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山の本 2008

今年読んだ山の本は約 20冊(漫画・雑誌は含まず)。そのうち、今年出版された物は 10冊程度。

特に良かったのは 2冊。

還るべき場所』 - 笹本稜平

サバイバル! - 人はズルなしで生きられるのか』 - 服部文祥

フィクション、ノンフィクションでそれぞれでいい本が出ました。笹本稜平さん服部文祥さん、いずれの著作にも外れがありません。おすすめです。



他に今年紹介した本は以下。

雪煙 『雪煙』 - こすが 聖絵

2007/2/14 に八甲田山系・前嶽の北側斜面で起きた雪崩に巻き込まれ、この事故で夫を亡くした妻の聖絵さんが書かれた本。
白夜の大岩壁に挑む―クライマー山野井夫妻 『白夜の大岩壁に挑む―クライマー山野井夫妻』

山野井泰史・妙子夫妻と木本哲さんが 2007年におこなったグリーンランド・ミルネ島・オルカでのビッグウォールクライミングについて書かれた本。2007年 BSデジタルで放送された映像を本に起こしたモノです。
雪崩の掟 『雪崩の掟』 - 若林隆三

雪崩学の学術的、体系的な本というよりは、過去の雪崩の分析および著者のコメントをまとめた本。 富士山特有の雪崩である雪代(スラッシュ雪崩) に1/3 以上を割いています。その他に、2006年に岳沢ヒュッテを吹き飛ばした雪崩、ヘルマン・ブールの死や大日岳雪庇崩落事故を雪庇の観点から分析しています。極度の低体温症患者に対する全身マッサージの危険性にも詳しく触れています。
ライオンの冬 『ライオンの冬』 - 沢木冬吾

第二次世界大戦時のフィリピンでの内乱を発端とした、冬の東北山中でのゲリラ戦を扱ったハードボイルド小説。
登ってわかる 富士山の魅力 (祥伝社新書112) (祥伝社新書112) (祥伝社新書 112) 『登ってわかる富士山の魅力』 - 伊藤フミヒロ

著者はヤマケイ元編集長。ガイドブックに近い本ですが、著者の体験をベースに、ヤマケイの記事を集めて作った感じになっているので、非常に読みやすく、面白い記事も多いのでガイドブック臭さはありません。反面、新書の制限からかカラー写真が全く無いのが残念。
富士山を汚すのは誰か    ――清掃登山と環境問題 (角川oneテーマ21 A 82) 『富士山を汚すのは誰か』 - 野口健

エベレストおよび富士山でのゴミ拾い、環境問題について、著者のこれまでの経緯、経験を書いた本。一登山者から山の上でゴミを拾うようになるまでが事細かに書かれています。
尾川智子のボルダリングBasic―クライミングで美しい身体を手に入れる! (SJセレクトムック No. 68) 『尾川智子のボルダリングBasic』 - 尾川智子

クライミング初心者をターゲットとしたボルダリングに特化した本。サブタイトルが "クライミングで美しい身体を手に入れる!" とあるように、女性をメインターゲットに据えた本になっています。"Get the beautiful body"、"Talk about eating habit & beauty" と完全に女性向けの章もあり、これまでのクライミングの入門書とは一線を画しています。
崩れ (講談社文庫) 『崩れ』 - 幸田文

作家である幸田文が北は北海道・有珠山、南は鹿児島県・桜島まで、各地の崩壊地を訪ねたルポをまとめた本。4月に亡くなった新井さんがシンクロニシティを感じたとおっしゃっていたので読んでみた本です。
ドキュメント山の突然死 『ドキュメント 山の突然死』 - 柏澄子

落石、雪崩、滑落、道迷いといった山での遭難原因のトップに入りそうな要因の事故は扱われておらず、今まで見過ごされてきたような心臓麻痺や心筋梗塞を原因とした遭難事故を詳細に分析した本。

これまでなかったタイプの遭難本で各メディアで話題になりました。そのせいか、「遭難関連の記事は柏さん」という構図ができつつあります。
地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す 『地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す』 - ビョルン・ロンボルグ

"環境問題"、"温暖化対策"、"CO2削減" など、余り深く考えないで使っている単語の背景にまで踏み込んで、資料を提示しながら検証した本。世の中がメディアによっていかに惑わされているかがよくわかります。
天空の祝宴 天空の祝宴 - 堂場瞬一

ヨセミテで墜死した友人の死の謎を解くために、事故現場である、ヨセミテの「ザ・ウォール」にトライするクライマーのお話。「ザ・ウォール」というのは架空のルートです。

根となるストーリー自体はちゃんとしているのに、クライミングに関する描画がイマイチでちょっと残念でした。
生還 山岳捜査官・釜谷亮二 『生還 山岳捜査官・釜谷亮二』 - 大倉崇裕

山と渓谷で連載されていた 3本の短編(生還、誤解、捜索) に、書き下ろし 1本(英雄) を足して 1冊の本にしたもの。

山岳捜査官・釜谷亮二と原田昌幸が山で起きた不審な事故の真相に迫るミステリー短編集。
遭難 (双葉文庫 ま 3-9 松本清張映画化作品集 3) 『遭難』 - 松本清張

過去に映画化された松本清張の短編作品をまとめたシリーズの 3冊目。タイトル作品の『遭難』自体は 140ページと短いものの、そのぶん非常に凝縮された作品になっています。

「山男に悪人はいない」という通説に対する疑念から書かれた作品。
天空への回廊 (光文社文庫) 『天空への回廊』 - 笹本稜平

エベレストに墜落した物体を巡り、国際テロ組織とそれを防ぐためにアメリカ政府に依頼されたクライマーの対決を描いたサスペンス小説。エベレストを舞台に強すぎるクライマーたちが駆け回ります。『還るべき場所』の笹本さんの著作。オススメです。
『アルピニスト・ジェントルマン』宣言 ヨーロッパ:正統な山の登り方 『アルピニスト・ジェントルマン』宣言 ヨーロッパ:正統な山の登り方 - アルピニスとし

色んな意味で盛り上がった本。ヨーロッパに赴任している著者のクライミング体験が綴られています。
凍える海―極寒を24ヶ月間生き抜いた男たち (ヴィレッジブックス N ア 3-1) 『凍える海』 - ヴァレリアン・アルバーノフ

1913年、ロシア北方、北極付近のカラ海で浮氷に閉じ込められ、1年以上身動きが取れなくなった船から脱出し、生還するまでのサバイバルを描いた本。強烈でした。
かんたんフリークライミング 『かんたんフリークライミング』 - 中根穂高

すいません、まだレビューしていませんでした。

初心者向けにムーブを中心にフリークライミングについてわかりやすく解説した本。あくまでもジムまでで、これだけでジムの外に出るのは難しいかな。著者には是非次のステップの本も書いてもらいところです。編集は柏澄子さん。



今年読んだ本は 420冊ほど。そう考えると山の本は 5% にも達していません。まだ過去に出版されている数々の古典を読んでいないため、来年は古典も読んでいき、1割くらいは山の本にしたいと思っています。

今年も 500冊を目指しましたが達成できず。買った本は余裕で 500冊超えてるんだけどなぁ。11月に Nintendo DSi を買ってしまい、読書の時間をだいぶ取られてしまったのが敗因。


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