でも宅急便で送るようするね。
投稿者: K島 (2006年03月13日)
こんばんは。
歩行訓練が始まったとのこと。
いよいよリハビリ開始なんですね。
良かったです。
1週間たって、そろそろ痛みも引いてくる頃でしょうか?
とは言え「腰」はやはり身体の「要」です。
自分にプレッシャーを掛けず、じっくり養生してください。
クライミングも含めて、この先長い長い人生の分岐点ですよ。
臆病すぎも、無謀も駄目です。
「腰」が弱点というのは、おそらく指を数本失うよりも大変なことです。
出来る限りのケアをしてくださいね。
月内には東京へ戻れるのでしょうか?
きっとその頃には桜の季節ですよ。
どうぞ、お大事に!(^^)
投稿者: akemi (2006年03月12日)