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佐藤祐介講演会

7/24 にカモシカスポーツで行われた、ゴールドウィン主催の佐藤祐介さんの講演会を聞いてきました。

佐藤祐介講演会


今回の講演は、3-5月にアラスカで Giri-Giri Boys で登ってきた以下のクライミングに関して行われました。

1. Bear Tooth North East face "Climbing Is Believing"(初登 /Alaska Grade6: 5.10a, AI5, M7R, A1+ 1250m)
2. Mt. Hunter North Buttress "Moonflower" (Alaska Grade6: 5.8, AI6, M6 1800m)
3. "Pachinko on the Denali" Isis face - Slovak Direct link up (Alaska Grade 7: 5.9, AI5+, M6+ 5500m)

佐藤祐介講演会


1. Bear Tooth North East face "Climbing Is Believing"(初登 /Alaska Grade6: 5.10a, AI5, M7R, A1+ 1250m)
- セスナでバックスキン氷河へ。ベースには先行が 1パーティ。
- 去年横山・一村ペアがトライして敗退した Bear Tooth 東壁ラインを狙うも、状態が悪くて断念
- 北東壁に転身。この壁は手つかず。
- 最初のトライでは 3ピッチ目まで。状態は余り良くなく、当初は無理だと思った。2ピッチフィックスして一旦下降。
- その後天気が悪化、1週間停滞。ずーっとテントでセブンブリッジ。
- 2回目のトライで完登。ほとんど Mix で M5 - M7。上部まで難しい。
- 1日目は中間部の雪壁のシュルント、2日目は山頂でビバーク。シュラフは 1kg。
- リードは 2ピッチ交代。精神的にきつかった。
- 下降はアバラコフで東壁との間にあるルンゼを。
- ロープはユマーリングの際に岩角にすれて結構痛んだ。

2. Mt. Hunter North Buttress "Moonflower" (Alaska Grade6: 5.8, AI6, M6)
- セスナでカヒルトナ氷河へ移動。
- マッキンリー一般ルートのベースと同じだが、シーズン前で誰もいない
- 3人で 6kg に荷物を軽量化。
- リード & フォローで登る。
- 壁の状態はいい。全体的にアイスクライミング。素晴らしいクラシックルート。
- 壁の途中でツエルトだけでビバーク。
- 気温は高かった。水は適宜 3人目が氷を溶かす。水筒に氷を入れておくだけでも太陽光で溶けた。
- 山頂直下、時間切れで壁を抜けたところから下降。

3. "Pachinko on the Denali" Isis face - Slovak Direct link up (Alaska Grade 7: 5.9, AI5+, M6+)
- デナリの一般ルートで高度順化。順応に手間取る。デナリパスまで 2往復。
- 順応後、セスナでルース氷河へ移動。
- 10日分の食料、3人で 30kg を背負ってのクライミング。トップは空身で、後ろの 2人で荷物を分担。かなり大変だった。
- 1日目は Isis face を 1000m上がったところのシュルントでビバーク。2日目は天候が悪くて停滞。
- ジェットボイル使用。テントはマジックマウンテン。
- 3日目は Isis face を抜け、Ramp Route を下降し、途中でビバーク。
- Ramp Route はグレード 3だが、セラックとクレパスの処理で大変だった。
- 4日目は南壁の取付のシュルントでビバーク。
- 横山さんが Isis face 登攀中にサングラスを落とし、雪目。そのため、Slovak Direct では終始 3rd でユマーリング。紙にスリット入れたエスキモー式サングラスを試すも余り良くない。
- 日没は 23時頃。5日目は 24時頃までビバークサイトを探して登り続ける。 - 上部でカシンリッジに合流し、6日目はそこでビバーク。
- 朝方は -30度くらいまで気温が下がり寒かった。
- 下降は一般ルート。トータル 7泊 8日。

Q&A
- 使用ギアはナッツ 1セット、カム 1.5セット(エイリアン青~キャメ青)、トライカム少々、スクリュー 10本、アングル 3本、ハーケン 5枚、スノーバー 2本。
- ロープは 3本。リードがシングルとダブルロープを引き、セカンドが 1本引く。セカンドはユマールで上がったらリードと交代。サードはセカンドが引いたロープでユマーリング。
- Bear Tooth の岩質は Good。
- Mグレードは周辺のルートから推測してつけた。錫杖のグレードと対応。錫杖と明神の Mルート登れれば、技術的にはほとんど問題ない。山の壁で M7 は神の領域。登れないと思ったら登らない。
- 一村さんもグレードは甘めにつけた。怖かったら R、やばかったら X。
- アプローチや一般ルートの下降ではロープは結ばない。
- サプリはマルチビタミンを持って行った程度。
- 指の腱が切れていたが、それほど問題はなかった。

佐藤祐介講演会
アラスカで使われたギアも公開されていました。

アックスがクォーク、アイゼンはダート。アックスのアッズは軽量化のために削っていました。流れ止めは Mt. Dax のピッケルバンドを改良したものでした。ダートだと刃先の交換ができないから大変そう。

彼の講演を聴くのは 2度目ですが、非常に丁寧で落ち着いたしゃべりで、会場のアットホームな雰囲気も相まって、素晴らしい講演会でした。

会場には一村さんや横山さんをはじめ有名な方が多数いらっしゃいました。鳴海君もいた?

関連情報
THE NORTH FACE-WEB INSPIRE - EXPEDITION STORY

関連エントリー
More Alaska News from the Giri-Giri Boys (2008/7/1)


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