DOSAGE IV
(2006/10/30 Big Up Productions / DVD)
ようやっと入荷しました。前作の "DOSAGE III" は、I & II に比べると映像は格段にきれいになったのですが、イマイチ統一に欠け寄せ集め感が強かったのですが、今回の IV は凄い。本当にすごい。
前作との違いは? と言われると難しいのですが、あえて言うと BGM でしょうか。ほぼ全編で地味で淡々とした曲が使われており、かと言って埋もれているわけでもなく、いい雰囲気を醸し出しており、統一感を出すのに一役買っています。出演クライマーは全員アメリカ人(多分) であるにもかかわらず、曲調はヨーロッパ的です。
内容はボルダリング、スポート、ビッグウォールと氷雪が絡まないクライミングに関しては全て入っています。普通ならボルダリングとビッグウォールをひとくくりにするのもおかしいのですが、Tommy の驚異的なパフォーマンスが全く違和感を感じさせません。
Dreamcatcher / Chris Sharma
2005/6 にカナダ・スコーミッシュで行われた PETZL のイベントのときに設定されたライン。PETZL の Web やロクスノ32 の付録DVD でチラッと見て、気になってはいたのですが、ここでは完全版が見れます。
ラインもムーブも格好いいし、トップアウトで終わるのも素晴らしい。個性的で本当に面白そうなラインです。スポーツクライミングは余りやりませんが、やるならやっぱりこういった個性的な、岩が訴えかけてくるようなルートを登りたいと思っています。
Return to Swizzy / Dave Graham・Chris Sharma他
スイス・ティチーノ(?) でのボルダリングとスポート。DOSAGE III で、Dave Graham によって紹介されたスイスにタイトルどおり戻ってきた感じです。前作でプロジェクトだったライン[Coup de Grace(5.15a)] の完登シーン、ハイボールで最後のリップが草ぼうぼう、プロジェクトのまま終わってしまった、Chris Sharma がありえないキャンパシングをしているボルダーなどなど、見所満載です。
GAIA / Lisa Lands
残念ながら、自分の DVD が初期不良だったようで、この章はいまだ見れておりません。正常品を入荷したら書きます。
Hueco '06 / Dave Graham・Chris Sharma他
近年、環境保護活動(?) の影響を受けてクライミングがしにくくなったという Hueco でのボルダーセッション。現状は Rock&Ice 143 や Tokio Climbing を参照。Ben Moon や Jason Kiehl なども出ており、出演クライマー達も凄いのですが、やっぱり Chris と Dave の強さが群を抜いています。
Two in a Day / Tommy Caldwell・Beth Rodden他
やっぱり最初に行った海外ツアーがヨセミテだったからか、去年ヨセミテでノーズを登ったときに彼らのリハーサルを見ていたからか、クラックが好きだからか、今回一番見たかった章です。映像もきれいだし、パフォーマンスも凄いし、言うこと無しです。15クライマーがミシンを踏み、震えながら登っている Changing Corner のシーンは必見です。Lynn Hill が "Big Stone" で登っているムーブとも当然ながら違います。
Nose と Salathe の 2本を繋げたのでてっきりスピードクライミングをしているのかと思っていたのですが、結構ゆっくり登っています。オールフリーで登っているので当然といえば当然なのかもしれませんが。
日本では余り取り上げられませんでしたが、写真は Alpinist Issue 15 にふんだんに出ています。杉野さんの解説はこちら。
参考情報
Dosage vol.4
↑甲府幕のことを言っているのだと思いますが、ラインに関しては同意。日本は岩場のリソースが少ないとはいえ、やっぱりラインの独立性というのは大事です。手を伸ばせば横のラインというのはちょっと・・・。
そういえば Chris Sharma って、現在平山さんと La Rambla Direct にトライ中のようです。

