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2006年6月 1日

K2 嵐の夏

(2000/9/1 Kurt Diemberger著 海津正彦訳 山と渓谷社)

K2 嵐の夏

通称 "ブラックサマー" と呼ばれる、13人が亡くなった 1986年夏の K2 での大量遭難を扱ったドキュメント。著者のクルトもその時 K2 に登っており、パートナーのジュリーを亡くしている。

この本からの教訓はやはり、登山の原則である "自分のことはすべて自分で" という自己責任の原則に帰結するでしょうか。他人は当てにできません。ましてや 8000m を超えたデスゾーンでは尚更でしょう。全員それなりの経験を持った登山家達ですらこの惨劇です。

今年のエベレストでも似たようなことが起きています。過去のインド隊と福岡市山岳協会隊との関係にも似ています。ガイド登山なので一概には比較できない気もしますが、根本は同じです。山に登るなら危険はきちんと認識し、力がないならそれなりの努力をしてから向かうべきです。

先に紹介した、『K2 非情の頂』と併せて読むと、2つの側面から見れるので、理解が深まります。


今日のキャンパスは雨
今日のキャンパスは雨

アメリカンな夕食。量が半端じゃない。
アメリカンな夕食。量が半端じゃない。



2006年6月 2日

シアトル最終日

今日は最終日、昨日までのミーティングを受け、新しいプラットフォームの上でテストサイトの構築。何とか目途が立ち、無事終了。冬までに全サイトの移行を終わらせないといけないので、今年の夏は忙しくなりそう。

夕方に時間ができたので、シアトルの REI本店へ。頼まれていたカムなど大量購入。重すぎ・・・。

瀟洒なワインバーで打ち上げ
瀟洒なワインバーで打ち上げ



2006年6月 5日

今日の B-Pump

アメリカ滞在 1週間で 2kg 太りました。恐るべし無駄な消費社会。サイズも量ももっと少なくていいはずなのになぁ。

そんなわけで腕は元気なものの、体が重くて全然思うように動いてくれず、6級で四苦八苦する始末。簡単目な課題に切り替えて、数を稼いで、指が悲鳴を上げたところで今日は終了。

3週間が無駄になってしまった。石田君がいました。



2006年6月 6日

最新アルパインクライミング

(2006/5/31 菊地敏之著 東京新聞出版局)
最新アルパインクライミング

昼休みに買って、昼休みに読み終わってしまいました。面白いし勉強になります。ここ最近の技術一辺倒なクライミングの本とは一線を画しており、第 1章「アルパインクライミング概説」だけでもクライマーは読むべきです。

技術的な説明に関しては、先の『最新クライミング技術』の続編的な位置づけにあり、先の本の補足的な部分が多く、並行して読む必要がありますが、日本の技術書ではこれまで体系的には触れられてこなかった、ビッグウォール技術、ソロ技術に関する記述に関しては新しいところです。

また、クラック技術に関しても 1章を割いて記述されている点も著者の思い入れが強く表れています。というのも、アルパインクライミングは基本的に何もないところにラインを引く → 必然的に弱点を登ることになる → 壁の弱点はリスやクラック。という、クライミングの根本的な考え方を、ヨセミテで強く意識付けされたからでしょう。

とはいってもやはり第 1章に比べると他の章はかすみがちです。日本におけるアルパインクライミングの問題点をきちんと指摘しています。これまで、雑誌等のコラムで断片的に書かれてはいましたが、ここまで正面切って本として書かれたのは初めてでしょう。

日本人が大好きな教科書に書かれることによって、これまでよりは読む人もいるでしょう。今後の日本でのアルパインクライミング、岩場に変化があることを望みます。

本当はこれでも弱いくらいで、某さんの Blog を本にするのがベターなのですが。



2006年6月 7日

ROCK&SNOW No.032 2006 夏号

(2006/6/6 山と渓谷社)
ROCK&SNOW No.032 2006 夏号

久しぶりにアルパイン要素が多かった号。池田さんがんばりましたね。編集後記も面白かった。

Patagonia 05-06
一番面白かったのは今夏(南半球は季節が逆) のパタゴニアの記録群です。英語ではさんざん読んでいたのですが、日本語で読んだ方がやっぱりしっくりきます。

2年後くらいにこの辺の某ルートに行きたいと思っているので、概要の確認になりました。下部は低温下でのフリー、上部はミックスというのがこの辺のルートの定番で、ヨーロッパや北米とルートの状況は変わらない気もしますし、標高がない分楽なのではと思いがちですが、最大の核心は気象です。

南極に近い分、気象条件は相当に苛酷なようで、ほとんどのパーティがその洗礼を受けています。1ヶ月何もできないまま敗退しているパーティもあるようです。

今回、マエストリの疑惑のルートをトレースしているガリボッティが使っているアックスは Rock&Ice 148号の写真を見ると FLAMINGO を使っています。ハンドル付アックスが実践でもバリバリ使われているいい例です。まぁ、軽いからというのもあるのでしょうが。


あとはアルパインクロニクル。唐幕・中央ルンゼはいつか行きたいなぁ。



2006年6月 8日

今日の Pump2

ルートをやりに Pump2 へ。3週間ぶり。

寝不足やら仕事の疲れもあってぼろぼろ。亀ちゃんの上達ぶりを見せつけられて終わった感じでした。登りこんでるだけあって上手くなったなぁ。あとはお外での経験ですね。

ショートウェーブ I 5.10b 再登 アップ
タワー 5.11b X コンペ課題。むずいけど面白い
奥壁 5.11b X テクニカル & パワー
タワー 5.11b X どーしても持てないホールドが・・・
TSUNAMI 5.11b X コンペ課題。最後のムーブでやられる
タワー 5.11b X 持てないものはやっぱり持てない



2006年6月 9日

Viper

Viper

BD のバイルではありません。

V10 に穴が開いてきたので、次のシューズを物色。Sportiva の靴と相性がいいのか、足にぴったり。調子に乗ってきつめの靴を買ったら、履くのに一苦労。V10 のサイズが 41.5 で今回の Viper が 38 と差がありすぎですね。

靴はフィット感が最高です。ピタッという感じで足にまとわりついてきます。固すぎず柔らかすぎず、普段は柔らかめの靴が好きなのですが、このくらいなら我慢できるレベル。

トゥフックもヒールフックもきっちり決まり、ターンインもダウントゥも強くなく、くせがないことよりオールラウンドに使えそうな靴です。



今日の Pump2

昨日のジムトレがあまりにも情けなかったので、今日はボルダーの日だったのですが、真理ちゃんを誘って今日もロープをやりに Pump2 へ。

昨日登れなかった課題を中心に登っていました。靴を変えたせいか、何だか体の調子が良かった日でした。久しぶりに一皮むけそうな感じです。

タワー 5.10c 再登 アップ
タワー右 5.11d X トラバースムーブが楽しい。
タワー右 5.11d RP TTL2 レストなしで一気に。
TSUNAMI 5.11b RP TTL2 今日は安定して RP できました。
タワー左 5.11b X 今日も持てない。
タワー左 5.11b RP TTL4 なぜか持てた。
一反木綿 5.11c X 終了点手前でムーブを間違える。垂壁ムーブ満載。
一反木綿 5.11c RP TTL2 きちんとフォロー
一反木綿 I 5.11a X ムーブ間違えてモチベーション↓

今日は平山ユージさんがいらっしゃいました。オーラが出てますね。



2006年6月10日

奥秩父・大洞川・和名倉沢 1日目

今週は会山行で沢登り。奥秩父・大洞川・和名倉沢へ。メンバーは片山さん、小島ちゃん、ふーじん。

道が渋滞していたり、間違えたりで、入渓点についたのは 12:00。天気は予想に反して快晴。気温も高く、絶好の沢日和となりました。

入渓点
入渓点

沢の中はもう新緑を越え、むせ返るほどに濃い緑でした。関東地方も先週梅雨入りしたので、水量は多いかなと思ったのですが、予想に反して水量は少なめ。それどころか水は澄んでいてかなりきれい。このあたりの森の深さがよくわかります。先月行った竜喰谷と比べると奥秩父の南面と北面でかなり差があります。北面の方がきれいです。

水量は少なめ
水量は少なめ

連曝帯の通らずまでは基本的に適度の巻きはあるもののロープは出さず。通らずも結局ロープは出さずに小さく巻いて、50m の大滝下へ。

通らず 巻きです
通らず 巻きです

大滝は非常に立派。しばらく観賞してから巻き。巻き終わると左手に船津窪の立派な滝が見え、引き込まれそうになります。

50m の大滝 こちらも巻きです
50m の大滝 こちらも巻きです

大滝を越えて少し入った幕場ポイントで幕営。久しぶりにメガミッドを使いました。タープよりは重いものの結構使えます。

幕場 久しぶりのメガミッド
幕場 久しぶりのメガミッド

薪を集めてから夕飯準備。今回の食当はふーじん。焼肉+生春巻き、マーボー春雨+茄子、銀杏炒め、その他おつまみ多数で贅沢でした。お疲れ様でした。 夜はやっぱり焚き火
夜はやっぱり焚き火

終日晴天で気持ちのいい 1日でした。

時間経過
12:00 国道下降ポイント
15:00 通らず
15:30 大滝下
16:00 幕場ポイント



2006年6月11日

奥秩父・大洞川・和名倉沢 2日目

夜半から雨が降り始め、結局終日降っていました。幸いなことにザーッとは降って来なかったため、ほとんど増水しませんでした。

m060611-1.jpg

実は当会では数年前にこの沢で事故を起こしており、その後はまったくトレースしていないので、今回はその確認の意味もありました。事故があった滝を見ましたが、ノーロープでは難しい感じです。

当方は沢登りは好きなのですが、沢歩きは下手なため、少しでも無理そうだと思った滝は巻くことにしています。ロープを出せば登れそうな滝に関しても同様です。

滝を登るのも沢登りの醍醐味の一つですが、自分の場合は、滝を登ることより、沢にいることの方が優先度が高いので、無理はせずに巻いてしまいます。もちろん、巻く方が難しいと判断すれば躊躇なく滝の方を登りますが。その辺の判断も沢登りの醍醐味なので人それぞれ違ってくるでしょう。

事故があった滝
事故があった滝

その後も適度に登れる滝は余りなく、奥秩父らしい原生林が濃くなって来たと思ったらいつの間にか源頭でした。

源頭
源頭

源頭からの詰めも藪こぎもないまま、あっさりと稜線の登山道に出ました。

稜線に荷物をデポしてから山頂をピストン。和名倉山山頂は、大学 1年の時に南面から来て以来なので実に 12年ぶりでした。残念なことに、当時と比較すると山頂周辺の木が切られており、明るくなってしまっていました。

普通に考えると山頂からは展望がある方がいいのですが、和名倉山の場合は逆です。山頂に近づけば近づくほど森の密度が濃くなるという不思議な山頂で、そこに良さがあったのですが、その森の木の一部が切られていて非常にがっかりでした。

和名倉山山頂
和名倉山山頂

下山は二瀬尾根へ。ハプニングは下山にありました。もともと道のない尾根で、読図能力が必要なルートなのですが、登っている人が多いからか、うるさいくらいに赤テープがあり、踏み跡も明瞭で、1369m のルートが東に変わる地点(造林小屋の残骸が散乱している地点) までは問題ありませんでした。(多分)

1369m だと思っていた地点から、ルートを東に取って尾根を下っていきました。200-300m くらい下ったあたりから、右手に結構大きめの沢が近づいてきており、ルートの踏み跡も判然とせず、あんなにうるさかった赤テープも突然無くなり、ついに崖につきあたり、眼下には巨大な滝が。

ロープをはじめ、登攀道具も揃っているし、沢を下ればどこかで和名倉沢にぶつかることはわかるので、そのまま降りることに決定。シビアなクライムダウンと、懸垂下降で滝の下に降りると、そこは和名倉沢の大滝の下でした(たまたまいた遡行者に確認しました)。とほほ・・・。

そこからはもう和名倉沢を下降。通らずを巻いて下り、少し降りたところから左岸についている作業道に入り、入渓点へ。車に着いたときはもうみんなへろへろでした。

今回はメンバーやギアが揃っていたこともあったので、道を間違えていたにもかかわらず下降を決行しましたが、本来なら間違えた地点から戻るのがセオリーです。一般登山者が道に迷った挙句、沢で事故るパターンが理解できました。

時間経過
6:40 幕営地点
10:00 奥の二股
11:00 稜線
11:30 和名倉山山頂
14:30 大滝下
17:30 国道降り口

片山さん運転お疲れ様でした。



2006年6月12日

6月 都岳連海外委員会 例会

今週末の海外遭難対策研修会と月末の「海外の山を知ろう」の打ち合わせ。

あとで。



2006年6月13日

赤坂

マイブース

今週から事業所が、新宿から赤坂にお引越し。通勤は面倒になりましたが、ブースは広くなってうれしい限り。普段業務で使っているサーバー 3台、ノート 1台、iBook 1台が楽におさまります。

ロケーション
赤坂見附と青山一丁目のちょうど中間点。Sony の脇です。自分のフロアは 16階なので眼下に国会議事堂や赤坂御所が眺められます。フロアを 1週すれば山手線圏内なら大体見える感じです。

今の会社に入社してから、調布 - 笹塚 - 新宿 - 赤坂 とどんどん都心に入っています。さすがにこれ以上はないでしょう。

ジム
これまでの新宿オフィスの場合、30分以内に行けるジムが 4件、1時間以内が 12件あったのですが、引っ越し後は、その数は変わらないものの、最近通っている Pump2 や B-Pump が遠くなりました。ボルダーは T-Wall 江戸川橋に変更することになりそうです。

山の店
一番悲しいのは山の店。今までは昼休みに、カラファテ、カモシカ、石井本店という巡業ができたのですが、それができなくなりました。どこの店に行くにも遠くなってしまい残念な限り。

自動販売機
これまでハンドジャムの練習をしていた自動販売機の隙間が少し狭くなって、シンハンドになりました。ジャムを決めるのがかなり難しく、いい練習台になりそうです。

m060613-2.jpg
武道館には近くなりました♪



2006年6月14日

情熱大陸 山野井泰史

(2006/6/11 TBS)
情熱大陸 山野井泰史

山野井さん。情熱大陸への出演は 2002/9/11 に続き 2度目。情熱大陸に 2度出る人も珍しいのでは。

今回の内容はギャチュンカンでの遭難後に焦点を当てているようでしたが、前回の焼き直しの感は否めず、前回を見ている人間にとっては何を伝えたかったのかがよくわかりませんでした。氷川屏風岩のフリーソロのシーンなどはまったく同じです。"指がなくても登っています" ということを伝えたかったのでしょうか。

改めて前回の放送を見直してみたところ、前回はボルダーとヒマラヤがうまく比較されていたり、「僕は日本で一番優秀なクライマーです。」「高校に行ったことが人生唯一の後悔。」などの名言を残しており、最後は、やらせながらも、"電車で" ギャチュンカンに出発していくシーンでうまく締められており、構成もよくできていました。

それに対して今回の番組はちょっとちぐはぐで尻切れトンボでした。せめて、現在トライしている城ヶ崎・スコーピオンが登れるまで or 秋のマチェルモ出発まで待つべきだったのではと思います。

うがった見方をすれば妙子さんの方に焦点が当たっていたのかもしれません。前回出演時よりもさらに指が短くなっていましたが、あれで河又の大五郎を登っているというのだから驚きです。

とはいえ、一般の人から見たら、指がないのに登っている、指を無くしたにもかかわらず登っているということは凄いことなんでしょう。

マチェルモ(Machermo) 6237m
今年の秋に山野井さんがトライするというネパール・ヒマラヤの山。2002年 9月に登山者に解放されたトレッキングピークの一つ。Petzl の Web に北壁を登る映像がありました。初登? 写真はここにありました。

城ヶ崎・スコーピオン
城ヶ崎のクラック課題、山野井三部作の一つ。あとの 2つは、神風とビッグマウンテンダイレクト。最近の山野井通信で城ヶ崎のあるルートにトライしているとあったので、てっきり杉野さんが年末に開拓というか延長したルート群だと思ったら、山野井さん自身のルートだったんですね。

今年の自分の目標ルートであるマリオネットが予定通りに登れたら、触ってみたいルートではあります。

参考情報
情熱大陸 Web サイト



2006年6月15日

今日の Pump2

徹夜明けで体調はボロボロなものの調子は上向き。これで体調も整えれば結構登れる気がします。

あとで。



2006年6月17日

城ヶ崎・ポセイドン

城ヶ崎・ポセイドン
城ヶ崎・ポセイドン 離島左端の上まで抜けているクラック

保科雅則、菊地敏之ペア初登の離島にある伝説のクラック。離島にあるため、泳いで渡るか船で渡る必要があります。

近年海外で話題になっている DWS(Deep Water Solo) の課題として取り付けないかと思い、トライしに行ってきました。

朝一でポセイドンが見える崖へ。ポセイドンのクラックは明瞭で、一見でラインがわかりました。しかしながら予想以上に波が高い。地形的な影響もあると思いますが、とても現状では渡れる状況ではなかったため、再度夕方に来ることを決め一反場所を離れました。

岸から取付までは 15m くらい(引き潮時)
岸から取付までは 15m くらい(引き潮時)

再度夕方訪れたところ、朝よりは潮位が下がっており、波も穏やかなものの、それでもまだ厳しい感じでした。さらに観光客が大勢おり、登っているところを見られたら通報されかねない感じです。また、取付き周辺の水深は比較的浅い感じで、とても DWS として飛び込める感じではありません。とりあえず取付き対岸の岸まで下りてみましたが、戦略を練り直す必要がありそうです。

岸から
岸から


ので、夕方までどこか適当なクラックで遊ぼう + 新しく買ったギアのテストをしようということで、ファミリークラックエリアへ。

ファミリークラックエリアのクラックは予想に反してどこもびしょ濡れ。しかも、クラックの中にはフナムシがうじゃうじゃ。うーむ困ったと思っていたら、小島ちゃんは早速ビール飲み始めるし、ふみちゃんは濡れてるにも関わらず、シスタークラック登り始めるし。クラックを登っていく先からフナムシが逃げていく感じ。

だから濡れてるって・・・。
だから濡れてるって・・・。

来たからには登らないとねということで、とりあえずシスタークラックを登ってから、クラック - フェイス - クラックというパープルチャイルドにトライ。

[パープルチャイルド 5.11b]
出だしのクラックは特に問題なし、ハング越えと最後のクラックが核心。持って上がったカムのサイズが核心のクラックに合わず、上部の核心には突っ込めずにそろそろとロワーダウン。しかも、カムを無理やりねじ込んだらかなり奥の方に入り、まったく動かなくなってしまいました。色々と手段を尽くして何とか回収。あやうく C3 を残置するところでした。岩が濡れていたり、城ヶ崎のホールドに慣れていなかったりで 4便出しても登れず。とりあえずムーブは解決したので次で行けるでしょう。

マキちゃんもパープルチャイルドにトライ。でも全然やる気なし。
マキちゃんもパープルチャイルドにトライ。でも全然やる気なし。


その後、ポセイドンを見てから、せっかくだったので、今年の目標である山野井さん開拓のアストロドーム・マリオネットを見に行きました。最初はアプローチを間違え、チーサイドロックへ出てしまいました。その後 J-Wall の方々に電話でヘルプを頂き、アストロドームへ。いろんな意味でアプローチは凄い。

アストロドームも凄い。こんなところよく見つけたなぁ + ラインを引いたなぁというのが最初の感想。有笠のジ・アーチと同等のかぶりです。しかもクラック。

アストロドームのルートはどこもびしょ濡れで登れる状態ではなかったものの、迫力は十分堪能できました。クラックも複数走っており、百岩のトポではどれがマリオネットか良くわからなかったので、ロクスノ 23 & 岩雪 117号などで改めてラインを確認しました。

アストロドーム
アストロドーム

今年度は、今取り組んでいるミックスのプロジェクト、Canada・Cineplex の Musashi、千代志別・天空の城、有笠・天然記念物、城ヶ崎・マリオネット、沖縄・チョックストンアタックと、目標ルートはいずれもどっかぶりなのでどれも上手く行けばかなり強くなれるはずです。今年はどっかぶりの年にする予定です。

今日は今後の偵察が中心で、ほとんどクライミングをしませんでしたが、昔のルート開拓者の心意気をひしひしと感じられた日でした。先人たちの心意気に負けないようなクライミングができる日を目指して精進あるのみです。


皆様、今日はお付き合いいただきありがとうございました
皆様、今日はお付き合いいただきありがとうございました



2006年6月18日

第 25回 海外遭難対策研修会

都岳連海外委員のメンバーとして、日山協主宰の海外遭難対策協議会に参加してきました。土日に渡って行われていたのですが、参加したのは日曜日の国際部委員総会のみ。

参加メンバーは、日山協海外委員の常任メンバーと各県の岳連にある海外委員。とはいえ、各県の岳連のメンバーが揃っているわけではないので、人数は 40名ほど。尾形好雄さんや近藤和美さん、大宮求さんといった雲の上の存在の方々も同席しており、隅の方で小さくなって聞いておりました。尾形さんの話は初めて伺いましたが、淡々とした話しぶりでしたが非常に面白かった。

会場に着くとすでにミーティングは始まっており、2006年度の活動報告と来年度の活動予定についての報告が行われていました。

今日のメインは "国際部の今後の在り方について" の議論。議論のテーマは、日山協の国際団体的位置にある UIAA(国際山岳連盟) でも問題になっている、スポーツクライミングとアルピニズムの問題に関してです。この問題では、スポーツクライミングをオリンピック競技にするかどうかのごたごたで、UIAA のアラン・ブラックショー会長が辞任しています。この辺の問題はメスナーの勲章拒否問題あたりから表面化しています。

本来、登山技術の一つであったクライミングですが、そのスポーツ要素を最大限に高めたスポーツクライミングは手軽に始められる、メディアでの露出も多いことより、人口は爆発的に増加し、現在ではスポーツの 1ジャンルとして確立しています。スポーツクライミングと山(アルピニズム) は完全に分離していると言えるでしょう。そのため、スポーツクライミングをやっている人で、ゲレンデには行っても、山に来る人は皆無なのではないでしょうか。

そのため、スポーツクライミングを推進する派閥とアルピニズムを推進する派閥との争いはどこの山岳協会でも問題になっています。日山協でもその動きは例外ではありません。ただ日山協ではまだそれほどは問題にはなっておらず、国際部の予算の中からジャパンカップなど競技登山(?) の予算を出すことが問題になっています。いずれはクライミング部 or 競技部などの専門分野の部を立ち上げそちらで対応するとのことでした。

個人的には、競技は競技で重要で、競技登山をうまく利用してアルピニズムに生かせない動きに問題がある気がします。スポーツクライミングの高度なクライミング技術を山に持ち込めば、凄いことが色々できることは、アルピニズムの最前線の記録を見れば明らかです。

それ以外に関しては情報発信のあり方、いかにして講演会に人を集めるかなどが問題になっておりました。

ミーティング後に神奈川県岳連の "ねもと"さんと話が合い、喫茶店で 2-3時間話こんでしまいました。久しぶりに山の話をした気がしました。楽しかった~。

m060618-1.jpg





2006年6月19日

ATCガイド

ATCガイド

ビレイ、懸垂下降などに使用して検証してみました。

形に関しては ATC-XP の上部にリングを付けただけのような感じですが、実際にはロープを通す穴は ATC-XP よりも広いため、ロープは非常に扱いやすいです。シングルロープのビレイをルベルソでやった場合、その形状により、時々スタックすることがあるのですが、ATCガイド ではそれはありませんでした。

制動力に関しては、ここ最近のビレイ器に共通している機能ですが、2種類の制動力があります。シングル、ダブルでも問題ありません。対応ロープ径は 7.7~11mm です。

ATCガイドで特徴的なのは下側についている穴でしょう。セカンドのビレイを支点ビレイとしてしている際に、セカンド側にテンションがかかった場合、ルベルソやピゥなどでは、別途ディレクションで荷重をかけて、ロープへの荷重を抜いてあげる必要があるのですが、かなり大変な作業であまり現実的ではありません。そいういった機能に関してはファシル(現・ガイド) やジジが使いやすかったのですが、ATCガイドでは下側についている穴を使うことによって、ファシル、ジジ同様に、比較的楽に荷重を抜くことができます。

ロストアローのサポートページにあるように従来のやり方でももちろんいいのですが、ここまでしなくても、少し上に引いてあげるだけで楽に荷重を抜けます。体重差がある女性にもやってもらいましたが楽でした。このやり方は取説に書いてあります。

最新のデバイスなのでいいとこづくめですが、唯一の難点は少し重い。103g あります。ルベルソが 80g なのでこの辺の重さの差が気にならなければ買いだと思います。



2006年6月20日

瑞牆・十一面岩・末端壁

クラックに抱かれたくて、いてもたってもいられなくなったので、ふみちゃん、ふーじんを誘って瑞牆・十一面岩・末端壁に行ってきました。

アストロドームトライ中のふみちゃん
アストロドームトライ中のふみちゃん

アップで調和の幻想を 5ピッチ登った後、今日の目的であるアストロドームにトライ。

このルートは 2004/11/7 にグランドフォールして踵を骨折した因縁のルート。このルートを登らないとクラックでは次へ進めないと思い、日々悶々としておりました。

【アストロドーム 5.11a】
1.5年超しのトライ。1便目ではすっかりムーブを忘れており、上までは抜けれたもののばらばら。下部核心のハンドジャムを決める場所に難渋しました。が、その辺は 2便目で修正して無事レッドポイントできました。トータル 4便目。はぁ~、長かった。これで心おきなく 11台のクラックを触って行けます。

アストロドーム
アストロドーム

アストロドームにトップロープをかけたついでに隣の春うらら(5.11b) にもトライ。下部のプロテクションに不安があったので、トップロープで触りました。さっくり抜けれたものの、出だしのプロテクションをうまく取れるかどうかが最大の核心になりそうです。

ふみちゃんもアストロドームにトライ。ムーブはすべて固まったようで、次で行けるでしょう。



2006年6月21日

Camalot C3

Camarot C3

エイリアンの黒~黄色までのサイズに相当する新製品が BD から Camalot C3 として発売されました。US で買うとほぼ半額だったので、US に出張に行った際に 1セット買って来て使ってみました。

引いた感じは予想以上に固いです。

エイリアンと比べての魅力は軽さと頑丈さです。ただ、ステムワイヤーを覆う形でゴム状のカバーが付いているのと、スリングが結構幅広なため、エイリアンよりはラッキング時にかさばります。

また安定性もエイリアンの 4枚歯に比べてしまうと、3枚歯なためぐらつく感は否めません。用途に応じてといったところでしょうか。



2006年6月24日

小樽・赤岩 1日目

怪我して以来、ようやっとジョギングもできるようになり、クライミングにも無事復帰できているので、あいさつ回りも兼ねて、金曜の夕方の便で北海道に飛びました。

空港で玉田さんに拾っていただき、ふーじんと合流して、夜は Almaさんも含めて寿司パーチー。

土曜日は中道さんを拾って小樽赤岩へ。岩の乾きがいまいちで、天気もいまいちだったため、今日は赤岩というより、北海道におけるフリークライミングのクラシックルートを中心に。

【中山ハング 5.11a 2RP】
トップロープ課題。もともとエイドで登られていたハングルートを中山芳朗さんがフリー化したライン。現代の視線から見るとそれほどのハングではないものの、当時からしたらフリークライミングをアピールするには格好のラインです。関東で言ったら日和田山の女岩ハングに相当するラインです。

核心のムーブが意外と遠く、アップもなしに取付いたら登れませんでした。2便目で何とか RP。

中山ハング
中山ハング

【日和田フェイス右 5.10b OSm】
グレードと比較すると悪い。しかも 2P目のクリップが悪く、落ちるとグランドです。ただラインは岩の一番の弱点をついており、クラッシックらしいいいラインです。

【蟹工作船 5.10b OSm】
こちらもグレードにしては意外と悪い。細かいフェースでルーファイが鍵です。グランド注意。

その後はふーじんの付き合いで、簡単なところで支点の作り方や懸垂の練習。結局今日はずーっと霧がかかっており、海はまったく見れずじまいでした。

夜はみんなでジンギスカンパーチー。イヤー美味かった。massyさんを始め、お恵さん、上村さんに中道さん、途中から三和さんも子供連れで乱入してきてワイワイやっていました。


面白いですねここ。例の本に登場している人もいるのに別のルートを紹介していたりして。書いている人がわかると面白さも増えます。
Our Favorite Route



2006年6月25日

小樽・赤岩 2日目

札幌を出る頃は霧雨が降っていたものの、小樽に着くといい天気でした。

今日は中道さん、菊地さん、千葉さん、massyさん、お恵さん、上村さん。途中から沼崎さん、鈴木さんも加わりフルメンバーでした。昼過ぎには突然薮崎さんも現れびっくりでした。

今日はみんなの課題がある 44フェースへ。

"おはよう 5.9 OSm"、"おやすみ 5.10a OSm" でアップしてから "For the Fire Fighters" へ。

【For the Fire Fighters 5.11a】
限定ルート。限定がわからずフォール。2便目で RP。全部ガバガバでジムチック。

For the Fire Fighters の中道さん
For the Fire Fighters の中道さん

【ベルボトム 5.11b】
さんざんプレッシャーをかけられ、緊張感の中にあったものの、無事オンサイト。岩のラインに導かれるままいつの間にか登れていました。終了点から振り返った時に見えた海は最高でした。いいラインです。

ベルボトムの菊池さん
ベルボトムの菊池さん

終了点から振り返ると海。最高でした。
終了点から振り返ると海。最高でした。

【コーラスライン 5.11a】
フェイスからクラックを繋ぐルート。出だしのフェイスが悪いにも関わらず、ボルトがかなり上。猛烈ランナウトで久しぶりに痺れました。核心は甘いフィンガークラック。とりあえず上まで抜けはしたものの、ムーブを繋げられず。まだまだクラックの経験不足。悔しい・・・。

【折込センター 5.10d】
こちらもクラックルート。コーラスラインのボルト 1本目から右上するフィンガークラック。快適なクラックかと思いきや、ホールドは何個所かでカタカタ動くし、常にランナウトだし、抜け口も悪いし、冷や冷や。ギリギリでオンサイト。

夜は温泉に行って、札幌名物のスープカレー。今日も楽しい 1日でした。

第 2の故郷となりつつある札幌。帰りも空港まで送っていただき、今回も何から何まで崖 & Alma夫妻にお世話になりっぱなしでした。ありがとうございました。



2006年6月27日

今日の B-Pump

今日は軽めで、4級を中心に。

仕事が忙しいというか、めっちゃ楽しくなってきてしまい、ジムに行くのが結構大変。



2006年6月28日

知られざるアフリカの山々

リマインダーになります。

知られざるアフリカの山々

日時:2006/6/29(木) 19:00

場所:豊島区立勤労福祉会館第5会議室

ゲスト:船尾修氏

タイトル:『知られざるアフリカの山々 - キリマンジャロ・ケニア・・・そして未知なるアフリカの山々』





2006年6月29日

知られざるアフリカの山々

船尾修さん

都岳連主催・第 15回 海外の山を知ろう『知られざるアフリカの山々』船尾修さんの講演会を聞いてきました。というより開催者側です。

今日はアフリカの山に関するお話。アフリカ大陸に 3つある 5000m峰、キリマンジャロ、ケニア山、ルウェンゾリに関して、スライドを交えながらの説明でした。特に今年の 3月に登ってきたというルウェンゾリが中心でした。

元々は 1984年にキリマンジャロ登山に行ったのがアフリカにはまるきっかけになり、その後、1986年に、アフリカ 3山をバリエーションルートから登るために堤さんが作った "同人ビッグウォール" に参加することをきっかけに退職し、その後、カメラマン・ライターとしてアフリカ通いが始まったそうです。

"アフリカ = 乾いた大地" というイメージだったのですが、ルウェンゾリに関して言えばそのイメージが変わりました。アプローチはほとんど泥沼、屋久島同様、ほぼ連日雨が降っており、とにかく濡れていることに耐えられるかどうかが核心だそうです。

最後に QA を簡単にしてから終了となりました。今回は参加された方がほとんどが船尾さんの知り合いという状況でした。

これまではアフリカの山に関しては、南アフリカ・テーブルマウンテンでのスポーツルートに関する知識しかありませんでしたが、今日の講演でアフリカの山の概念が頭に入りました。しかしながら、クライミング要素が強い山があるかどうかとなると今回ではわかりませんでした。

今回はアフリカの山に関する講演会でしたが、船尾さんといえば、最近ではパキスタン地震で救援に向かったことで有名です。現在も救援活動を続けています。詳細は船尾さんの Web を参照してください。


船尾さんとの飲み会後、新宿から乗った終電間際の京王線、ふと脇を見ると女子高生が『最新クライミング技術』の "マルチピッチ" の項を熱心に読んでいる。めちゃめちゃストーキングしたい声を掛けたい衝動に駆られましたが、生温かく見守るにとどめました。いいクライマーになることを切に望みます。



2006年6月30日

テスト

てすと。

Street Climb




 
 
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