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2007年3月 1日

Rock & Ice No.157

Rock & Ice No.157

昨年、誌面サイズが大きくなってから面白い記事が増えた Rock & Ice の最新号。

気になった記事は 'The "GREAT GAME" of Modern Mixed Climbing Is On Its Deathbed.'、ミックスクライミングは死んだのか? というサブタイトルがついた Ryan Nelson による RIP MIXED という記事です。

あとで。

Rock&Ice No.153 に出た、Tommy Caldwel の El Cap Confidential という記事同様、きちんとした翻訳で読みたいと思った記事でした。ジャパンカップの時に北海道で見たイタリアの雑誌にも同じ記事が転載されていたので、結構いろんなところに転載されているようです。ぜひロクスノで扱って欲しいなぁ。



2007年3月 4日

第三回 アイスキャンディカップ

長野県・八ヶ岳・赤岳鉱泉のアイスキャンディで行われた "第三回 アイスキャンディカップ" に参加してきました。

今回は参加者の総勢が 40名(男子オープン 18名/女子オープン 7名/ビギナー 15名) というかつてない規模で行われました。本州にも、コンペに出る潜在的なアイスクライマーが多数いることにびっくりでした。ちなみに第 1回は 16名、第 2回は 17名で、ビギナークラスは今回が初めての設定となりました。

今回の目玉はやはり北海道からマッハ隊、阿部先生、東北から石井さんとまるちさん、甲府からは佐藤祐介さん、そして東京からは山岸さんの参加でしょうか。ジャパンカップの決勝メンバーの上位陣がそのままスライドしてきた感じでした。

動画はこちらのサイトにアップされるみたいですので、ここでは省略いたします (他人本位)。

最終結果は以下です。ビギナークラスの方は、以前お名前を伺った気もするのですが、すいません、失念してしまいました。予選のリザルトはこちら

女子オープン
1位 石原さん
2位 鈴木さん
3位 阿部さん・山岸さん

男子オープン
1位 吉田さん
2位 奈良さん
3位 佐藤さん
4位 山岸さん
5位 えのきど。
6位 石井さん
7位 横沢さん
8位 かわずさん

吉田さん、奈良さんの差はムーブを起こせたかどうかの差で、奈良さん、佐藤さんの差は 1手差でした。ちなみに奈良さんと佐藤さんは BBスタイルです。表彰台の 2名が BBスタイルだったというのは色んな意味で象徴的でした。

1日目(3/3土曜日)
この日は予選。受付は 9時半から赤岳鉱泉の食堂で行われましたが、例年以上に人が多く、食堂はアイスクライマーでごった返していました。

10時半よりアイスキャンディーの前で開会式が行われ、今回のメインスポンサーであるノースフェイス、大塚製薬さん、赤岳鉱泉のオーナより挨拶が行われた後、セッターの江本さんによる競技の説明が行われ、11時から予選がスタートしました。予選は 15時半で打ち切りになりました。

予選はセッション方式で、各クラス 4課題ずつで行われました。

人数多すぎであったのと、自分のクライミングでいっぱいいっぱいだったため、自分が参加したオープン男子以外のルートに関してはよくわかっていません。別途参加者のリンク集を作る予定ですのでそちらを参照してください。

男子オープン課題
課題 1 / 17人完登
ストレートに氷を登る課題。バウンダリーが設定されておりそこが核心。ハングしているため、一瞬足ぶらになってから引きつける必要がありました。気温が高いせいで氷がぼろぼろで、何人か氷の崩壊でふい落ちされていました。

男子・オープン・予選課題 1
男子・オープン・予選課題 1

課題 2 / 5人完登
人工壁のドライパートのみを登る課題。一番難しめに感じられたのか、前半は誰も取りつかず、後半になってから集中して取りついたため、順番待ちとなりました。そのため 1トライしかできず。特にこれといった核心があるわけではないのですが、要所要所でパワーが必要な課題。他の人のムーブを見ていたのに、パワー不足のため登れず。

課題 3 / 9人完登
ハングしたアイスセクションをこなしてから、ピノキオ 3本を経由して氷柱に移って終了。氷のセクションでも意外とパワーを吸われ、ピノキオで F4 をやる余力がなかったのでキャンパで超えちゃいました。ピノキオが平行でよかった。

男子・オープン・予選課題 3
男子・オープン・予選課題 3

課題 4 / 18人全員完登
氷のみの登らせ課題。アップ的な位置づけで、みんな最初に取りついていました。

予選課題のカウント方式は、各課題に100点のポイントが与えられており、その100点を完登者で分け合うという方式でした。さらにトライ数もカウントされておりました。

奈良さん、吉田さん、山岸さんは全課題 1発完登、佐藤さん、石井さんがひとつの課題を 2撃でしたが全課題完登。次に 3課題を 1発完登された横沢さんが続き、当方とカワズさんが 1課題だけ 2撃で足切りラインでした。

登れた課題数は同じだったのですが、トライ数の結果で廣川さんは予選落ちとなりましたが、基礎能力はずば抜けていたので、アックスを使ったムーブに慣れさえすればかなり上を狙えるのではと思います。去年の入賞者、小林・石田ペアは想定内のような想定外で課題 3 でどはまりしており、予選敗退。靴をフルートブーツにすればすぐに上に行けますよ。

予選のリザルトはこちらにまとめました。小屋に張り出されていたものがゼッケン番号だけだったので、名前まではわかりません。個人的には真理ちゃんが予選敗退というのがとにかくびっくりでした。女子オープンは石原さんがダントツだったようです。

2日目(3/4 日曜日)
8時にアイスキャンディ前に集合して、ルートの説明があり、オブザベーション。9時より決勝スタート。女子オープンとビギナークラスが同時に行われ、その後男子オープンが行われました。決勝は全クラスがオンサイト方式で制限時間は 9分。時間内ならトライは自由です。くじ引きの結果、当方が一番スタートでした。

男子オープンの課題はアップダウンのある氷をトラバースさせてからルーフを渡ってコンパネの表に出て、遠いトラバースをこなし、思い切り引き付けてコンパネの上に上がり、少しトラバースしてからピノキオを使って最上段のハングに移り、トラバースして、最後はランジ気味に終了点を取りに行くという課題。

氷の箇所は特に問題なし。アンダーの箇所はアックスを掛けて取りに行きましたが、手で持ったほうが良かったようです。ルーフを渡るムーブもイメージどおりに F4 で抜けましたが、現状では F4 は 1回しかやる余力しかなく、普段頼りにしているヒールも外してしまったので、1手だけ進んで、次のホールドの遠さだけ確認して、後は時間が過ぎるのを待っているだけで、落ちるのを待つだけでした。

ので、落ちる場所もオブザベ通りでした。

カワズさん
決勝メンバーでは唯一の登山靴 + アイゼン。ルーフのムーブを手で取りに行くという斬新なムーブでしたがその後が続かないようでした。

横沢さん
今回のダークホース。13クライマーだけあって、動きが非常に軽快、かつ持久力が凄い。ただ、アックスを使ったムーブに慣れていないようでぎこちない感じがあったので、少し慣れれば凄いところまで行けそうな感じです。

石井さん
えっ?! って感じでした。ルーフのムーブにこだわりすぎまさかのフォールでした。

男子・オープン・決勝 / 石井さん
男子・オープン・決勝 / 石井さん

山岸さん
トラバース後のムーブに苦しんでおられました。そこまでのムーブは非常に山岸さんらしくひょいっという感じでスムーズでした。

男子・オープン・決勝 / 山岸さん
男子・オープン・決勝 / 山岸さん

佐藤さん
さすがという感じでした。予選ではコンペに慣れていない感じでぎこちないところもありましたが、決勝ではきっちり修正され、BBスタイル & F4 連発で会場を大いに沸かせました。それにしても凄い持久力でした。本ちゃんでもコンペでも登れる理想的なオールラウンドクライマーです。

男子・オープン・決勝・最初の氷セクション / 佐藤さん
男子・オープン・決勝・最初の氷セクション / 佐藤さん

男子・オープン・決勝 / 佐藤さん
男子・オープン・決勝 / 佐藤さん

奈良さん
今年のジャパンカップチャンプ。どのムーブもトレーニング量に裏づけされた安定したムーブでしたが、BBスタイルでのレストがあまりできなかった + 時間がぎりぎりだったこともあり、ピノキオからのハングの乗越しでフォール。

男子・オープン・決勝 / 奈良さん
男子・オープン・決勝 / 奈良さん

吉田さん
荒々しくも見えるムーブはパワフルで、練習量に裏づけされた勝利でした。競技終了後の奈良さんとのハイタッチが見ていて気持ちよかった。さすがマッハ隊という感じでしょうか。

男子・オープン・決勝 / 吉田さん
男子・オープン・決勝 / 吉田さん

男子・オープン・決勝 / 吉田さん
男子・オープン・決勝 / 吉田さん

すべての競技終了後、エキシビジョンということで、石原さんによるオープン女子課題、佐藤さん、奈良さん、吉田さんによるオープン男子課題のデモが行われました。トリで登場した吉田さんはさすがの完登でした。

オープン女子の課題はものすごく長いピノキオを登ってから、もう 1本ピノキオを経由して氷に移るという課題でした。当然ながら余裕で完登。

女子・オープン・決勝課題 / 石原さん
女子・オープン・決勝課題 / 石原さん

その後、各クラスの表彰式が行われ、解散となりました。棚ボタ的に 5位でしたが、フリースのジャケットをいただきました。とりあえず連れへのお土産ができたので良かった。

ビギナー入賞者
ビギナー入賞者

女子オープン入賞者
女子オープン入賞者

男子オープン入賞者
男子オープン入賞者

セッターの江本さん
セッターの江本さん

午後からはルートが開放され、順番待ちになるほど大盛況でした。どこか登ろうかとも思いましたが、ハーネスが壊れたこともあり、皆さんが登るのを見ていました。



2007年3月 6日

ROCK&SNOW No.035 2007 春号

(2007/3/6 山と渓谷社)

ROCK&SNOW No.035 2007 春号

前号の宣言どおり大きく変わりました。目だった変更箇所は写真の増量と読める記事が増えた点。

写真
海外の山岳雑誌に近い雰囲気ですが、いい写真が増えました。

飯山さんの写真も雰囲気が変わった気がします。しかも、もう先日のアイスクライミングジャパンカップの写真が使われています、富樫さんですね。

山岳エリアの写真に関しては、これまでは下から撮られたものばかりだったのですが、今回の佐藤さんを写したものは上からの写真が多く、たとえ撮影用に撮ったとしても、生き生きとした表情が出ていてグッドです。しかも、この写真を撮ってるのは編集長です。

それでも、マルコ・プレゼリの写真はその場で撮ってるはずなのにも関わらずすごくいいですね。さすがプロといった感じです。

世間一般に山岳写真というと、風景写真をさすことが多いですが、やっぱり登っている人が写っていないと山岳写真とはいえない気がします。(受け売り) プラスクライマーを啓発するような要素も必要です。


読める記事
考えて登ってるクライマー、乗ってるクライマーの記事は個性が強く出ていて読んでいて面白い。クライマーあっての雑誌なので、今後も旬のクライマーの記事に期待。同じ人ばかりになってしまう気もしますが・・・。

その他
5.10 カップの予告にありますが、ディーン・ポッターが遂に来日するようです。メスナーやフーバー兄弟ほどではありませんが、相当な $$ がかかっているはず。

先日来日したスティーブ・ハウスも日山協だけでは負担できなかったため、スポンサードしている Patagonia と折半だったようです。

例年の 5.10 カップ同様、ルートのセットしかしないのでしょうか? できれば講演会をして行ってほしいところ。欲を言えば奥さんのステフ・デイビスにも来日してもらいですね。

関連エントリー
ROCK&SNOW 35号 その後 (2007/4/26)
ROCK&SNOW Vol. 35 (2007/3/23)
ROCK&SNOW No.034 2006 冬号 (2006/12/12)



2007年3月10日

北ア・錫杖岳・三ルンゼ~グラスホッパー継続

前から行きたかった三ルンゼ~グラスホッパーの継続を小林さんとしてきました。

槍見温泉を 4時に出発し、3ルンゼ取付が 6時着と夏よりも早い時間でアプローチできました。

錫杖岳前衛フェース
錫杖岳前衛フェース /中央の顕著な氷は 1ルンゼ / 右の氷は 2ルンゼ / 3ルンゼは右端

ほぼ同時に出発した法政大山岳部OBペアが先行し、後を追うような形で登りました。

3ルンゼ取付
3ルンゼ取付

3ルンゼは、夏でいう 1ピッチ目の真ん中あたりまで雪で埋まっており、2ピッチ目辺りまでは緩傾斜の氷をフリーソロで上がり、そこからロープを付けて 3ルンゼ終了点の稜線まで 2時間でした。

最初の 2ピッチはルンゼの氷のラインは先行パーティが登っていたので、左の草付きを上がりましたが、悪い。典型的なトラッドミックス。アックスとアイゼンを岩にガリガリ言わせながらじわじわと上がる感じで、何とかフリーで抜けました。普段やっているスポートミックスの技術がようやっと生かされた感じです。

3ルンゼ
3ルンゼ 1ピッチ目

ただ、氷のラインも完全には繋がってはおらず、先行パーティも少し苦労されているようでした。3ピッチ目からは氷のラインに戻り、ほとんど駆け上がる感じで稜線へ。

3ルンゼ
3ルンゼ 4ピッチ目

3ルンゼ最終ピッチ
3ルンゼ最終ピッチ

稜線に出て下を見ると、グラスホッパーの左ルンゼ取付あたりに 1パーティ、はるか下にもう 1パーティ見えました。

で、稜線から左上にグラスホッパー 4ピッチ目に当たる立派な氷柱が見えたので、そのまま継続。4ピッチ目取付で先行パーティに先に行かせてもらう。予想以上に時間をかけてしまい失礼しました。

グラスホッパー 4ピッチ目
グラスホッパー 4ピッチ目

が、それほど難しいというわけではないのに(5級位)、異様に腕がパンプし、氷の抜け口のところで右のアックスの差しが甘かったようで、すっぽ抜けて 10m 程大フォール。ビレイヤーのすぐ上で止まったので事なきを得ましたが、かなりショック。しかも、左のアックスの流れ止めが切れ、アックスだけ抜け口に残置というかなり恥ずかしい状況になりました。

リードを代わってもらい、フォローで登り返しましたが、抜け口付近の氷がグサグサだったのと、少しかぶっていた、3ルンゼで何回か岩をピックで叩いてしまって刃先がつぶれていて、アックスの刺さりが非常に悪く、余計に力を使ったこともあり、パンプが早かったようです。とはいえ、氷で落ちるなんて・・・。反省。

ので、最終ピッチの緩い氷は簡単でしたが慎重に上がりました。その上の雪田もずーっとロープを伸ばしたのですが、ロープが足りなくなったため、氷の抜け口まで戻って終了としました。槍穂の稜線まできれいに見えて、抜群の景観でした。

左がグラスホッパー全景 / 右ルンゼの氷柱はすごい
左がグラスホッパー全景 / 右ルンゼの氷柱もすごい

帰りはグラスホッパーを 4ピッチの懸垂で降りて、グラスホッパーの取付に出ました。グラスホッパーの 1ピッチ目は岩が露出しているため、ちょっと登るのは難しそうですが、右のルンゼからまけます。詳細はグラスホッパーの記録を参照してください。

グラスホッパーの右の左ルンゼは石際さんらが登られていたようで、凄い遠距離ですが挨拶だけかわしました。初対面。今度じっくり話してみたい方です。

グラスホッパーのかなり右の右ルンゼの氷柱は凄い。赤岳コンペの時に佐藤さんに少し話を伺った感じでは、ドライの岩を登ってから下まで届いていない氷柱に移り、そこから氷柱を 5本トラバースして上に抜けるというかなり格好いいラインだそうです。来年以降の自分の課題になりそう。

後はサクサクと下山し、槍見温泉の駐車場に着いたのは 15:30 でした。久しぶりの本ちゃんでしたが、パートナーにも恵まれ、楽しいクライミングになりました。もっと辛くても良かったかな?

関連情報
錫杖岳北東壁左ルンゼ (HIGHWAY★STAR)
錫杖グラスホッパー (Right&Fastな日々)



2007年3月14日

Patagonia 2006-07 FALL/WINTER カタログ

Patagonia 2006-07 FALL/WINTER カタログ

今さらですが、ようやっと Patagonia の 2006-07 FALL/WINTER のカタログを入手しました。

先日来日したスティーブ・ハウス(Steve House) とヴィンス・アンダーソン(Vince Anderson) が 2005/9 に登った、ナンガ・パルバット・ルパール壁の写真を中心に、彼らのコメントを交えつつギアを紹介しているカタログ。

ガリボッティのセロ・トーレやステフ・デイビスのサラテの写真もあるのですが、かすんでしまいます。(あっ、でも Rock&Ice153 号の表紙にもなったロブ・ミラーのヨセミテ・ミュアウォールの写真は大好きです。)

カタログの中の写真もいいですが、やっぱり表紙の写真が全てです。壁の登攀を終え、山頂で空を見つめているスティーブ・ハウスを写したものですが、放心しているようにも見えますし、敬虔な気持ちで天を仰いでいるようにも見えます。講演会の記録を読んだ感じでは「山を征服したんじゃなくて、山に征服された」との説明があったそうです。

このクライミングの詳細は Patagonia の Web で参照できます。

一度でいいので、こういった全力を出し切って山頂に達するクライミングをしたかったなぁ。

スティーブ・ハウスの講演会は、日山協と Patagonia で 2回行われたのですが、前者の時は北海道、後者は平日の昼間というとんでもない時間だったため、いずれにも参加できませんでした。しかも、来日した直後に、「スティーブハウスと晩飯食わない?」という御誘いの電話まで頂いたのに、すでに羽田空港だったため参加できず、惜しいことをしました。その時のメンバーもぜひ話してみたい人ばかりだっただけに残念。

講演会の内容に関しては最新のロクスノ、山渓、岳人に出ております。他、ネットを検索した結果は以下。

2/17
スティーブ・ハウス講演会 (月山で2時間もたない男とはつきあうな!)
■[日々]スティーブハウス講演・国立オリンピック青少年総合センター (そうぞうのさき)
海外登山研究会 (alps)

2/19
クライミングと死との折り合い (旅の空)
スティーブ・ハウス来日 (555blog)
スティーブ・ハウス (登山家ママの細腕繁殖記)

2/20
keep climbing (旅の空)
シーサイドでのスティーブ・ハウス撮影会? (クライマー「H」の研究室)

さてカタログですが、見てると欲しいものばかりですが、Patagonia の製品では、今シーズンは冬用の下着としてキャプリーンの下着を何枚か買ったのみですが、今年は暖冬だったせいもあり、全く寒いという体験をしませんでした。最近はウール製品が見直されてきているようで、各メーカーからいろいろ発売されており、デザインも昔に比べるとよくなり、選択肢が広がりました。



2007年3月15日

アイスクライミングコンペ 2007

ジャパンカップ・決勝ルート試登
ジャパンカップ・決勝ルート試登

今シーズンのアイスクライミングのコンペは、ジャパンカップとアイスキャンディカップの 2戦だけだったのですが、両方に参加してみて、個人的な感想をざっくりと。


ジャパンカップ
3回目にして初めて参加しました。今年から層雲峡の大会がなくなったこともあり、北海道のアイスコンペはこれだけ。 参加者は男子 19名、女子 5名と少ない感じです。

層雲峡の大会ではビギナークラスがあったものの、ジャパンカップでは男女ともに一クラス。そのため、参加者のレベルの差を吸収できていなかった感じでしたし、参加をためらうような結果になったのではと思います。

しかしながら、マイナーなジャンルのコンペとはいえ、"ジャパンカップ" だから仕方がないのかもしれません。少数精鋭という感じで、参加者のリストを貰った時点でたじたじでした。

コンペのルートはそのへんも考慮してか、予選の 1課題目は登らせる課題。残りの課題も全然登れてはいませんが、セッターのコンラッド・アンカーが巨人であったにもかかわらずリーチものにはならない課題でよかったのではないでしょうか。尾田さんお疲れ様でした。

ただ、壁の作りがシンプルだっただけに、どの課題も似た感じになってしまいました。暖冬の影響で、予定していた氷柱が使えなかったということもあったので仕方ないでしょう。

コンペ自体は満を持して、奈良さんが優勝。石井さん、吉田さんも前評判どおりでした。北海道勢はやはり一歩抜きんでている感じです。

北海道のアイスコンペに参加し始めて 4年目ですが、ようやっと、北海道のクライマーと話せるようになってきました。今回は帰りの車が一緒だった飯山さんと親しくなれたのも収穫でした。


大会参加者・関係者リンク集
第3回アイスクライミングジャパンカップリザルト&写真(北海道山岳連盟)


女子
アイスクライミングジャパンカップ(下川町) (がんばれ、私。)


男子
アイス クライミング ジャパンカップ (Plastics・ICE)
第3回アイスクライミングジャパンカップ (Climbing in Asahikawa)

スタッフ他
やっと更新出来る^^ (やっぱクライミングって楽しいじゃな~い!)
アイスクライミング (はるころ日記~田舎を駆ける女たち~)



第三回アイスキャンディカップ
今年のアイスキャンディは壁がすごかった。年を重ねるごとに良くなっています。高さも質も日本一でした。そのため、ルートもバラエティに富んでいて面白かった。

今年から参加者も激増し、ビギナークラスもきちんと成り立っていたので、これまでのコンペに比べると門戸が広がった感じです。参加者も北海道や関東のトップクライマーの参戦もあり非常に盛り上がった大会でした。

優勝は僅差で奈良さんを抑えて、吉田さん。アルパインクライマーである佐藤さんが 3位に入った、奈良さん、佐藤さんが BBスタイルであったのも象徴的でした。

大会参加者・関係者リンク集
第三回アイスキャンディカップ
赤岳鉱泉の Webサイト(簡単ながらレポート、リザルトが出ています。)


ビギナー
第三回 アイスキャンディカップ 赤岳鉱泉 (山岳宴会同人六連星)
遠征報告② (がんばれ、私。)
祭りだ祭りだ♪のアイスコンペ (ふーじんの 行きたいのは山々)

オープン女子
アイスキャンディカップ (mixi)
アイスキャンディ・コンペ (mixi)

オープン男子
赤岳鉱泉アイスキャンディーカップ (Plastics・ICE)
アイスキャンディカップ 報告① (燃え上がるヘヴィメタルなクライミングスピリッツ!! IN 上田)
八ヶ岳アイスコンペ (フィールドライフ)
赤岳鉱泉アイスキャンディーカップ予選 (Ichi-Geki)
アイスキャンディカップ (山屋の独り言)
第3回アイスキャンディーカップ (Team Bangees)
アイスキャンディ・カップを振り返る (クライマー「H」の研究室)

スタッフ
アイスキャンディーカップ in 八ヶ岳 (La Vie d'un Guide)
第三回、赤岳鉱泉アイスキャンディーカップ (山と自然への彷徨)



アイスコンペ&赤岳主稜 (go climb a rock!)


個人的な感想
いずれの大会も、クライミング自体はハッキリ言ってつまらなかった。

理由は単純。全然登れなかったから。

原因も簡単。全くトレーニングをしていなかったから。

ルートもコンペを取り巻く環境はいずれも素晴らしかったが、自分が駄目だった。

まだ日本でも歴史が浅い特殊なジャンルのコンペとはいえ、ワールドカップにも参加する選手がちらほら出てきている競技にまでなっているので、ちょこっとミックス経験があるだけの週末クライマーでは、2-3年前ならいざ知らず、現在のレベルでは全く歯が立たず、登れませんでした。

コンペに参加する理由は人それぞれだと思いますが、個人的にはその課題が登れるか登れないかであって、順位等、それ以外の要素は副次的なものでしかなく、とても "お祭り気分" では参加できません。

もちろん同じルートを登る他の人の登りは勉強になります。ですが、アックスを使ったコンペに数回参加していると、新しい目を引くようなムーブは少なくなってきます。もともとコンペには参加するよりも観戦する方が好きなので、同じ選手としての立場よりは、一観客の立場から見てる方が楽しめました。

先日、半年ぶりにジムに行ったら、5.11a すら登れませんでした。ここ最近は仕事が忙しい、というより面白すぎて、とてもクライミングに割ける時間はないので仕方がないのですが・・・。

そんな体たらくなので、来シーズンも同じような状況だったら、観戦者 or スタッフサイドに回りたいと思っています。



2007年3月17日

BBスタイル

BBスタイルで検索されてくる方が多数いらっしゃるようなので簡潔に書いておきます。間違い等があるかもしれませんので、指摘していただけると助かります(→識者の方々)。

簡潔に言うと、

ミックスクライミング(ドライツーリング含) でヒールスパーをはずし、アックスに手首よりも先以外の箇所でテンションを掛けないで登るスタイルです。アックスにアックスを掛けるのも NG です。

乗馬の際に鞍を使わずに手と足だけで乗りこなすスタイルを Bareback Style と呼ぶそうで、語源はこの辺のようです。

Will Gadd が 2002年に何でもありありで Musashi(M12) を登ってから提唱するようになったスタイルです。ヒールスパーを使うことによって、どこでもレストできるため、常にヒールを使ってレストしながら登る、単調なムーブの繰り返しによってミックスクライミングがつまらないものになってしまうことより提唱されました。

Pure Style と呼ぶこともあるようです。似た単語に Comp Style(アイスコンペのスタイル) がありますが、こちらはヒールスパーの使用は OK です。

詳細は以下の URL を参照してください。英語です。
The Game "Bareback" Style: No spurs, no saddling up on a tool.


今日はムンクの洞窟へ。天井遊戯(M9) は登れたものの、まだ隣にある El Nido(M10) は登れていなかったので久しぶりに行ってみました。BBスタイルでトライしていますが、ずーっとルーフなので当然ながらものすごくきつい。とりあえずトップアウトしましたが、自分の手数で F4(F9) が 14回。持久力がないため、後半はほとんど各駅停車でしたが、ムーブはすべて繋がったので、何とかなりそうな感じです。Canada の Caveman(M10-) より長さもあり、きつさもこちらの方がやや上です。



2007年3月18日

ICE Extreme Kuni

今日は、今週末に Ice Extreme Kuni で行われるコンペのルートセット。

ルートセット

シールとホールドを一通り外してから、とりあえず初心者向けのルートを 1本作ってみましたが、どの程度のものを作ればいいのかわからないので難しい。

しかもセット作業をするのは初めてだったこともあり、時間ばかりがたってしまい、全然作業が進まず、1日かかって 1本しか作れませんでした。とほほ。

奈良さん、江本さんの凄さを実感。

気合いの入ったマグロがいました。
気合いの入ったマグロがいました



2007年3月22日

Ice Extreme Kuni

最終的な壁全景
最終的な壁全景

本日も週末のコンペに向けたルートセットのお手伝い。前回作ったルートを手直ししてから、初級(?) ルートを 1本追加しました。

上級者ルート
上級者ルート / ほとんど足はありません

ルートは全部で 6本。セッション方式で 2日間に渡って行われる予定です。ルール詳細に関しては、当日、現地で発表されると思います。



2007年3月23日

ROCK&SNOW Vol. 35

ROCK&SNOW Vol. 35

Blog 等で問題になっているのは知っていたのですが、JFA の Web で詳細レポートが発表されました。

“Rock&Snow” 035号 「沖縄ロック」の問題点

“Rock&Snow” 035号について

開拓、発表を行った方たちにも問題はあると思いますが、それらの情報をそのまま発表してしまったロクスノにも問題ありです。

とはいえ、Blog 等で発表されるまでは全然わかりませんでした。やっぱり地元のことは地元にしかわかりません。これまでも同様なことは起きていたと思いますし、岩場というリソースの少ない日本では今後も十分起こりえる問題です。

ではどうすればいいのか?

根本的にはクライマー全員が "良識" ある行動を取る、というアバウトなところに行ってしまうのですが、やっぱり最後は各自の問題だと思います。公共でも他人の私有地でも、街中で勝手に樹木を伐採したり、トイレ以外の場所でトイレをする、駐車するというのは犯罪です。それは岩場でも同じことです。

あとはオンライン、オフラインを問わずトポの整備、集約化です。基本的にクライマーはトポを見てクライミングに行くわけなので、エリア情報、ローカルルール、岩場の歴史的経緯が書かれたトポが必要だと思いますし、それらが簡単に入手できるようなネットワークが必要です。

関連エントリー
ROCK&SNOW 35号 その後 (2007/4/26)
ROCK&SNOW No.035 2007 春号 (2007/3/6)

参考情報
裏六甲・烏帽子岩新ルート(Mr ビーンズのマメマメ日記)



 
 
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