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2004年6月 1日

山岳ガイドに資格認定制度 事故続発で協会発表

ソース

今年の 4月に社団法人日本アルパインガイド協会と日本山岳ガイド連盟が統合し、日本最大のガイド組合 社団法人日本山岳ガイド協会となりました。この資格制度は日本山岳ガイド組合が認定するガイド資格です。

日本には数多のガイド組合が存在し、ガイドに関する法律もないため、「私はガイドです」と名乗るだけで、ガイド業が営めてしまうのが現状です。そのため、ガイド付き登山と謳ってはいても計画自体からして危険なツアーも数多く、利用者サイドからすれば有名人以外のツアーに関しては危険かどうかの判断をつけるのも困難になっています。

このガイド資格認定制度の発足は近年多発しているガイド付き登山ツアーでの事故を受けての発足ですが、制度が全国的にきちんと定着し、どのガイドも日本山岳ガイド協会に加盟するようになれば、ある程度統一された判断基準ができるので、ユーザーにとっては便利になるのではないでしょうか。

ガイドの種類を見ると、里山ガイド、登山・山地ガイド、山岳ガイド、登攀ガイド、上級登攀ガイド、国際ガイドの 6種類ですが、後ろ 2つは登攀ガイドの資格を得てから実務経験を積まないとなれないようですが、山岳ガイドまでならある程度の登山経験があればすぐになれそうな感じではありますが、一般登山とガイディングではまた違った側面があるので何ともいえません。また、資格を取った場合、どのレベルのガイドまでが守備範囲になるのかは難しいところですね。特に冬季は山岳ガイドと登攀ガイドの線引きが微妙な気がします。資格に有効期限を設けているのはいいですね。

ガイドの歴史を調べていたら、昔よく見ていた Blog でまとめられていましたので参考までに。ただ、裏を取っていませんのでどこまでが事実なのかはわかりません。
自然 : 山岳ガイド・自然ガイド資格制度


2004年6月 2日

アドベンチャーフィッシング 朝日連峰サバイバル行 峻谷・中俣沢に大イワナを追う!

(2003/9/29 21:00-22:23 BS朝日)
アドベンチャーフィッシング 朝日連峰サバイバル行 峻谷・中俣沢に大イワナを追う!

大朝日岳を源流にして、朝日連峰西面を流れる中俣沢を、岩遊の豊野会長を筆頭に、メンバー 8名にカメラが同行し、釣りをしながら溯行する様子を収録したものです。

最初の遡行シーンではまだ残雪が大量に残る 4月の中俣沢を途中までですがイワナを目当てに遡行しており驚かされます。沢始めでいきなり雪解け水で溢れている沢に来ているのにもびっくりですが、しかも目的が "初イワナ" というのにも釣り人の根性が垣間見られます。

メインの遡行は 7月にしていますが、1日目は晴れたものの、2日目は小雨、3日目は雨で停滞、4日目も小雨が降る中を遡行し、大雪渓にぶつかったところで遡行を断念して引き返しています。

目立った点として、
1.
岩遊の特徴らしいのですが、荷物の大きさが半端じゃありません。学生山岳部並みのザックサイズです。もちろん荷物の大半が食料と酒。よくその荷物で素行できるなと思えるほどの量です。

2.
テレビ映り的なものもあると思いますが、ほぼみんなはちまきです。泳ぎが中心の沢ではヘルメットが邪魔になるのでしないこともあると思いますが、ヘルメットをかぶったほうがいいでしょう。

3.
羨ましいくらいに岩魚が釣れます。皆釣りの腕がいいということもあるでしょうが、面白いほど釣れています。それだけ人が奥までは入ってないということなんでしょう。またメンバーに元料理人がいるため料理も刺身、燻製、てんぷら、塩焼き、骨酒と贅沢三昧です。以前高桑さんのビデオでも似たような感じでしたので、沢を楽しんでいる人は皆このくらいやってるのかもしれませんね。もちろん沢に何を求めるかでまったく違ってくるかとは思いますが。釣りに関してはまったくだめなので、怪我が治るまで釣りに精を出してみてもいいかもしれません。っていうか誰か教えてください。

4.
人数が多いということと、カメラクルーがメンバーに入っているためかなりのんびりした遡行になってはいますが、それでも大朝日岳までは実質 3日かかる感じを考えると、やっぱり朝日周辺の沢は規模が大きいですね。

山本さんメディアをありがとうございました。


2004年6月 3日

森下恭 × 志水哲也 二人展 「黒部 源流と幻の滝」

(2004/6/3 18:30-20:30 / モンベル渋谷店)
森下恭 × 志水哲也 二人展 「黒部 源流と幻の滝」
左から志水さん、森下さん、辰野さん

志水哲也さんの講演会が行われるとのことでモンベル渋谷店まで聞きにに行ってきました。これまでこの場所では、廣川さん梶山さんの講演会を聞きましたが、今までで一番混んでいた講演会でした。恥ずかしながら、森下恭さんの名前は今回初めて知りました。

講演会は、前半が志水さんと森下さんの写真の撮り方、黒部への思い入れ、黒部の思い出、今回 2人展をやることになった経緯が対談形式で進められ、後半はさらにモンベルの辰野勇社長が混じって黒部に関する話、写真に関する話を雑談形式で進められました。

志水さんは思ったよりもすらっとしら体躯で、人懐っこい顔つきをしており、とても単独行ばかりをしている人には見えませんでした。それに対して森下さんは小柄で、"こだわりがある" とおっしゃっていたとおりの見目でした。辰野さんはいかにも商売人という感じで、盛んにモンベル製品の良さをアピールしており、我の強さを感じました。

志水さんが黒部を本格的に撮りだしてからまだ 5年だということを知ってびっくりしました。年数の少なさに違わずいい写真が多いのはそれだけいいポイントを知っているからでしょう。もちろん写真の良さは場所ではなく、写真家の腕や発想によるところが多いと思いますが、それでも見る者に訴えかける写真には、素材の良さも必要不可欠でしょう。本格的に写真に取り組むまでの 15年間の経験がうまく生かされていると感じました。黒部の谷を知り尽くしているからこその写真だと思います。今回の写真展ではほぼすべて動的な滝の写真が中心でした。

森下さんは黒部を撮り続けて 20年以上になるそうですが、展示されている写真は黒部の源頭部の写真が中心でした。しかし源頭部の写真とは言っても場所が特定できるものは少なく、水面のちょっとした変化だったり、川の流れであったりと水がテーマの写真でした。昔好きだった横山宏さんの写真に近いものを感じました。ちなみに森下さんはこだわりで 35mm しか使わないそうです。

辰野さんは 18年前に初めて黒部源流から、上の廊下、黒部ダム、下の廊下を経て富山湾までカヤックで下った話を中心にしていました。そのとき黒部ダムで初めて志水さんと邂逅したそうです。最後には笛まで披露されてました。

志水さんの Web近況報告と雑文を見ている感じではものすごく僻み性なのかなとも思いましたが、他人の話をさえぎること頻々で話したくて話したくて仕方がない感じでした。単独河野裏返しなのでしょうか。面白い講演会でした。

写真展は 6/27 までモンベル渋谷店の 5F で行われています。


2004年6月 4日

黒部物語

(2004/5/25 志水哲也著 みすず書房)
黒部物語 サイン

昨日志水さんの講演会に出たついでに、新刊本にサインをもらってきました。版入りのサインでした。

この本は志水さんが、自分の登山をやめ、本格的にカメラマンを目指すきっかけになった黒部縦断の山行記から始まり、剣沢大滝を登った話、昨年 10月にテレビロケで行った剣沢大滝の裏話、森下さんとの 3月の黒部五郎の話などなど、本格的に写真を撮り始めたここ 5年間の黒部での活動を中心に写真と文章を 50/50 でまとめらた写文集です。

カメラマンとして写真を撮るまでのプロセスを読んでいると、短気な自分にはカメラマンはとても無理だと思ってしまいます。赤木沢の写真を撮るために 1週間毎日赤木沢を遡行しています。カメラマンには対象の良さを最大限に引き出すために待つという忍耐強さと一瞬を逃さない確実な腕が必要なようです。

北又谷の記述は過去の著作のリメイクだったり、昨日の講演会で話された小話もちらほらと伺えますが、文章と写真がバランスよくまとまっており、読んでも見ても楽しめる本になっています。ただ少し高い (3150円) です。ちなみに志水さんの Web で少し安く買うことができます。

今後は黒部に限らず、日本全国の滝を観光客の視点ではなく、沢を登る者からの視点で撮られるそうです。楽しみです。


2004年6月 5日

蒼き氷河の果てに

(1987/7/17 島崎譲著 講談社)
蒼き氷河の果てに

本棚を整理していたら出てきた山漫画で、まだ読んでいなかったので読んでみました。ストーリーは植村直己氏が明治大学山岳部に入部してからヒマラヤのコジュンバ・カンに登るまでをメインに据えて書かれています。

植村氏関連著書との違いは、明大山岳部で同期だった小林氏と対比して描いている点でしょう。少年漫画に連載されていたからでしょうか、この本では半ばライバル関係に設定されています。

コジュンバ・カンの遠征後、小林氏は交通事故で亡くなってしまい、それを奮起にして植村氏はエベレストの頂上に立ち、その後の冒険人生に踏み出していく流れで描かれているのですが、中途半端な感じで終了しています。連載漫画の読者投票に左右された結果だと思いますが、かなりの尻すぼみ感があります。

絵が "俺たちの頂" に似ているのは、著者が堀内夏子さんのアシスタントをしていたからでしょう。


2004年6月 6日

徹子の部屋-植村直己

(1996/7/25 ビデオ・パック・ニッポン)
徹子の部屋-植村直己

植村氏関連ということでこのビデオも紹介しておきます。徹子の部屋の 20周年記念として、1996年に販売されたものですが、放映は 1978年 10月 13日となっており、北極圏単独行、グリーンランド縦断に成功した直後の映像になります。

生の植村さんの映像を見るのはこれが初めてですが、山野井さんのような内に秘める強さや自信のようなものも特には感じられず、いたって平凡な山屋という印象です。黒柳さんの質問もあまり内面まで突っ込んだものはなく、あたかも台本が用意されていたかのようにさらっと質疑応答が繰り返されて終了です。うーむ。

徹子の部屋には後にもう一度出演しています。また奥さんの公子さんも植村氏の没後に出演されています。蛇足ですが山関連では平山ユージさんも過去に出演されています。


2004年6月 7日

ROCK&SNOW No.24 2004夏号

(2004/6/5 山と渓谷社)
ROCK&SNOW No.24 2004夏号

ロクスノも完全にフリーの雑誌になってしまいました。もう隅から隅までフリークライミング一色。これじゃあ往年のクライマーは離れていってしまうのではないでしょうか? アルパイン関連は K2 の歴史とクロニクルにちょこっとある程度です。もう少し幅を広げられないのでしょうか? 昔のロクスノには沢の記事も載っていたのに、最近はトンとご無沙汰な状態が続いています。

Special Guide 瑞牆 最新ガイド ルート編
表題とは裏腹に最新という感はありませんが、紹介を寄せているクライマーのコメントはいいですね。開拓が行われたのは "古典的正しい目を持った者らにより" と冒頭にあるように、瑞牆は "岩と人間のかかわり方が何であるか、訪れる者に問いかける" 場所です。ルートガイドは 5.12 のルートばかりなので、初心者が読んでも ??? です。ただ南裏さんの "瑞牆山を登るにあたって" はクライマーなら必読です。行きたいなぁ瑞牆。思いは募るばかり、フラストレーションは溜まるばかり。瑞牆と言えば XX の人の記事も読んでみたかったなぁ。

TERRADETS
最近台頭してきている若手フリークライマーの松島暁人、渡辺数馬、小澤信太さんのスペイン TERRADETS でのフリーツアーのレポート。昔の岩雪にあった平山ユージさんのヨーロッパツアーのレポートのようなものと考えて読むと、色んな意味でショックだと思います。今後のフリーは若手の台頭でこんな感じになっていくのでしょう。

世界を変えた人間 ジョシュ・ロウェル ロングインタビュー
このインタビューは面白かった。普段は余り目にしないであろう、クライミングビデオの製作者サイドの視点です。アメリカのフリーのビデオは過去に数本見ましたが、背景が余り感じられず、映像の垂れ流し的なモノが多く、その後は余り見る気にならずに部屋の隅にまだ数本積んであります。このインタビューを読むと、彼の作品には何らかの意志があるようですので、探して見てみたいと思います。

A DAY IN THE LIFE 渡辺数馬 & 柴田晃一
某ビデオのタイトルです。若手フリークライマー 2人の対談。面白かったのは渡辺さん(ここまで年下だと "君" かな~。) のコメント。"足の筋肉って手よりあるのはなぜかって考えたんですよ。そしたら、いっつも歩いているからあの足の筋肉がある。じゃあ、いっつもキャンパシングしてたら足のように腕も強くなるんじゃないかなって、今実験中なんですよ"。当たり前すぎて、盲点のような発想ですね。

グレーディングを探る
日本におけるボルダリンググレードである段級グレードとフレンチグレード、アメリカの Vグレードとの誤差をどうするかについての記事。なんだか室井さんが悪者みたいでかわいそうです。

進化する人工ホールド
色々ありますね。現在部屋に人工壁を製作中です。こんなに種類があると迷いますなぁ。

OLD BUT GOLD
理由はわかりませんが、今号で一番面白かった記事です。吉田和正さん開拓の城ヶ崎マーズ(5.13d) への渡来です。開拓者の意志を尊重しつつ、挑戦している杉野さんの心意気が伝わってきます。

K2 登攀史を彩ったクライマーたち
タイトル通りの記事です。K2 登攀 50年を記念しての記事。簡潔に歴史を知るにはうってつけです。

その他
- 小山田さん飛ばしてますねぇ。世界最難ボルダーを落としています。
- ジャックさんのクラックの記事は勉強になります。
- 新井さん、紙面は増えても密度は濃いです。これは保存版でしょう。
- ロクスノで "デラべっぴん" を見るとは・・・。なつかしい。


2004年6月 8日

講習会&スライドツアー終了(YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)

YUJI HIRAYAMA Official SiteMessage が更新されておりました。B-session のルートセッターとして、またスライドツアーの締めで北海道に行かれた時のことが書かれています。

"オフだったので2週間登ってなかった。" とありますが、オフというのは本当にまったく登らない状態なのでしょうか? トップをキープするには常に登り続けてなければいけない気もしますがどうなのでしょう。

まだ JFA のサイトには B-Session の結果が出てませんが、"地元北海道の選手も表彰台に上がり" というのは小田さんのことでしょうか。

平山さんのスライドショーには今年の 1月に行きましたが、どの写真もプロのカメラマン(飯山さん) が撮っているだけあって、見ごたえのあるものでしたし、またファンサービスもこれぞプロという素晴らしいものでした。平山さんからは、フリークライミングの裾野を少しでも広げようというプロクライマーの自覚を常に感じます。


2004年6月 9日

独善的哲岳館 - 山岳書籍書評サイト -

独善的哲岳館 - 山岳書籍書評サイト -

2ヶ月ほど前に某掲示板で見つけたサイトです。まだ紹介されている書籍の数はそれほどでもないのですが、いいペースで更新されており、だいぶ数がそろってきたので紹介しておきます。

紹介されている本がクライマーにとっての古典から、タイムリーな新刊までバランスよく紹介されています。なによりも本のレビューの文章に深みがあっていいですね。たぶん著者の経験がそれだけ豊富だからなのでしょう。

見習って、ここの Web の稚拙な文章も何とかしたいところです。


2004年6月10日

パソコン環境

メインで使っているパソコンが熱暴走を起こし、OS がカーネルから飛んでしまいました。Windows NT4.0 → Windows 2000 → .NET Server(Windows 2003) とサーバー OS をメインマシンに使ってきているのですが、.NET Server に変えてからは、自宅ではここ 3年ほどまったくブルースクリーンを見ることがなくなりました。

しかしながら、ここ最近になってよく落ちる、というより使用中にフリーズすることが多く、 ??? だったのですが、BIOS をモニターしてて納得。CPU の温度が 100度 を超えていました。

1年ほど前から完全にファンレスにしたのが原因でしょう。しかもパーツメーカーのスペックを超えてのファンレスなので、静かになったのはいいのですが、やはりマシンにこもる熱量は半端ではなく、ソフト面だけでなく、ハード面でも飛ぶ寸前だったようです。

OS は修復セットアップもできないほど根本から飛んでしまい、仕方ないので再インストール。システムとデータを完全に分離しているのでファイルへの影響は皆無なのですが、一部イントラに立てていた IIS の Web サーバーがデフォルト設定のままだったためシステムと同じドライブにあり、間違えてフォーマットして消してしまいました。プライベートの問題はないのですが、仕事関連の特殊な Web アプリはすべてここに入っていたので、再構築には少し時間がかかりそうです。

せっかく久々に PC を開けたのでついでにハードにも手を入れました。中途半端な 120G とか 160G の HDD は全部 250G に交換。増設分も含めてこれでマシン 1台で 1テラになりました。家のマシン全部あわせると・・・。今使っている 18.1インチの液晶も 3年を超えたため、だいぶ画面がへたって来ており、これも一回り大きい 21インチにグレードアップ。新しい液晶はデジタル入力にも対応しているので、ビデオカードもデジタル出力のものに変更しました。デジタル UXGA 万歳な感じです。

現在はソフトのセットアップとデータの移動、修復に追われており、しばらくは寝不足になりそうな感じです。HDD の転送速度が上がっているとはいえ、100G 単位のデータ移動の時間は予想以上でぜんぜん作業が進みません。ついでにファイルのバックアップやら整理やらもしているのが原因だとは思いますが。


2004年6月11日

靭帯断裂 1ヶ月目

白馬大雪渓で左膝の靭帯を切ってから約 1ヶ月がたちました。切れてしまった前十字の靭帯はほぼ放置ですが、損傷している他の靭帯は、サプリとリハビリのせいか、大分治りがよく、手術(時期未定) までの短期間ではありますが、正式に松葉杖から開放されました。

深く曲げると痛みますが、普通に歩く分にはまったく問題ありません。医者からは坂道、階段はまだ X と言われており、クライミングはもとより、平坦な道しか歩けませんが、大分楽になりました。

とは言っても、怪我をしてからの処方は基本的に放置で、安静にしているだけです。最初の 1週間はギブスで固定して松葉杖、エンピナース(プロナーゼ) という錠剤で炎症を抑えていました。

2週間目にギブスを外してからは専用の装具で固定して膝の曲げられる角度を 30-60度に制限されました。患部には最近流行のフェルビナクの湿布を常時貼っています。

3週間目には膝の角度を 10-フリーに制限され、インドメシンコーワゾル(インドメタシン入りの塗り薬) を塗っていました。

そして、4週目の今週になって、角度の制限はなくなりましたが、装具はつけっぱなしで、松葉杖からは開放されました。ただ最近暑くなってきたこともあり、装具の上から長ズボンをはいていたせいか、装具で抑えている膝の周辺にあせもができ、治療薬としてリンデロン-VG軟膏という薬を塗っています。

上記の処方に併せてサプリもがんがん飲んでます。起床してプロテイン、会社に行く前にプロテインとビタミン C、コンドロイチン+グルコサミン+MSM、昼休みにプロテインとマルチビタミン、帰宅して、プロテインとビタミン C、コンドロイチン+グルコサミン+MSM、筋トレ(上半身) して、プロテインとゼラチン。山に行けないのでストレスは溜まっていくものの、おかげさまでいたって健康です。


2004年6月12日

山のセルフレスキューⅠ: 1日目

都岳連の "山のセルフレスキューⅠ 「山の救急法」" を 9:00-17:00 まで浜町公民館で受けてきました。講師陣に MFA(Medic First Aid) のインストラクターがいるからか MFA系の講習でした。

山で事故等によって傷害を受けたときの対処法、救急法を座学と実技によって覚えていくという内容でした。過去に腐るほど救急法に関しては講習やら実体験でやっていることでしたので、初めてという内容はありませんでしたが、忘れていたことも結構あり、確認の意味では収穫になりました。ただ参加者が 40人と、人大杉なのが最大の問題で、実技のときはまるでバーゲン会場の騒動と化してました。内容に関してざっとまとめてみましたが、特にメモは取らなかったので、間違っている箇所があるかもしれません。

講習会(座学) 風景
講習会(座学) 風景

救急法概論
概論です。救急法の範囲。「救急法」は医師へ引き継ぐまでの間、効果的な応急救護を提供するもの。二次遭難に注意。

山へ携行する応急パックの説明があったのですが、ゴム手袋は携帯はしているものの、まだ使ったことはありません。感染症に関してはいろいろ言われてはいますが、実際に現場でどのくらい役に立つのでしょう。

ケガ人に近づく前に現場の安全確認を。

出血のコントロール
直接圧迫と間接圧迫。傷口の処置に関しては傷パワーパッドや湿潤環境治療を紹介していました。とはいえ、日本では比較的新しい治療法であるため講師陣もまだ戸惑い気味で説明もあいまいでした。塩素の入った水道水で洗うのと沢の水で洗うのではどちらがいいのかについても迷いがあるような説明でした。そんな些細なこといざとなったら気にしてられないとも思うのですが。

包帯の使い方
純粋な意味での "包帯" の使い方ではなく、メインは三角巾の使い方。八ツ折のやり方から始まり、たたみ方、結び方、頭部、肘、膝、腕、手のひらへの巻き方、固定法をやりました。ポイントは結ぶ強さを相手に確認しながら結ぶのと、結び目の位置を傷の上や、歩行時に邪魔になる場所には持ってこない、三角巾を直接地面に置かないということです。

頭部出血の応急処置 膝出血の応急処置
頭部出血の応急処置 / 膝出血の応急処置

ストッキングを使用しての、ガーゼの固定も行いました。腕や頭部を覆う場合は三角巾より早いでしょうが、持って行くとなると男性陣は微妙ですね。

ストッキングマン
ストッキングマン

捻挫・打撲・骨折の処置
三角巾と各種添え木を使っての骨折時の固定方法。足の骨折、腕の骨折、鎖骨骨折、肋骨骨折の場合をやりました。添え木には新聞紙、木の枝、テントマット、ポールに加え、専用の板(名前失念)、応急ギブス君(便利そうなので買っちゃいました) なども使いました。要は臨機応変にあるもので対応しましょうとのこと。後は足首を捻挫したときの固定方です。コツは折れた箇所の上下 2関節の固定でしょうか。あとは三角巾の使い方に準じます。

鎖骨骨折の固定法 肋骨骨折の固定
鎖骨骨折の固定法 / 肋骨骨折の固定

足部骨折の固定
足部骨折の固定

暑熱寒冷傷害
一般的な熱中症、低体温症、凍傷の説明。余り詳細な説明はありませんでした。

どーでもいいことですが、講師の高津さんという方が森山直太朗に見えて笑いをこらえるのに必死でした。(失礼。)

高桑さんのサイン入り新刊本が置いてあるとのことで、帰りに御茶ノ水の茗溪堂に寄って買って来ました。茗溪堂に行くのは初めてでしたが、3階まで上がるのはある意味勇気がいりますね。いろいろ珍しい本が並んでいたので思わず衝動買いをしてしまいました。ちなみに、高桑さんのサイン本はあと 10冊くらいでした。送料さえ気にしなければ高桑さんの Web でも購入可能です。


2004年6月13日

山のセルフレスキューⅠ: 2日目

本日も昨日に引き続き都岳連のレスキュートレーニングを受けました。

救助要請
救助の要請について。
ヘリの料金の説明は参考になりました。ちらっと篠原さんの "レスキュー" のビデオを見ました。

東邦航空の料金 (少し古いデータだそうです)
チャーター料 51万1600円 / 1時間
空輸料     42万5400円 / 1時間
スタンバイ料  15万円 / 1件
滞留料(滞留時間が 3時間を越えると) 29万7000円 / 1時間 ただし、最大 2時間まで
夜間滞留料   7万17円 / 1泊

山岳共済について
最近著しく変わっている都岳連の共済に関して。継続割引の導入や安くなっているのはいいと思います。また、2年前から都岳連だけで運用しているため、遭難関連にかかった費用は基本的には制約なく全額支払いされるようになっています。

搬送法
搬送までのアプローチ、道具を使用しての搬送(スリング、雨具、ザック、担架)、使用しないでの搬送(背負い、ヒューマンチェーンなど) をやりました。過去の経験からすると、人数がいないと搬送はかなりきつくなります。マンツーマンでの搬送もしたことがありますが、10分歩ければいいほうでした。

ドラッグ法  背負法
ドラッグ法 / 背負法

2人での搬送法 ヒューマンチェーン
2人での搬送法 / ヒューマンチェーン

スリングでの背負い搬送 雨具を使っての搬送
スリングでの背負い搬送 / 雨具を使っての搬送

電撃・咬傷
雷に打たれたときの対処法と、蛇にかまれたとき、蜂に刺されたときの対処法をしました。蜂にも蛇にも被害を受けたことがありますが、そのときにポイズンリムーバーを持っていなかったということもありますが、基本的には放置でした。物凄く腫れて痛みます。ヒルに関しての説明がありませんでした。

ストレスマネジメント
最近問題になってきている PTSD や ASD に関すること。怪しげなビデオを見ておしまい。これに対処するのは難しいですね。

デモ
これまでの講習内容を踏まえ、事故が起きたという設定を講師陣が作り、4つのグループに分かれて行動してみて、あとでみんなでディスカッションをするというシュミレーションを行いました。まずはお手本ということで、講師陣によるデモが行われました。台本まで用意しての熱の篭ったデモでした。状況設定も、血のりまで使ったリアルなものでした。

講師陣によるデモ
講師陣によるデモ

シュミレーション
講師陣のデモの後に、グループごとに違う設定でシュミレーションを行いました。見ていて & やっていて思ったことはみんな作業も動作も緩慢でかったるいということです。実際の現場であんなに悠長だった記憶はなく、一刻も早くけが人を下ろすことに集中していました。"冷静に" というのもわかりますが、あそこまで遅いとなぁ・・・。

2日間を通して受講してわかったことは、富士山でガイドをしていたときの経験が非常に大きいということでした。ほぼ毎日何らかのアクシデントがあったので、それらに対処しているうちに体がすぐに反応するようになりました。そういった意味では貴重な経験でした。

講習会では常に頓珍漢な発言をしているおばさんが気になりました。

講習会の後は来月からアメリカに留学してしまう茶木さんの送別会を日本橋で行いました。


2004年6月14日

エベレスト最速登頂に「いんちき」とかみついた“根拠”

ソース

先日紹介した、エベレストスピード登頂に関して疑惑が持ち上がっているそうです。対立しているのはこれまでの記録保持者の Lhakpa Gelu さんと今回新記録を作ったPemba Dorjee さんです。

カメラで写真を撮っていれば証拠として残せたと思うのですが、ここまで極限になると、カメラも持っていかないのでしょう。実際、ヒマラヤでは過去には何度も登頂、登攀疑惑が起きています。実際問題として登頂したかどうかというのはどのように確認しているのか気になるところです。

参考情報
Everest speed ascent veteran breaks record


2004年6月15日

渓をわたる風

(2004/6/5 高桑信一著 平凡社)
渓をわたる風  サイン

先日、茗溪堂で買ってきた高桑さんの新刊を早速読んでみました。これまでの著作とは一線を画しており、学術的な要素が文章から適度に抜け、非常にリラックスした感じで書かれてはいるものの、文章の品格は下がっておらず、それぞれの章で綺麗にまとめられています。文章と写真が 50/50 で、写真はそれぞれの章に関連した写真が使われていますが、キャプションがないため具体的に何の写真なのかは想像力を喚起したいところです。

I と II に分かれていますが、1度読んだだけでは分け方が良くわかりませんでした。高桑さんがこれまで遡行してきた沢の思い出を語りつつ、沢(自然) と人間を取り巻く環境の変化に対して警鐘を鳴らしている内容になっています。奥利根や黒部の章ではダム、白神や尾瀬、黒部源流では法律の問題に関して触れています。もちろんそれは勝手な深読みですが。

メッセージだけを受け止めるのであれば最後の 2章、"焚き火の傍らで" と "登山本来の行為に還る遊び" とあとがきに集約されています。以下ポイントの箇所を引用
ひとはすべて大地の子である。その逃れられない原点を知るなら、人はもっと自然を壊すことに臆病であっていいし、壊された自然の呻きに耳をそばだてていい。街から山里へ、そして森から渓流へ分け入って山頂につづく、グラデーションのように滑らかな調和と変化を保ちながら、ひとは自然に寄り添い、ともに暮らしていけないものだろうか。
高桑さんにとっての沢登りは "幼い日の川遊びの延長" であり、"山頂は結果として踏めればよく、むしろ自然のなかにみずからを解き放ち、同化することを求めた" 行為です。

本は沢登りの話が中心ですが、どちらかというと登攀の部類に入る川内・岩塔ルンゼ、剣沢大滝の話も出てきます。また、高桑さんのよきパートナーであった池田知沙子さんの話も頻繁に出てきます。

個人的に良かったのはそれぞれの章に関連した概念図が付いているということです。その山域の概念を手っ取り早く掴むには、昭文社のエアリアマップを使うのが一番わかりやすいでしょう。そのため、あまりいい傾向ではありませんが、エアリアから外れているエリアに関しては頭の中に明確な概念として残っていません。ですが、この本を読むことによって、下田、川内、利根川本流、黒谷川流域、皆瀬川流域、赤崩、大白沢などのエリアが頭に入りました。あとは日本地図と照合すれば大体つながってくるでしょう。



2004年6月16日

Voice of the field FROM ATSUSHI YAMADA

Voice of the field FROM ATSUSHI YAMADA

セブンサミッツ最年少記録保持者の山田淳さんの講演会に行ってきました。正確には 5/24 にアメリカのブリトン・キーシャさんが最年少の記録を更新しているので、現在は "前" 記録保持者です。

山田さんは講演会慣れしているからか、話す内容もしっかりまとまっていてつぼを押さえている感じでした。さすが富士山ガイド。また Voice of the field も 2回目ということもあったせいか、前回に比べると DESCENTE サイドの手際も大分よくなっており、アンケートに答えると粗品がもらえるサービスまで行っていました。

講演は山田さんが中学時に山を始めるきっかけの話から始まり、高校、大学と山岳部に入り、セブンサミッツに登った過程をスライドを交えて説明していくという内容でした。

一番簡単だったキリマンジャロから登り、次に高度が課題となるアコンカグアを食糧の関係と滑落の関係で速攻で落とし、マッキンリーもスケジュールの都合で 2週間弱で速攻、エルブルースもさくっと登って、帰りはシベリア鉄道で帰国し、少し休んでからコジウスコ、帰国後 3日で南極に向かい、ビンソンマッシーフへ 300万+α をかけて登り、次に日本人男子としては最初の登頂者(日本人としては 3人目) になった登攀要素が強いカルステンツピラミッドを落とし、そして最後にチベット側からチョモランマ(エベレスト) に登ってフィニッシュです。

セブンサミットは現在ではお金の問題であって、世界的には何の評価もされていませんが、自分としてはやっぱりどの山を取っても(コジウスコは別) さくっと行ってこれる感じはしません。だからかどの山の話も新鮮でした。特にチョモランマは格別で、最終キャンプからの写真や、先日日本人が亡くなられた第 2ステップの写真とそれにまつわる話、最後の山頂までの写真、最終キャンプからの 3本の酸素ボンベの使い方などなど、完全に別世界の話でした。なんだかんだ言ってもやっぱりこれはこれで凄いと思います。

これまでセブンサミッツを達成した日本人、難波さんは亡くなられてしまいましたが、田部井淳子さん、野口健さん、石川直樹さんは皆それぞれ山や冒険にまつわる仕事をされています。来年からはサラリーマンですとおっしゃってましたが、山田さんが今後どこに向かっていくのか楽しみではあります。(正確には野口さんと石川さんは Carstensz Pyramid には登られていません。)

参考情報
The Seven Summits




2004年6月17日

九州産業大の渡辺さん、七大陸最高峰を制覇--22歳292日、日本人最年少更新

ソース

昨日の記事との繋がりで載せておきます。

大事なことは今後どうするかでしょう。セブンサミットだけにこだわって行くとなるとちょっと悲しいですね。先人の田部井さんはその後もヒマラヤの山に登り続けてますし、野口さんは "登山家" という肩書き(枕詞?) は間違っていると思いますが、まだ日本では誰もやっていないレンジャーの道を邁進していますし、石川さんも新たな冒険に向かって世界を飛び回っています。

ただ、セブンサミッツ自体はもうそれほど注目されるようなことではなくなってきているので、"死にそうだった" というコメントは残しているものの、渡辺さんにとってはそれほどのインパクトはないのかもしれません。でもどうせだったら Carstensz Pyramid は登って欲しかったなぁ。

参考情報
Haruhisa Watanabe Web

今日は大内さんの "海外の山を知ろう「中国・横断山脈の岩塔と氷壁群」" という講演を聴きに行く予定だったのですが、仕事で会社を抜けれず断念。うーん、残念。


2004年6月18日

For the best(YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)

YUJI HIRAYAMA Official SiteMessage が更新されておりました。

北海道での B-Session 終了後、靴の開発に関する話をするためにロストアローの社長さん(坂下さん?) とスペインのボリエール社に行った話が出ています。

平山さんのことだから既に開発に関わっているのかと思っていたのですが、そうではなかったのですね。Ledge to Ledge を見ると色んなピロスがずらっと並んでいて壮観です。まだ靴云々を言えるレベルには到底ないのですが、どんな靴が出てくるのか楽しみですね。


2004年6月19日

~北ア・黒部川スキー横断 5つの記録~

(2004/6/19 18:30-20:30 渋谷モンベルルーム)

ぶなの会、スキーアルピニズム研究会に所属する三浦大介さんの講演会を聞いてきました。

近年三浦さんが行ってきた黒部周辺でのスキー滑降に関する記録をスライドショー形式で進めていくという内容でした。ルート詳細は下部の配布資料を見てください。三浦さんは高校、大学と山岳部に所属され、社会人になってからスキー検定を狙って基礎スキーのサークルに入りスキーの技術を磨き、その後スキーアルピニズム研究会、ぶなの会に入られたそうです。

今回の講演を聞いて考えたことは積雪期に黒部を横断する場合、状況やルートにもよりますが、当然ながらスキーの方が歩いて横断するよりも圧倒的に早いということです。先月の山渓に澤田さんの日帰りの記録が出ていますが、今回の三浦さんの記録も 2日~ 3日がメインで、危険地帯でのスキーの機動力を最大限に生かしています。

デメリットとしては機動力を生かせる半面、ルートが限定されるということでしょう。歩きの場合ですと、ザイルさえあればどこでも下れると思いますが、スキーの場合はそうも行かず、スキーを脱がずに黒部川(黒部湖) まで滑れるルートはそうそうないと思います。

配布資料
北ア・黒部川スキー横断5つの記録
(Word形式/スキャンしてOCRにかけて整形したものです。地図も配布されたのですがオリジナルが荒いためスキャンしませんでした。)

講演会のメインは黒部横断だったのですが、最後の 10分におまけ的に行った北岳バットレスヒドンガリー滑降のインパクトが強烈で北岳の印象しか残っておりません。ビデオは持っていったもののテープを持っていくのを忘れました。激しく後悔。記録の詳細は今月の山と渓谷に出ています。

北岳バットレス(赤線がヒドンガリー滑降ルート)
北岳バットレス(赤線がヒドンガリー滑降ルート)

ドロップポイント
中央あたりがドロップポイント(ほとんど壁なんですが・・・。)

ヒドンガリー核心の F2
ヒドンガリー核心の F2

うーん、凄いですね。


2004年6月20日

ロッククライミングクラブ

会社で突然 "ロッククライミングクラブ" ができました。まだ詳細は不明ですが、どうやらフリーが中心のサークルのようです。半年くらい前から数人で活動を行っていたようで、活動の目処が立ったため、会社全体に募集をかけたようです。会社公認(?) のサークルなので、どこまで出るのかはわかりませんが、会社からお金が出るというのは魅力的です。

どんなサークルなのかは詳細不明ですが、とりあえず顔を出してみたいと思います。入社当初、山岳部を作ろうかと考えはしたものの、とても人を集める自信がなかったのでやめてしまいました。山のような泥臭い活動は最も似合わない会社である気がします。

膝は大分良くなっている気がする(当社比) のでそろそろフリーくらいは行けそうな感じがします。毎週医者に通うたびに「クライミングしてもいいですか?」とプレッシャーをかけてはいるのですが、まだゴーサインが出ません。焦っても仕方がないとわかってはいるものの、梅雨だというのに晴れている週末を過ごしているとなんだか居ても経ってもいられなくなってきます。ふー。


2004年6月21日

アラスカの星

(2004/2/21 16:00-16:55 テレビ朝日)
アラスカの星

俳優の中村雅俊がフランク安田の足跡をたどってアラスカを旅する内容になっています。なぜレポーターが中村雅俊なのか? それはフランク安田と同じ東北出身だからでしょう。また、中村さんの格好がモンベル一式だったのはスポンサーがモンベルだったのでしょうか?

最初に中村さんは、フランク安田が最初に辿り着いたバーローで調査を行いますが、教会にある古い資料にフランク安田がいた形跡は認められず、現地の人と交流するにとどまります。現地の人から鯨肉の料理をご馳走され、お返し(?) に日本から持っていった鯨の大和煮の缶詰をプレゼントしていましたが、どうかと思います。

次に、バーローの村が食料危機に陥った際、安田が村人を率いてブルックス山脈を越えた道をたどって行きます。途中でエゾマツの北限地を訪れたり、犬ぞり体験をしています。また、安田が作った村であるビーバー村の資金源ともなった金鉱(安田が発見) にからめて、砂金取り体験もしています。

最後にビーバー村を訪れ、安田が住んでいた家や安田の子孫と話しをして終わりです。番組の最後に流れたオーロラの映像は凄くきれいですね。よくコメントをいただく himalaya さんの Web によるとオーロラを見るには 9月と 3月がいいそうです。オーロラを見ながらアラスカの山を登るというのも乙ですねぇ。

なお、フランク安田の生涯に関しては新田次郎氏の「アラスカ物語」にわかりやすく書かれています。お勧めの一冊です。

参考情報
アラスカの星(番組の Web)

今週はまだレビューしていなかったテレビシリーズで行きます。


2004年6月22日

火曜サスペンス劇場 事件記者・三上雄太

(2004/5/4 21:03~22:54 日本テレビ)
火曜サスペンス劇場 事件記者・三上雄太

火サスにも遂に山ネタが登場。雪崩に埋まって遭難死した振りをして、遺族が保険金を受け取り、今度はその保険金をめぐって殺人事件が起きる。

全然知らなかったのですが、戦争や山岳海難事故などの特別失踪では、通常失踪では 7年かかる死亡認定が 1年で出るそうです。実際にありそうな話だけに、ちょっと知りたくないことを知ってしまった感があり後味が悪かった。

参考情報
火曜サスペンス劇場 (番組の Web)


2004年6月23日

今夜は恋人気分・とっておき夫婦物語 片山右京夫妻

(2004/6/2 23:15-23:44 NHK総合)
今夜は恋人気分・とっておき夫婦物語 片山右京夫妻

元 F1 レーサーである片山右京さん夫妻がゲスト。片山さんはレーサーを引退後突然本格的な登山に目覚め、モンブランやマッターホルンをはじめ、ヒマラヤのチョーオユーやシシャパンマにも登っています。

登っている山が非常にわかりやすいのでスポンサーとの絡みもあるのでしょうが、変わった転向ですね。ただ、片山さんの経歴を見ると、幼少の頃から地元の丹沢でハイキングをされていたようで、今回の転向はその延長にあたるのかもしれません。

この番組で奥さんは完全に覚悟を決めて開き直り、奥さん自身も自分の趣味に没頭しており、夫婦それぞれが自分の時間とお互いの時間を尊重して暮らしていると語っていました。そうでもしなければ、危険なことをやっている旦那の妻にはなれないですね。そんな人、どこかに落ちてないですかね?

参考情報
今夜は恋人気分(番組の Web)
OFFICE WALKER / 片山右京


2004年6月24日

晴れたらイイねッ! Let's コミミ隊

(2004/6/6 7:00-7:30 フジテレビ)
晴れたらイイねッ! Let's コミミ隊

日本人として最初の新婚旅行(ハネムーン) を行ったと言われている、坂本龍馬のハネムーンの軌跡を追った番組。

山として霧島の高千穂峰が出てきますが、噴火口も含めて山頂付近の規模はかなりでかいです。九州の山は屋久島以外登ったことがないのでわかりませんが、こういった映像を見ると、火山フェチとしては登りたくなりますね。いい山です。

それにしても、新婚旅行で山に登るとは坂本龍馬も変わってますね。龍馬がハネムーンで歩いたコースをたどるイベントも毎年開かれているようです。
参考情報
晴れたらイイねッ! Let's コミミ隊 (番組の Web)


2004年6月25日

山野井泰史講演会 垂直の記憶 岩と雪の7年

(2004/6/25 11:00-12:30 サンシャインシティ コンベンションセンターTOKYO)
山野井泰史講演会 垂直の記憶 岩と雪の7年

池袋で開かれている東京アウトドアズフェスティバルで行われて山野井泰史さんの講演会を聞いてきました。会場は狭くて騒がしく、かつスライドが見にくい状況でしたので、少しかわいそうな感じがしました。最初はそれほど会場に人は入っていなかったものの、講演が始まると続々と人が集まり始めスタッフが方々から椅子を集めていました。

講演会の内容は前回聞いた内容や、これまで話で聞いていたものとほぼ同じで、それを 1時間に凝縮し、プラスアルファで近況として来月登りに行こうとしている中国の未踏峰の岩壁の話が少しありました。また、Q&A の質問にあった、日本で好きな山はと聞かれて "最近は奥秩父です" と答えられてたのは印象的でした。

ここには書けないのですがオフレコの話に非常に興味が沸き、その点に関して Q&Aでも質問が出ていましたが、結局ノーコメントでした。やっぱり登山記録というのは登山史の一部でしかないんだなと感じました。

参考情報
東京アウトドアズフェスティバル2004



東京アウトドアズフェスティバル2004

山野井さんの講演を聞いたついでに、東京アウトドアズフェスティバルの会場もぐるっと回りました。個人的に関心があったのは山と渓谷社の書籍販売のブースで、現在山渓から出版されている本や DVD はほぼすべてそろえてある感じでした。さらに、どこから集めてきたのか不明ですが、シュテファン・グロバッツの "ロックス・アラウンド・ザ・ワールド" やラインホルト・メスナーの "大岩壁" や、山と渓谷 創刊号、2号、3号 3冊セットなど、マニアはにはたまらない絶版本が半額 or 半額以下の値段で売られておりました。

また、無料で "山の便利帳 2005" や "白旗史郎 カレンダー 2005"、山と渓谷社オリジナルノートブックなんかも配布されていました。

参考情報
東京アウトドアズフェスティバル2004


2004年6月26日

救急法セミナー

後輩からの要請があり、救急法のセミナーをしてきました。

行った内容は、先日受けた都岳連の救急法セミナーを圧縮して、少しプラスアルファしたもの。他人に教えると、自分の知識の曖昧なところが浮き彫りになるので、確認のためにもよかったです。またこれまで関係が薄かった現役の 2年生とも交流が持てたので、収穫でした。

ICUWV の皆さん、今が踏ん張りどころかもしれませんががんばってください。


2004年6月27日

今日のストーンマジック

会社のロッククライミングクラブの結成イベントがストーンマジックで行われるとのことで、痛めている膝の具合を確認したかったこともあり、参加してきました。

まだ、ジムでしか登れないとは思いますが、とりあえず復活しました。

ほとんどのメンバーが、クライミング暦半年未満の方ばかりで、リードのビレイをできる人が 1人しかいなかったこともあり、リードでは 1本しか登りませんでしたが、膝の稼動範囲を確認しつつオートビレイで 10a、9 周りを 6本ほど登りました。膝に腫れや痛みはないものの、極端なきょん足や踵にお尻を乗せるという動作はできず、左足に専用のギブスをしているため、やや動きに制限があったので少しぎこちない登り方でした。2ヶ月近く登っていなかったのでまた最初からやり直しです。でも嬉しー。

それにしても。会社のロッククライミングクラブの年間予算が 70万っていったいどういうことなんでしょう。ロープをはじめ、ヌンチャクやビレイ器はもちろん、保険やジム等の施設利用料まで予算で下ります。めちゃめちゃおいしいですね。これは利用しない手はないです。


2004年6月28日

カム 7月号

(2004/6/15 東京新聞出版局)
カム 7月号

第1特集 冒険的山登りのススメ
ぱらぱらめくっている感じでは沢の特集に感じられましたが、実際は沢での生活技術の紹介で、山や沢のルート紹介は一切なし。完全に How to の紹介ではありましたが、いずれの技術も今の自分には不足しており、必要ないといえばないのですが、身につけたいと思っている技術でもあるのでためになりました。食べれる山菜の紹介、岩魚の捌き方、料理法(焚き火での米の炊き方、うどんの打ち方、山菜、岩魚の調理法)、ナイフの紹介や焚き火の方法、火の起こし方(弓キリ法、舞キリ法、ヒモキリ法) などなどです。舞キリ法に関しては小学校のときに結構やっていたので懐かしかった。

直接は関係ない気がするのですが、成瀬さんの富士山景が島渓谷遡行の記事は面白かった。よく見つけるなぁ。

第2特集 まぼろしの花を求めて
まだ花に興味が持てません。

その他
-マイフェイバリットルート [北アルプス・黒部別山南尾根冬季] として 伊藤達夫さんが紹介されています。伊藤さんの名前を久しぶりに見ました。自分の中では冬の黒部といえば伊藤さんか和田城志さんというイメージが定着しています。

- ガイドのツヴェートさんの紹介でスロヴェニアの最高峰トリグラウ北壁 (2864m) が紹介されています。日本ではまず目にしない記録ですが、自分が海外の山の概略を調べるのに使う Summitpost.org を見るとスロベニア最高峰だけあって情報は充実しています。楽しそう。

- 書評では再度福島功夫さんによって垂直の記憶が紹介されています。カムで 3度、山渓で 2度、ロクスノで 2度と紹介されつくされていますね。

- 先日屋久島で起きたガイドツアーの死亡事故について簡単に紹介されています。ガイド、お客さんともども保険にすら入っていなかったんですね。その点を指摘しつつ、ガイド組織に加盟していない個人ガイドの問題点に触れられています。この事故に関連して先日発表があった、社団法人日本山岳ガイド協会の山岳ガイド・自然ガイドの資格制度に関しても言及しています。

- 黒田さんが先日のカムの某さんの記録に関して疑問を投げかけています。正論でしょう。

参考情報
カム


2004年6月29日

ちょっと断食をしてました。 (YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)

YUJI HIRAYAMA Official SiteMessage が更新されておりました。1週間の断食に関して触れられています。小学校のときに担任の先生に薦められて夏休みにやったことがあります(最近も似たようなことをしていました)。

はじめは結構辛いのですが、慣れてしまえば空腹感に関してはどうってことはなく、普段どおりの生活を送れます。もちろん水は飲みます。断食 3日目くらいからだんだん便の色が黒くなってきます。腸に張り付いたごみが取れているとのことでした。1週間やると内臓に溜まっているゴミなんかも全部出てしまうそうです。難しいのは食事を戻すときで、胃が極端に弱っているため、固形物を食べるとほぼ確実に戻します。ので最初は白湯から初めて、流動食に似たおかゆなどを 1週間ほど続け、通常の食事に戻れるのは 10日目くらいからです。ので断食をやろうと思ったら 20日くらいは見ておいた方がいいでしょう。

ちなみに、今月平山ユージさんの DVD が 2本出ます。1本が昨年のエルニーニョオンサイトトライに至るまでの過程を描いたもので既に発売されている TO THE LEDGE で、もう 1本が平山ユージの世界です。前者は入手できましたが、後者は山渓の Web では 7月中となっているだけでいつ発売されるのかは不明です。手元にある山渓のパンフでは "日本の岩場を紹介" となっているので、最近平山さんが Message で "ヤマケイのビデオ撮影" と触れている項目のことでしょう。


2004年6月30日

LEDGE TO LEDGE "Live at el nino"

(2004/3/21 PUMP Climbing Video / DVD)


こちらではまだレビューしていなかったので、昨日の流れでレビュー。平山ユージさんが 2003/9 に Yosemite, El Capitan の El nino をオンサイトトライしたときの様子を収めたもの。

前にも書いた気がしますが、洋モノクライミング映像と違って、終始テクノやハードロックが後ろで流れていることはなく、音といえば風切り音と平山さんの息遣いが聞こえてくるだけで、ひたすらクライミングシーンを純粋に追った映像になっています。そのためオンサイトを狙って登っているというぎりぎりの緊張感が見てる方にまでひしひしと伝わってきます。

オンサイトを逃したときの「ああああぁぁぁー!! あったまくるなー!! こんちくしょー!! 」という咆哮はこれまで見てきた映像中の咆哮の中でも一番のものでしょう。

映像中で一番よかったのは 21ピッチ目の "M&M Flake(5.13c)" のトラバースでしょう。見てるほうも手に汗握るシーンです。垂直のつるつるのスラブをすーっと横に移動していく感じですが、凄くキレイです。

おすすめできる映像です。

オンラインでの購入はこちらからどうぞ
LEDGE TO LEDGE (ピラニア ネットストア)

関連エントリー
「不朽神話」-IMMORTAL KOMBAT YUJI HIRAYAMA (2003/10/26)



 
 
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