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2005年5月 1日

黒部横断 3日目 : S字峡-ガンドウ尾根-南仙人山

長丁場になりそうだったにも関わらずのんびりと起床。天気は晴れているものの高曇り。予報だと気圧の谷の通過により夕方より崩れるとのこと。

出だしからアイゼンを装着して出発。S字峡のかなりゆがんだ橋で対岸に渡り、雪を繋いでトラバース気味に左(南東) の鉄塔まで行き、そこからも繋がっている雪を拾いながらずんずん直上し、1200m 付近で尾根に乗りました。特にロープは出しませんでした。

S字峡の橋 結構ゆがんでいます
S字峡の橋 結構ゆがんでいます 

尾根に乗ってからは、うっすらとした踏み跡をたどりながらの藪漕ぎ。当方は 2段式のストックを使用していたため、最短にしてザックに取り付けてもザックの長さを越えてしまうため、藪に引っかかりまくりで大変でした。やっぱり 3段式の短いものが便利です。

ガンドウ尾根を上がる
ガンドウ尾根を上がる

どんどん高度を上げていくと尾根上にも再度雪がちらほら現れてました。1度、先行していたかーばたさんが歩いて大丈夫だったちょっとしたスノーブリッジに乗ったら、ブリッジごと崩壊して落ちました。落ちた瞬間に木の枝を掴んで止まったのですが、その後に落ちて来たブロックが直撃し、耐えられなくなってブロックと一緒に 5m 程墜落。下の雪渓のヘリで運よく止まりましたが、少し場所がずれていたら、黒部川に 500m ダイブするところでした。ふー、あぶないあぶない。

ガンドウ尾根はちょっとした藪こぎ
ガンドウ尾根はちょっとした藪こぎ

1500m 付近で樹林帯を抜け、主に雪稜、雪壁がメインになり、腐った雪のラッセルになりました。稜線は雪が比較的安定していたので良いのですが、雪壁はいたるところにシュルンドが開いていて、いつ崩れるかわからないような状態で冷や冷やでした。この辺の判断力を的確に付けれるようになりたいものですが、難しいでしょう。そのためのロープだとは思いますが。

ジャンクションピークを目指して
ジャンクションピークを目指して

ジャンクションピークの手前辺りまで登ったときに後続パーティに追いつかれました。五竜-東谷尾根経由で来たという登研パーティでした。早いなー。ジャンクションピークでトップを交代してもらいましたが、この頃から天気が崩れ、雨が降り始めたため、登研パーティはジャンクションピークのちょっと先で幕営準備に入っていました。

当方たちは南仙人山辺りまで行きたかったので、17:00 まで腐った雪のラッセルに精を出しましたが、あとちょいで南仙人山には届かず、雨足が強くなってきたので、南仙人山手前で幕にしました。

結局またびしょ濡れになってしまったので、登研パーティの判断の方が良かったですね。勉強になりました。

南仙人山を目指して
南仙人山を目指して

06:10 S字峡(860m)
14:40 ジャンクションピーク(1820m)
17:00 南仙人山手前(2135m)



2005年5月 2日

黒部横断 4日目 : 南仙人山-仙人峠-剱沢

朝起きてもテントには雨が叩く音、風も結構吹いているようで時々テントが揺れます。今日は停滞かなと思いつつ、朝食を取り、コンロで濡れたものを乾かしながらうだうだしていると、10:30 頃より陽が差し始めたので、濡れたものを全部周りの木の枝にかけての大乾燥大会。コンロで散々乾かしても乾かなかったのに、太陽に当ててると 2時間ほどでほぼ全て乾いてしまいました。さすがソーラーパワー。

濡れたものを乾かしています
濡れたものを乾かしています

一通り乾いたところで、パッキングしてとりあえず八ツ峰取付目指して出発。後ろに登研パーティもチラッと見えました。

バックは鹿島槍ヶ岳
バックは鹿島槍ヶ岳

今日は剱沢までだからと結構気軽な気持ちで出発したのですが、仙人峠から剱沢への尾根の雪の付き方がかなり悪い。崩れそうなナイフリッジにビクビクしながら剱沢に下りました。

正面は剱岳 左の稜線が八ッ峰
正面は剱岳 左の稜線が八ッ峰

尾根を下っているときに富山県警のヘリが巡回していきました。手を振っていただき、お仕事ご苦労様といった感じです。

富山県警のヘリ 先日墜落した静岡県警のヘリと同型です
富山県警のヘリ 墜落した静岡県警のヘリと同型です

剱沢にはテント(シェルター) が一張りありました。

仙人峠からの下り
仙人峠からの下り

八ッ峰主稜へは冬季クライミングのトポを参考にしていたので、三稜取付にあるという大岩を探しながら剱沢を歩いていたのですが、大岩が良くわからなかったので、とりあえずハシゴ段乗越からの登山道の合流点にテントを張りました。

剱沢
剱沢

八ッ峰三稜取付付近にて泊
八ッ峰三稜取付付近にて泊

12:50 南仙人山手前(2135m)
13:10 南仙人(2173m)
13:40 仙人峠(2140m)
16:40 剱沢(1680m)



2005年5月 3日

黒部横断 5日目 : 剱沢-八ッ峰三稜-V・VI のコル

朝起きるといい天気。出発前に源次郎尾根に行くという登研パーティとすれ違いました。八ッ峰三稜はエアリアで確認していたので、上の方に見える P1 目指して雪が繋がっているルンゼを選んで詰めて行きました。下から見ている感じでは結構近い感じがしたのですが、登っても登っても全然近づかず、結局 400m 程一気に上がる羽目になりました。

八ッ峰三稜P1目指してルンゼを詰める
八ッ峰三稜P1目指してルンゼを詰める

P1 は左のルンゼを上がり、そのまま P2 も左からまき、P3 の手前で右側にトラバースして、P3、P4 は右側からかわしましました。P1 からは過去のトレースが残っており、ありがたく利用させていただきました。かなり的確なトレースでルーファイの勉強になりました。

それでも P4 は尾根状の雪がかなり不安定で、一度登ったものの、稜線上を歩いていくのは無理そうだったのでクライムダウンをして 50m ほど下を右からトラバースして巻きました。

P4 でのクライムダウン かなりやばかった
P4 でのクライムダウン かなりやばかった

P5 からはロープを出し、1ピッチの岩稜帯をスタカットで登り、あとはコンテで I峰まで雪壁を登りました。

P5 への登り
P5 への登り

P5 を越えると後はひたすらグズグズの雪壁ですが、やっぱり雪の状態が微妙で、いたるところでシュルンドが口をあけており、先行パーティのトレースに感謝です。

八ッ峰 I峰へ最後の登り
八ッ峰 I峰へ最後の登り

I峰に着くと、目の前に剱岳がどーんと現れ、ようやっと近づいてきたなという感じになります。

I峰より ナイフリッジが延々と続く八ッ峰
I峰より ナイフリッジが延々と続く八ッ峰

II峰に先行パーティが見えました。後で話を伺ったところ八ッ峰一稜を上がって来たとのことでした。

I峰はクライムダウンで降り、次の小ピークを長次郎谷側へ 20m 程の懸垂、II峰も長次郎谷側へ 25m 程の懸垂。降りたところにテントを張った跡がありました。

III峰への登り
III峰への登り

III峰は長次郎谷側へ 30m 程の懸垂、IV峰は三ノ窓谷側へ 20m 程の懸垂。I峰からは程度の差こそあれずーっとナイフリッジで、荷物が重いため、ちょっとバランスを崩しただけでどちらかの谷へダイブする羽目になるので、常に緊張しっぱなしで、精神的にかなり削られました。

IV峰への登り
IV峰への登り

特に V 峰の懸垂ポイントのピナクルまでのナイフリッジが細くて怖く、ピナクルにある支点もかなり上の方にあるので、支点からセルフを取るのにもワンムーブ起こす必要がありかなり怖い思いをしました。

V峰の懸垂ポイント
V峰の懸垂ポイント

V峰の懸垂は冬季クライミングのトポとクラシックルート集で違っており、どちらかというとクラシックルート集の方がわかりやすい感じです。途中の支点に惑わされてしまい、3ピッチに切って懸垂しました。実際は長次郎谷側へ 2ピッチで十分行けます。

V峰の懸垂
V峰の懸垂

V・VI のコルには先行パーティの雪洞とテントが 1張りありました。

V・VI のコル
V・VI のコル

05:50 剱沢(1680m)
07:20 八ッ峰三稜 P1(2075m)
12:35 八ッ峰 I峰(2656m)
14:15 八ッ峰 II峰
14:55 八ッ峰 III峰
15:30 八ッ峰 IV峰
16:20 八ッ峰 V峰
17:30 八ッ峰 V・VIのコル(2590m)



2005年5月 4日

黒部横断 6日目 : V・VI のコル-池ノ谷乗越-チンネ左稜線-池ノ谷乗越

今日は池ノ平乗越までと決めていたので、いつも以上にのんびりとした出発。天気は快晴。

雪洞パーティは既に出発、長次郎谷経由で V・VI のコルへ上がってきたパーティ 2組、八ッ峰下部から縦走してきた長岡ガイドパーティなど、続々と上がって行きました。

VI峰への登り
VI峰への登り

大阪YMCAパーティに続いて出発。すぐに先行させていただき、ひたすらトレースを辿るのみ。アップダウンは結構あるものの、これまでの高低差に比べると大したことはなく、とにかくスリップだけ注意して、サクサク進みました。

VI峰から V・VI のコルを望む
VI峰から V・VI のコルを望む

VI峰は 20m 程の懸垂、懸案の VII峰は雪の中から不気味にスリングが 1本出ていましたが、中がどうなっているのかわからず、怖かったので使わずにクライムダウンしました。傾斜が結構あるので慎重に。

VII峰でのクライムダウン
VII峰でのクライムダウン

VII 峰を超えてからはワンポイント極細のナイフリッジがあったものの、一気に八ッ峰ノ頭へ。

VIII峰手前
VIII峰手前

八ッ峰ノ頭へ
八ッ峰ノ頭へ

八ッ峰ノ頭からは 2ピッチの懸垂で池ノ谷乗越に到着。池ノ谷乗越では、 剱沢大滝を登ってきたという木下・野村さんパーティと会いました。相変わらず凄いなぁ。

予想よりも大分早く池ノ平乗越に着いたので、明後日から天気も崩れてきそうだし、今日中にチンネ左稜線を登ってしまおうということになり、テントを張ってから、すぐに準備をして三ノ窓へ向かって池ノ谷ガリーを下りました。

池ノ谷ガリーを三ノ窓へ 下にいるのは山スキーヤー
池ノ谷ガリーを三ノ窓へ 下にいるのは山スキーヤー

チンネ中央チムニーはまったく氷が繋がっていませんでした。当初はチンネ左稜線ではなく剱尾根 R4 を登る予定だったのですが、4月中旬の仙台パーティの記録を見たところ、氷がまったくなかったそうだったので、直前に急遽変更しました。

三ノ窓で準備 後ろはチンネ左稜線
三ノ窓で準備 後ろはチンネ左稜線

チンネ左稜線

夏の取付は完全に雪の下で、トポにある 2P目取付の直下からスタートしました。スタイルはアイゼン + 素手というかなり変則的なスタイル。奇数ピッチはかーばたさん、偶数ピッチが当方でリードしました。とはいっても、トポ通りにはピッチを切らず、適当にロープを伸ばして、ハーケンが複数あったり、しっかりした岩角だったり、エイリアンがボンバーに決まるところでピッチを切りました。

残置ハーケンは結構有り、支点には困りませんでした。ただ、T5 や、最後の 2-3ピッチはリッジ状の箇所にロープを伸ばすため、ロープの流れがかなり悪くなり少し苦労しました。

核心部の、『冬季クライミング』のトポにある A1 セクションはフリーで抜けれました。シーズン始めに比べるとそれなりにアイゼン捌きの上達が実感できました。

チンネ左稜線核心部 アイゼンながらフリーで抜ける
チンネ左稜線核心部 アイゼンながらフリーで抜ける

最終ピッチを登るころには気温は 1℃にまで下がっており、素手ではかなり辛い状態でした。全体を通しても特に難しい箇所はなく、とにかく長いので、クライミングのスピードが重要でしょう。ただ、でっかい浮石がいたるところにあり、それだけは気を遣いました。

チンネの頭
チンネの頭

無事、チンネの頭に着くもトポにある池ノ谷ガリーへの降り口は雪の状態が悪かったので、三ノ窓谷側から再度八ッ峰ノ頭に登り返し、懸垂で池ノ谷乗越へ出ました。池ノ谷乗越のテントの数は 2張り、三ノ窓のテントの数は 3張りでした。

夜は予備食解禁ということになり、2食分食べて満腹状態で眠りに就きました。

07:10 V・VI のコル(2590m)
08:00 八ッ峰 VI峰
08:40 八ッ峰 VII峰
09:10 八ッ峰 VIII峰
09:20 八ッ峰の頭
10:00 池ノ谷乗越(2900m)
11:20 チンネ左稜線取付
12:30 ピナクル
14:35 T5
17:35 チンネの頭
18:20 池ノ谷乗越(2900m)



2005年5月 5日

黒部横断 7日目 : 池ノ谷乗越- 剱岳-早月尾根-馬場島

いよいよ最終日。長いようで短かった旅も今日で終了だと思うと、何だか感慨深い。朝起きると、風が結構強く、雲も多くやや肌寒い天候でした。

長次郎ノ頭より 剱岳
長次郎ノ頭より 剱岳

トレースを辿って剱岳山頂へ。途中ワンポイント雪壁が落ちそうだったので右から巻きました。

山頂に近づくにつれ、だんだん目頭が熱くなってくるのがわかりました。山頂に着いた時の喜びといったら、声も出ないほどでした。遠くには出発地点の鹿島槍も見え、感動を一層盛り上げてくれました。

剱岳山頂 右奥が鹿島槍ヶ岳
剱岳山頂 右奥が鹿島槍ヶ岳

i-mode が入ったので、Blog の更新をさくっとしてからは、ぼーっと感慨にふけっていました。薄曇りながらも遠望は意外と効きました。

剱岳山頂より立山方面
剱岳山頂より立山方面

さぁ後は下るのみ。だったのですが、靴擦れがピークまで達しており、牛歩状態での下山となりました。山頂直下のガレ場がちょっと嫌だったので、1ピッチ懸垂で降りた他は、階段状のトレースを慎重に下るのみ。

早月小屋に着くころには空も晴れ渡り、蒸し暑くなってきました。1300m 辺りまで降りた時に時間にも余裕があったので、予備食消費ということで、のんびり昼飯を作ったりして 1時間ほど休憩。

後はひたすら、シリセード、グリセードを交えて下降。1100m 付近で右側のルンゼへ降りるトレースに導かれて、地図上の登山道を外れて、一気に林道まで降りてしまいました。

雪が所々残る林道を馬場島まで 15分ほど歩き、山岳警備隊の詰め所で下山報告をして、全行程終了と相成りました。

馬場島付近より剱岳
馬場島付近より剱岳

馬場島で適当にタクシーを拾って、上市付近で温泉に入り、富山でたらふく食べて、急行能登で帰京しました。

パートナーと天候に恵まれたおかげで、ほぼ予定通りに全行程を踏破することができました。色々危ないこともありましたが、反省点として勉強して、今後の山行に備えたいと思います。パートナーと山に感謝。

最近ではスキーの機動力も生かされた黒部横断の記録も増えてきているので、またラインを変えて横断してみたいと思います。毛勝三山からの北方稜線や丸山東壁や大タテガビン、黒部別山からの継続も面白そうです。

7:10 池ノ平乗越(2900m)
8:00 剱岳山頂(2999m)
10:00 早月小屋(2210m)
14:55 馬場島(760m)



2005年5月 6日

あらら~

傷だらけの足
傷だらけの足

今回の黒部横断はプラ靴で行ったのですが、予想以上に蒸れて、常に靴下とインナーは濡れた状態でした。本当ならきちんと乾いた靴下に履き替え、インナーも乾かさないといけなかったのでしょうが、面倒くさがってサボってしまい、常に濡れた状態で、最後の最後まで靴下を 1度も脱ぐことをしなかったらこうなってしまいました。

靴擦れと水ぶくれで物凄いことになっています。靴を脱いでから腫れ出し、熱を発し始めました。普段は 26.5cm の靴を履いているのですが、28cm の靴すら入らなくなりました。

湿布でしばらく冷やしてようやっともとのサイズになりましたが、傷口を 1箇所化膿させてしまい、現在消毒治療中です。

かーばたさんは毎日靴も靴下もコンロできちんと乾かしていたのでまったく問題無しでした。2-3日の山行では余り問題にならないかもしれませんが、長期になってくると歩けなくなるのは致命的です。今後は気をつけたいと思います。



2005年5月 7日

黒部横断回顧録 行程

まだ連休中の情報の Catch Up ができていないので、しばらくは黒部横断ネタで引っ張ります。

行程図

今回歩いたルートを地形図を繋ぎ合わせて、地図上でトレースしてみました。いやー長いです。地形図 1枚越えています。一応リンク張っていますが、2814px X 762px 600kb とアホみたいにでかいサイズなので、DL してからご覧ください。

北アは南アに比べてアップダウンが少ないから縦走が楽であるとよく言われますが、横断になると南アどころの騒ぎではありませんでした。

1日目のスタートが大谷原(1130m) で、幕営地が 2785m なので 約1650m アップ。
2日目は 鹿島槍山頂(2890m) まで上がって S字峡(860m) まで 約2000m ダウン。
3日目は S字峡(860m) から 幕営地(2135m) まで 約 1300m アップ。
4日目は南仙人山(2173m) まで上がって剱沢(1680m) まで 約 500mダウン。
5日目は剱沢(1680m) から八ッ峰 V・VIのコル(2590m) まで 約 900m アップ。
6日目はほとんどアップダウンは 50m 程度の繰り返し。
7日目が最大で剱岳山頂(2999m) から馬場島(760m) まで一気に 2200m ダウン。

うーん、良く歩いてますね。



2005年5月14日

富士山 1日目 : アプローチ

話のネタや噂では耳にするものの、実際に登ったと言う情報を確認できなかったので、どんなもんかなと思い、かーばたさんとシーズン最後の氷を求めて富士山・火口壁・サミットフォールに行ってきました。

5/14 の朝に横浜を出発し、2時間30分ほどで富士宮口 5合目へ。富士山には 100回以上登っているものの富士宮から登るのは 4回目。先週は仕事が切羽詰っていて連日徹夜に近い状態だったので、5合目にテントマットを広げて昼まで昼寝。かーばたさんすんませんでした。まぁ高度順化にもなったので結果オーライ。

天気は雲ひとつない快晴で、ばっちり。湿度もなく快適でした。

天気は快晴、雲海が綺麗でした
天気は快晴、雲海が綺麗でした

山頂までほぼ夏道をトレースして 4時間 30分ほどで山頂へ。雪渓は 8合目より上でところどころあるものの、アイゼンの必要性は感じられず、運動靴だけで山頂を往復している登山者もいました。途中山スキーヤーやボーダーさん達 20名近くとすれ違いました。山頂泊の登山者は 3パーティのみで、全員神社付近でテント泊。

山頂についてからとりあえず荷物を下ろしてサミットフォールの偵察へ。メインである白山岳直下のサミットフォールは遠目ながらもしっかり確認でき登れそうな雰囲気でした。それ以外にも朝日岳直下にも 1本、測候所下にも 1本登れそうな氷瀑がありました。

富士山火口壁サミットフォール 白山岳直下、銀明水の下にできます
富士山火口壁サミットフォール 白山岳直下、銀明水の下にできます

とりあえず明日は登れそうなことを確認し、夜は黒部横断の残りの食材+生物どっちゃり足してたらふく食べてさっさと就寝。先週雪が結構降ったようで、新雪が 15cm 程有り、水は雪から十分作れました。



2005年5月15日

富士山 2日目 : 富士山火口壁サミットフォール

夜半から風が強くなり、朝までずーっと強風が吹き荒れており、テント撤収時にはポールが歪んでしまっていました。

天気は明らかに下り坂で 7時頃からガスり始め、視界は終日 20m 程度。この視界の悪さに今回はかなり苦しめられました。

まずアプローチが全然わかりません。とりあえず馬の背の手前、コノシロ池の先辺りで火口に下り火口壁の下の方を昨日サミットフォールがあったあたりを目指してトラバース。

火口内をトラバース
火口内をトラバース

視界が悪いので現在地もわからなければサミットフォールの場所も良くわからず、とりあえず上の方を見ながらトラバースして行きました。昨日撮った写真はサミットフォールの拡大写真しかなく、写真を見ても現在地を把握できませんでした。火口全景を撮っておけばよかった。

右往左往しつつも、1時間 10分ほどでサミットフォールに到着。ガスっていて上の方が見えないものの、とりあえず 1P目は登れそうな感じだったので取り付きました。見た感じでは予想以上に立派な体裁ではあるものの実際はぼろぼろでした。

サミットフォールを見上げる
サミットフォールを見上げる

【サミットフォール 1P目 : かーばたリード】
資料は『岩と雪 117号』のトポのみ。が、出だしからトポ通りのラインは取れず、登れそうなところを選びながら右に左に蛇行しながら登って行きました。氷はスカスカで脆く、細いつつららの集合体が岩から垂れ下がっているだけで、厚めのアイスキャップ(?) を拾いながら登っていき、スクリューもスカスカで余り効いている感じはなく、ところどころに露出している岩のクラックにエイリアンが有効でした。

1P目リード中
1P目リード中

20m 程ロープを伸ばした辺りでガスでリードは完全に見えなくなり、崩壊したつららの落下で登っているのが確認できる感じでした。35m ちょっとロープを伸ばして 1P目終了。

フォローで上がりましたが、とにかく氷が脆く、蹴り込んだスタンスがどんどん崩壊して行き、注意しないとホールドごと持っていかれる感じでした。

1P目フォロー中
1P目フォロー中

ビレイ点はカムとハーケンで作成。さて 2P目はと考えて周りを見回すも、絶望的。左には氷が薄くて全く行けず、上を見ても薄いつららが垂れ下がっているだけで、岩がところどころ露出しており、つららを壊しながら岩を繋いでいけば可能性はあるのかもしれませんが、それだと氷を登りに来た意味がないし、傾斜もかなりあるので難しい。あとは右に行くと言う選択肢だったのですが、こちらも氷が薄く、登って行くのは結構厳しい感じ。10分ほど悩んだ挙句、今回は断念して降りることにしました。

2P目を見上げる 絶望的
2P目を見上げる 絶望的

ハーケンを 1枚打ち足して、捨て縄で懸垂して取付に戻りました。残置無念。懸垂しながら少し離れて上を見たところ、さっきのビレイ支点から右に上がらず、そのまま右にトラバースすればやや傾斜が緩い箇所があったので登れたかもといった感じでした。

取付に降りてからも相変わらずガスガスなので、帰りも結構難儀し、上がるところを間違えたらしく、気がついたら山頂に出てしまいました。

一応山頂へ
一応山頂へ

神社脇にデポしてあった荷物を回収して、アイゼンつけたまま、雪渓を繋いでそそくさと下山しました。

終日ガスガスで視界は 20m
終日ガスガスで視界は 20m

天候は終日曇りだったことも有り、気温が上がらずシャワークライミングになることもなく、火口内だからか風もなく、条件はよかったと思います。せっかく凍っていたのにもったいない。たぶんこういった数少ないチャンスをモノにできるかどうかがクライマーの実力なんだと思いました。視界が悪くてルーファイが上手くできなかったと言うこともありましたが、まだまだ経験、技術力不足。ロケーション、氷の条件も面白いのでまた来シーズントライしたいと思います。

赤線が今回登ったライン 青線は登れたかもというライン
赤線が今回登ったライン 青線は登れたかもというライン

短かったですが、これで今シーズンの当方の日本での雪山シーズンは終わりました。また来年。まだ半年経っていませんが今年の山行日数がすでに 50日を越えました(52日)。学生の時以上のペースに自分でもびっくり。

今回、サミットフォールをトライするに当たって、西ヤンさんにアドバイスをいただきました。有難うございました。

以下の Web サイトで毎日気温をチェックし、今週も気温がプラスに転じることがなければサミットフォールは一層発達し、ラインを選べれば登れる状態になっていると思います。狙われている方は今がチャンスです。是非トライしてみてください。

富士山(フジサン) 毎正時の観測データ
http://www.data.kishou.go.jp/maiji/data/47639.html

行動記録
07:00 神社脇出発
08:10 サミットフォール取付(-5℃)
08:25 クライミングスタート
11:10 2P目スタート(-2℃)
12:00 富士山山頂剣ヶ峰
12:30 神社脇
14:30 5合目



今日の B-Pump2

富士山から早く下山できたため、かーばたさんとそのまま横浜の B-PUMP2 に行きました。ここに行くのは初めてで、入ってすぐのところに生小山田さんがいてビビリました。

2ヶ月ぶりのジムで、もう結果は火を見るよりも明らか。長モノの 10d、11ax2、5級 3本やってもう指皮がなくなっちゃいました。体重も太り気味だしいいところなし。来週から乾いた岩に復帰するので体を作らないといけないのですが、仕事のストレスからか最近暴食気味で体重は右肩上がりです。



2005年5月16日

シシャパンマ縦走

柏さん黒田さんの Web で知った情報ですが、MountEverest.net によると竹内洋岳さんがシシャパンマ南壁を登攀し北面への縦走にアルパインスタイルで成功されたようです。

登攀前のインタビュー
http://www.mounteverest.net/story/stories/ExWebinterview-HirotakaEverestSupercouloirwithoutoxygenApr102005.shtml

登攀レポート
Shisha Pangma Debrief: Ralf, Gerlinde and Hirotaka's Alpine style traverse, part 1

Shisha Pangma Debrief: Ralf, Gerlinde and Hirotaka's Alpine style traverse, part 2 final

完全に自分の想像を超えた世界ですので、コメントできませんが、ただでさえ登るのが大変な 8000m 峰で、縦走まですると言うのは凄いことだと思います。

会社から近いこともあって、一番良く利用している店が新宿の石井スポーツなのですが、竹内さんはいつも 4階にいてにこにこしており、穏やかで丁寧な対応をしていただきます。最近見ないなーと思っていたらヒマラヤに行かれてたんですね(毎年行かれていますが)。成功おめでとうございます。



2005年5月17日

[漫画]岳 ~みんなの山~ 1巻 - 石塚真一

(2005/4/26 石塚真一作画 小学館)

岳 ~みんなの山~ 1巻

隔月誌である『ビッグコミックオリジナル 増刊号』に連載されている漫画。隔月誌なため、連載をすっかり忘れており、ほとんど読んでいませんでした。

民間のボランティアレスキューとして働いている島崎三歩を主人公とした物語。舞台は滝谷、屏風、槍などの北ア南部が中心です。

レスキューモノは『山靴よ疾走れ』、『カモシカ』 に次いで 3作目になると思います。それぞれ富山県警、長野県警の山岳警備隊がメインだったのに対し、『岳』は完全に民間ボランティアという位置づけで、『カモシカ』でチラッと民間の警備隊の話が出た流れを継いでいるのかもしれません。

ただ、前作達と大きく違うのは主人公のクライミングスタイルです。それぞれ原作者の経験が多分に反映された内容になっていると思われますが、前作 2つのベースが完全に日本のスタイルであるのに対し、『岳』はアメリカのクライミングスタイルです。

クライミングギアも Black Diamond や MSR だったり(日本でも入手できますが・・・。)、服装がバックパッカー風だったり、テントの外で食事を作っていたりしていることからも推測できます。また絵のタッチは結構粗いものの、レスキュー技術の1/2システムやクライミングシーンの描画は的確に描かれています。

それぞれ 1話完結の形で話は進んで行きますが、ストーリーが非常にしっかりしていて、レスキュー時の心理描写は考えさせられると共に、心を打つものがあり、感動できます。山漫画でここまで感動したのは『神々の山嶺』で羽生丈二がエベレスト南西壁冬季単独無酸素登頂のシーン以来です。(笑)

関連エントリー
カモシカ 2 (2003/10/28)
カモシカ 3巻 (2004/3/2)

関連エントリー
岳 -みんなの山- (2003/12/12)
『岳』 2巻 (2006/10/25)
岳 3巻 (2007/1/18)
岳 5巻 (2007/10/30)
岳 6巻 (2008/1/30)
岳 7巻 (2008/7/2)

(2007/1/25)
マンガ大賞2008、『岳』が受賞 (2008/3/28)


参考情報
クライミング・ブック・ニュース 2005-04-27 [山漫画]「岳」(小学館/石塚真一)



2005年5月18日

THE EARTH vol.29 (ICI石井スポーツカタログ)

(2005年 ICI石井スポーツ)
THE EARTH vol.29 (ICI石井スポーツカタログ)

山道具屋さんのカタログでは一番掲載量が多く、毎年出版され、しかも店頭だと何故か 200円で入手できるのでお徳です。

これは 2005年度の最新カタログです。量が多いからかやっぱり見ていて飽きません。ただ、代理店の都合からか扱っているメーカーに偏りがあり、少し不満が残ります。まぁ仕方ないですね。

欲しい道具
ゴアライトXテント
手持ちのテントがぼろぼろなのでそろそろ新しいのが欲しいので、気になっている軽量テント。生地がかなり薄いようですが、どこまで耐久性があるのでしょうか。ソロ用と 3-4人用もあると嬉しい。

CW-X / バイオテックス
下着の範疇に入れてもいいと思いますが、冬用下着とサポーターの機能が兼用できているのなら非常に便利。膝を痛めているので是非使ってみたいギアです。来月には買っているでしょう。

ガソリンコンロ
海外遠征用に買わないといけない物。ガスカートリッジが入手できるエリアなら必要ありませんが、ガソリンしか入手できないエリアだとどうしても必要になります。高校・大学時前半は Coleman の Peak1 と MSR を使っていたのですが、最近は手軽さからガスカートリッジタイプのものが多いです。高校山岳部に入って一番最初の山行でガソリンコンロが炎上して、テントが火の海になったというトラウマもあるので、いまだにガソリンの恐怖から逃れられないのですが・・・。

こんなところでしょうか。アメリカンエイドやビッグウォール様のギアもそろそろ揃えたいところですが、これはカモシカ本店カラファテに分がある感じです。



2005年5月19日

山野井通信

山野井通信が更新されておりました。ミズガキ周辺でのクライミングと歯が欠けたことについて書かれています。

吉田和正さん曰く「クラックは握力」だそうですが、指がなくてもジャミングの仕方次第では、どうにでもなるということでしょうか。マリオネットやスコルピオンなど、当時の高難度ルートを開拓していることを考えると、指は余り関係ないのかもしれません。

前歯はブリッジだったんですね。高校のときに前歯を失ったということは知っていたのですが、どうしたのかまでは知りませんでした。

当方は今のところ左の膝と踵だけで済んでいますが、やっぱりクライマーの体ってみんなぼろぼろですね。大事にしなきゃ。



2005年5月20日

今週の暴食

開発の仕事が佳境に入っており、忙しさは先週の 2期生さん状態で、家にもまともに帰れていない状況で、会社や漫喫泊という乱れた生活を送っている今日この頃。ジムにも行けずストレスの発散方法が完全に食欲に向かっており、暴食が続いています。

月曜・ベッラベーラ新宿ミロード店
ジャンボパフェ

ベッラベーラ新宿ミロード店にて。"ジャンプ" という 1リットルのジャンボパフェ、2080円。17分で完食。アイスが多かったせいか、食べ終わったときは寒さで震えていました。

火曜・ゴーゴーカレー
ゴーゴーカレー
新宿で名物のカレーといったらゴーゴーカレー。全トッピングが着いているメジャーカレー(1000円) はロースカツとチキンカツが乗っていてボリューム満点。10分で完食。

水曜・つけ麺やすべえ
つけ麺やすべえ
新宿で付け麺といったらここ。普通盛、中盛、大盛が同じ値段なのが嬉しい。もちろん大盛り(麺440g) を頼み、さらに全トッピングが付いてくる特製トッピングを注文。水分が多い麺なのでお腹一杯でした。

木曜・居酒屋かあさん
居酒屋かあさん
店名の通り本来は居酒屋なのですが、昼にはランチも展開しています。特徴は店員が全て母さん(おばさん) ということでしょうか。新宿界隈ではランチタイムは大抵どこの定食屋さんでもご飯のお替わりが自由なのですが、この店ではプラス生卵と味噌汁のお替わりも自由で、値段も 750円と新宿では比較的安い方です。がっつりご飯お変わり 4杯、味噌汁 2杯、生卵 4個食べてきました。

金曜・ひまわり寿司
ひまわり寿司
お金がないときや石井スポーツに行ったついでに立ち寄る回転寿司屋。どのくらい食べれるのか試したところサクッと 20皿。まだまだいける感じでしたが、財布へのダメージがでかくなりそうだったので辞めました。

うーん、まったく何やってるんでしょう。以上、新宿界隈の暴食情報でした。



2005年5月21日

北ア・錫杖岳 1日目 : 3ルンゼ

今週は山岳会の会山行で錫杖岳へ。当方がリーダーで、近藤さん、久門君、山岳会見学の荒木さんと木田さんの 5名で出発。

アプローチ
久門君が遅刻したものの 23時 15分に調布駅前を出発し、中央道、安房トンネルを経て新穂高温泉槍見荘付近の駐車場に付いたのは 3:00。すぐにテントを 2つ張って就寝。

7時に起床し、朝食を取って、8時前に出発。槍見荘の裏から登山道に取り付いたときに、久門君が、戻ってくると思って宿泊道具を車にデポしてきたことが発覚。車に戻って荷物を取ってきてもらう。アホ。40分ロス。

のんびり歩いて、10:00 にクリヤ岩舎到着。途中の 2箇所の渡渉も特に問題なし。天気は快晴で、ここまで残雪は無し。柔らかい新緑に錫杖の岩搭群が映えてる。

渡渉箇所は問題なし
渡渉箇所は問題なし

今日は近藤 + 木田さんパーティと榎戸 + 久門 + 荒木さんパーティに分かれて登ることに。協議の結果、両パーティとも 3ルンゼを登ることにする。

錫杖岳前衛壁 切れ込んでいる箇所が 3ルンゼ
錫杖岳前衛壁 切れ込んでいる箇所が 3ルンゼ

クリヤ岩舎にテントを 2つ張り、いらない荷物をデポして出発。アプローチは夏の踏み後が残っており、ひどい藪漕ぎもなく、3ルンゼ取付へ。3ルンゼの手前 100m くらいに雪渓が残っており、キックステップでステップを切りながら登る。荷物は取り付きに残置。取付で準備中に当方はクライミングシューズをシュルンドに落としてしまうが、無事回収でき、事なきを得る。ふー危ない危ない。

【錫杖岳 3ルンゼ】
[1P目 : 近藤パーティ 11:45 スタート、えのきど。パーティ 12:15 スタート]
近藤さんパーティの方が早そうだったので、先に行ってもらう。こっちのパーティは荒木さんがクライミング 2回目、久門君が久しぶりということで全ピッチ当方リードで取り付くことにする。ので気分はフリーソロ。

久しぶりの乾いた岩のアルパインで緊張するも、スタートするとすぐに感覚を思い出す。1P目の出 だしがびしょびしょで少し悪いものの、靴のフリクションが結構効いて、濡れはするもののど真ん中を豪快に越えて行けて気持ちがいい。去年の GW に見たときは滝になっていたので、まだましかな。濡れている箇所を抜けてしまえば、簡単な斜面をロープ一杯伸ばし、2P目も継続した F2 を越えたところでピッチを切る。

3ルンゼ 1P目 びしょびしょ
3ルンゼ 1P目 びしょびしょ

[2P目]
2P目も同様な感じのピッチ。残置は豊富なので困らないし、簡単。35m 程でピッチを切る。エイリアンを持ってきたので、折角だから使ったら、久門君に "何ですかあれ" と言われ残置される。(T_T) 帰りに回収。

[3P目]
側壁が迫ってきてルンゼっぽくなってくる。チョックストーンを下からくぐるピッチ。30m程。

[4P目]
核心 1。トポだと IV A0。ルンゼ右の側壁に冬用と思われるスリングが汚らしく垂れている。先行は A0 で越えたようだが、フリーでトライ。出だしがちょっと悪いものの、フリーで越えれる。5.10a/b くらい? 全体に右の側壁をトラバース気味のピッチで、滝の抜け口にチョックストーンがあり左から大きく屈曲して抜けるので、後続のこと、ロープの流れを考えると結構頭を使わされるピッチ。初心者注意。変なところで落ちると振られて側壁に激突します。荒木さんも久門君もかなり苦労しつつ、時間は掛かるも A0 で超えてくる。25m。

[5P目]
核心 2。IV A0。チョックストンがハング状になっているので、ルンゼ左の側壁から登るピッチ。ここも冬用と思われるスリングの花がハーケンに咲き乱れている。ここも頑張ってフリーで越える。足さえ決められれば、特に問題なし。5.10- くらい。予想通り荒木さん、久門君は苦労するも A0 で抜ける。25m。

このピッチの終了点で終了点から懸垂してきた近藤パーティとすれ違う。当初は一緒に降りる予定でしたが、天気は曇り、風も出てきて寒かったとのことで先に降りて行きました。

振り返ると焼岳と新穂高温泉
振り返ると焼岳と新穂高温泉

[6P目]
ただの藪にしか見えなかったので省略して降りてもいいかなとも思っうも、"終了点まで行く価値ありますよ" ということだったので終了点まで登る。最終ピッチは支点が取れないので、ノーピンで終了点まで 30m 程。

終了点到着、16:50。前言どおり終了点からの景色が素晴らしい。目の前に抜戸岳と槍穂の稜線が広がる。去年の GW にはあそこにいたんだなぁと考えると感慨深い。左手には今年初登されたグラスホッパールートが見える。

抜戸岳と槍穂の稜線
抜戸岳と槍穂の稜線

すぐに下降の準備をして下降に入る。1度、投げたロープが 1m程の枯れ木に引っかかり、引っ張ったら根こそぎ抜けて、轟音と共に落ちて行き、危うく近藤パーティを殺すところでした。明星の中央バンドほどではないにしろ、ところどころにガレ場があるので、ロープの回収時や摺れるときの落石は避けられないので、同ルートを登っているパーティがいる際は、終了点の裏から降りた方が無難。4ピッチで取付に戻る。取付に付いたときは 19:00 で日没。

デポを回収してヘッドライトを付けて慎重に下る。雪渓はガチガチで滑落するのが怖かったので、雪渓脇の藪を下る。雪渓が切れたところでルートに戻る。最後の詰めで道をロストするも大きくは外れていないので、問題なくクリヤ岩舎に戻る。20:00。近藤パーティも雪渓を嫌って藪を下ったようです。

近藤パーティとは 1時間近く差ができたようで、木田さんが焚き火を起こしていた。すぐに夕飯を作り、お酒やつまみも大して持って来なかったので 21:30 には就寝。

こじんまりと焚き火
こじんまりと焚き火

天気や壁の条件は最高なのに、他にパーティはおらず完全に貸切状態でした。





2005年5月22日

北ア・錫杖岳 2日目 : 左方カンテ(プチ遭難)

今日は左方カンテ。天気は下り坂であることがわかっていたので、4:30 に起床し、5:45 に出発。テントは張りっぱなし。

アプローチは 3ルンゼと途中までほぼ同じ。雪渓をつめて正面壁にぶつかったら岩壁基部をトラバース。2ルンゼ、1ルンゼを過ぎてさらにトラバースした左上のルンゼが左方カンテ取付。途中ワンポイント雪渓を 20m 程トラバース。ちなみに 1ルンゼは見た感じびしょびしょでした。

今日も昨日と同じペアで、近藤パーティからスタート。時間は 7:00。

[1P目]
乾いたルンゼを上がる。支点は基本的に潅木。近藤パーティがピッチを切ったすぐ下の潅木でピッチを切る。30m。

[2P目]
ルンゼの出口が細くなっていてちょっと悪い。出口を出るとルートは錫杖沢側のフェースに展開し、高度感が素晴らしい。近藤パーティと同じ箇所でピッチを切る。

ここで雨がぱらつき始め、この後の雨が予想され、昨日の懸垂の遅さを考え、判断は早い気もしたが、会山行では余り無理をしたくなかったので降りることにする。近藤パーティは 3P目に入ってしまっていたので、そこから降りてもらうことにする。時間は 9:00。

取付の 20m くらい上まで一気に降りる。近藤パーティもロープを使うと思ったので、残置しようと思ったら、1P の終了点辺りに下りてきた。ロープを回収しようとしたところ、近藤パーティがロープの末端の結び目をほどき忘れたらしく、懸垂のロープ回収時にひっかかって降りてこなくなったため、こっちのパーティのロープからプルージックを取って、登り返していった。懸垂の初歩的なミス。

彼らが登り終わるのを待って、ロープを回収して、取付まで 1ピッチの懸垂で降りる。一緒に降りようと思ったので、登攀具などを片付けてしばらく待つ。が、再度ロープが引っかかったらしく、すぐそこまで降りてきてはいたものの、まだごちゃごちゃやっている。

近藤さんから「先に下りてていいよ」とお声が掛かったので、先に下りることにする。行きに通った雪渓が嫌だったのと、既に左方カンテには 2回来ており、この辺りの地形的な感覚もあったので、左方カンテの取付からクリヤ岩舎目指して一直線に藪の中を下降。沢の直前でアプローチの踏み後に合流し、昨日は暗くて見逃した、ルンゼを上がる赤テープの箇所で尾根に上がって、踏み跡を忠実にたどりクリヤ岩舎へ。岩舎到着 11:00。

天気は崩れると思ったものの、時々雨はぱらつくものの小康状態。うーん、上まで抜けれたなぁと判断ミスを後悔。まぁ、悔やんでも仕方ないので、テント等を撤収して下山準備を整え、近藤パーティを待つ。

テントマットを敷いてごろ寝をしていたが、一向に降りてくる気配がない。13:00 過ぎから雨脚が強くなり本降りとなる。

14:00 を過ぎても降りてこないので、さすがに何かあったなと考え、雨具・スパッツを着こんで、当方一人で左方カンテまで上がることにする。

行きに通った道で左方カンテまで一気に駆け上がる。途中の雪渓に歩いた足跡の形跡がないので、行きの道を通っていない or まだここまで来ていないことが確認できた。軽身ということも有り左方カンテ取付まで 10分。

懸垂支点が飛んで 2人とも逝っちゃったのか? と悪い想像をしてしまい、左方カンテ取付を見るのが怖かったが、幸い(?) なことに取付にデポしてあった荷物はなかった。とりあえず一安心ではあるが、ということは道に迷っているということである。

かなり狭い範囲で迷っているにしても 3時間も歩けるほど広くはない。どこかで崖から落ちたか? 錫杖沢のほうに行ってシュルンドが崩れた? それでも 2人いっぺんに落ちることはないだろう。とりあえず、岩舎に戻ることを考えてショートカットルートで、近藤さんの名前をコールしながら戻る。途中で近藤さんのものと思われる、ペットボトルを発見。どうやら近藤パーティも雪渓を嫌ってショートカットで降りようとしたらしい ことがわかる。回収しようとも思ったが、状況証拠として現場に残置。(今度行ったときに回収します。) 下りは軍隊式に一気に駆け下りて 5分で岩舎に到着。が、近藤パーティはまだ到着していない。

さて困った。とりあえず、どこかで遭難したとしか考えられないので、遭対シナリオを頭の中で考え、16:00 をタイムリミットとして始動することを久門君と荒木さんに話す。

16:00 になっても降りてこないので、久門君に会長への伝言を頼んで、荒木さんと 2人で降りてもらう。当方は 19:00 の日没まで岩舎に待機し、それでも降りてこない場合はテント、食料、燃料を岩舎にデポして新穂高温泉に一旦降りて待機し、在京本部と相談し、今後の捜索を山岳会だけでやるか、地元 の県警、遭対協に応援を頼むかの相談をして、月曜からの捜索に備えるというシナリオを描いていました。

久門君と荒木さんがクリヤ岩舎前の渡渉を終えて少し下ったところで、クリヤ沢の上流方面から近藤さんと木田さんが到着。とりあえず久門君達を引き止める。

近藤さんたちは歩き回ってかなり疲れてはいるもののとりあえず怪我はないようで一安心。どうやら、踏み後を見失って、トラバースして岩舎よりも上流部に行ってしまった辺りで右往左往していたようです。はぁ~良かった。

荷物を詰め込んで、全員揃って下山。新穂高温泉に着いたのは 18:30 でした。平湯温泉で風呂に入り、高速を飛ばして、東京に着いたのは 22:30 でした。

問題点 1
今回迷ったのは雪渓での滑落を嫌って、きちんと地形的な把握ができていない状態で藪の中に入ったのが原因でしょう。地形図を持っていたようですが、あのような狭いアプローチの状況では余り役に立たないと思います。基本的に地理的な感覚が入っていない限りは行きに来た道を忠実に引き返すというのがセオリーでしょう。また、行きのアプローチで、以前当方が来たこともあり道をわかっていたので、当方がトップをやってしまいましたが、考えさせる、地理的な状況を把握させるという意味でも、他の人にトップをやってもらった方が良かったですね。アプローチもアルパインクライミングでは重要な要素なので。

問題点 2
懸垂下降でロープ末端の結び目をほどき忘れて引っかかるというのは、ロープ末端をばらばらで結んだ際の典型的なミスです。気をつけましょう。今回は木田さんのロープが 45m と長さが違ったので仕方ありませんでしたが、 2本まとめて結束した方が間違いは少ないです。反面少し絡みやすくなります。

皆さんお疲れ様でした。



2005年5月23日

ボルダー能力 (YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)

YUJI HIRAYAMA Official SiteMessage が更新されておりました。

ボルダリング能力の必要性について書かれています。ルート中心だった平山さんがボルダリングの方向に向いていて、最近はボルダー中心だった小山田さんがルートの方向に向いているというのは面白いですね。どちらもクライミングなので切り離すこと自体がおかしいことといえばおかしいのですが。

それにしても、突然 "新井さん"の名前が出てきてびっくり。平山さんのコラムに個人名がフルネームで出てくること自体まれなので、相当インパクトがあったのでしょう。さすが日本選手団のコーチ。経験的にも技術的にもクライミングでは平山さんの方が上であるにもかかわらず、素直に若い人の意見を受け入れられるというのはやっぱり凄い能力です。クライミングに対しては本当に貪欲でまさにプロです。

今月のカムの冒頭での "30の質問" のゲストは平山ユージさんでした。読み応えありますので皆さん是非読んで見てください。そこに載っていた経歴を見ると、19歳で 5.14a を登ってるんですね。現在ではあまり驚かない数字ですが、当時としては想像もつかないような世界だったと思います。



2005年5月24日

インナーダウン

ACONCAGUA
ACONCAGUA

2003年の冬辺りから、薄いダウンジャケットが各登山メーカーから発売され始め、前から気になっていたので、今年の正月に試しに The North Face の ACONCAGUA を買ってみました。

320g と軽量で薄手なので、冬用ヤッケの下に来ても、これまでのダウンジャケットのようにかさばることがなく、比較的動きやすいです。もちろんフリースや最近流行のソフトシェルよりも暖かく快適で、冬壁でのビレー時にお役立ちでした。

また、夜寝るときに使えば、夏用シュラフでも全然問題なく、軽量化にも繋がります。シュラフを重くしても、行動中に着ることはできないですから。

冬のシーズンフル活躍でまったく洗う暇がなかったので + 自分で洗うのが怖かったので、近所のクリーニング店に持って行ったら、"生地が薄くて、熱に弱そうだねぇ。ごめんね、ウチでは受け取れないよ。" とやんわりと拒否されてしまいました。(T_T)

シュラフと同じ要領で洗えばいいんですよね? 確か先々月の山渓に登山道具の手入れの仕方が出ていたなぁ。



2005年5月25日

アンデスで陸軍遭難、死者14人に…依然27人不明

引用

"南米チリのアンデス山中で雪中訓練中のチリ陸軍部隊が猛吹雪に見舞われた遭難事故は、20日までに14人が凍死体で発見された。27人が依然行方不明のままだが、生存は絶望視されている。"

"軍隊" "雪山" "遭難" と単語が並ぶと、自然と八甲田山を思い浮かべる人は少なくないはず。現代でもこれほどの大量遭難が起こりうるとは。

Chilean troops in 'snow tsunami'

BBC では "snow tsunami" と説明されています。"avalanche(雪崩)" とは違うのでしょうか? 残りの方の一刻も早い救出を願います。



2005年5月27日

フリークライミング

(2005/5/25 山と渓谷社)
フリークライミング

今年ヤマケイから出版される新しい技術書シリーズの 1冊。北山真、杉野保、新井裕己さんの共著。北山さんは開拓、杉野さんはクラック、新井さんはトレーニングとそれぞれの著者の得意分野に関してふんだんに書かれており、これまでにないような本になっています。

写真も先日の North Face Cup や横浜ロックマスターの写真など、最近の新し目の写真が多く、と思えばクリス・シャーマのリアライゼーションをトライしている写真もあったりと写真を見ているだけでも買う価値はあるかもしれません。キャプションがなくても 9割以上がどこの写真かわかってしまう自分はおかしい?

もちろんムーブやビレイ、各種ギアの選び方、使用方法、マルチピッチのシステムなど基本的なところから、ワイドクラックの登りかた、開拓方法、フリークライミング上達法+パフォーマンス・ロック・クライミングをさらに 1歩進めた最新のトレーニング方法などマニアックなところまで押さえられているので、フリークライミングをやっている人全般にオススメできる本です。ただところどころ ? という箇所もあるので注意も必要です。巻末のフリークライミング用語辞典は内輪ネタが多いのでわかる人は笑えます。

追記
ロープの結び方に間違いがあったようで、JFA のサイトに正しい図が載りました。是非一度チェックを。

参考情報
Topics (杉野保さんのサイト)
[技術書]「フリークライミング」(山と溪谷社/北山真編) (クライミング・ブック・ニュース)
あと2日・・・ (no climb no life)



2005年5月28日

谷川岳・一ノ倉沢・変形チムニー

山岳会のメンバーと谷川岳・一ノ倉沢に行ってきました。過去に 5回ほど出合までは来ているものの、4回は雨で出合敗退、残りの 1回も中央稜で先行が詰まっていて最終的には降雨敗退で、びしょびしょのテールリッジで何回も滑りながら逃げ帰り、いまだに完登しているルートはない。ので、今年こそと願をかけて行きました。

当初は近藤さん、クライミング初心者の上原さんとの 3人で行く予定だったので、無難に中央稜と南稜かなと考えていたのですが、直前になって坂本さんが参加してくれたので、坂本さんが登りたがっていた変形チムニーとダイレクトカンテに予定を変更しました。

当日朝 5:30 に東京を出て、谷川岳ロープウェイの駐車場に 8:00、一ノ倉沢出合に 8:40 とあっという間でした。車は指導センターのゲートで通行止め、開通は 6/3 10:00 からとのことでした。谷川岳キャンプ場にテントを張り、いらない荷物をデポって出発。

マチガ沢出合から谷川岳山頂
マチガ沢出合から谷川岳山頂

先週の情報どおり、一ノ倉沢は出合から雪渓が繋がっており非常に快適。一応軽アイゼンを持ってきたので装着してサクサクと登る。テールリッジとの間のシュルンドもないに等しく、テールリッジも乾いており快適。

一ノ倉沢を詰める
一ノ倉沢を詰める

中央稜基部には 10:00 に到着。この時点では南稜に数パーティ(下降含む)、中央カンテに 2パーティ、中央稜に 2パーティが見えました。後の情報だと 7:30 から変チにも 2パーティが取り付いていて渋滞していたとのことでした。ゲートが開いていない状態でこの混雑振りだと、来週からはどれだけ混むのでしょうか。

当初は先にダイレクトカンテに行く予定だったのですが、トポを持ってき忘れ、どこがアンザイレンテラスかわからず、下で確認して明日にしようということになり、変形チムニーに行くことにしました。中央稜基部に付いたときに中央稜から落石が結構あり、上原さんが間一髪でした。どこの岩場でも常に上方注意ですね。

靴や要らないギアを取付に残置して変チの取付へ。坂本さんは過去に凹状、中央カンテを登っているので迷うことなく取付へ。

変形チムニー取付
変形チムニー取付

10:30 にクライミングスタート。取付で準備していると早くも落石の雨。落石が収まるまで待ってからスタート。

【1P目 : 坂本リード】
傾斜も緩く、残置も結構あるので浮石だけ注意して直上。岩は乾いていて快適。

【2P目 : えのきど。リード】
ここでも落石の雨。しまいには凹状の 6P目がごっそり剥げ落ち轟音と土煙を上げて落下。下の方は大変だったようです。それでも翌日は YCC のパーティが登っていたそうです。

ルートは 1P目と同じ感じ。左上気味に直上。ただ残置が見当たらず、気づいたら 10m 以上もランナウト。おっ、ビレイ点と思ったハーケン 2枚はあっさりと抜ける。スカーにアングル 1枚ボンバーに決めて上を見たらペツルのハンガー 2本のビレイ点があったので、そこでビレイ。

今回は壁の状態がわからなかったので、ピトン類各種 10枚、カム・ナッツ 1セット用意しましたが、ピトンを使ったのはここだけでした。カムは適宜使用しました。

変形チムニー 2P目
変形チムニー 2P目

【3P目 : 坂本リード】
相変わらず落石が多い。しかも ATC まで降ってきて、これはキャッチしてゲット。やっぱり先行パーティによる落石なのかな?

右上に変形チムニーが見え初め、チムニーの手前でピッチを切る。

右上の変形チムニー目指して 3P目
右上の変形チムニー目指して 3P目

【4P目 : えのきど。リード】
変形チムニー。左の壁はコケコケで濡れ濡れ。右壁を中心に使って、バック&フットでずりずり上がる。出口付近がちょっと嫌だけど、面白い。抜けてから 10m 程伸ばしてピッチを切る。

変形チムニー
変形チムニー

【5P目 : 坂本リード】
ピナクルテラスあたりに人が一杯。登れずに苦労している。右にトラバースして中央カンテに合流。

【6P目 : えのきど。リード】
階段状のルンゼを直上。上がったところで、渋滞待ちのためにおやつタイム。20分ほど時間を潰す。

【7P目 : 坂本リード】
右上気味にトラバースしてピナクルテラスへ。

【8P目 : えのきど。リード】
ピナクルテラスからの数手が悪い。ボルダーチック。抜けてから直上し、ややかぶったクラックを抜けて四畳半テラス。

【9P目 : 坂本リード】
ほとんど階段。浮石が多いので注意。

9P目
9P目

【10P目 : えのきど。リード】
9P目と変わらず。最初の懸垂ポイント手前まで。先行パーティはここから南稜に向かって懸垂していました。

【11P目 : 坂本リード】
さらにロープを伸ばして、烏帽子岩を左から巻いてピッチを切る。

烏帽子岩を回り込む
烏帽子岩を回り込む

【12P目 : えのきど。リード】
いつもは濡れているらしいルンゼをトラバースして笹薮の踏み後に突っ込んで終了。オールフリーで抜けれて満足。

ここからは懸垂を交えながら笹薮をクライムダウンして南稜の頭へ。坂本さんは何回も来ているので的確。が、やっぱりフリーでのクライムダウンは怖い。

4回の懸垂で南稜テラスへ。時間は 17:00。先行パーティは懸垂のロープが引っかかってしまったようで難儀していました。途中で先行に追いついて少々順番待ち。

南稜を懸垂下降
南稜を懸垂下降

あとはさっさとテールリッジを下って、雪渓を駆け下って、キャンプ場に着いたのは 18:00 でした。近藤-上原パーティは既に到着して、一杯やって出来上がっていました。お待たせしました。

天気が下り坂になっていたので、テントを空いていた小屋に移して、小屋の中で豪勢な夕食。



2005年5月29日

埼玉・聖人岩

朝起きる(4:00) と天気は曇っており、テールリッジも雲の中。、時々ぱらぱら小雨が混じっており、近藤さんの足もイマイチで、上原さん、坂本さんと 3人でダイレクトカンテは厳しかったので、さっさとフリーに転進決定。

一ノ倉へ向かう人たちとすれ違いながら林道をさっさと戻り、6時には谷川岳を離れていました。

さてどこへ行こうかということになりましたが、坂本さんの提案で関越の途中で寄れる、埼玉の聖人岩に行きました。

途中で近藤さんを降ろして、聖人岩には 8:00 に着いていました。もちろん岩場にはまだ誰もおらず、貸しきり状態。

上原さんがフリーには不慣れとのことだったので、アップがてらに登った "おっとりまみちゃん" (5.9) にトップロープを張りました。これ本当に 5.9? シングルロープを持ってこなかったので、ダブルロープでツインロープにし、アルパインヌンチャクまで動員し、チョーク無しだったということもありましたが、石灰岩がツルツル滑って辛かった。ギリギリのオンサイト。やばい。

上原さん
上原さん

気を取り直して、坂本さんがトライしていた "貂が見ていた"(5.11b) にトライすることに。坂本さんが登るのを見ていたので、使えるホールドも大体わかり、上部はかぶっているものの、ガバホールドの連続で、それほどムーブも必要なく、1便目で 1テンにまで持ち込む。

2便目で落とすつもりで取り付くも、最後の抜け口のポケットを掴みそこね滑ってフォール。

他にもクライマーが増え始め、気が付くと 15人くらいになっていました。他の人が取り付くのを見ていましたが、坂本さんや自分が登っているラインと他の人が登っているラインは出だしの箇所が全然違うということがわかりました。回り込んではいけません、直上です。

3便目はそこのムーブで力を使ってしまい、上までもたずにフォール。

4便目でラストにしようと一気に上がるも、結局最初と同じところの抜け口でフォール。うーん残念。

坂本さんもスタンスの選定で迷っており、結局 RP できませんでした。


貂が見ていたをトライ中の坂本さん

クラッカーとしては、ボルトが打たれていましたが、 "モモンガキッド"(5.11b) に取り付きたかった。



2005年5月30日

スリル満点 中高年のがけ登り

(2005/5/31 1:35-55 TBS)
スリル満点 中高年のがけ登り

何なんでしょうこの安直なタイトルは。

伊豆での森正弘さんと講習生のフリー、御岳でボルダリングをしている一家、埼玉・聖人岩での森さんと中高年女性のフリーを追ったもの。

伊豆に登場したクライマーは過去にボディビル大会で優勝した経験もあるという筋肉ムキムキの女性。5年やっているという割にはそれほどでもありませんでした。クライミングはパワーだけではないという例になってしまっていました。

御岳のボルダリング一家。お子さんが上手い。3歳でも結構登れるんですね。これは驚きました。

聖人岩。昨日行ったばかりだったので記憶が新鮮。貂が見ていたをトップロープでトライしていました。

といった内容でした。



2005年5月31日

ちょっとだけど成果あり!! (YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)

YUJI HIRAYAMA Official SiteMessage が更新されておりました。

今話題の塩原のカランバ(四段) を落としたことが書かれています。ボルダリングをトレーニングに本格的に取り入れたのが 10日前でもうこの成果です。これで "ボルダーは苦手" といわれても全然説得力ありません。しかも限界グレードとのこと。全くもって "ちょっと"ではないですね。やっぱり上の世界は恐ろしい・・・。



 
 
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