マルコ・プレゼリ講演会 「灰とダイヤモンド」

坂下直枝さん、笹生さん(通訳)、マルコ・プレゼリ
ロストアローが主催のマルコ・プレゼリ講演会に参加してきました。すごく中身の濃い講演会でした。
マルコが英語ネイティブじゃないこともあり、英語自体の聞き取りは大変ではなかったのですが、中身を理解するのが非常に大変で、疲れました。とはいえ、面白かった。
後援会のタイトルとなった「灰とダイヤモンド」は坂下さんが提案したタイトルで、マルコにとってクライミングの報告や講演会は、実際のクライミングの燃えかすでしかないという考えを持っていることからつけられたそうです。
オープニングでの坂下さんの挨拶からしてヘビーで、"ピオレ・ドール" にまつわる話を 10分ほどしてからのスタートとなりました。
講演会はスライドの解説をしながら進められました。マルコがスロベニアの山岳会でクライミングを始めた頃の話から始まり、これまでに行ってきた遠征は全て紹介されていたのではないでしょうか。
この講演の通奏低音は "山の難易度" について。登っている時のスライドの説明ではグレードについて言及するものの、アプローチや下降路も含めたトータルの話になると、グレードはつけられないと何度も言っていました。"最近は登ることよりも下降が楽しい" と言っていたのが印象的でした。
この考え方がピオレ・ドールの話につながってきます。1991年にカンチ南峰をアルパインスタイルで登り、第 1回のピオレ・ドールを受賞し、2007年度はチョモラーリ北西稜の登攀で受賞候補に挙がるも、辞退し、声明を発表して物議をかもしました。
この辺は Alpinist 21号の以下の記事に書いてあります。
2007 PIOLET D'OR WINNER QUESTIONS AWARDS
要は、その年のベストな登攀を選ぶピオレ・ドール賞ですが、ベストかどうかは個人的な判断であって、他人が客観的に評価できるのかといった疑問を投げかけたものです。
講演後の Q&A セッションで、平山ユージさんが、プレゼリに対して "これまでのベストなクライミングは?" という質問に対して、"あなたは複数のお子さんがいる場合、どの子どもが一番好きかを選べるのか?" と問い返していたのがそのまま答えになっていました。
ちなみに講演後に平山さんは "サラテの登攀がベスト" とおっしゃっていました。
小野寺さん、横山さんはロストアローの社員だから当然として、池田常道さん、山野井夫妻、兼原夫妻、馬目さん、平山ユージさん、鈴木さん、松原さん、菊地さん、江本さんなどなど、錚々たるメンバー勢ぞろいでびっくりしました。
関連エントリー
第44回海外登山技術研究会 (2006/1/25)
マルコ・プレゼリ スライドショー (2007/10/26)
関連情報
Piolet d'Or (Wikipedia / 英語)
マルコ・プレゼリと二子へ (STONE RIDER)
マルコ・プレゼリ氏のスライドショー (La Vie d'un Guide)
20071107マルコ・プレゼリスライドショー(講演会) (文太のブログ日記)
マルコ・プレゼリ来日記念スライドショー (S' Diary )


![岳人 2006年 05月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31G49R8PZSL.jpg)

コメント (2)
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
坂下さんの話も、マルコの話もよかったですね。去年の海登研に参加されたんですね。うらやましいです。
今後ともよろしくお願いします。
投稿者: えのきど。 (2007年11月08日)
えの☆きどさん、毎回ブログ楽しみに見ています。
私も、昨夜のスライドショー、見に行きました。
講演前の、坂下さんの、熱の入った挨拶と解説が印象的でした。マルコの話も2回目だったので、内容がわりと理解出来た気がします。
尚、通訳は日山協国際部常任委員の笹生さんです。宜しくお願いします。
投稿者: bunta@深谷山岳会 (2007年11月08日)