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MURCIELAGO(ムルシエラゴ)

MURCIELAGO(ムルシエラゴ)
MURCIELAGO(ムルシエラゴ)


先月イタリアに行った最大の目的がコレ。当初はターゲットのお店にもフラミンゴ(FLAMINGO) しか無かったのですが、毎日のように足しげく通っていたら、いつの間にか 2本だけ入荷しており、某さんとのじゃんけんにも勝ち、無事入手できました。

ということで、詳細レポート。ちなみに MURCIELAGO というのはコウモリという意味です。

まずは基本スペック。

詳細はメーカーの Web(CLIMBUBU)に出ていますが、少し間違っています。

まず、重量ですが、Web だと 405g となっていますが、そんな重さはありえません。実際は 510g あります。

とりあえずばらしました。基本的なパーツは、一般的なアックス同様、シャフトとブレードから構成されています。

とりあえずばらしました
とりあえずばらしました


シャフト
シャフトは繊維が混ぜられたカーボン(Fibre-reinforced epoxy matrix) だそうで、よーく見るとつなぎ目が 3箇所あるので、3つのパーツを併せているものと思われます(モノコック構造)。とにかく軽い。

シャフトとブレードはこんな感じでくっついています
シャフトとブレードはこんな感じでくっついています


ブレード
ブレードは一般のアックスに比べるとかなり独特な形をしています。こちらは 3枚を 1枚に併せてあります。たぶん1枚だと軽すぎるるため、バランサー的な役割もあると思います。ちなみに刻印は B ではなく、より強い T です。

金具
よくわからないのが、2箇所に使われている薄い金具。金具とネジはステンレス製かな? 下の金具はブレードを止める役割があるのですが、上の金具の目的がよくわかりません。ハンドル付きアックスにリーシュを付けるなんていうアホなことはしないと思いますので。

下の金具でもブレードをとめています
下の金具でもブレードをとめています


上の金具
上の金具


Web だと "衝撃の分散とヘッドの保護、重さの調整" となっているのですが、少し使っただけで、歪んでいたので、はずしちゃいました。

ハンドル
想像と大きく違っていたのがハンドル部のゴム。吹き付けてあると思わるのですが、薄くてもろいので、すぐにポロポロとはがれてきます。この辺は改良の余地あり。Fusion や Coyote Lite 同様の滑り止めがつばの部分に欲しいので、少し改造する予定です。

ハンドル部のゴム
ハンドル部のゴム


それでも手にしっくり来るので、同じように人間工学に基づいて作られている NOMIC とは違った意味で持ちやすくなっています。下部のハンドルには指が 4本、上部は 3本入り、色々な持ち方ができます。

グリップは通常のハンドル付アックスよりもつばが 1つ多いので、色々な持ち方ができます。最上部はカーボンむき出しでやや滑るので、自己癒着テープか何かを巻こうと思っています。

ハンドル部
ハンドル部


各パーツのレビューはこんな感じです。では次にトータルで分析。ほとんどプライベートウォールと化している某所の人工壁で試してみました。右足の筋肉をイタリアで断裂してしまったため、F4 - F9 の連携技は試せていません。

長さは 50cm あるので、Fusion と同じ。しかしながら、重ねて見ると角度は ↓ のような感じです。Fusion よりもわずかですが、やや距離が出せる感じです。

Fusion と重ねてみました
Fusion と重ねてみました


特徴的なのはブレードの先端が急角度で下に曲がっていて尖っている点。尖り方が半端ではないので、人工壁で使うと、反則なくらいホールドに食い込みます。そのため、どんなホールドでも一度食い込めば外れる不安はほとんどありません。

角度強すぎ
角度強すぎ


反面、打ち込みボードに打ち込むのが非常に困難です。これまで、打ち込みが一番大変だった Fusion も、刃先を研ぐことによって刺さりはだいぶましになったのですが、MURCIELAGO の場合はただでさえ先が細いので、研いだら確実に刃先が折れます。うまい打ち込み角度を見つけるのが今後の課題。これは氷に打ち込む時にも同様なことがいえると思います。

ブレードの内側についているギザギザが細かくて多く、かつ丸みを帯びており、首にすっぽりはまる形なので、持ち替え等で一時的に肩や首にかけるときには、注意しないと内側のギザギザが刺さったり、刃の先端が引っ掛かります。

ギザギザ
ギザギザ


そのぶん、でかい氷や岩のアンダーでは効果を発揮するものと思われます。

ただでさえ重量が 510g と軽いのに(NOMIC 575g / Fusion 696g)、グリップも他のアックスよりも細いので、いっそう軽く感じられます。その分少しぶれますが、既存のアックスが太く感じられる手の小さい女性には非常にしっくり来ると思います。

最近のハンドル付アックス
最近のハンドル付アックス


人工壁で使った感想としては、やっぱり軽さと刃先の鋭さから来る安定感が素晴らしい。本当に軽い。何人かの人に使ってもらいましたが、見ていた感じでは同様でした。

本当は外岩のドラツーでも使ってみたいのですが、替刃入手のめどがまだ立っていないので、今しばらくは人工壁のみで使っていく予定です。使ってみたい方がいましたら某所まで来ていただければいつでも使えるようにしておきます。

日本では montura(イタリアのメーカー) が代理店になって 5月まで予約を受け付けていましたが、いかんせん高い。イタリアで買ったときは、少しまけてもらったのと、Tax Free を使ったので 1本 230ユーロだったのですが、日本の代理店価格だと 65100円。どこで搾取されているのかはまったく不明です。BuBu の Web にイタリア、韓国の代理店が出ていますので、海外に行く機会のある方は覗いて見るといいかもしれません。ただ、このアックスはオーダーを受けてから、完全にハンドメイドで作るそうです。

関連情報
MURCIELAGO (CLIMBUBU)
CLIMBUBU  ICE AXES 予約受付開始 (montura-blog)

各種メーカーのハンドル付きアックス
北斗 (MIZO) 北斗 (MIZO)
NOMIC (Petzl) NOMIC (Petzl)
Fusion(Black Diamond) Fusion (Black Diamond)
Anarchist(DMM) Anarchist (DMM)
Quantum Monster(Grivel) Quantum Monster (Grivel)
Coyote Light(Simond) Coyote Light (Simond)
New KATANA(LUCKY) New KATANA (LUCKY)
MADAME HOOK(TRANGO) MADAME HOOK (TRANGO)

Austria Alpin にもあった気がするのですが、Web が行方不明。

おまけの動画


今年の 1月にイタリア・ダオネ(Daone) で行われたワールドカップの動画から、MURCIELAGO を使っている、Jenny と Bubu の動画を適当につないで見ました。


MURCIELAGO は使ってみたいというのもあったのですが、もう一つの目的として、仲間内でアックスを作ろうというプロジェクトがあり、その型取り用として入手したというのもあります。製作は秋ごろかなぁ。


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コメント (6)

そこはスルーで。

BGMが痛すぎなんだけど。

> まるちさん
10m近い高さから、コンクリの地面に落としましたが、まったく問題ありませんでした。

> しぇるぱたいちょうさん
とりあえずで、レビューしましたが、ちょっとばらばらなので、後ほど再度構成しなおします。

> おまきさん
そうですね、コウモリという感じはしませんね。

カンムリ鶴の方が似てる・・・・。

こんにちわ ブレードとグリップの角度とかどんな感じなのかなぁ・・・インプレッション楽しみにしてますね!

かっこいい~。でもカーボンシャフトは岩の上に落っことしたら壊れたりしないのかな?


 
 
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