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2006年1月 1日

1/1 Haffner Creek

Banff の裏山
Banff の裏山 カナダに来て初めてすっきり晴れました。

年が明けました。とはいえ、カナダは、日本のように門松が街中に立っているわけでもなく、晴れ着を着た女性が歩いているわけでもなく、昨日とまったく変わらないので、全然正月という感じがしません。

今年もまぁぼちぼちと更新しますので、よろしくお願いします。

10日連続で Haffner Creek へ。さすがにちょっと飽きて来ました。とは言えまだ落としたいルートがあるのでまだまだ通いますよ~。

今日のターゲットは Oscar(M8+)。初日に触ってはいるものの、下部の核心のムーブが全然決まらない状態。

Oscar(M8+) 4x】
1便目はちょんぼ棒を使ってヌンチャク掛け、Topロープセット。

2便目、下部の想定外のところで 2度落ちる。核心もムーブが決まらずばたばたしている感じ。とりあえず核心までで降りる。

3便目、テン山で上まで抜ける。最上部の箇所に雪が積もっていて、ホールドがよくわからず何回かすっぽ抜ける。

4便目、相変わらず下部の核心がテンション無しで超えられない。とにかく足が無い。上手い人のビデオを見ているとちゃんと立っているので、どこかしらに乗ってはいるはず。アイゼンでのスメアか?

その後のムーブは固まったので、核心部をノーテンで越えられれば、後は何とかなりそうな感じです。

最後に氷を 1本リードして本日は終了。

昨日登った Half 'n' Half(M7) ですが、"Sport and Mixed Climbing - Canadian Rockies" の写真を見ていたら、実はルートが違っていて、登ったのはどうやら Mojo(M8+) のようでした。このグレードを 2日で落とせたのは嬉しいです。Oscar も落とせそうな気になってきました。

今日の動画
ストックが尽きました。でも無しでも寂しいので、Toshiさんの Blog に自分が Caveman(M10-) をトライしている動画がアップされましたので、そちらをご覧ください。ただ天井にしがみついてばたついているだけです。Toshiさん、編集ありがとうございました。



2006年1月 2日

今日はレスト

カナダの登山用品店といえば MEC
カナダの登山用品店といえば MEC

バイルを握っていると指がつるようになってきたので今日は思い切って完全レストにしました。

せっかくの休みをごろごろして過ごすのはもったいないので、カルガリーの MEC までドライブがてら行ってきました。

ハーネスと新しくなったアイスクリッパー、クライミング雑誌、トポなどをごっちゃり買いました。以前、バンクーバーの MEC に行ったこともあるのですが、MEC の周りって登山用品店が密集しているんですよね。カナダだけでしょうか?

今日もいい天気だったので、帰りの高速からは Banff 周辺の山並みが夕日に照らされて非常にきれいでした。

明日からはいよいよ Toshiさん達と泊まりで Cineplex に行ってきます。Musashi(M12) を始め、The Game(M13)、Rocky Mountain Horror Show(M11+) などなど高難度課題満載の場所なのでかなり楽しみです。もちろん Musashi には触ってきます。

今日の動画(半日で消します。ダウンロードしてからご覧ください。)
本田さん @Slinky(M6+) [WMV形式 28Mega]
雨が降っていたため、画面に水滴が付いてやや見苦しい箇所がありますが、ご了承ください。



2006年1月 3日

1/3 Cineplex

Cineplex
Cineplex

今日は Toshiさんと Yukoさんにくっついて、本田さんと Cineplex へ。

普段行っている Haffner Creek が車で 40分なのに対して、Cineplex は 2時間 30分ほどかかるので気軽には行けません。しかもほとんど M10 以上の課題しかないので、誰とでも行けるというわけでもありません。今回は非常に恵まれておりました。

行く途中で有名な Polar Circus や Weeping Wall を見て、環境の違いにはかなわないなぁと、海外に来た時にいつも感じるスケールの違いにため息しか出ません。

Weeping Wall
Weeping Wall

Cineplex へは Bridal Veil の駐車場から歩いて 5分という近さ。Cineplex は南向きの大洞窟で、向かって左端に凍っていない滝が流れていて、凄い迫力。

ヌンチャクはシーズン終了時に回収されて、シーズン始めに設置されるとのこと。現在は Rocky Mountain Horror Show、Musashi、新しく引かれたラインにヌンチャクがかかっていました。

さっそく Toshi さんが Musashi をホールドの確認をしながらトライ。が、5ピン目、6ピン目のヌンチャクがはずされていて、さらに 7ピン目、8ピン目のハンガーも外されており、先月 Will Gadd も来ているので、何か意図があるのではということで、6ピン目までヌンチャクだけ掛けて、今日はそこまでやることに。準備が整ったところで早速トライ。

Toshiさんは Bare Back Style でトライ
Toshiさんは Bare Back Style でトライ

Musashi(M12) 3x】
1便目
ホールドの確認をしながら各駅停車状態で上がる。6ピン目まで取れないホールドは無いものの、ムーブとして繋げるとなると核心がとにかく厳しい。核心はアックスに片足を引っ掛けて、遠いホールドを取り、その後片手で振られながら足ブラになるという強烈なもの。とても今の自分の体では耐えられそうも無い感じです。

この後、左のアックスを抜いて、片手足ブラに持っていって耐える
この後、左のアックスを抜いて、片手足ブラに持っていって耐える

2便目
4ピン目までノーテンで繋がる。やっぱり核心が厳しい。でも 6ピン目までのムーブは大体固まった感じ。

3便目
4ピン目でアックスがすっぽ抜けてフォール。戻れなくなったので終了。トライするときはユマールが必要かもしれません。

核心トライ中
核心トライ中

本田さんは The Cineplex(M9) の出だしの氷で遊んでました。
本田さんは The Cineplex(M9) の出だしの氷で遊んでました。

もちろん Musashi にもお触りしていました。
もちろん Musashi にもお触りしていました。

本当は泊まる予定だったのですが、Musashi のルート自体が不完全な状態だったので、急遽日帰りに変更して、戻ってきました。夜は Toshiさん宅で、Mix のお宝 DVD を見ながら御節をご馳走になりました。ありがとうございました。

今日の動画(1日で消します。ダウンロードしてからご覧ください。)
Toshi @Musashi(M12) [WMV形式 13Mega]
ヒールスパー有りバージョン。ハンガーが無かったので 6ピン目までです。



2006年1月 4日

1/4 Haffner Creek

Fire Roasted JC's Rig(M10+)
Fire Roasted JC's Rig(M10+) by 本田さん

残り日数も少なくなって来たので、ターゲットを Caveman(M10-) に絞ってトライ。そのため、今日は Toshiさん、本田さんと Haffner Creek へ。

Beyond Gravity で Sean Isac がリーシュ付きアックスで 2000年に Caveman を登っている映像や、Toshiさんが昨シーズン Caveman を登っている映像を見ると、現在の Caveman とは明らかにホールドが違っており、やはり、年々ホールドが欠けて、使えるホールドは減ってきているようです。Mixルートの宿命ですね。

Caveman(M10-) 4x】
想定外のところでヒールが度々外れ、上まで抜けれたのは 1便のみ。Shoちゃんの Caveman の映像を何回も見て、頭の中では登れているのですが、実際にトライしてみると、同じようには体が動いてくれません。1日 3-4トライが限界なのですが、あと 3日で果たして落とせるか? あぁ悔しい~。

「ヒールを使ってしまえばどこでも一緒」とよく言われていますが、実際問題、そう言えるのは上級者のみで、初心者にとっては何を使っても大変さはまったく一緒で、昨日、今日とずーっとヒールを使っているからか、腿の裏がつりそうです。

Toshiさんと本田さんは Fire Roasted JC's Rig(M10+) にトライしていました。下部がどっかぶり、上部が薄かぶりの持久力ルート。ホールドが安定していないようで、アックスがすっぽ抜けてみんなバシバシ飛んでいました。

Fire Roasted JC's Rig(M10+)
Fire Roasted JC's Rig(M10+) by Toshiさん

Toshiさんが先日トライしていた Piltdown Man(M12) はホールドが欠けていてできないとのことで、ヌンチャクを回収していました。

今日の動画(1日で消します。ダウンロードしてからご覧ください。)
Toshiさん @Musashi(M12) [WMV形式 14Mega]
ヒールスパー無しバージョン。ハンガーが無かったので 6ピン目までです。ヒールスパーを外して初めてのトライで、まだムーブを模索中です。フィギュア 4 とフィギュア 9 の連携がよくわかります。



2006年1月 5日

1/5 Haffner Creek

上から見た日没前のメインエリア
上から見た日没前のメインエリア

今日も Caveman(M10-) にトライすべく本田さんと Haffner Creek へ。

Caveman(M10-) 5x】
上まで抜けれたのは最終便だけ。あとは落ちて戻れなくなったり、アックス吹っ飛んだりで途中まででした。

日に日にムーブは安定してきており、6ピン目まではほぼ完成ムーブ。そこから先のダイナミックな箇所をどう耐えるかが鍵になってきました。終了点は 10ピン目、9ピン目は飛ばす予定なので、8ピン目を掛けてから 3手で終了点、あーんどヒールフックなので、そこが勝負。

体も段々 Caveman 仕様になってきている気がします。最初のキャンパ 3連発も精度が上がってきましたし、これまで遠かったホールドも確実に届くようになりました。でも登れないと意味がありません。

M10- はデシマルに直すと 5.12+ となり、優に自分の限界グレードを超えているので、やっぱりそう簡単には登らせてくれません。ぐっすん。

夜は Shoちゃんに年始の挨拶も兼ねて、彼 & K-Sukeさんが働いている SUSHI HOUSE BANFF へ。HOゲージ(?) の鉄道模型が皿を運ぶという一風変わった回転寿司屋さんでした。明後日一緒に登る約束をして帰宅しました。

今日の動画(1日で消します。ダウンロードしてからご覧ください。)
Toshiさん @Fire Roasted JC's Rig(M10+) [WMV形式 24Mega]
オンサイトトライ。すいません、編集している時間が取れなかったので途中までです。

今回はビデオ編集用に最新のノートPC を Web 更新用のノート PC とは別に用意したのですが、所詮はノートPCで、ビデオの編集作業をするにはかなりきつく、リッピングの段階でノイズが結構入ってしまったり、映像を見ながらの編集もリアルタイムでできなかったりと色々と不便でした。単なる切り貼りだけの映像でしたが、何とか本場の Mixクライミングがどんなものかは伝わったのではと思います。撮影に応じてくださったクライマーの皆様、見ていただいた皆様ありがとうございました。本日で最後の動画になります。



2006年1月 6日

1/6 Haffner Creek

今日も Caveman(M10-) を落とすべく阿部ちゃん、本田さんと Haffner Creek へ。

Caveman(M10-) RP】
やっと登れました。うれしー。5日・20便かかりました。ふぅ。

1便目
Up のつもりではあるものの、本気のトライ。7ピン目まで初めてノーテンで繋がる。これは行けるかな? と思ったものの、次の一手を出した瞬間に、右足で掛けていたヒールフックがはずれ、敢え無くフォール。

2便目
6ピン目の次の一手を取ってから、片手足ブラになるのですが、そのときに体が反転してしまい、戻せなくなって Take~。

3便目
7ピン目までは問題なし。5ピン目、6ピン目、7ピン目でそれぞれヒールを使って大レスト。7ピン目の次の一手を取りに行ったときに、1便目同様、ヒールが外れるも、また戻れたので、ヒールを使って大レスト。再度ヒールを決めなおして後は一気に。終了点にクリップして、倒木に移ったときは感動でした。

ムーブは、一部 Toshiさんのムーブで、後はほとんど Shoちゃんのムーブを真似させてもらいました。ありがとうございました。連日しつこく付き合って、ビレイしてくださった本田さんには感謝感謝です。今日ビレイしてくれた阿部ちゃんもありがとうございました。

Shoちゃんの Caveman の動画はここで見れます。

あとで。



2006年1月 7日

1/7 Haffner Creek

Haffner Creek 上流部のゴルジュ。Caveエリアはこの上。
Haffner Creek 上流部のゴルジュ。Caveエリアはこの上。

いよいよ今日が最終日。今日のターゲットは Oscar(M8+)。何回か触ってはいるものの、下部の核心をいまだノーテンでは抜けれておらず、ムーブは固まってはいるものの、繋げられていない課題。宿題を残しておきたくないので何とか今日登れればと思っていました。

今日は先発隊の Toshiさん、K-sukeさん、Shoちゃんと本田さんで Haffner Creek へ。今日は Shoちゃんも Oscar がターゲット。

Oscar(M8+) RP】
登れました。これも非常に嬉しい。3日・9便かかりました。下部がボルダームーブ、中間は淡々とあり、上部のクラックが第 2の核心、そして終了点直下のかぶりが最後の核心というルートです。

1便目
アップ。勝負手袋を忘れたことに気づき、アプローチ用のフリースのだぼだぼの手袋で登るも、滑ってしまってお話にならない。仕方ないので、素手で登りました。ホールドとムーブの確認。

2便目
素手ながら勝負トライ。最初の核心は問題なく超えるが、第 2の核心のクラックの手前のなんでもないところで突然アックスがすっぽ抜けてフォール。その後も問題なく終了点まで行けたので悔しい。

3便目
まったく危なげなくレッドポイント。素手で登っていたので、終了点に着いた時には指は腫れ上がっていてまったく感覚が無い状態でした。危ない危ない。

Oscar トライ中の Shoちゃん。第 2核心のクラック。
Oscar トライ中の Shoちゃん。第 2核心のクラック。

無事、これといった宿題を残さずに帰ることができました。よかった。

これで 15日のカナダ滞在は終了しました。14日間登っていましたが成果は以下。

Caveman(M10-) 5日 20便
Oscar(M8+) 3日 9便
Mojo(M8+) 2日 6便
Swank(M8-) 2便
The Green Room(M7+) 2便
Carifonication(M7-) FL
Shagadelic(M6+) FL
Half a Gronk(M5+) 2便
Minimal Impact(M5+) FL

内容はよくわかりませんが、鳴海君が 2年前に Caveman を 5撃で落としていることを考えるとまだまだ先は長いなぁという感じです。

夜は Toshiさんが働いている Sukiyaki House で本田さん、Shoちゃんとご飯を食べ、最後の晩餐となりました。これからこのまま空港へ直行です。



2006年1月 8日

Banff Mix クライミング案内

忘備録メモ。

クライミング
今回は Mix & Ice クライミングのトレーニングが目的だったので、エリアを転々とすることはせず、アプローチが楽な Haffner Creek で集中して登りこみました。

Topo は、Mixクライミングなら "Mixed Climbs in the Canadian Rockies 2nd edition"(日本でも入手可) があれば十分ですが、新しいルート等に関しては "Sport and Mixed Climbing - Canada's Bow Valley" や "New Routes in the Canadian Rockies-Home" を参照してみてください。

Mixed Climbs in the Canadian Rockies 2nd edition
Mixed Climbs in the Canadian Rockies 2nd edition

Haffner Creek
ここは Banff から駐車場まで車で 40分くらい、駐車場からメインエリアへは林道を 25分、Caveエリアへはさらに 10分程と非常に楽でした。その反面、メインエリアは講習会等があると混むことがあります。それでも嫌なほど混んでいたのは 1度だけでした。

メインエリア
メインエリアには M5 から M9 までの Mixルートが 10本ほど、WI3-4程度の 15-25m位の氷のラインが 10本ほどあります。現在まだ開拓中。ので、初めて Mixクライミングをするには非常にいいゲレンデだと思います。ただ、人気・不人気ルートがあり、不人気ルートのホールドは非常にわかりにくく、大胆に飛ぶ覚悟が必要です。

Haffner Creek メインエリア 右奥の上流部でまだ開拓が進んでいます
Haffner Creek メインエリア 右奥の上流部でまだ開拓が進んでいます

お勧め
Oscsr(M8+)
このエリアでは一番いいルートでしょう。ボルダームーブをこなしてからも、淡々と薄かぶりが続き、持久力が要求されます。

左が BuzzBlank(M9)、右が Oscar(M8+)
左が BuzzBlank(M9)、右が Oscar(M8+)

Mojo(M8+)
ピンポイントで遠いホールドを繋ぎながらハングを超えていくライン。正確でデリケートなムーブが要求されます。しびれた。ただ上部のベルクラが薄いとたぶん登れません。

Swank(M8-)
ホールドがわかりやすく、がばがばなので大胆に行けます。最初の M8 にはいいと思います。

Shagadelic(M6+)
初めての Mix にいいと思います。垂壁カチから始まり、クラックを上手く使って上部の氷につなげるラインです。

Caveエリア
ここは Caveman(M10-) というクラシックな課題がすべてです。Mix クライミングの要素がすべて詰まっているいいルートです。是非トライしてみて驚いてください。ムーブはまさに映像の世界です。ただ、ずーっとぶら下がっているので、慣れないと気持ち悪くなります。

Caveman
Caveman

この洞窟の中から外を見ていると日本の庭園を見ているようで、和めます。

ここには Neolithic(M11)、Piltdown Man(M12) というルートもあるのですが、ホールドが欠けていて現在は登るのは無理だそうです。他に Fire Roasted JC's Rib(M10+) というルートがありますが、Will Gadd 曰く、持久力のトレーニングにいいそうです。自分は下部ハング帯すら抜けれませんでした。

Cineplex
かつて世界最難を誇った Musashi があるエリア。巨大な洞窟で、ここを見てしまうと、Haffner Creek の Caveエリアが小さく見えます。完全にルーフなのでヌンチャクを掛けるだけでも一苦労です。毎年シーズンはじめにヌンチャクが掛けられ、シーズン終了時に回収されるようです。

Cineplex 左に流れているのが Panther fall
Cineplex 左に流れているのが Panther fall

アプローチは Banff から車で駐車場まで 2時間 30分ほど。駐車場からは登山道を 5分程で着きます。

現在は The Cineplex(M9)、Musashi(M12)、Rocky Mountain Horror Show(M11)、The Game Reloded(M13+) にヌンチャクがかかっています。が、Musashi は 7ピン、8ピン目のハンガーがはずされているため、残念ながらトライするのは難しいと思います。ここのグレードは Haffner Creek と比べると明らかに辛めですというか、Will Gadd に言わせると Bareback Style でのグレードだそうです。ってもっときついやん。Rocky Mountain Horror Show はホールドが欠けて、現在は Musashi よりも難しくなっているとのことです。

Musashi核心 アックスにヒールよりトゥの方がよかったらしい
Musashi核心 アックスにヒールよりトゥの方がよかったらしい

昨シーズンに新しくできたライン、"The Game Reloded(M13+)" に関しては "canadian alpine journal 2005" に Will Gadd が "the game bareback" という記事で細かく書いています。スタートから半分は "The Game" と同じで、その後 M9+、M10+ のパートが淡々と Panther Fall まで続くというものすごく長いラインです。初登が Bareback Style というとんでもないラインです。この記事では Bareback Style に関するかなり厳しい定義も書かれているので、Mixクライマーは一読することをお勧めします。Jeff Row の文章も引用されています。Will Gadd の Blog も参考になります。

アプローチ等の詳細はロクスノ 30号に出てますので参考にしてみてください。

装備
ハンドル付きアックス、フルートブーツがベストです。日本の大半で使われているリーシュ付きアックスを使うと、不意落ちしたときに確実に手首を傷めますので、却って危険です。本田さんとは Mix なら BD・Fusion、アイスなら Petzl・Nomic という結論でした。

Caveエリア、Cineplex で登る場合にはヒールスパーが無いとまず登れません。Bareback Style に関しては、まずヒールスパー有りで登ってから考えた方がいいと思います。

現在一般的に出回っているフルートブーツ 3種のうち、Salomon・Iceseris と Kayland・Ice Comp に関してはヒールスパーの出来がいまいちで、ピンポイントのホールドの場合まったく役に立ちません(のでエペロンも同様) ので、改造等をされることをお勧めします。

完成度が高いのはやはり Sportiva・Megaice です。が、実は Megaice にも 2種類有り、用途が不明なのですが、ヒールスパーの根元にも小さい爪が付いているバージョンのものもあります。詳細に関しては現在確認中です。

アイスが出てくるラインもあるのでアイススクリューも 2-3本あった方がいいでしょう。あとはヘルメット、ヌンチャク 10本、など一般クライミングギアがあれば足ります。ただ、氷で終了するラインは、シーズン中は Vスレッドが作られていますが、無い場合もありますので、Vスレッドを作れる、Abalahook、捨て縄も用意しておいたほうが無難です。

あとチータスティック。Mixクライミング自体が、一部の例外を除いて、ほとんどのルートがプレクリップを前提として開拓されているので使用しても問題ないでしょう。無いと怪我する可能性大です。Musashi は 1ピン目を掛ける前に落ちたら大怪我間違い無しです。

あとボルトが緩んでいることがかなり多いので、最初にトライするときはスパナを持って上がった方がいいです。

ゲレンデでの Mixクライミングはスポート要素が非常に高く、手軽に遊べますが、危険性はフリーのスポートルートに比べれば何倍もあるので、最初は無理せずにトップロープからはじめるのが無難だと思います。アックス、アイゼン、手袋の装備は良ければ良いほど安心して楽しめますので、きちんとやるなら頑張って揃えましょう。ちなみに Banff の Mountain Magic という登山用品店でアックス等のレンタルをしているそうなので、相談してみるのもいいかもしれません。

またエリアによっては、山火事直後だったりで、立ち入りが禁止されているエリア(Marble Canyonなど) もありますのでご注意を。

アフター 5
クライマーのアフター 5 といったらもちろんジムです。インドアクライミングができるジムは Banff に The Banff Center(略してバンセン)、隣町の Canmore(Banff から 23km) に Vsion というジムがあります。Vsion は一部のエリアと一部のホールドのみですが、アックスを使えます。すべてどっかぶりなのでいいトレーニングになります。バンセンには一度も行かなかったので詳細はわかりませんが、ボルダー、ルートの壁が少しあるそうです。ここは総合ジムで、プール、フィットネス系のジムもあるそうです。

Vsion は利用料が高いので 6回以上利用する予定があるのであれば、回数券を買ってしまうのがいいでしょう。ちなみに水曜日は利用料半額です。

さらに Banff のユースホステルには赤岳山荘にあるような 1面・10m 程度の Topロープ専用の人工氷瀑があり、$8(カナダドル) で木曜のみ利用できます。ライトアップされるので夜も利用可能です。

登山用品店
Banff には Mountain Magic Monod の 2店があります。どちらも品揃えには大差ありません。一通り揃えられます。Canmore にもあるそうですが、詳細は知りません。Calgary の MEC にも行きましたが、こちらも大差ない気がします。

スーパー
Banff には Safeway と Keller Foods というスーパーがあります。Safeway の方が品物が豊富です。Safeway カードがあるといろいろ割引されるので、作っておきましょう。無料です。Safeway は Canmore にもあり、規模はこちらの方が大きいです。

観光
食事は自炊、毎日クライミングだけでいっぱいいっぱいだったので、グルメ情報、観光情報に関してはまったくわかりません。

宿泊施設
運よく安いアパートに転がり込めたので詳細はわかりません。ただ YWCA、ユースホステルがありますが、年末年始は予約がすぐに埋まってしまうそうなので、早めの予約が必要だそうです。

本田さん情報を追記
Banff の安宿は 3件あります。
http://www3.telus.net/public/toloco/hotel.htm#■BACKPACKERS

※YWCA には"Ginger Bread"という長期滞在者用の別館があり、1ヶ月単位で $400弱で個室が借りれますが、WAITING LIST は常にいっぱいで、タイミングが良くないと借りられません。2ヶ月前から予約受付するそうです。また、本館も 1週間以上の単位で交渉すると割引してくれることがあります。

Banff より Canmore の方が物価が安くクライマーが多い。ただし、車がないと生活がかなり不便。現地でパートナーを探すのなら、Canmore のユース(ACC) の掲示板、バンセンの掲示板、Mountain Magic の掲示板で募集できます。ACC なら滞在者の多くがアイスクライマーなので、一番パートナーを見つけやすいと思います。

寒さ
例年だとこの時期は -20度近い日が多くなるそうですが、今年は異常だったそうで、滞在中に -10度以下を体験することなく終わりました。自分が行く前には -30度を越える日もあったようで、"暖気を呼ぶ男" と言われました。



2006年1月 9日

Canada・Mix体験ツアー総括

Mixクライミング
「Mixクライミングって何?」という素朴な疑問から始まった今回のツアーでしたが、Mixクライミングの "M" くらいはわかった感じです。カナダはアイス & Mix クライミングの本場だけあって、環境が非常に整っており、上手い人も多く、永住したい気分です。

カナダに行く前から Mix に関する映像は腐るほど見て、イメージはできていたのですが、生で見る、実際にやってみるのとは大違いで、Toshiさんのパフォーマンスには、とにかく度肝を抜かれました。

結果として、Haffner Creek を代表するルートである、Caveman(M10-) と Oscar(M8+) を登れたのは、非常に大きな成果でした。来年は Musashi(M12) を狙って行きます。

Canada ではゲレンデでのトレーニングに終始して、Mixクライミングの基礎を固められたので、今シーズンは長野、東北、北海道の各 Mix エリアを回って、実際にどのくらい登れるのかを体感してみる予定です。ただパートナーが少ないので同行者募集中です。日程はメールにてお尋ねください。

本当なら谷川周辺の本ちゃんで色々試したいのですが、今年の雪の量は尋常ではないので、来年以降に持ち越します。

アイスクライミング
アイスにはほとんど触らなかったので、下手なままです。ので日本ではアイスも登りこまないとなぁという感じです。幸い今年はアイスは当たり年なようなので、長めの所を選んで色々行ってみる予定です。来シーズンはアイスのマルチを目標にカナダへ行く予定です。ネメシス、ポーラサーカス、ウィーピングウォール、カーテンコール、ターミネーターなどなど行きたいルートを挙げるとキリがありません。

実験
サプリ
ここ半年の実験結果の集大成でした。2週間を越えるクライミングツアーに出たのは今回が初めてでしたが、サプリのおかげもあって、疲れを翌日に残さずに、毎日効果的に登れるどころか、尻上がりに調子が上がっていった感じで、自分なりの摂取法は完成した感じです。新井さんありがとうございました。

衣類
氷点下 30度前後を想定して、分厚いダウンやら、冬用の下着を色々用意したのですが、氷点下 10度以下を経験することも無く、ほとんど使用効果がわからない結果になりました。続きは今シーズンに持越しです。

映像
当初は記録するために持っていたビデオカメラでしたが、ルートの研究のために何度も見たおかげで、レッドポイントが少し早まった気がします。

皆さん
本田さんを始め、Toshiさん、けいすけさん、Shoちゃん、阿部ちゃんけんじさんHouse の皆さん、本当にお世話になりました。お陰さまで楽しい日々が過ごせました。また来年よろしくお願いします。



2006年1月10日

Fools With Tools

(2004 Hot Aches)
Fools with Tools

Banff の登山用品店を物色してたときに見つけたもの。存在は知っていたものの、実際に見たことは無かったので即買。

"Banff Film Festival 2004" の最終選考に残った作品だけあって良く出来ています。作品名のとおり "お馬鹿" な内容になっていますが、クライミングの DVD を見ていて笑ったのは、Fontaine Blue の Pax映像以来かもしれません。

Scotland の親父クライマー達が、地元でのドライツーリング、ジムでのトレーニング、地元のコンペで登っているだけの、特に珍しさは無い映像なのですが、編集技術の上手さだと思いますが、非常に魅せる物となっています。

出演クライマー

ルート

あとで。



2006年1月11日

今日の T-Wall

今日は小島ちゃん、木田さんと T-Wall 錦糸町へ。

1ヶ月ぶりに素手でホールドを持ちました。ので、指力激減で、ホールドを全然持っていられず、テンションだらけでした。とりあえず奥壁の簡単な課題を 7本ほど登って今日は終了。1時間 ちょいでこの数出せたのでまぁまぁでしょうか。

11c にトライしてみましたが、全然駄目でした。小さいホールドも肘が上がってしまって全然持てませんでした。気長に指力回復に努めます。

今年は、冬のうちから夏の準備をしておかないと色々大変そうなので、平日夜は 1時間でもいいので、できるだけジムに通う予定です。



2006年1月12日

今日の B-Pump

指のリハビリのために B-Pumpへ。

現状では 5-6級くらいが適度だったので、そのぐらいのグレードの課題で 2時間ほど遊んでいました。今日はムーブを意識して、登るたびにリフレッシュな状態にしてから登っていましたが、足の使い方がカナダで微妙に変わった気がしました。上手い、下手というのではなく、感覚的なものなので言葉では説明しにくいのですが。

今日は偶然石原さんと遭遇。年末年始はスイスの UESCHINEN に Mixクライミングをしに行かれていたそうで、色々お話を伺えました。UESCHINEN は "No Pain No Gain" や "A Fistful of Steel" にも出ていましたが、Vertical Limit(M12) という有名課題があるところなので、将来的には行ってみたいところです。Ines や Sandra にも会えたそうで、羨ましい。



2006年1月13日

2005 3rd JAPAN OPEN ICE CLIMBING COMPETITION in SOUNKYO

(2005/12 層雲峡観光協会 DVD)
2005 3rd JAPAN OPEN ICE CLIMBING COMPETITION in SOUNKYO

2005/2 に行われた層雲峡・アイスクライミングコンペの DVD。今回で 3枚目ということもあり、第 1回第 2回のものに比べると格段に出来が良くなっています。収録時間も 1時間 20分超と去年よりも 2倍以上のボリュームになっています。コンペ自体も回を追うごとに良くなっており、今年のコンペも楽しみです。

第 2回、第 3回ともに、結果的に "ランジ" が勝敗の決め手となりましたが、さて今年はどうなるでしょうか。

今年のセッターは第 2回同様保科さんだそうです。第 2回は予選 1課題目からものすごいえぐい課題でしたが、今年はもうちょっと何とかなる課題だといいなぁ。

今年は招待選手はいないのでしょうか?



2006年1月14日

上荒井沢

カナダではほとんど氷らしい氷を触らなかったので、氷ももっと登らないとへたれのままなので、ということで、今日はアイスの勘を取り戻すべく、手軽な上荒井沢へ行きました。

東京を出発する際に、いきなりフミちゃんの車がパンクするというトラブルがありましたが、とりあえず無事到着。アプローチの林道は一昨年の台風の影響で、途中までしか入れず、現在は歩きが 30分ほど入ります。

今日の気温が高いからか、それとも今年の発達が悪いのか、メインのトリコルネはかなりやせていて薄くなっていました。

トリコルネ
トリコルネ

とりあえずリードで登ってみました。氷は薄いものの、スクリューもきっちり入り、特に立っているところもないので、無事終了点へ。ただ、気温が高いせいか、周りの壁が崩壊して土砂が落ちてくるのが気になりました。ので、フミちゃんをフォローで迎えて、懸垂でさっさと降りました。

久しぶりということもあり、腕もふくらはぎもパンパンでかなり緊張しました。

次は林道を少し上がったカモシカルンゼへ。明らかに薄すぎ。去年もっと薄い氷を登っているので、登って登れない事はなさそうですが、プロテクションがまったく取れなさそうです。ので、却下。

カモシカルンゼ
カモシカルンゼ

続いてさらに上のマシラルンゼへ。こちらは一応きちんと凍っていたので、フミちゃんリードで左から登ってみることに。

マシラルンゼ
マシラルンゼ

フォローで上がりました。次に右側のツララの部分にトップロープを掛けて少し遊ぼうかなと思いましたが、ロープを掛けたところで、それまでぱらぱら降っていた雨が本降りに。ツララの部分からも水がジャージャー垂れて来たので、完全に登る気が失せ、まだ 14時過ぎと早いながらも終了としました。

車に戻った頃はもう全身びしょ濡れでした。アイスクライミングに来てるのに何で、雨が降ってるんだー? まさに "暖気を呼ぶ男" の本領発揮でした。

近くの "桃の木温泉" に入ってから、フミちゃんの別荘に移動して、暖炉の前で大物干し大会でした。

フミちゃんのアイスのリードは初めて見ましたが、まったく問題なし。ごちゃごちゃ言うほど下手じゃないですよ。自分の方がバランス悪くて下手なくらいです。アックスもアイゼンもきちんと刺せてますし、自信持っていいですよ。女の子にありがちな、弱々しい振りではないので安心して見てられました。あとはアイゼンを縦にするだけで劇的に変わるはずです。



2006年1月15日

千波の滝

今日は昨日とはうって変わっていい天気。富士山がきれいに見えました。

今朝の富士山
今朝の富士山

今日の目標は御坂・千波の滝。気温が高いので、崩壊していないかどうか心配でした。とりあえず道路から見た感じでは薄いものの登れそうな感じ、取付まで行っても、何とか登れそうだったので取り付くことに。

道路からの千波の滝
道路からの千波の滝

取付からの千波の滝
取付からの千波の滝 赤が登ったライン

【1P目:えのきど。リード】
氷が厚そうなラインを選んで登りました。右端から取り付き、左へトラバース気味に斜上。そこから上へツララ状のところを登ろうとも思ったのですが、プロテクションが取れなさそうだったので、さらに左の氷の上の水流を超えて、岩とのコンタクトライン付近まで行ってから、傾斜が緩くなるところまで上がって、スクリューで支点作ってビレイ。1P目からシャワークライミングで早くもびしょびしょ。

フミちゃんのフォローをビレーしている時に、『ドカッ』という大音響がしたので、上を見たところ、電子レンズサイズの氷塊が 2-3個落ちてきて、あっと思った瞬間には、直撃で吹っ飛ばされていました。一瞬意識が飛んだような気もしますが、気が付いたらセルフにぶら下がっていました。久しぶりに死ぬかと思いました。

支点のチェック、ビレイのチェックをしてから、体のチェック。骨は折れていないものの、左の大腿筋と右のふくらはぎにかなりの鈍痛がありました。

【2P目:フミちゃんリード】
氷は上に行くほど安定している感じで、体もまぁ登れそうな感じだったので、そのままクライミング続行。傾斜も緩くなり、氷も安定しているのでサクサクっと右上気味に上がって行きました。さらに傾斜が緩くなる手前で一旦ピッチを切りました。

千波の滝 2P目
千波の滝 2P目

【3P目:えのきど。リード】
一番寝ているピッチ。上段が始まる手前で切りました。

【4P目:えのきど。リード】
一番氷が厚そうな箇所を選んで上がりました。ややツララ状です。落ち口まで一気に上がって、落ち口の氷床にスクリューで支点を作ってビレイ。フォローを迎えて無事終了。9:00 スタートの 12:00 終了と、久しぶりにしてはまずまずのペースで上がれました。

終了点から少し上がると、右手斜面に踏み跡があるので、50m ほど上がると作業道に出ます。後は道なりに下っていけば、スタートした集落の一つ下の集落に出ます。登っているときはそうでもありませんでしたが、大腿筋を打撲していたので膝を曲げられず、びっこを引くような感じで下山したので、終了点から車まで 2時間もかかりました。

やっぱり気温が高いと、氷は危険ですね。気温が高いとわかっていたので、あと 2時間は早く取り付いておくべきでした。反省。

千波の滝はアプローチ至近だし、規模も関東最大級(180m?) で、特に難しいところも無いので、快適に高度を稼げ、気持ちいいルートでした。ただ 1P目は凄くボロボロで、上部を登っているときも、下の方でガシャンガシャン崩壊音が響いていたので、まだ繋がっているのかどうかは不明です。

怪我は、目立ったところでは左大腿筋、膝関節、右ふくらはぎの打撲だけで済みました。まだ膝を曲げると激痛なので、しばらくは冷却しながら安静にしておく必要がありそうです。

フミちゃん、帰りの運転お疲れ様でした。久しぶりにストレス無くマルチピッチを登れた気がします。今後ともパートナーよろしく。

今回は 2日ともバイルは Nomic で行きましたが、やっぱり、氷での刺さり、安定感は抜群でした。リーシュはつけていませんが、流れ止めだけ付けました。



2006年1月16日

靴 + アイゼン

Scarpa α + Grivel G14
Scarpa α + Grivel G14

から

Kayland Super Ice + Black Diamond Bionic Pro
Kayland Super Ice + Black Diamond Bionic Pro

これまで使っていたプラ靴(Scarpa α) のインナーがボロボロになってしまったので、インナーは別途熱成型のオーダーメイドを新規に作るとして、最近進歩が目覚しい革靴も気になっていたので、新しく革靴(Kayland Super Ice) を買いました。

またアイゼンもこれまでは Grivel G14 を使っていたのですが、前爪が完全になくなってしまったので、別途新しい爪は買うとして、Black Diamond の Bionic Pro も気になっていたので、買っちゃいました。軽さから見ると Charlet の Dart が欲しかったのですが、スノーシャントや靴との相性に問題があったので今回はやめました。

先週末に使ってみた結果としては、革靴はプラ靴に比べると柔らかく、足首もややローカットなので、足首の自由度が高く、ムーブの観点からは非常に使いやすい靴です。これから自分が目指す方向性であるアルパインでの高難度アイスや Mix ルートで本領を発揮してくれそうです。

ただ柔らかい分、アイゼンのポイントで立っている時のふくらはぎへの負担はプラ靴よりも大きくなるので、カナダのアイスのトポに良く出てくる "Neverending Vertical" なんていうルートでは少し立ち方を工夫をしないと大変かもしれません。

個人的に感じた最大のメリットは軽さです。コンペや Mix で使っている Mega Ice に比べればもちろん重いですが、プラ靴に比べると 200g(片足) 近く軽くなり、全然楽でした。Ice MasterTrango Ice Evo などもっと軽くアイスに特化した靴もあるのですが、反面保温性が犠牲になっているので厳冬期のアルパインでの冬壁やアイスルートで使うには少しきついかなと思ったため、自分の妥協点(重さと保温性の観点) と合致していた点からこの靴にしました。これでインナーがプリマロフトだったら最高だったのですが。

あいにく、週末は気温が高かったため、保温性に関しては全然わかりませんでしたが、気温が高く、雨が降っていましたが、蒸れることはありませんでした。この点もプラ靴よりも優れている点です。

アウターにはカーボンを使っているので防水性は革靴よりも高そうです。プラ靴と革靴の中間のような靴です。

アイゼンも、新品だからということもありますが、ものすごく刺さりがよく、ほとんど 1撃というか、置くだけで決まり、蹴り直しは数えるほどでした。ちなみにモノポイントで使っています。



2006年1月17日

Pentax Optio WP

Pentax Optio WP

去年の春から Pentax Optio WP を使っています。予想以上に打たれ弱かったりもしたのですが、防水機能のおかげで、沢等でも濡れる事を厭わずに使えるので重宝していました。

が、ここに来て新たな弱点が。これまで使ってきたデジカメに比べて寒さに対して異様に弱いです。カナダと先週のアイスで使ったのですが、低温化での電池の消耗というか、動作性能が悪いです。

フル充電で持って行き、撮ろうと思って電源を入れても、1-2分くらいで電源マークが点灯して撮れない状況になってしまいます。電池が切れたのかと思っても、常温の場所に持っていくと問題なく使えているので、低温化での電池の性能が悪いようです。

低温化ではデジタル機器の性能が落ちるのはわかっていましたが、ここ 2-3年で、冬に使っていた Panasonic DC-F2 や Sony F55 に関してはここまで悪くはありませんでした。ちょっと困りました。周りに同じ機種を持っている人がいるので確認してみます。



2006年1月18日

CCH エイリアン リコール

CCH エイリアン

ロストアローの Web によると CCH のエイリアンがリコールになったようです。該当製品は "カムユニットに丸いパンチマーク" があるそうです。手元のエイリアンを調べたところ、2004-2005年にかけて日本とアメリカで買っていますが、自分が所有するエイリアンにマークはありませんでした。

ただ "該当製品の製造時期は今のところ特定されておりません。従ってパンチマークのないエイリアンをお持ちのお客様も、製造時期が特定されるまではエイリアンのご使用を一時中止されるようお願いいたします。" となっているのでエイリアン全般に関して使うなということでしょう。

代替製品には Black Diamond・Micro Camerot(現在は Camerot に名称統一)、WildCountry・Zeros、Metorius・TCU などがありますが、エイリアンほど、日本では見かけません。ちょっと重そうですが、個人的には、3月発売予定の Black Diamond ・Camerot C3 に期待しています。去年 Tommy Coldwel が Nose で一連の記録を叩き出した時の写真のギアラックにも写っていたのでそろそろ日本にも入ってくるころでしょう。

昔の人に言わせれば "ナッツ使えばいいじゃん" ということのようですが・・・。

参考情報
Alien Cams by CCH - Colorado Custom Hardware (CCH)
■[misc] CCHエイリアン リコール ( spiral --- climbing diary)



2006年1月19日

Ouray Ice Festival

Ouray Ice Festival

アメリカ・コロラド州・Ouray(ユーレイ) で 1/11-15 にかけて行われていたイベントです。北米ではカナダの Canmore で行われる Canmore Ice Climbing Festival と 1、2 を争う規模で毎年行われるイベントです。(Canmore Ice Climbing Festival 2005 は中止になりました。)

注目はやっぱりコンペ。今年も前評判どおり、男子では Will Gadd、女子は Ines Papert が優勝しました。(2005年は Ines Papert が Will Gadd を抜いて優勝。) ヨーロッパ勢が皆無なので、下火ではありますがワールドカップにも参戦してもらいたいところです。Will は先日 Cineplex に Steel Koan(M14) という世界最難(?) の Mix ルートを開いたばかりなので、実質世界で一番高難度な Mix & Iceを登れる人間になりました。

リザルトはこちら
写真はこちら

男子では、カナダに行った時に Haffner Creek でよく見かけた Rich Marchall、アイスのソロや過去の Ouray Ice Festival で優勝している Guy Lacelle、"Mixed Climbing" や "Mixed Climbs in the Canadian Rockies" という本や Caveman(M10-) で有名な Sean Isaac、去年ナンガパルバット(8126m) に中央壁新ルート(4000m M4+、WI4) からアルパインスタイルで登頂した Vince Anderson、Steve House ペアあたりが有名どころでしょうか。

女子では優勝した Ines しか知らなかったのですが、今月の岳人で 5位の Sue Nott という人も凄いということを知りました。冬季のグランドジョラス、アイガー北壁、ドロワット北壁、フィッツロイ新ルート、シブリン西稜、デナリ南壁カシンリッジなどなど、最強の女性アルパインクライマーかもしれません。



2006年1月20日

Mammut 新製品展示会

DM が来ていたので、石井本店で行われていた "Mammut 新製品展示会" に行ってきました。

クライミング関連ギアは一切無く、来年度モデルのザックと手袋、ウェア、帽子のみの展示、および販売でした。

製品がただ並んでいるだけで、何が売り、どこが新製品なのかまったくわからないので、一通り眺めただけで帰ってきました。

ウェアに関しては手元には一通り揃っているからかもしれませんが、残念ながら特に触手を動かされる物はありませんでした。せめて新素材の情報表示やカタログぐらいはあってもいいのではと思いました。タグを見ても重量等は書かれていないし、説明文も全部英語だし。

山ではデザインももちろん大事ですが、機能はもっと大事だと思いますので。店員さんの「軽いですよ」、「暖かいですよ」、「人気ですよ」の説明だけではまったくわかりません。少し残念でした。



北山公園ボルダー登攀自粛

詳細に関しては以下を見てください。

http://www.h5.dion.ne.jp/~fragment/



2006年1月21日

霧積温泉

今週は会山行でアイスクライミング。坂本さん、木田さん、瞳ちゃん、小島ちゃん、泉山さんの総勢 6名。が、今回はアイスクライミングがほとんど初めてという人が 4人という状況だったので、初日はまず基礎的な練習が手軽にできる碓氷峠の傍の霧積温泉のゲレンデへ。

霧積温泉・霧積館の駐車場に着くと、駐車場は既に車で一杯。嫌な予感がしたので、温泉奥のゲレンデを覗きにいくと、予想通りゲレンデはロープのすだれ状態で、トップロープを張る余地なし。

ので、下流に移動しました。今年はよく冷え込んでいてアイスの当たり年のようで、下流の滝はどこもきっちり凍っていました。が、よさげな場所にはどこも既に人が入っていて、なかなか空いているところはありませんでしたが、車で 5分ほど下がったところに 7-10m 程の滝があったのでそこで練習することに。

練習していた滝

ギアの説明、支点の作り方、バイルの振り方、足の蹴り方、ムーブの説明をしてから、Topロープを張って繰り返し登ってもらいました。今回アイス初体験の方は最初は結構大変そうでしたが、終わる頃にはそれなりに登れる様になっていました。

初心者の人たちの動きを見ていて思ったことは、フリーで登れるグレードがアイスの動きにも直結しているということです。やっぱりどんなクライミングでもフリーは基礎になりますね。

終了後は近くの峠の湯に寄って、入浴 & 食事をし、明日登る予定の吾妻渓谷に移動しました。



2006年1月22日

吾妻渓谷・不動滝 F1、F2

今日は吾妻渓谷・不動滝へ。ここもアプローチが楽な割りに、50m弱の登り応えのある滝があるので、Topロープを張れば初心者でも十分楽しめます。

不動滝
不動滝

先週の怪我がまだ完治しておらず、痛いままだったので、Topロープだけさくっと張りに行って、あとは寝ていました。

しばらくしてから坂本さんから "F2 見に行かない?" という悪魔のささやきがあったので、折角だし見に行こうかということで、見に行く事に。去年も同じ時期に来ているのですが、去年は F2 はまだ凍っておらず、水がジャージャー流れており登れる状態ではありませんでした。

F1 をリードして、不動滝の上に出て F2 を見ると薄いながらも凍っていました。何とか登れそうな感じだったので、登ってみることにしました。

F2
滝は下のスカート状の所までいれると 50m 位で、真ん中くらいまでは緩傾斜帯、その上 10m 位がカリフラワー状の複雑なアイス、真ん中からツララ状の集合体が 80度くらいでラインを変えながら 10m 位続く感じです。

カリフラワー状のところまではまったく問題なし。カリフラワー状の箇所はどうしたらこういった氷ができるのか? というくらい不思議な形でライン取りにも少し苦労させられました。

問題は核心のツララ状。表面はぼろぼろで支点はまったく取れず、バイルも刺せずツララの隙間に引っ掛けながら登るも、いつ壊れるかわからずかなり冷や冷や。しかも途中には水流が出ておりシャワークライミング。

ラインが変わる箇所で完全に水流に突っ込む。頭から全身びしょ濡れ。スクリューを 1本打つも、滝の中の氷なので効いているかどうかは微妙。そこからもラインを変えて 5m 程ツララを登り、薄ーい水流が透けて見える氷を慎重にこなして抜け口へ。

久しぶりにアドレナリン出っ放しの痺れるクライミングでした。ライン取りや氷の特性、アイスの危険性を知るいい勉強になりました。こういったクラミングはゲレンデのアイスをいくら登っていても勉強できないので貴重な体験です。坂本さん、付き合っていただきありがとうございました。

シングルロープで登っていたので、1本では下まで降りれそうも無かったので、左岸を上がってから立ち木で 2回に分けて F2 取付へ懸垂。

F1 取付へ戻ってから、3-4回 F1 をリードして回収。

帰りは岩櫃温泉に寄って、近くの焼肉屋で豪食して帰りました。坂本さん、泉山さん運転お疲れ様でした。

バイル達

今回、F2 の核心を登っていたら突然アイゼンが外れました。核心だったこともあってかなり焦りました。クライムダウンして事なきを得ましたが、その後にも再度同じ箇所がはずれ、ちょっと確認中です。先週から BD・Bionic Pro を使っていますが、靴との相性だったりサイズの調整ミスで外れたなら納得がいくのですが、今回はマイクロアジャストヒールレバーの箇所が本体から完全に外れました。うーむ。これも靴との相性問題になってくるのかなぁ。前後も含めて 3箇所穴が開いているので、少し調整してみて様子を見る予定です。

外れた箇所
外れた箇所



2006年1月23日

石巻山登攀自粛

日進の松岡さんから情報をいただきました。

メール引用
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さて、愛知県豊橋市にあります石巻山の岩場が現在登攀自粛となっています。

これは、所有者である石巻神社と、豊橋市教育委員会からの要請によるものです。

これまでどおり登攀ができるようになるかどうかは、これからの話し合いによると思いますが、現在は地元クライマー、複数の地元山岳会が中心になって事実確認や情報収集等を行っています。
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しばらくはクライミングを自粛してほしいとのことです。詳細は日進クライミングベアーズの Web を参照してください。

日本の岩場は私有地ということが多く、こういった問題は常に出てきます。クライマーが登れるのは地元のクライマーの方々の努力の賜物です。



2006年1月24日

第 27回高所順応研究会

昨日、都岳連海外委員会の集まりがあり、詳細が決まりましたのでお知らせしておきます。

日程 : 2006/2/12(日) 9:15-16:00

会場 : 国立オリンピック記念青少年総合センター(センター棟 405号室)

参加費 : 3000円(資料代含む)

レジメ
8:30 受付開始
9:15 開会挨拶
9:30 高所順応の基礎知識 (澤田 実氏)
10:00 高所障害の実例と対処 (塩田 純一医師)
11:50 昼食(各自でお願い致します)
13:00 エベレスト無酸素の試みと高度障害 (加藤 慶信)
14:00 高所登山・トレッキングの現状と対策 (貫田 宗男)
15:00 パネルディスカッションおよび質疑応答
16:00 閉会

詳細、申し込みに関しては都岳連の Web を参照してください。

残念ながら当方は参加できません。



2006年1月25日

第44回海外登山技術研究会

日山協が主催の第44回海外登山技術研究会に関しても詳細がわかりましたのでお知らせしておきます。

期日 : 2006/2/18(土) ~ 19(日)

場所 : 国立オリンピック記念青少年総合センター(417研修室)

費用 : 12000円(1泊 3食付、資料代含む)
1日のみ参加希望の一般参加者は 2000円(資料代別)
また、懇親会費 3000円は別途会場でお支払いください。

講師 : マルコ・プレゼリ / ロジャー・ペイン

レジメ
2/18
13:00 受付開始
13:30 開会
14:00-18:00
セッション I 「アート・オブ・サバイバル」 - 世界水準のアルパイン・クライミングを語る -
マルコ・プレゼリ氏(スロベニア) / ロジャー・ペイン氏(英国)
18:30- 懇親会 @カルチャー棟 レストランとき

2/19
9:00-11:00
セッション II 「シンポジウム」 - 日本のアルパイン・クライミングの復興について -
コーディネーター : 坂下直枝氏
11:10-11:50
セッション III 「2005年登山報告」
ギャチュンカン南西稜(福岡大学隊)
12:50-14:30
セッション IV 「海外登山最新情報」
ネパール、インド、パキスタン、中国などの最新情報
14:30 閉会

詳細は日山協の Web を参照してください。

裏情報として山野井泰史さんと、竹内洋岳さんが泊まりで参加されます。残念ながら当方は参加できません。

追記 (2007/11/11)
20060218-19 日山協 第44回 海外登山技術研究会 (文太のブログ日記)



今日の T-Wall

今日は T-Wall 江戸川橋へ。久々に井上さん、飛び入りで小林さん。あとは木田ちゃん、小島ちゃん、ふーじんといつもの面子。

久々の江戸川橋でした。一番端の壁のホールドが変わっていました。

足がまだ完治していないので軽く調整程度にしておきました。

足の怪我はどうやら筋挫傷(重度の打撲) のようです。腫れはだいぶ引きましたが、しこりと痛みはまだ残っていて、まだ膝は完全に曲げられません。まだ痛みがあるので骨化性筋炎になる可能性もあるので、近々医者に行ってみる予定です。



2006年1月26日

CCHエイリアン、リコールに関する追加情報

ロストアローの Web によると問題のあるエイリアンは、

2004年11月以降に製造されたエイリアンおよびハイブリッドエイリアンの全サイズのうち、カムユニットにパンチマークのある製品

だそうです。それ以外の製品に関しては問題ないとのことです。



2006年1月27日

山は真剣勝負

(2006/1 山田 哲哉著 東京中日出版)
山は真剣勝負

昨年岳人に連載されていた記事を加筆してまとめたもの。改めて読み直すとぐさぐさ心臓を刺される感じです。最近はほとんど山には行っておらず、小手先の技術ばっかり磨いている自分が恥ずかしく感じられました。が、ずーっと先にきちんとした山の目標があるので、それさえ見失わなければ大丈夫なはずです。

それ以上に考えさせられたのは "山岳会の意義" に関してです。

あとで。



2006年1月28日

蔵王・仙人沢アイスガーデン 1日目

今シーズンのアイスの目標は V or VI のラインをリーシュレス・ノーテンでリードすることでした。とりわけ、蔵王・仙人沢アイスガーデンの大氷柱(VI) は、去年初めて見た時に、ぞくぞくっとした美しさがあり、これがリードできたら気持ちいいだろうなぁという思いを抱かせるには十分な威圧感を持っていました。去年の段階でもう既に今年の目標は決まっていたに等しい状態でした。

ので、今回、足はまだびっこを引きながら歩く状態で、アプローチすらおぼつかない状況でしたが、何とか見るだけでもという思いで蔵王に向かいました。今回のメンバーはうちの会からふーじんと木田ちゃん、くらからフミちゃんの計 4名で向かいました。

金曜夜 12:30 に東京を出発し、外環経由で東北道、山形自動車道をふみちゃんと運転を交代しながら繋ぎ、道が除雪されている終点のライザスキー場の駐車場に着いたのは朝の 6:30 でした。東北道を村田 JC で分かれるあたりから完全に雪道になり、ノーマルタイヤではそれほど飛ばせないのでのろのろ運転になりました。

駐車場で 3時間ほど仮眠を取ってから準備をして出発。今日は仙台 RCC の矢吹さん達が入るという情報を得ていたのでアプローチで迷う心配は無いだろうなぁと思っていましたが、入山はほぼ彼らと同時でした。

今日は曇り
今日は曇り

リフトの終点から左の斜面に入り後は谷底目指して一直線。足が痛かったのでほとんど尻セードで降りました。

谷底に降りると今年も凄い形相で大氷柱が奥に鎮座していました。去年とはまたまったく違う形でした。

仙人沢アイスガーデン 奥が大氷柱
仙人沢アイスガーデン 奥が大氷柱

足の温存を考えて今日はほとんど登ることをせず、明日の朝一の一発勝負にかけ、ずーっと大氷柱を眺めて登るラインを考えてはシュミレーションしていました。

大氷柱
大氷柱

結局この日は糸滝を 1度リードしただけであとはビレイに徹していました。後は適宜ふみちゃんや木田ちゃん、ふーじんが登るのを見ながら色々アドバイスなんかをしてみました。多少は役に立ったかな?

糸滝リード by ふみちゃん
糸滝リード by ふみちゃん

夜はモツ鍋でプチ宴会。ふーじん食当お疲れ様でした。



2006年1月29日

蔵王・仙人沢アイスガーデン 2日目

昨日散々登るラインを考えていたので、テントを出て登る準備をしてから一目散に大氷柱取付へ。

登るライン、レストポイント、スクリューを打つ位置まですべて決めていたのですが、最初のスクリューを 5m 位登った箇所に打って愕然としました。とにかく氷が硬い。今年登った氷では一番の硬さで、へたったスクリューでは全然入っていってくれず、かなり難儀しました。

氷もツララの集合体で予想以上に脆く、叩いて行くところからぼろぼろとどんどん壊れていくので 1手、1手がかなり慎重になりました。

大氷柱リード中 下部
大氷柱リード中 下部

とにかくできるだけステミングできるラインを選んで、極力レストをしながらずりずりと、まるでチムニーでも上がってるかのごとく、ゆっくり登りました。

当初は中間まで凹角、中間部から真ん中に出て一気に抜ける予定だったのですが、とてもじゃないけど無理そうだったので、ところどころかぶっているものの、ひたすらステミングできそうなラインを繋いで行きました。

中間部
中間部

とにかくバイル(Nomic) に救われた形でした。先がちょっと刺さっただけでも安定感が抜群で、これまでだったら Topロープで無いと無理なくらい浅い刺さりでも安心して上がれました。この辺にも Mix をやった成果が出ている気がします。リーシュレスなので持ち替えもレストも楽にでき、複雑な氷への対処は抜群に楽です。

最上部
最上部

最後の最後の抜け口もやや被っており、足ブラで体を引き上げたらそこは雪面。アックスを刺してもずるずる滑る感じで、必死で雪を掻いたら、ガバが出てきたので、そこを掴んで重心を移動して何とか抜けました。ふー。

今シーズンの目標だった蔵王仙人沢アイスガーデンの大氷柱(VI) をリーシュレス・ノーテンでリードできました。嬉し~!!

ただ、弱点を突いてのいんちきくさいリードだったので、今度はど真ん中を堂々と登りたいと思います。これは来シーズンの目標かな。

この 1本で今日はもういいかなとも思いましたが、Topロープも張ったし折角だからということで、今度はど真ん中から登ってみました。テンションはかけずに上までは抜けれましたが、スクリュー打ちながらリードするとなると中間部くらいまでが限界な感じでした。最後の方はもう腕がぶれてきてしまい、きちんと氷にアックスを打ち込めない状態でした。まだまだ先は長いなぁ。やっぱりゴールは "氷なんてどこ登っても一緒" というアイスマスターのフィーリングを得ることです。

大氷柱周辺を見ていると、ツララ状氷柱から登って、上部で大トラバースして大氷柱に移り、上に抜けるなどなど色々と面白いラインが引けそうで、縦横無尽に登れるようになったら楽しいだろうなぁと感じました。"好きなラインを好きなように登る。"それこそまさにアイスの醍醐味でロックではできないことです。

後はずーっと他の人が登るのを見ていました。今日大氷柱に触っていた人で、上まで抜けれたのはフミちゃんしかいなかったので、やっぱりフミちゃん上手いよ!!

アイスボルダー
アイスボルダー

今日は 4パーティ入っており、やぶさん達はミニ氷柱、アイスボルダー、大氷柱。山形から来たというパーティは糸滝、地元のもうワンパーティはミニ氷柱で遊んでいたようでした。今日は大盛況でした。

帰路もまた結構時間がかかるので 14時に切り上げ、山形温泉で温泉に入り、去年同様鬼からしでラーメンを食べて、東北道を爆走して帰りました。

一応、今シーズンのアイスの目標が達成できたので、来週からはしばらく東日本-北海道 Mix 行脚に出る予定です。



 
 
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