「雪山大好きっ娘。2.0」 は 「雪山大好きっ娘。+」 にリニューアルしました。新しい URL は以下になります。

http://yukiyama.co.jp/mountain/

前の記事: 2008年7月29日:クライミングオタが非オタの彼女にクライミング世界を軽く紹介するための10本


次の記事: 2008年8月 2日:カラコルムでの遭難

 

[本] ドキュメント 山の突然死

(2008/7/15 柏澄子著 山と渓谷社)


ドキュメント遭難シリーズの一冊。

WHO(世界保健機構) によると、"突然死" という単語は

一般的に事前に明確な原因がないまま、症状が出現してから二十四時間以内に死亡に至ること

と定義されている。

この本では、落石、雪崩、滑落、道迷いといった山での遭難原因のトップに入りそうな要因の事故は扱われておらず、今まで見過ごされてきたような心臓麻痺や心筋梗塞を原因とした遭難事故を扱っている。

紹介されている事例は、高所での事例を除けば、山ではなく、下界で起きても全くおかしくない事例である。そのため、たまたま山にいたタイミングで起きたのではと取れなくもない。その点でインパクトが弱い反面、防ぎにくく、見過ごしがちな事故原因でもある点が怖い。

しかも外傷性の事故と違って、原因の特定も決定的な対策も難しいと思う。この観点から遭難事故の分析を行った本は、これまで無かったと思われるので、非常に価値がある本。

巻末にある事故例集を見る限りでは、ハイキングからクライミングまで、登山のジャンルを問わずに起きているものの、年齢層は 40代後半からという中高年が圧倒的に多い。

ただ、高所の例に関しては、特にチョー・オユーの例は亡くなっているわけではないし、"脳の障害から突然死に至る可能性は低い" という記述もあって矛盾している。ここにあげる突然死の例としてはおかしい気がする。

とりあえず言えることは、皆さん水分はこまめにきちんと取りましょうということです。特に暑さが厳しくなるこれからのシーズンは。

中高年の方、中高年に関わる山岳ガイドの方々にオススメです。

参考情報
『ドキュメント 山の突然死』出版 (旅の空)

柏澄子著『ドキュメント 山の突然死』を斬る (月山で2時間もたない男とはつきあうな!)


トラックバック (0) |

この記事の URL:http://enokido.net/mountain/archives/002185.html
 
 
ページトップへ

前の記事: 2008年7月29日:クライミングオタが非オタの彼女にクライミング世界を軽く紹介するための10本


次の記事: 2008年8月 2日:カラコルムでの遭難

 

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://enokido.net/mt/mt-tb.cgi/2182

 
 
ページトップへ
counter
Homepage へ

管理サイト

アイスクライミング情報サイト ice_jp クライミングジム情報サイト gym_jp
 
 


 
c 2003-2008, You Enokido