[本]遭難 - 松本清張
(2008/7/10 双葉文庫)
過去に映画化された松本清張の短編作品をまとめたシリーズの 3冊目。タイトル作品の『遭難』自体は 140ページと短いものの、そのぶん非常に凝縮された作品になっています。
「山男に悪人はいない」という通説に対する疑念から書かれた作品。そのフレーズはもう死語だよなぁと思って初出を見たら 1958年となっており、50年前に書かれたものでした。
北ア・鹿島槍で遭難した 3人パーティの 1人が亡くなった。どこにでもありそうな遭難事故に対して、偶然が重なりすぎている事故に疑問を持った男が、容疑者を遭難現場で問い詰めていく。そして最後は・・・。
じわじわと進んでいく心理戦は読み応え十分。そしてラスト 2ページであっという間にすべての謎が解け、それまでの伏線が生きてくる。50年前に書かれた作品だけあって、内容はやや古い感じがし、トリックも少し弱いものの、さすが松本清張という仕上がりになっています。
映画化されているとのことで調べてみましたが、ビデオや DVD 媒体ではリリースされていないようです。
黒い画集 ある遭難(1961) (goo 映画)
松本清張の原作を、「火線地帯」の石井輝男が脚色し、「七人の敵あり」の杉江敏男が監督した推理映画。「漫画横丁 アトミックのおぼん 女親分対決の巻」の黒田徳三が撮影した。
キャスト
伊藤久哉 / 和田孝 / 児玉清 / 香川京子 / 土屋嘉男
( ゚д゚)ポカーン
児玉清しかわからない・・・。非常に暗い雰囲気な映画だったと思われますが、見てみたい気はします。メディアで出ないかなぁ。




