2005年6月 1日
山野井通信
2005年6月 2日
ハードコア人体実験室公開発表会 - クライミングに役立つ身体いじり
●「ハードコア人体実験室公開発表会 - クライミングに役立つ身体いじり」
日時:7月4日(月)19:00~20:30
参加費:無料
定員:80名
お申込み:渋谷店(03-5784-4005)までお電話または店頭にてご予約ください。
某ML 情報。先日発売された「フリークライミング」やロクスノに連載を持っている新井さんの講演会。無料です。クライマーの皆さん是非。
今必死こいて開発している製品のリリース日なのですが、特にトラブルがなければ参加できるはず。行きたいなぁ・・・。
2005年6月 3日
エベレスト山頂で「挙式」敢行と、ネパール人カップル
よくやりますなぁといった感じです。"総勢45人の登山パーティー" エベレスト大盛況ですね。
ネパールの慣習をよく知らないのですが、"2人は異なる地域社会の出身で、ネパールでは珍しいカップルだという。" という記述があることより、同地域での結婚しか一般には認められていないようです。
2005年6月 4日
西伊豆・海金剛・ネービーブルーに抱かれて
今年はアメリカンエイドをきちんとマスターすることが課題の一つ。前進のためのエイド技術を身につけるということではなく、できる限りフリーにこだわり、ほとんど支点のないルートでも、その過程でピトン等できちんと支点を作る、回収する技術を身に付けることが目的です。ただ Yosemite をはじめとする、Big Wall では、世界を見渡してもフリーで登れる人は数人しかいないので、凡人としてはエイドの技術に頼らざるを得ず、どうしてもアメリカンエイドの技術は必要になります。
金曜の夜中に横浜を出発し、休みながらかーばたさんに運転してもらって、雲身のキャンプ場に着いたのは 7:40。朝食取ったりギアの準備をしているうちに木下・杉本ペアも到着。
アプローチが核心とのことだったので、木下さんたちの準備を待って一緒に出発。踏み跡は明確なものの草が生い茂っていて、途中細かく踏み跡が分かれていたりして、初めて行く場合は結構大変かもしれません。現に当日他に入っていたパーティはアプローチで 4時間近くさまよっていたらしいです。

取付への懸垂ポイント
アメリカンエイドのルートは当方は今回が初めて、かーばたさんも先週木下さんと錫杖の Anniversary、瑞牆の大面岩北稜会ルートに行ったのみだったので、ほとんど初めてに近い状態。ので、今回は比較的簡単なアメリカンエイドのルートである "ネービーブルーに抱かれて" に行きました。
木下さんたちは、杉本さんがアメリカンエイドは初めてだということだったそうですが、"赤道小町" を上がるということでした。
【1P目 えのきど。リード】
ブッシュから凹角を 40m 程。支点はブッシュから取れるものの、凹角のスラブがちょっと怖くて、アングルを 1枚使いました。回収時に岩ごとはがれたらしいです。赤道小町の凹角との分岐でピッチを切りました。
【2P目:かーばたリード】
伸びてる凹角をそのまま辿り、どん詰まりで左の中央稜に出て階段状のスラブを少し上がってピッチを切りました。

2P目 フォロー中
【3P目:えのきど。リード】
階段状のスラブを左上気味に上がり、左に見える逆 V字ハングへ。が、ロープが足らず、逆 V字ハング手前でピッチを切りました。

3P目
【4P目:かーばたリード】
逆 V字ハングをフリーで超え、その上の浅い凹角に走るクラックをネイリングで右上して下部要塞の脇へ。逆 V字ハングは抜け口にハンドジャムがばっちり決まるのでそれほど難しさは感じないものの、クラック脇の浮石が多く、抜けそうで不安。またユマールを持ってこなかったので、ネイリングセクションの回収にかなり苦労しました。このセクションではアングル 2本、ロストアロー 4番、6番、バガブー 4番を使用。

逆V字ハングはフリーで超える

4P目のネイリングセクション
【5P目:えのきど。リード】
上部要塞の下部までの階段状の岩場を上がる。

5P目
【6P目:かーばたリード】
最終ピッチ。トポの "ワイドクラック" という記述にだまされて、上部要塞右脇のもろいガリー(VAGABUNDO の最終ピッチ) を上がってしまいました。上部要塞やや右に走っているクラックはどー見てもハンドからフィストサイズだよなー。
最終ピッチをフォローで上がるときに木下パーティも上がってきたので、終了点で上がってくるのを待って一緒に懸垂で降りました。

赤道小町最終ピッチを上がってくる木下パーティ
が、懸垂 3P目のロープ回収時にロープの末端が松の木に複雑に絡まってしまい、いくら引っ張っても落ちてこない状態に。ロープ 1本は手元にあったので、杉本さんにビレイをしてもらって、右の方の傾斜の緩い箇所を登っていきましたが、途中で詰まってしまい、仕方無いので、明日回収することにして、ナイフブレード 1番を 2枚残置して懸垂で降りました。うーん、情けない。ただ支点を作るために途中で打ったペッカーの小と大の効きが確認できたのは収穫でした。

黒潮ロック。奥は山岸さん開拓の裏参道・・・がある岩
そんなこんなで取付に戻ったのは 18:30 でした。帰りは日没との競争でしたが、雲見キャンプ場に戻ったのは 19:30 ですでに真っ暗でした。ヘッドライトを持っていくのを忘れたので、帰りの道は滑りまくりで苦労しました。
夜は近くのスーパーで半額になっていた寿司や惣菜を大量に買い込んで近くの道の駅で宴会。駐車場で寝ました。

スーパーで惣菜を買いあさって宴会
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2005年6月 5日
西伊豆・海金剛・白波ルート
2日目は杉本さんの体調が余りよくないので、白波ルートを 4人で一緒に上がることにしました。
【1P目:杉本リード】
ブッシュの中からスタート。トポだと凹角からクラックの IV となっているのですが、ルートが判然としないようで結構時間がかかりました。一番最後にフリーで上がりましたがとても IV とは思えないピッチでした。

1P目はブッシュからスタート
【2P目:木下リード】
右に斜上してからクラックをネイリングで上がるピッチ。一番最後に回収しながら上がりました。最近はジムにも行けず、フリーのレベルがた落ちだったので、ユマールは手元にあったものの、あくまでも補助的な手段として、できるだけフリーで上がりました。このピッチは最後にクラックが途切れるところが悪いもののそこまではフリーで上がれました。5.10c くらい?

2P目をネイリング中
【3P目:かーばたリード】
左に少しトラバースしてからスラブのポケットをボルダーチックなムーブで上がり、カチを繋ぎながらランナウトしつつ鎌型ハングみたいな斜上するハング下に走るクラック沿いに上がり、ブッシュに入ってピッチを切りました。
トポだと 5.11- となっていましたが、かーばたさんフリーで超えて行ってしまいました。さすが!! セカンドで上がりましたが、出だしで左のポケットに手に足ムーブで立ちこめず、ワンポイントユマーリング。上部のクラックもぼろぼろでクラック脇の岩が動く動く。怖くてがばっとは掴めず、結局最後の箇所もユマーリング。よくこんなとこオンサイトフリーで行けるなぁ。どんどん離されてる、やばいなぁ。

3P目をフォロー
【4P目:かーばたリード】
クラックを上がって下部要塞の取付へ。トポだと 5.8 となっていますが、もうちょっとあるなぁ。フリーで超えましたが、ここも浮石が多い。

赤壁方面
【5P目:杉本リード】
下部要塞右端のクラックをカムの掛け替えで上がり、左上しての上部要塞に上がる C1 ピッチ。トポだと 5.10d となっていますが、ここはそれほど難しく感じませんでした。5.10a くらい?

5P目をリード中

5P目をフォロー中
【6P目:えのきど。リード】
最終ピッチ。上部要塞の中央から左上するリスをネイリングで上がるピッチ。昨日全くネイリングができなかったので、お願いしてやらせてもらったピッチ。最初は間違えて一番左端のリスを登り始めてしまい、一旦回収して再スタート。
出だしのクラックにエイリアン赤を決めアブミを掛けてスタート。アングル 3枚、ロストアロー 5番、6番、バガブー 6番 2枚使用。脇で見ていた木下さんから色々アドバイスを頂き、勉強になりました。
ピトン打って、アグレッシブテストして、アブミ掛けて、乗り込むという作業の繰り返しですが、問題なく打ち込めて、乗り込んでいたつもりだったのですが、クリーニングをしたかーばたさんに聞いたところ、結構あっさり抜けてしまったとのことでした。うーむ、怖いなぁ。

6P目をネイリング中
終了点まで上がってロープを Fix し、天気もいいので、後続がユマーリングで上がってくるのを待っている間は海を見ながら昼寝。

6P目をフォロー
下降は昨日と同じ Super Rain のラインを下降。昨日引っかかった箇所で 1回ピッチを切って 5回で下降。昨日の残置も回収しました。
取付には 18:00 着と遅くなってしまったので、今日もそそくさと戻りました。
道の駅でギアの整理をしていたところ、結構時間がかかり、併設してある温泉に行ったら、5分前に受付終了とのこと。ショック。
帰りも食事を取ってる時間もなさげだったため、スーパーで買出し、これまた途中の閉まりかけていた温泉に 30分限定ということで飛び込み、ばたばたしながら帰りました。
今回初めてアメリカンエイドを体験しましたが、新たな世界に突入という感じでした。ギアの選択、ラッキング、ユマーリングやアブミの架け替え、ネイリング、クリーニングなどなど、新しいこと目白押しで頭の中を整理しないと時間ばかりがかかってしまい、残業必至な状況になってしまいそうです。
海金剛には初めて行きましたが、バックが海というロケーションがもう最高ですね。ただ、南に位置していたり、標高が低いこともあり、暑さでシーズン終了ギリギリでした。とにかくアプローチが暑くて汗だらだらでした。
皆さん有難うございました。
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2005年6月 6日
ROCK&SNOW No.028

Climbing Report の巻末に、4月にかーばたさんと唐幕・大凹角ルートに行った時の記録が載りましたと言うか、載せて頂いたと言うか微妙ですが、他の方の記録に比べると恥ずかしいのですが、Web の記録を焼き直して書きました。本当はもっとコンセプトを明確にして書きたかったのですが、字数制限が結構厳しく上手く書けませんでした。
関東周辺ではいつまでたっても "冬のアルパイン = 八ヶ岳" で落ち着いてしまっている趣があり、八ヶ岳はやっぱりゲレンデであって、アルパインクライミングからはやや遠く、ガイドブック的登山と変わらないので、レベル的には八ヶ岳と大差ない、いい場所はたくさんあるので、皆さんもっと色んな所に行きましょうよということを本当は提言してみたかったのですが・・・といったところです。柏さん、かーばたさん有難うございました。
今号も 8割方はフリーの記事ですが、それでも十分楽しめました。
クリス・シャーマ、ローレン・リー、5.10社長 チャールズ・コール、ソン・サンウォンへのインタビューは、哀しいかなインタビューアの経験・実力がそのまま反映されてしまっていますね。
気になるのは、最近いろいろな人の意見を見たり聞いたりする機会があった "リボルト問題" です。Cronicle にある瑞牆山・小ヤスリ岩開拓に関してですが、この岩の初登ルートである "ファーストワークス" の最終ピッチがラインは少し違うようですが、フリー化され(5.12c)、ボルトラダーが完全に撤去されてしまったということです。フリー化という行為自体は、クライミングの進歩を表す行為で素晴らしいことだと思いますが、初登者が設定した人工のラインはそのままにしておいて欲しかったなぁ。これから前進手段として新たにボルトを打つことは問題だと思うのですが、10台ならともかく、12台のフリーでしか登れなくしてしまうのはどうかなと思いました(ボルトの間隔がどの程度かわからないので微妙ですが)。Chronicle に書いてある "さまざまなスタイルのクライマーに小ヤスリ岩を登って欲しい" という提言と矛盾している気がしました。
- "OLD BUT GOLD" 杉野さんのこれまでのクライミング人生の回顧録みたいです。フリーの 1つのラインに対してここまで書ける人もいないでしょう。
- "8 brands and 13 climbers" $$$
- 山岸さんのアイスキャンディカップの記事。山岸さ~ん、当方層雲峡ではスピードは 2位でした。藪さんすんません。
- "超軽量カラビナ特集" どこかで見たような記事だなぁ。
- "ジャック中根の道具の小部屋" このユマーリングは試してみたいなぁ。その前にジャックさんに確認してこなきゃ。
- "東秀樹のクライミングラボ" 周りを見回すとスピード狂のクライマーが何人かいますねぇ。
2005年6月 7日
キャメロット C4

新(右) 旧(左) キャメロット
昨年日本でも発売されたキャメロット C4 の良く使う緑(0.75) - 青(3) をワンセット買って、先週末に使ってみました。
重さの変化はそれほど感じないのですが、ステムの親指で押す箇所が、これまではピンポイントであったのが、プラスチックでリング状になったため、指が多少ずれていてもトリガーのスライドをスムーズに行うことができるようになっています。
また、ステムもやや硬くなっており、大きめのサイズでのブレが減っています。
これでキャメロットは 3セット揃ったので単独でもどこか行けそうです。
2005年6月 8日
仙台のイベント (YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)
仙台に行かれたことについて書かれていますが、内容は尾花輝明先生とヨガの話です。尾花先生の名前は知っていたものの、最近山で遭難したというのは知りませんでした。
平山さんはこれまで 12年もヨガを続けられているそうで、現在まで健康な体でいられるのもヨガのおかげとしており、それ以外にも集中力やリラックスの効果も得られるそうです。会社にヨガ部があるから覗いてみようかな~。
クライミングを始めてからいろいろ怪我をして思うことは、やっぱり成長の鍵は怪我をしないことです。がむしゃらに登るのもいいとは思いますが、時々はきちんと休むことも必要だと最近とみに感じています。ロクスノの新井さんの連載やフリークライミングの本でもレストの重要性は記述されています。
最後の "人間は生前いかに生きるかでその人の一生が決ると強く感じた" という記述はちょっと良くわかりません・・・。
2005年6月 9日
ロストアロー、小山田大氏とスポンサー契約
平山ユージさんに続き 2人目です。平山さんのように坂下直枝さんの個人的なものがきっかけなのかはわかりませんが、クライミング代理店としては日本最大なのでクライミングギアに不自由することはないでしょう。
小山田さんは現在靴に関しては MadRock と契約していますが、この辺はどうなるのでしょうか? ボリエールになるのかな?
小山田さんの Web の Link を見るとスポンサーがわかりますが、今月のロクスノで特集されていた MUSASHI も新たに追加されています。
2005年6月10日
ピトン & フック & ハンマー

ナイフブレード & バガブー 右から 1-6
1- 2 までがナイフブレードで 3-6 がバガブーになります。サイズは似ていても厚さが微妙に違います。1-3 までを 2セット、4-6を 1セット持って行きました。

ロストアロー 右から 1-8
一番良く使いました。厚みがあるので多少重くなりますが、効きは抜群です。1セット持って行きました。

アングル系 & ペッカー
アングル系は効きは抜群なのですが、その反面、抜くのも大変でした。大きなサイズは、カムで代用できると考えて今回は用意せず、小さいサイズで行きました。ただ今後はでかいサイズのソードオフ版を作る予定です。
ペッカーは同類のものが Simond、Pika、A5、Ushuba などからも出ています。A5 のバードビークが一番いいらしいのですが、日本で入手するのは困難なので、入手が楽だったペッカーを 1セット持って行きました。こんなところに決められるの? という感じのヘアラインのリスにもがんがん入って行きました。

タロン & クリフハンガー & バットフック
それぞれサイズ違いのフックです。今回は使いませんでした。クリフハンガーよりも大きなサイズにグラップリングフックがありますが、今回は用意しませんでした。ロストアローの Web のスリングの付け方が取説の付け方と逆になっています。どちらが正しいのでしょう?
バットフックはボルトが抜けた穴や、極小の穴にフッキングするのに使いますが、日本のボルト穴は小さいため、片方を削ってしまったほうがいいそうです。日本には在庫がないそうで、現在店頭に出回っているものしかないそうです。

ヨセミテハンマー
どこの Web を見てもお勧めされていたので買ってみました。特徴はとにかく重いということ。またグリップも太いです。重いので、軽く振るだけで遠心力を利用してずかずか打ち込め、回収時の破壊力も抜群でした。ピトンを抜くために用意したワイヤーもカラビナも 15本くらいしか抜いていないのにもうズタズタです。(下手なだけ?)。ただ振りすぎると腱鞘炎になるそうなので御注意。
ピトンは全て BlackDiamond で揃えられるので、カムと同様に 1つのメーカーで統一しておくのが、ラッキングやサイズの都合上いいかなと思います。アングルだけは昔大量にモチヅキの安いものを買っていたので今回新たには買いませんでした。
他にもマニアックなギアが多種あるのですが、その辺はまたどこかで。今回はギアを揃えるにあたり、羽矢さん、木下さん、hogehogeさんの Web を参考にしました。有難うございました。
2005年6月11日
ゲルマニウム温浴
先週ででかい開発の仕事が一段楽したので、ジムに行ってバリバリ登りたかったのですが、実は先週行った海金剛で左肩を亜脱臼してしまい、しかもそのまま登り続けていたらひどく痛めてしまい、しまいには肩が回らなくなり、とても肩に負担が掛かるフリーができるはずもなく、当分静養で今日はおとなしくしていました。
完全にレスト日と割り切っていたので、会社のマッサージマニアな同僚に勧められた、巷で流行っている(?) ゲルマニウム温浴に行ってみました。マッサージでも良かったのですが、会社の施設でも無料で受けれるし、左肩をどういじられるかがわからなかったので怖くて辞めました。
何それ? って言われてしまうと上手く説明できないので検索してみてください。内容はいたって単純、有機ゲルマニウムが溶けている 40度前後のお湯に手と足を突っ込んで 20分間寝ているだけです。
もらって来たパンフレットに書かれている効用をそのまま書くと "有機ゲルマニウムを溶かしたお湯の中に、末梢神経の 3分の 2 が集まっている手と足を 20分間つけることより、その作用で体内に著しく「酸素」が増加。その結果、血流が良くなり、細胞を活性化して新陳代謝を盛んにします。本来人間が持っている健康を維持する力(自然治癒力) を増強するのです。さらに、体内の老廃物、不必要な異物を多量の汗や排泄物とともに排出する作用があり、美容と健康に素晴らしい効果が期待できます。" だそうです。
謳い文句に "たった 20分でエアロビを 2時間やったのと同じ効果があります" としているところもありますが、さすがにそれは嘘でしょう。
ただ、わずか 20分で尋常ではない発汗がありました。普段代謝が悪いからか、余り汗をかかないので余計にびっくりしました。まぁ特殊な温泉、サウナに行った感じです。
効果は ? としても気分的にも肉体的にもすっきりできたので、いいレストになりました。世の中には色んなマッサージ、リラックス方法があるので、自分なりに何か見つけられるようになればいいのではと思います。
ちなみに行ったのはここです。
2005年6月12日
西丹沢・鬼石沢
週末の予定が白紙になったところに、フミちゃんから "沢行かな~い?" というメールが来たので、肩を痛めていたのでフリーは無理だし、沢だったらそれほど肩に負担は掛からないしということで計画に乗りました。
結果的に森羅のメンバーに混ぜてもらった形になりました。
山北の道の駅に集合してから出発。関東は梅雨入りしたにもかかわらず、予想外のいい天気。
皆さんシーズン始め、当方も 1.5年ぶりの沢で、お気楽沢登りなので当然ながら大滝沢本流の雨棚はパスし、一軒小屋避難小屋までは登山道を歩きました。

一軒小屋避難小屋で入渓準備
避難小屋で入渓準備をしいざ出発。沢自体は、梅雨前だからかこれでもかというくらい水量が少なく、ほとんど涸沢歩きに近かったですが、深緑や諸所に混じるつつじの赤が綺麗でした。

入渓点付近

F2 はフリーで

F3 は念のためロープを出しました

"私泳ぎたいの!!" と言って凄いところで泳いでいました

F? でも念のためロープを出しました

最後の CS 滝

登山道に合流
2箇所でロープを出しましたが、特に難しいところもなく、雰囲気を楽しみながらワイワイとのんびり遡行できました。
帰りは近くの中川温泉に寄り、茅ヶ崎で上手い魚を食べ、本厚木まで送ってもらって帰宅しました。
沢は、自分にとっては、癒しを求めに行く場所なので、ゴルジュや登攀系の沢よりはナメナメ系の沢の方が好きです。まぁ食わず嫌いで判断するのもあれだし、尊敬するそっち系の第一人者の方も、幸いなことに近くにいらっしゃるので、そのうちどこかしらへは行くと思いますが。
そんなわけで水量が極端に少なく余り沢登りという感じではありませんでしたが、今回のような沢は肩への負担も掛からず、リハビリ中の身にはもってこいでした。いろんな意味で癒されました。
フミちゃん、戸沢さん、村松さん、重ちゃん、アヤちゃんどうもありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いします。
2005年6月13日
デジタルカメラ

Optio WP
最大の特徴は "防水機能があるのにコンパクト"という点です。
これまでの防水機能があるデジカメは工事現場で使われるようなでかいサイズのもので、とてもポケットに入れられるサイズではなく、撮りたい時に撮るという欲求を満たしてくれるものではありませんでした。またコンパクトなデジカメに付けられる防水ケース等もありましたが、それらも同様に巨大なサイズになってしまい携行に困りました。
唯一それらの条件を満たすものとして Sony の DSC-U60 という機種があったのですが、光学ズームが付いていなかったのと、 300万画素が当たり前になってきた時期に 200万画素であったことも有り、購買意欲は湧きませんでした。
この Optio WP は防水機能があるのにコンパクト、さらに光学 3倍ズームも付いていて、500万画素という当方の要求を全て満たしていたので、即買いでした。
週末に使ってみた感じでは、最近は手ブレ防止機能が付いていた Panasonic の FX-2 を使っていたので、比較すると、沢が暗かったこともありますが、ぶれやすい感じです。
プラス、スイッチを入れている状態でカメラにちょっとした衝撃があるとフリーズします。しかもフリーズした状態では、スイッチが切れるような衝撃を与えるか、電池を抜かないと電源を切れません。ちょっと打たれ弱いので先行き不安です。
週末に行った沢は水量が少なかったため、防水機能のチェックはできませんでした。今度は水中写真を撮ってみたいと思います。
大学 1年のときに 30万画素のデジカメを買ってからこれで 14台目になります。ほとんどが山で壊れました。部屋にも 4台転がっていますが、2台は起動すらしません。富士山の砂で 2台、落とした衝撃で起動不能 4台、水没 1台、液晶破損 2台です。結構丁寧に使っているつもりですが、やっぱりカメラも消耗品ですね。
2005年6月14日
渓流シューズ

赤石 II
"渓流シューズなんて買わなくても釣具屋の安い靴で十分" という意見もあるとは思いますが、山屋としては何となく渓流シューズの方が気分的にしっくり来るので、これまでは渓流シューズを買っています。
先週末は急遽沢に行くことになったため、部屋の中を探したものの、一昨年使っていた沢靴が見当たらなかったので、閉店直後のカモシカに飛び込んで手ごろな渓流シューズを買ってきました。思い返すと、前の靴は、沢から帰り、袋に入れたまま放置していて、あるときふと見たらカビの苗床、腐海状態になってしまっていたので、見なかったことにして夢の島に送り出したような気がします。
沢屋さんの定番は秀山荘のモノだとは思いますが、秀山荘まで行く余裕がなかったので Caravan の赤石 II という靴を買ってみました。
まぁ、渓流シューズもクライミングシューズと同じで、今の時代はそれほど差があるものとは思えません。週末に履いた感じでは特に問題は感じられませんでした。あえてスラブチックなポイントを選んで歩いてみてもフリクションはしっかりしており、結構滑らずに行けました。
去年は怪我をして沢には 1度も行けなかったのですが、振り返ってみてもまだ沢は 10本程度しか遡行していません。沢デビューが平ヶ岳・恋ノ岐沢、2度目の沢が白神・追入瀬川と何だか出鱈目な始め方をして、その後は奥多摩、丹沢の沢へ 5本行ってから、定番の笛吹川・釜ノ沢、東北の虎毛・ワルイ沢、赤湯又沢、名取川・大行沢、毛色を変えて千葉の湊川・梨沢佐俣とまったく方向性のわからない行き方をしています。今年は 10本くらい行きたいなぁと思ってはいるもののやりたいことが多く難しいところです。
2005年6月15日
The Video Guide to AID CLIMBING

アメリカンエイドを本格的に始めたので、昔買ってそのままになっていたものを見てみました。
アメリカのビデオなので、内容は日本的なエイドではなく、BigWall でのアメリカンエイドについての技術を説明したビデオです。完全に "How to" モノなので "景色が綺麗" といった見所はなく、淡々と技術の説明が続けられています。
それほど真新しいものはありませんが、ユマーリングの速さと、屈曲したルート、トラバース気味のルートでのフォロー、荷揚げ、3本以上のアブミを使っての登高に関しては勉強になりました。
2005年6月16日
「空知」(カラチ)5.14d 完成 (YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)
YUJI HIRAYAMA Official Site の Message が更新されておりました。
備中でのプロジェクト(空知 5.14d)が完成したそうです。ルートとしては日本では 2本目(?) の 5.14d になるのでしょうか? ボルダリングをトレーニングに取り入れてからの好転振りが凄いです。
ルート名の由来は "井の中の蛙大海を知らず されど大空を知る" だそうです。これって新撰組の言葉でしたっけ?
参考情報
空知 5.14D祝RP!!(登攀工作員日記)
5.14d (岩と波)
空知(カラチ) (島根フリークライミング協会)
これまでの流れ
2005/2/12
羽山 2005.02/12(土) 晴れ (つぶやき & クライミング 日記)
2005/2/13
羽山 2日目 2005.02/13(日) 曇りのち晴れ (つぶやき & クライミング 日記)
羽山渓谷に5.14b誕生 (島根フリークライミング協会)
とりあえず 空 5.14b 完成 (YUJI HIRAYAMA Official Site)
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2005年6月17日
ヘリコプターでエベレスト山頂へ
今月の山渓 & カムにも出てますが、2005/5/14 に EUROCOPTER のパイロット Didier Delsalleさんが AS350 B3 というヘリでエベレスト山頂に着陸し、これまでの "高度着陸 & 離陸" の世界記録を樹立したそうです。ソースでダイジェストですが、動画も見れます。
技術の進歩は素晴らしいと思います。が、何だか寂しい感じがするのは自分だけではないでしょう。そのうち "ヘリで行くエベレスト山頂日帰りツアー" なんていうのが出てきそうです。
登山って何でしょう?
2005年6月18日
奥秩父・笛吹川・ナメラ沢
雁坂トンネルが開通したことによりアプローチが楽になったというナメラ沢、事前情報通り迷うような箇所は無く、林道を終点まで歩き、終点にかかっている橋で準備をして入渓。

入渓準備
今日の参加者は伊藤さん、岡田さん、田場さん、木田さん、そして沢が初めてという体験参加の小島さんの全部で 6名でワイワイ行きました。
入渓点から少し下って、トラロープが残置されている小滝を右側から下り、すぐに久渡沢に合流、久渡沢を少し上るとすぐにナメラ沢が左から入ってきます。
ナメラ沢に入ると終始ナメが続き、大きな滝もなく、ロープを出すような箇所もなく、淡々と遡行。途中で地元の大学生の団体 20名近くに遭遇。全員足袋 + わらじというスタイルでした。

ナメラ沢

ナメラ沢

ナメラ沢源頭
2時間ほどで源頭の雰囲気になり、1900m 付近で完全に伏流になったため、スニーカーに履き替えて、左手の笹原の斜面へ上がりました。

脇の笹原
源頭からの詰めが予想以上に結構長く、笹薮を 30分、原生林を 1時間ほどでようやっと稜線でした。山歩きの経験皆無な小島さんには結構辛かったようですんませんでした。
稜線に出てからも、雁坂峠までがまただらだらと長かったのですが、霧が出てきて、奥秩父の原生林を一層引き立て、いい雰囲気でした。最近は岩壁ばかりで自然の色気に触れてなかったので、心に新鮮でした。やっぱりあんまり偏るのもよくないですね。

霧で奥秩父らしい雰囲気アップ
雁坂峠からは一気にジグザグの道を下って、あっという間に雁坂トンネル脇の駐車場へ。
ナメラ沢は沢の初心者には良いと思いますが、いかんせん詰めが長いので、体力が無いとちょっときついかもしれません。どちらかというと下降用の沢です。
時間経過
9:00 雁坂トンネル駐車場
9:50 橋
12:30 源頭
14:30 稜線
16:10 雁坂峠
17:30 雁坂トンネル駐車場
2005年6月19日
奥秩父・笛吹川・ヌク沢
西沢渓谷の駐車場に車を停めて出発。今日のメンバーは伊藤さん、上原さん、木田さん、小島さん、当方の 5人。
20分ほど歩いたヌク沢橋で入渓準備をして、最初に見えた堰堤を右から巻いて入渓。近丸新道を上がって、下部をはしょっても良かったのですが、折角なので下から詰めました。
近丸新道までの F1-F5 はいずれも巻かずに登れ、適度な難しさがあって快適です。ウォーミングアップにはいいのかもしれません。

F?
沢登りは一般的な山歩きとは違い、歩くラインは各自が好きなところを歩けるので、歩き方、選択するラインは人それぞれで、その人の性格がそのまま出るので、後ろから見ていて結構楽しかったです。上原さんが果敢に水流に突っ込んでいて、見ていて結構はらはらしました。

F?

水流に突っ込む上原さん
近丸新道が横切るところからは堰堤天国。堰堤を 4つ越えると、水流がトイ状になり、階段状の F7。

階段状の F7
階段状の F7 を越えると目の前が突然開け 3段 260m の大滝が出現します。
下からでは下段しか見えず、上がどうなっているかはわかりません。下段はノーロープで抜けました。

大滝下段
下段を抜けると中段手前には、5人組の先行パーティがおり、これが大誤算でした。大滝中段はロープ無しで抜けるのはやや怖かったので、彼らが 1ピッチ登るのを待ってからスタートしたのですが、2時間弱待たされました。岩を登る経験が少ないからか、何をするにも遅く、登っている途中でフリーズしてしまうメンバーもいました。もうちっとトレーニングしてから来ようね。まぁ安全確保に関してはきちんと出来ていたので見ていて不安はありませんでした。ただ 1点、セカンド以降は Fix されたロープをプルージックで登っていましたが、18mm のテープスリングでしていたのはちょっと NG かも知れません。大学のワンゲルと言ってましたが、ヒロポンの後輩ぽかったなぁ。
先行が登るのを見ていたので、ラインは明瞭。サクッとリードできました。50m ロープ一杯でピトンを打ち足して支点作成、Fix して後続には先行同様プルージックで登ってきてもらいました。

大滝中段
この頃から雨が断続的に降り始め、雷鳴も聞こえるようになって来ました。先行は 2人だけが上段を登り、あとの 3人は右側からまいていました。こちらも時間に余裕がなくなっていたため、上段は伊藤さんにリードしてもらい、当方がセカンドで上がり、他の人は右側から巻きました。中段よりも上段の方がぬめっていて悪かったです。

大滝上段
上段を抜けると、最後に F8 があり、ここは左の草付を上がり、少し行くと源頭になりました。

F8 は左から
トポだと右の尾根に上がるとなっていたのですが、左に上がってしまい、1時間近く原生林の中を歩いて、最終的に戸渡尾根にダイレクトに出ました。
あとは徳ちゃん新道を一目散に下りましたが、結局残業になり、西沢渓谷の駐車場に着いたのは 20:30 でした。皆さんお疲れ様でした。
時間経過
7:00 西沢渓谷駐車場
7:30 ヌク沢橋
9:00 近丸新道横断点
9:50 平成 6年堰堤
11:00 大滝下部
16:00 大滝上部
17:20 稜線
20:30 西沢渓谷駐車場
2005年6月20日
MEN'S NON-NO 7

MEN'S NON-NO 7月号の "今月のスポーツ" というコーナーで小山田大さんが紹介されています。簡単な紹介と、コメントがチョロット載せてあるだけなので立ち読みで十分かもしれません。ファッション誌ならもっと "因果" の紹介をすればいいのにと思いました。
当方は dress code の無い会社で、年中ジーンズ + Tシャツ + スニーカーというスタイルで働いているため、ファッション雑誌なんぞを買うことはまずなく、ぺらぺらめくっているだけで新鮮でした。服って高い!! 世の一般男性はみんな下界ではこんな高い服を着てるのでしょうか? Tシャツが 1万円を越えるって何? ありえない!!
参考情報
KOYAMADA Dai@daihold.com
* [雑誌]「MEN'S NON-NO」(2005年7月号/集英社)(クライミング・ブック・ニュース)
2005年6月21日
b*p vol.2
B-PAL 増刊号の b*p vol.2 にボルダリングをテーマに、小山田さんと尾川さんのインタビューが出ていました。

小山田さんの内容は先日の Top Runner をコンパクトにまとめた感じで、特に新しいことはありませんでした。秋から冬にかけてアクシオンダイレクトをターゲットとしたヨーロッパツアーに出るそうです。
平山さんが兎に角難ルートを登ることに意義を見出しているのに対し、小山田さんは、難しさが前提にあるのはもちろんですが、開拓から登ること自体までを含めたトータルなクライミングに意義を見出しているように見えます。
尾川さんの内容も、以前どこかで読んだような内容でした。今後もコンペを中心に活動されるそうです。
それぞれコンパクトにまとめられているので、彼らのクライミングを始めたきっかけ、今後の目標を簡潔に知るには最適です。
参考情報
KOYAMADA Dai@daihold.com
おがわともこの HEARTFUL WEEK
fromb*p編集部
* [雑誌]「b*p」(BE-PAL増刊第2号/小学館)(クライミング・ブック・ニュース)
2005年6月22日
COYOTE No.6

COYOTE No.6 に "登る人" というテーマで山野井泰史さんが子供向けに書いたという 11の短編が掲載されています。巻末の説明だと抜粋という形だそうですが、原本がどうなっているのか、今後発表されるのか知りたいところです。
ギャチュンカンの怪我の療養中に書かれたモノとのことですが、あの遭難が無ければ、"垂直の記憶" をはじめ、ここ最近発表されているエッセイ等も存在しなかった可能性大です。個人的には山野井さんの文章は好きなので、少しでも多く読めるに越したことはないのですが、山野井さんにとってはどうなのでしょう。プラスに働いているといいのですが、昔に比べて貪欲さがなくなっているというか、丸くなったというか ・・・。
現在は去年同様、中国・四川省のビッグウォールに遠征中だそうです。無事な帰還を祈ります。
参考情報
山野井通信
* [雑誌]「COYOTE」(No.6/スイッチ・パブリッシング)(クライミング・ブック・ニュース)
2005年6月23日
カイロプラクティック
マッサージなら何でもいいやと、ほとんどネタのつもりで受けに行ったのですが、ロルフィング同様効果ありでした。
施術前までは、肩を回すと鋭い痛みが走っていたのですが、施術後には違和感程度にまで軽減されました。もう一息といった感じです。
療法などを説明するのは難しいのでネットで検索してみてください。いくらでも結果が出てきます。平山ユージさんが取り入れている PNF もカイロの一種です。
先月で仕事が一段落付いたので、さぁジムに行くぞ!! と息込んでいた矢先に怪我をしてしまい、ここ最近はずーっと悶々としていました。しかも、パートナーのかーばたさんも先週久しぶりに行ったという外岩のフリーでかなりの成果を挙げており、ますます悶々としている日々でした。とりあえず今日の先生の話では、あと 2週間くらいで元に戻るでしょうとのことでした。しかも安静にしなくて良いとのこと。一安心。
2005年6月25日
穂高・屏風岩・アウトロー
山岳会で屏風に行きたい人がいたので、近藤さん、上原さん、木田さんも合流して 5人という大所帯で移動しました。ただ、登るルートはまったく別なので、上高地からは別動で行きました。
横尾まで快適に飛ばし、懸念していた渡渉も膝程度でパンツ一丁で一気に渡り、いつ行っても疲れる 1ルンゼをだらだらと上がり、T4 取り付きに着くころは暑くて汗だらだらでした。

渡渉。水位は膝上。冷たくて痛い。
1ルンゼの雪渓はそれほど残っておらず、ピッケル・アイゼン等は必要ありません。

1ルンゼより屏風岩 1パーティ雲稜に取り付いていました
屏風にはガイドパーティが雲稜に取り付いていました。そのパーティのものと思われる荷物が、洞窟にデポってありました。同様にいらない荷物をデポってさっさと T4 に取り付きました。
T4 へはシュルンドを少し行ってから取り付く形になり、下部は砂利が乗っていてちょっと悪かったものの、後は快適。2P分だけロープを出し、後は尾根をそのまま上がりました。

T4 へはシュルンドから雪渓とのステミングで取り付く
T4に着くと既にガイドパーティが降りてきており、少し話しだけして、下っていきました。朝一で上高地を出発し、雲稜を登って降りて来たとのこと。はやー。
こちらの本日のターゲットはアウトロー。短いながらも、ネイリングが主体の濃そうなルートだったので選んで見ました。本当はもうちょっとシビアなところに行く予定だったのですが、当方の方が本調子ではなかったので、急遽変更しました。
アウトローの取付は明瞭。T3 方面に下りて行くと、リングボルトが 2本打ってあり、そこから T2 に向かって Fix ロープが張ってあるところです。
[1P目 : かーばたリード]
フリーで少し上がってからカムを決め、あとはフッキング、カミング、ネイリングを総動員して 20m 程でビレー点。途中にボルトラダーがあり、細かいリスがあるので、使わなくても行けるのかもしれませんが、余り時間に余裕が無かったので、使わせて貰いました。アメリカンエイドの場合、残置を使うか使わないかは各クライマーの意識の問題になってきますね。

アウトロー 1P目 カミング、ネイリング、フッキングと盛りだくさん
[2P目 : えのきど。リード]
最初から最後までひたすらネイリング。いずれもボンバーに決まるので快適。ところどころに残置があるものの、最後のリング以外は使いませんでした。
T4 に近藤さんパーティが見えました。

アウトロー 2P目 ひたすらネイリング
[3P目 : かーばたリード]
出だしも少し難しいネイリングですが、ちょっとしたバンドに上がってからのトラバースのフリーも悪くて怖い。
[4P目 : えのきど。リード]
直上ルートの A1 を登るピッチ。ハンガーの無いネジが途中で 4-5本続くピッチでリベットハンガーが無ければここで敗退です。しかも、草が生い茂っており、ネジ山を探すのが予想以上に大変。が、見つけてしまえば単なる A1 なのでサクサク進めます。フリーも交えて、ちょっとしたバンドに上がって、ピッチを切りました。

アウトロー 4P目 草付きの中の支点探しの A1
[5P目 : かーばたリード]
時間は 7時を越え、夕闇との戦いになって来ました。2本ネジ山の A1 をこなしてからフリーで左上し、雲稜に合流し、扇岩テラスに上がりました。フォローの時点で当たりは真っ暗。ミスったことに、2人ともヘッドライトを T4 に置いて来てしまったため、まったく見えない状態。ユマーリングではなく、フォローで上がったものの、ホールド、スタンスがほとんど見えず、フリーのセクションで少し手こずりました。
扇岩テラスに着いたのが 20:30。問題は懸垂下降。真下が T4 というのはわかっていたものの、果たして 1回で降りれるのかどうかがわからないので、もちろんバックアップを取り、デジカメの液晶の光を頼りにかーばたさんが先頭で降りて行きました。結果的にはギリギリでしたが、飛び降りることも無く、T4 に着きました。今回はシングルとダブルの 2本の 60m ロープを新調したので事なきを得ましたが、50m ロープだと闇の中で支点を探しながら降りる羽目になりかなり苦労したと思います。
T4 までビールやら黄桃の缶詰やら、生肉、生野菜などなどいろいろとどっちゃり持ち上げたので、豪勢に軽く宴会してから良い気分になって寝ました。
まだアメリカンエイドに慣れていないせいか時間ばかりがかかってしまいました。兎に角いろいろ考えて経験を積んでいくしかないので、今はまだ仕方ないですね。ただ、充実感は単なる A1 とは比べ物になりませんでした。
ギア等に関してはカルパッチョの記録を参考にさせて頂きました。有難うございました。
時間経過
6:35 上高地
8:30 横尾
10:30 T4取付
12:40 T4
13:30 アウトロー取付
20:20 扇岩テラス
21:00 T4
2005年6月26日
穂高・屏風岩・トリプルジョーカー ~ FREE FALL
取付は T4 から降りて行き、緑ルートを 1ピッチ登ったところです。が、少し降りすぎてしまい、マニアックの取付から少し登って、緑ルートにトラバースして藪と化している緑を 1ピッチ上がってから取り付きました。

マニアック取付から緑ルートへ
[1P目:えのきど。リード]
フレーク状のクラックをレイバック気味に上がって行くピッチ。フリー化されたトポだと 5.8 となっていますが、出口付近がかぶっていて、上手くムーブを起こせず、ワンポイント A1 しちゃいました。5.10a くらいな気がします。大ルーフ下のクラックで 3ポイントのカムで支点を作りました。

トリプルジョーカー 1P目のクラック 本当に 5.8?
[2P目:かーばたリード]
2P目は遠くからでもきっちり確認できる大ハングの下に走るルーフクラックを辿るピッチ。晴れの日が続いているにもかかわらず、クラックからは水が染み出しており、状態はイマイチ。しかもクラックの下は見るからにつるつるでスタンスが無くて大変そう。
出だしは細かいながらもスタンスを拾え、5m 程進んで、クラックがワイドになったあたりからが悪い。かーばたさんの体制は苦しいレイバック気味になり、じりじり高度を上げていく。10m 辺りまで進んだところで突然 5m程フォール。手がすっぽ抜けたそうです。そこからはカミングで抜けました。
フォローで最初は頑張ってあがりましたが、濡れていて兎に角ずるずる。レイバックの体勢に持ち込みたくても、ふちも濡れているので滑ります。アルパインなのでクリーニングされているわけも無く、クラックの中は結構原始状態でした。ここも 10d? ということでした。

トリプルジョーカー 2P目のルーフクラック フリーでトライ 本当に 5.10d?
[3P目:えのきど。リード]
単なるバンドのトラバース 15m。
[4P目:かーばたリード]
出だしのクラックを 5m 程登ってからフェイスへ。ここで "ラクッ" という声とともに、でかい岩が降ってきて、1ルンゼに落ちて行きました。掴んだフレークが剥がれて一緒に落ちてしまったそうです。ちょっとびびりました。兎に角この辺から脆くなってきます。
フォローで何とかノーテンで上がりましたが、とても 5.8 には思えませんでした。5.10a くらい。

トリプルジョーカー 4P目のクラック~フェイス 本当に 5.8?
ここで微妙な時間になりました。とりあえず今日中に帰る場合上に抜けている時間は明らかに無い感じですが、ここからハング帯に入るため、懸垂で降りれず、上に抜ける以外逃げ道がなくなってしまいます。ので、途中からでも降りれる FREE FALL にルートを変更しました。
下降のことをまったく考えていなかったので、反省。しかもかーばたさんが FREE FALL のトポも持っていたので臨機応変に対応できました。有難うございました。
FREE FALL に入る場合、トリプルジョーカー 4P目の終了点が中途半端だったので、5m ほど A1 で緑ルートの 4P目終了点まで上がり、そこから FREE FALL の 4P目に合流しました。
[4P目:かーばたリード]
ルーフのヘリに走るクラックをネイリングしてトラバースするピッチ。ルーフのヘリのクラックが脆そうだったので、ルーフの付け根のクラックをトラバースしました。それでも浮いた状態でのネイリングになり、短いながらも結構時間がかかりました。

FREE FALL 4P目 トラバースの空中カミング ネイリング
[5P目:えのきど。リード]
フレーク状のクラック、途切れ途切れのリスをネイリングで上がるピッチ。出だしのクラックにはエイリアンがボンバーに決まるので問題なし。
問題はクラックが終わってからでした。リスがどれも脆く、ピトンを打ち込むと周りの岩ごと剥がれそうな感じで、ほとんど浮いています。しかも奥までしっかり入らず、浅打ちのタイオフが連続しながらも進みましたが、万事休すのポイントに出てしまいました。
上のほうにナイフブレードの残置が見えたのでラインは間違ってないと思うのですが、兎に角まともに決められるリスが見当たりません。打ってアグレッシブテストをするとすぐにすっぽ抜けるものばかりで、まともに決まってくれません。
それでも意を決してロストアローを上向きに打ち込んで、浅打ち状態でアブミに乗り込みましたが、ズルっと滑ったと思ったら一瞬で 5-6m 程落ちました。
浅打ち連発だったので 4-5本ピンが飛ぶと思ったものの、最後に打ったアングルが効いており止りました。
再度上がりなおして、さっきのポイントで同様に行き詰まりました。たまたま、やけくそ気味にコケの上からアングルを打ったら入りました。表面上はコケが生えていても、コケの下にリスがあったようです。
そこからもフッキング 2連発、浅打ちのナイフブレード連発で、バンド下のフレークにキャメ #3 を決めるまでは冷や冷やでした。どこもかしこも石が浮いており、剥がれやしないかどうかは微妙な感じです。恐るべし 6級ルート。気軽に取り付いてしまいましたが、それなりのグレーディングがされている意味が良くわかりました。いやー痺れた。

FREE FALL 5P目 かなり怖いネイリングの連発
T4 の上辺りが 5P目の終了点なので、そこで終了とし、2ピッチの懸垂で T4 に降り立ち、上高地目指して一目散。
渡渉は行きよりも水位が上がっており、パンツ一丁でも、パンツまで濡れました。林道も飛ばしに飛ばして、明神手前で先行していた近藤パーティに追いつきました。が、ここでのんびりしてしまったのが間違いでした。
当方の勘違いで釜トンのゲートが閉まる時間は 20:00 だと思っていたので余裕じゃーんと思ってそこからのんびり歩いて行き、上高地に着いたときは 19:15 で既に釜トンゲートは閉まった後でした。20:00 までになるのは 7/1 からでした。がーん。
仕方が無いので、釜トンゲートまでとぼとぼ歩き、そこでタクシーを呼んでもらい、沢渡へ戻りました。あー疲れた。皆さん、余分な労力を使わせてしまってすいませんでした。
今回は、ややハードなアルパインフリー、アメリカンエイドと盛りだくさんでした。
アルパインフリーに関しては、フリーのレベルが上がっている昨今、アルパインで今後主流になっていく流れでしょう(今も?)。が、ロケーションを考えると、グレードよりも数字 1つ分は上のグレードがオンサイトできないときついでしょう。ゲレンデフリーのように気軽にフォールするのはかなり危険です。そういった意味で今回のルートを開拓された兼原・小野寺ペアが、あのグレードのピッチをオンサイトトライで開拓したというのは凄いことだと思います。しかもグレードはかなり辛めな気がするので、上部の 11a ~ 11d が連続するピッチは相当辛いと思います。このルートがどのくらいフリーでトライされているのかはわかりません。
アメリカンエイドはやっぱり自分でルートを切り開きながら進んでいくというのが、時間は掛かるものの、面白いですね。どんなルートでも、後から来た人にも同様の条件で登ってもらうという意味では、絶対に残置をしてはいけない気がしました。日本では、善意(?) からか、アルパインルートでは打ったら打ちっぱなしということが多く、メジャーな岩場だとどこへ行ってもピトンだらけで、ルーファイの面白さを消してしまい、単なるボルトを追うクライミングになってしまっています。クライミングに求めるものは人それぞれ違うため、これ以上強く言うことはできませんが、シンプルなクリーンクライミングを追い求めて行きたいと思いました。
時間経過
6:00 マニアック取付
14:30 FREE FALL 5P目終了点
15:00 T4
17:00 横尾
19:15 上高地
20:50 釜トンゲート
2005年6月27日
山野井通信
御岳周辺(?) でのボルダリングの話が出ています。また 7/7 に発売の新潮に沢木耕太郎さんによる文章が載るそうです。ゆくゆくは本になるそうで、楽しみです。ちなみに 2004/5/1号の週刊現代で沢木さんとの対談が掲載されましたが、その延長という形になるのでしょうか。
2005年6月28日
残念!!
ちなみに最後の 1つ前の日記は↓以下のような感じでした。どんなプロジェクトなのか、発表されるのが楽しみです。

2005年6月29日
雨天中止
当初は北の方を考えていたのですが、天気図とにらめっこした結果、北にある梅雨前線がどんどん南下して来ていたので北から南へターゲットを変え、完全にシーズンオフだったのでしょうが、近場最南端の西伊豆・海金剛にしました。
昨晩未明に横浜を出発し、雨の東名を沼津まで走り、そこから波勝崎目指して南下しました。が、沼津から 30km 程南下しても一向に雨脚が弱まる気配が無く、これでは海金剛も雨だろうということで、仕方なく中止しました。
ただ、せっかく沼津まで来たので、美味い魚だけでも食べて帰ろうと考えたものの、時間は AM5:00。普通の店がやっているわけも無く、もしかしたらということで沼津の魚市場に寄ったら業者向け(?) の定食屋がやっていたので、海鮮丼をがっつり食べて帰ってきました。それにしても凄い雨でした。

海鮮丼
2005年6月30日
世界選手権 (YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE)
2年に 1度ヨーロッパで行われるフリークライミングの世界選手権。今年はドイツのミュンヘンで行われますが、平山さんにとってワールドカップの年間優勝は過去に 2度しているものの、世界選手権はいまだ 2位どまりです。現在調子が上向いているだけに、結果が楽しみですね。
左側の写真は Calafate ですね。このときの様子が、非常に短いですが、今週末の縁人(7/3(日) 23:26-23:30 日本テレビ系列) で放映されます。
ちなみに、7/1 - 5 のワールドカップへの日本からの参加者は、ルートが男子・平山さん、篠崎さん、伊東さん、小澤さん、渡辺さん、女子・小林さん、真達さん、野口さん、ボルダーが男子・松嶋さん、茂垣さん、渡辺さん、小澤さん、女子・真達さん、野口さんです。
ちなみに伊東さんと小林さんは先週末にスイス・チューリッヒで行われたワールドカップにも出場し、それぞれ 12位、8位と健闘されています。大会の Web の Gallery で小林さんの写真が見れます。





