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山野井泰史講演会「奥多摩の山・世界の山」

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今日は都岳連海外委員のお仕事。社団法人東京都山岳連盟 60周年記念式典の一環としておこなわれた山野井さんの講演会のヘルプで参加しました。

山野井さんの講演会は、初めて山に登った 幼少期の写真から始まり、去年の熊に襲われた後までを 1時間でざーっとまとめられました。

内容を箇条書きで

  • ヨセミテでクラックを登っていたことが世界に繋がった。クラック技術、プロテクション技術、荷揚げなど、ビッグウォールのテクニックは現在は余りはやらないけど重要だった。この頃は、空手着や柔道着のズボンで登るのがはやっていた。
  • トール西壁を単独で登ったことによって、単独行の自信がついた。
  • パタゴニア・フィッツロイは非常に孤独を感じ、精神的にかなり追い詰められた。しかしながら、孤独は山にとっては必要不可欠な重要な要素。
  • ブロードピークが最初の高所登山。高所でも比較的強いことが分かった。
  • この頃は冬季の富士山の荷揚げのバイトをしていた。都合 11年やって、200回以上積雪期に登っている。
  • 富士山で怪我をしてから、奥さんの妙子さんと奥多摩に引っ越す。静かな生活を送りたかった。あえて情報からは距離をおいた生活。
  • 92年のアマダブラムは体調悪かったが、登るときだけは調子が良かった。
  • 94年のチョー・オユー南西壁は自分のベスト 5 に入る。
  • レディースフィンガーは食料が足りなかった。8日間の食料で、12日間をもたせた。クライミング用のチョークを食べていた。
  • マカルー西壁は取付きから見て無理だと思った。地球上にはまだ課題が残っている。幸せなことです。
  • クスムカングルは今までで一番難しかった。5.9 くらいの壁を 1300m プラブーツでフリーソロ。これ以上難しい登山はいまだにやっていない。
  • 2000年の K2 は上部で韓国隊と合流したし、所々でフィックスロープをつかんでしまったので、単独とは言えないし、登山スタイルとしても良くない。この頃が一番体力があった。
  • ギャチュンカンの話をするのはもう飽きた。でもいい登山だった。世界で 15番目の高峰。
  • 退院してから半年後に四川に行って、過去に写真集で見た山を見つけて運命を感じ、復活のきっかけにしようと思った。
  • 手足がすぐに凍傷気味になってしまって困った。クライマーとして、まだ死んではいないことを証明したかった。
  • グリーンランドのオルカはあっけないほど簡単に登れた。グリーンランドには未踏の山はまだまだたくさんある。登山のレベルは高くないけど、地図から壁を探して登るという探検的要素が面白かった。テレビをつけたのはお金の問題。
  • 2008年に行ったハンテングリは薄い酸素の中で登れるかのチェックに行った。まだシーズンが早かったので、人が少なくて楽しめた。
  • キルギスのキャラバンは 35度の中で大変だった。スイカとメロンの原産地で毎日食べていた。
  • カラフシンの壁では 1000m を 1日で登らねばならず急いだ。1ピッチ 30分で 30ピッチ、15時間。最後の 300m は大雪。下降中にみぞれに変わり、壁は滝になり、その中で 1晩ビバーク。下に降りてから、小川が濁流に変わっていて、徒渉で流され死にそうになるが、大内さんに助けられた。
  • 今はのんびりとした生活を送っている。情報に流されることなく次に登る山を考えたい。
  • 熊が出るくらい自然豊かなところで生活できて幸せ。奥多摩の山も、世界の山も分け隔てなく美しく魅力的。
  • 年を取っても、動けなくなるまで登っているでしょう。



「まだ顔が完治していないので、人前には余り出たくない」とのことでしたが、遠目にはほとんど違和感ない感じでした。

今日は午後から用事があったので、山野井さんの講演だけ聴いておいとましました。とは言え、ここに来たら、ARMS に行かないと、ということで、お昼は ARMS で食べました。

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都内で一番好きなハンバーガー屋さん

関連情報
Breakthrough -- 突破する力 山野井泰史 (朝日新聞グローブ (GLOBE))
ー山野井通信ー

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