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[本]狩猟サバイバル - 服部文祥

(2009/11/25 みすず書房)
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サバイバル登山を提唱・実行し続けて 10年になる服部文祥氏の最新巻。「サバイバル登山家」「サバイバル」に続く 3冊目。

登山者が山に登る理由として挙げるものの一つに「生の実感」がある。ヒマラヤ等の高所や危険性の高いルートに身体を置くことによって、生きていることを強く感じるのである。

「何で山に登るのか」を探求することから始まった著者のサバイバル登山も「生の実感」が目的ではあるが、登山者のように危険地帯に入ることではなく、食料と装備をできるだけ持たず、サバイバルをおこなうことによって「生の実感」をつかみ取ろうとしている。

今作のメインテーマはタイトルにもあるように狩猟。「自分の食べる肉は自分で殺したケモノであるべきだと思ったからだ」と猟銃を手に狩猟をおこなう理由を書いてはいるが、魚も山菜も採れない冬期にサバイバル登山を行う場合、これしか手段が無いとも言える。刊行されるまでに仕留めた鹿 8頭にまつわる猟の体験が事細かに書かれている。

前作の「サバイバル」を読んだ際、猟銃が突然出てきて強い違和感を覚えた。極力現代的な装備を削っておこなうサバイバル登山に、ある意味人類の象徴でもあるような道具である銃を持っていくなんて、と。

前作でのもやもやを解消するために、今作を読んだと言っても過言ではない。そのくらいに強い違和感を感じていた。著者も同様に感じているようで、猟銃を持ち込むことがフェアかアンフェアかで盛んに悩んでいる。鹿を仕留めるたびに後ろめたさを感じている。その自分を正当化するための葛藤こそがこの本の醍醐味でもある。

「何で山に登るのか」をさらに一歩進めて「何で生きているのか」にまで踏み込んでいる今作品 、プロローグからエピローグまでぎっしり中身が詰まっており、今年オススメの作品です。

疑問 1
禁漁 & 禁猟期にサバイバル登山をやるとどうなるんだろう。

疑問 2
背表紙に映っているのはデジカメ?

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