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クライミングニュース(2008/11/15)

トピックス
■ 高所
10/10(?) コンラッド・アンカー、メルー北西壁、新ルートからの登頂断念
10/2? アメリカチーム、カンテガ北壁新ルートから登頂
10/2? 横山・佐藤ペア、カンテガ北壁新ルートからの登頂断念
10/28 フランスチーム、ヌプチェに南面新ルートから登頂
11/9(?) スティーブ・ハウス、マカルー西壁を断念
■ フリー
11/12 アレックス・オノルド、Gaia(E8/6c) をフラッシュ
■ その他
11/7 日本のカランカチーム、第三回ピオレドールアジアを受賞
11/10 フランケンユーラの闇
11/12 高難度のトラッドルート一覧



■ 高所
◇ 10/10(?)
Expedition Trip Report :: Meru , Himalaya
We moved our camp up, albeit slowly, and made a dash for the summit. As we had taken thin rations and made them thinner. We were running low on calories. After fixing three ropes we climbed over to the NE face and ice climbed to with in 100 m of the summit. We had hoped for easy ice or hiker 5.9, yet were confronted with what turned out to be more overhanging granite. Had we gone for it it would have meant an open bivy. With minimal food in our bellies and not much in the pack we turned around. Had we continued on our injuries would be much more severe than what they are now.

メルー主峰の北西壁を新ルートからトライしていたコンラッド・アンカー(Conrad Anker)Renan OzturkJimmy Chin の 3名のアメリカチームは、17日のトライの末、山頂直下 100m 地点にて撤退しました。

m081115-2.jpg

当初は 10日間で、先日韓国隊が登ったラインの右側のラインを登る予定だったようですが、途中で嵐につかまり、時間がかかりすぎたことによる時間切れのようです。

記録を読むと、リベット等のボルトから、バットフック、バードビーク、ペッカーなどマニアックなピトンまで総動員しており、先日の韓国対同様、上部の壁の難しさを物語っています。

Meru Shark's Fin Video #14

他にも 15点ほどの動画が、今回の遠征のブログに掲載されています。最後に雪壁を抜けた後の岩塔を見た時の絶望感が伝わってきます。よくあんな状況でビデオを回しているなぁというのが実感ですが、システムを垣間見れるため、色々と勉強にもなります。

Meru Expedition Dispatches

関連エントリー
クライミングニュース - Koreans Climb Meru Big Wall(2008/9/5)



◇ 10/2?
kantega!
A trio of alpine-climbing's biggest characters and boldest climbers, the New Hampshire-ites Freddie Wilkinson, Kevin Mahoney and Ben Gilmore, established a badass new route on Kantega.

The New Hampshire Route (AI 5+ R/X; 1,000 meters) takes a steep, unrelenting ice face directly up the north/east aspect of the 7,000+ meter peak. The climbing was sustained, but more so, defined by suffering on a cold, icy face.

カンテガ北壁(Kantega/6799m) に新ルートからの登頂を狙っていたアメリカチームFreddie Wilkinson、Kevin Mahoney、Ben Gilmore の 3名は、3日間のトライの末に登頂に成功し、ルート名を The New Hampshire Route(AI5+ / R/X / 1000m) としました。

カンテガ北壁(Kantega/6799m)

北壁とはいえ、彼らのラインは上部で東面のリッジに逃げており、純粋な北壁完登ラインとなるかどうかは微妙なところです。

カンテガ北壁(Kantega/6799m)



◇ 10/2?
横山・佐藤ペア、カンテガ北壁新ルートからの登頂断念
As we finished our rappels, we were relieved to see the Japanese team also making their way down the face. Jumbo and Yuke had put in a magnificent effort, spending two nights in a hammock without a functioning stove. They were turned around above 6,500 meters -- very close to the summit.

上記、アメリカチームのブログを見ると、同時期に、2006年の再起をかけてカンテガ北壁にトライしていた横山・佐藤ペアの情報が載っており、 6500m 付近で撤退した模様です。

関連エントリー
横山勝丘講演会 「ラインを引く」(2007/1/24)



◇ 10/28
New route on Nuptse by Benoist and Glairon-Rappaz
On 28 October the French mountaineers Stephane Benoist and Patrice Glairon-Rappaz reached the summit of Nuptse (7861m, Khumbu, Himalaya) via a new route up the grandiose South Face.

Stephane BenoistPatrice Glairon-Rappazフランスチームヌプツェ(Nuptse/7861m) 南面に新ルートからアルパインスタイルで登頂しました。

エベレスト(左) とヌプチェ(右)
エベレスト(左) とヌプチェ(右)

今回のラインは 2006年にも Patrice が単独で挑戦したラインで、1961年にクリス・ボニントンが登ったラインの左側に当たるそうです。

また、Stephane は足に重度の凍傷を負っており、タンボチェからカトマンズまでヘリで運ばれています。

Stephane も Patrice 共に職業は山岳ガイドですが、過去の登攀経歴は素晴らしく、クワンデ北壁(Kuwande/6167m)、テレイサガール(Thalay Sagar/6904m) やチョモレンゾ(Chomo Lonzo/7199m) に新ルートを開拓しており、過去にピオレドールの候補に挙がったりもしています。また、フリーでも 14台まで登っています。



◇ 11/9(?)
Makalu: The Last Installment
But that's not the end of the story. After hearing about another weather window Steve decided to try climbing the West Face solo on November 4. Today, in his final call of the trip, Steve tells us about his solo attempt and shares some final thoughts, especially how it feels to be back down at a more civilized elevation.

マカルー 2(Makalu II/7678m) に新ルートでの登頂成功後、マカルー西壁(Makalu West Face/8462m) の初登を狙っていたマルコ・プレゼリ(Marko Prezelj)、ビンス・アンダーソン(Vince Anderson)、スティーブ・ハウス(Steve House) の 3名は、悪天候のために登攀を断念しました。しかしながら、スティーブ・ハウスはその後、再度、単独でのトライを試みたようですが、結局は断念した模様です。

マカルー西壁(Makalu West Face/8462m)
マカルー西壁(Makalu West Face/8462m)

関連エントリー
クライミングニュース - Makalu II, new route for Vince Anderson and Marko Prezelj - climbing news, mountaineering.(2008/10/25)



■ フリー
◇ 11/12
Alex Honnold flashes Gaia E8 6c
American climber Alex Honnold has flashed the gritstone testpiece Gaia E8 6c at Black Rocks, Peak Distict, England.

UK ツアー中のアメリカのアレックス・ホノルド(Alex Honnold) はあの有名なトラッドルートである Gaia(E8/6c) をフラッシュしました。これは凄い。彼は過去に誰かが Gaia を登っている映像を見たのみでのトライで、実質オンサイトだそうです。

m081115-7.jpg

これまでスポーツクライマーがトラッドルートを登ることは少なかったのですが、去年あたりから記録が目立ち始め、今年になって一気に成果が出ている感じです。

そこで問題になってくるのがやはりグレード。UKC News や 8a.nu を見ていると、UK グレードとフレンチグレードの開きに関しての議論が始まっているようです。

Alex Honnold Gia Onsight

ちなみに、Gaia の映像は、初登した Johnny Dawes の映像は『Stone Monkey』で、恐怖のフォールシーンは『Hard Grid』で、女性初となる Lisa Rands のクライミングシーンは『Dosage IV』で見ることができます。

関連エントリー
クライミングニュース - Alex Honnold repeats The Promise: Who is he? (2008/11/5)
クライミングニュース- Honnold Free-Solos Half Dome's NW Face (2008/9/15)



■ その他
◇ 11/7
日本のカランカチーム、第三回ピオレドールアジアを受賞

第 3回ピオレドールアジア(Piolet d'or Asia) は、今年の夏にカランカ北壁を初登した、一村・佐藤・天野チームが受賞しました。詳細はこちらのエントリーを参照して下さい。

第三回ピオレドールアジアを受賞



◇ 11/10
フランケンユーラの闇
ホールドというホールド全てにコールタールが塗られ、真っ黒い斑点だらけの岩。
ハンマーでホールド全てを叩き壊され、コールタールを塗られた岩。
一番凄かったのは、ボルダーに鉄杭を何本も打ち込み、ワイヤーロープを張ってある岩だった。もちろん、ホールドは壊されていた。

ヨーロッパツアー中だった小山田さんのブログに、"フランケンユーラの闇" というエントリーがあり、フランケンユーラにボルダートポがない理由が説明されているのですが、かなり衝撃でした。

これを読むと、日本はまだいい方なのかも知れません。



◇ 11/12
高難度のトラッドルート一覧
8a.nu にて、現時点での高難度(14a以上) トラッドルート一覧が紹介されていました。50本ほどのルートがアルファベット順に並んでいますが、半分近く知らないルート名でした。勉強不足。

ただし、ショートルートもマルチのルートも混合されてしまっているため、ややわかりにくい感があります。



関連エントリー
クライミングニュース(2008/11/5)
クライミングニュース(2008/10/25)
クライミングニュース(2008/10/15)
クライミングニュース(2008/10/5)
クライミングニュース(2008/9/25)
クライミングニュース(2008/9/15)
クライミングニュース(2008/9/5)
クライミングニュース(2008/8/25)


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