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[本]天空への回廊 - 笹本稜平

(2004/7/20 光文社文庫)

天空への回廊 - 笹本稜平

8月に紹介した、『還るべき場所』が素晴らしかったので、笹本さんの著書をまとめ読み。そんな中で、この作品も山を扱っているので紹介。還るべき場所では K2 とブロードピークが題材でしたが、ここではエベレスト



一言、「みんな強すぎ!!

特に主人公。

オープニングでは一般ルートとは言え、冬季単独無酸素アルパインスタイルで中国側からチョモランマにさくっと登頂。

BC に戻った翌々日には遭難者の捜索のためにエベレスト北西壁を 8000m付近まで登攀。その後も北西壁のルート工作で 1週間の間、6000m - 8000m を行ったり来たり。もちろん無酸素。

凄いのはその後の 4日間。北西壁を経由して敵と戦いながら山頂直下まで登り、そのまま敵を追ってネパール側へトラバースしてサウスコル(8000m) まで行き、そこからまた山頂へ引き返して精密作業。その後、アイゼンを無くした状態で北西壁をクライムダウン、途中で突風に飛ばされ左足首骨折。四つん這い状態で8000m近辺を上下して核爆弾の処理。という、厳冬期の 8000m 付近で 4日間ほとんど無酸素で活動するという強靱さ。

もちろん、主人公がこれだけ強いので敵もそれ相応の強さ。怪しげな薬のおかげで、主人公同様北西壁の 8000m 前後を無酸素で縦横無尽に飛び回り、最後は山頂を越えてサウスコルから飛行機で脱出という離れ業をやってのける。もちろんサウスコルに離着陸する飛行機のパイロットも凄い。

それ以外にも、北西壁を雪崩で吹っ飛ばされつつ、そのまま単独無酸素ノーロープで登り切り、サウスコル側へ縦走しちゃう奴やネパール側のウエスタンクウム(6500m) に下界からへりで到着したと思ったらその日のうちにサウスコルまでルート工作する救援隊、ローラを越えてネパール側と中国側の BC を行ったり来たりするヘリのパイロットなどなど、『神々の山嶺』の羽生丈二や『K』を彷彿とさせます。お前らどんだけ強いんだよっと、高所なめんなよっと。

ストーリー的には『ミッドナイトイーグル』のスケールを大きくした感じですが、100倍近く大きいのと、実際に出てくる地名がすべて実在するので非常にリアリティの高い作品に仕上がってます。

「おもしろい、実におもしろい」、一冊でした。

関連エントリー
[本]還るべき場所 - 笹本稜平 (2008/8/28)


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コメント (2)

『還るべき場所』は掛け値無しにいい本です。

この『天空への回廊』も山の面では誇張しすぎる嫌いはあるものの、エンターテイメントとしては最高に楽しめる小説です。

還るべき場所、すごく良かったです。
今度、天空への回廊 を読んでみます。


 
 
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