「雪山大好きっ娘。2.0」 は 「雪山大好きっ娘。+」 にリニューアルしました。新しい URL は以下になります。

http://yukiyama.co.jp/mountain/

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2007年7月 2日

中村 保氏 講演会 「ヒマラヤの東-未踏のチベットのアルプス」

都岳連海外委員会からの連絡になります。

中村 保氏 講演会 「ヒマラヤの東-未踏のチベットのアルプス」

"第17回 海外の山を知ろう" の講演会では、近年、世界中の岳人から注目を集めている中国西域の山々。この地域の第一人者である中村保氏を講師に招き、貴重な写真の数々を使って、多くの未踏の山々を、「登る」という観点からご紹介いただきます。

日時) 2007年 7月 19日(木) 19:00~21:00 (18:30開場)

会場) 国立オリンピック記念青少年総合センター  センター棟409号室

参加費) 500円(当日申し受けます)

問い合わせ) 東京都山岳連盟 Tel:03-5524-5231(月~金 13:00~17:00)

会場詳細
〒151-0052
東京都渋谷区代々木神園町 3番 1号
- 小田急線・参宮橋駅下車 徒歩約7分
- 地下鉄千代田線・代々木公園駅下車 徒歩約12分 (代々木公園駅西門出口)
国立オリンピック記念青少年総合センター

中村さんの著書
ヒマラヤの東
ヒマラヤの東

深い浸食の国
深い侵食の国

チベットのアルプス
チベットのアルプス

SEO対策なんですかね? Amazon は商品の URL に、タイトルを URLエンコードしたものを入れてるみたいで、かなり長くなってます。とはいえ、従来通り ISBN 形式の URL でも表示できるようです。Wikipedia とかも同じか・・・。ここでもやってみようかな。

サイト内関連情報
第16回・海外の山を知ろう/菊地敏之講演会 (2006/11/9)
知られざるアフリカの山々 (2006/6/29)



2007年7月 3日

ヨセミテの春

ヨセミテ(Yosemite) のベストシーズンは春と秋で、7-8月の夏の期間は暑くて登るには不適です。 今年の春の記録が出そろっていたので紹介しておきます。

Yosemite El Capitan
Yosemite・El Capitan

EL CAPITAN FREE-CLIMBING BONANZA (Alpinist)

上記記事のタイトル通り、El Capitan でのフリーアッセントの記録が量産されています。

まずは Tommy CaldwellBeth Rodden のペアから。5/31 に El Corazon (5.13b / 35p)、6/3 に Golden Gate(5.13b, 40p) を登り、これによって Tommy は El Capitan にあるフリー化されたルートのうち、El Nino(5.13c, 30p) を除いたすべてのルートを登ったことになります。El Nino は今秋にもトライするようです。また Mescalito(A3 / 5.8 / 26p) のフリー化にもトライしているようです。

以下が Tommy のこれまでの足取り

1999/5/? Salathe' Wall (5th Free Ascent / 5.13b / 35p) Topo
2000/6/26 Lurking Fear (First Free Ascent / 5.13c / 18p)
2001/5/? The Shaft(Muir - Shaft - Shield) (FFA / 5.13c / 33p) Topo
2003/6/? West Buttress (FFA / 5.13c / 20p)
2003/10/12 Zodiac (2nd FA / 5.13d / 21p) Topo
2004/5/? Dihedral Wall (FFA / 5.14a / 25p) Topo(Supertopo)
2005/10/17 The Nose (3rd FA / 5.14b / 34p)
2005/10/? Freerider (14th FA / 5.12d / 37p) Topo
2007/5/31 El Corazon (Free Blast - Flight of the Albatross - Son of Heart - Heart Route) (2nd FA / 5.13b / 35p) Topo
2007/6/3 Golden Gate(Salathe' Wall - Heart Route) (5th FA / 5.13b / 41p)

El Capitan First Free Ascent 関連情報
Salathe by Todd Skinner
Salathe - Yosemite National Park, California, USA (Todd Skinner's Expeditions Home Page)
Nose by Lynn Hill
El Capitan's Nose Climbed Free by Lynn Hill (the 1994 American Alpine Journal)
El Corazon by Alexander Huber
El Cap alexander huber finds and frees El Corazon (PlanetMountain.com)
Zodiac by Huber brothers
Hubers Free Zodiac (Climbing Magazine)
GOLDEN GATE by Huber brothers
GOLDEN GATE 5.13B (PlanetMountain.com)

他 関連情報
Caldwell Frees Nose and Freerider in a Day (Climbing Magazine)
Tommy Caldwell Frees Nose and Freerider in a Day (CLIFF)


Dosage IV Trailer より Two In a Day (要 QuickTime)

YUJI HIRAYAMA OFFICIAL SITE より
サラテのワンデーフリーに成功
ラーキングフィアーに打ち込み終了
トレーニングの山、そして「ゴールデンゲー ト」挑戦まで後3日
「ゴールデンゲート」速報!!
エルニィーニョ完登



続いて 6/8 にはフランスの女性クライマー Stephanie BodetFree Rider(5.12d /37p) を登りました。Stephanie は Lynn Hill(1993 Nose、1994 Nose)、 Steph Davis Potter(2004 Free Rider / 2005 Salathe) に続き、El Capitan をフリーで登った 3人目の女性になります。

以下のサイトに少し写真がありました。
Stephanie décroche Free Rider au Yosemite en libre (www.kairn.com / フランス語)


Free Rider 関連でもうひとつ。カナダの物理学の大学講師 Stephane Perron が、6/4 に Free Rider をロープソロしたそうです。意外にも El Capitan では初めての記録だそうです。彼はほかにも Washington Column の Astroman (5.11c / 300m) と Higher Cathedral Rock の Crucifix (5.12b / 300m) も同様のスタイルで登っています。

All-Free Rope Solo of El Capitan

Free Rider は、この春の 2ヶ月だけで 10人以上が Free Ascent に成功したそうです。

Alex Honold + Brian Kimball / Nick Martino + Cedar Wright / Stephane Perron / Stephanie Bodet / Nick Martino + Cedar Wright / Renan Ozturk / Micah Dash + Matt Segal

Matt Segal って Iron Monkey(5.14-) を登った人かな?


また、5月には Justin SjongRob Miller が Muir Wall (5.13c / 33p) のバリエーションである PreMuir (Muir - Shaft - Turning Point - Shield) (5.13 / 33p) のフリー化に成功しています。


今シーズンの El Capitan のレポート写真
El Cap report pictures 6/8/07 Tom Evans

参考情報
Yosemite - Long Hard Free Climbs



2007年7月 4日

TOP20 CLASSIC - BOULDER PROBLEMS NORTH AMERICA

(2007 Flashed)

TOP20 CLASSIC - BOULDER PROBLEMS NORTH AMERICA
500人のクライマーにアンケートを行い、そこから選ばれた Top20 のボルダー課題をカウントダウン形式で紹介していく DVD。登っているクライマーがすべて女性というところが特徴的で "A day in the life" に通じるものがあります。

監督(Nathan Cando) は、ハリウッドで映画の予告編などを作られている方だそうで、そのせいか、他のボルダリング DVD よりも引いた絵が多くなっており、岩の上からの映像より、下からの映像が多用されています。全体的な統一感も映画的。

また、登ってるクライマーが女性だからか、「うーっ!!」とか「あーっ!!」とか「Fu〇ーK!!」といった奇声も皆無で、静かで落ち着いた作品になっています。

本編に登場するクライマーは、実際に登っているクライマー以外にも、Chris Sharma、Jason Kiehl、Fred Nicole などの Topクライマーへのインタビューもほんのわずかですが、収録されており、ボルダリングの魅力、ハイボールの定義、各エリアの魅力について語っています。

ただ、アンケートしたクライマー、アンケートの詳細が分からないので、これらの課題が選ばれた詳細まではわかりません。最難課題も V8 と控えめです。だから女性クライマーということでもあるのでしょうか?

この DVD の Trailer(要 QuickTime)。実際の内容と大分違います。


関連情報
Top 20 Boulder Problems of North America (flashed / メーカー商品サイト)
ploblem (PIRABLOG) -一部ブラウザでは動画が自動再生されるので注意!!
Just Released (C7imbers R2nch "NOW")
シューズとDVD (crag!crag!)
DVD (週末日記)
SHOP☆INFO  ≪ゆみ≫ (PUMP OSAKA WOMEN’S)

オンラインでの購入は以下で。
ピラニアネットストア

ニコニコ動画でこの DVD にコメント付けたら楽しいかもしれません。最近はニコ動ばかり見ているせいか、無駄にアニメやゲームの知識が付いてる・・・。

おまけ
" A day in the life"(DVD) の Trailer(要 Quicktime)。



2007年7月 5日

MURCIELAGO(ムルシエラゴ)

MURCIELAGO(ムルシエラゴ)
MURCIELAGO(ムルシエラゴ)


先月イタリアに行った最大の目的がコレ。当初はターゲットのお店にもフラミンゴ(FLAMINGO) しか無かったのですが、毎日のように足しげく通っていたら、いつの間にか 2本だけ入荷しており、某さんとのじゃんけんにも勝ち、無事入手できました。

ということで、詳細レポート。ちなみに MURCIELAGO というのはコウモリという意味です。

まずは基本スペック。

詳細はメーカーの Web(CLIMBUBU)に出ていますが、少し間違っています。

まず、重量ですが、Web だと 405g となっていますが、そんな重さはありえません。実際は 510g あります。

とりあえずばらしました。基本的なパーツは、一般的なアックス同様、シャフトとブレードから構成されています。

とりあえずばらしました
とりあえずばらしました


シャフト
シャフトは繊維が混ぜられたカーボン(Fibre-reinforced epoxy matrix) だそうで、よーく見るとつなぎ目が 3箇所あるので、3つのパーツを併せているものと思われます(モノコック構造)。とにかく軽い。

シャフトとブレードはこんな感じでくっついています
シャフトとブレードはこんな感じでくっついています


ブレード
ブレードは一般のアックスに比べるとかなり独特な形をしています。こちらは 3枚を 1枚に併せてあります。たぶん1枚だと軽すぎるるため、バランサー的な役割もあると思います。ちなみに刻印は B ではなく、より強い T です。

金具
よくわからないのが、2箇所に使われている薄い金具。金具とネジはステンレス製かな? 下の金具はブレードを止める役割があるのですが、上の金具の目的がよくわかりません。ハンドル付きアックスにリーシュを付けるなんていうアホなことはしないと思いますので。

下の金具でもブレードをとめています
下の金具でもブレードをとめています


上の金具
上の金具


Web だと "衝撃の分散とヘッドの保護、重さの調整" となっているのですが、少し使っただけで、歪んでいたので、はずしちゃいました。

ハンドル
想像と大きく違っていたのがハンドル部のゴム。吹き付けてあると思わるのですが、薄くてもろいので、すぐにポロポロとはがれてきます。この辺は改良の余地あり。Fusion や Coyote Lite 同様の滑り止めがつばの部分に欲しいので、少し改造する予定です。

ハンドル部のゴム
ハンドル部のゴム


それでも手にしっくり来るので、同じように人間工学に基づいて作られている NOMIC とは違った意味で持ちやすくなっています。下部のハンドルには指が 4本、上部は 3本入り、色々な持ち方ができます。

グリップは通常のハンドル付アックスよりもつばが 1つ多いので、色々な持ち方ができます。最上部はカーボンむき出しでやや滑るので、自己癒着テープか何かを巻こうと思っています。

ハンドル部
ハンドル部


各パーツのレビューはこんな感じです。では次にトータルで分析。ほとんどプライベートウォールと化している某所の人工壁で試してみました。右足の筋肉をイタリアで断裂してしまったため、F4 - F9 の連携技は試せていません。

長さは 50cm あるので、Fusion と同じ。しかしながら、重ねて見ると角度は ↓ のような感じです。Fusion よりもわずかですが、やや距離が出せる感じです。

Fusion と重ねてみました
Fusion と重ねてみました


特徴的なのはブレードの先端が急角度で下に曲がっていて尖っている点。尖り方が半端ではないので、人工壁で使うと、反則なくらいホールドに食い込みます。そのため、どんなホールドでも一度食い込めば外れる不安はほとんどありません。

角度強すぎ
角度強すぎ


反面、打ち込みボードに打ち込むのが非常に困難です。これまで、打ち込みが一番大変だった Fusion も、刃先を研ぐことによって刺さりはだいぶましになったのですが、MURCIELAGO の場合はただでさえ先が細いので、研いだら確実に刃先が折れます。うまい打ち込み角度を見つけるのが今後の課題。これは氷に打ち込む時にも同様なことがいえると思います。

ブレードの内側についているギザギザが細かくて多く、かつ丸みを帯びており、首にすっぽりはまる形なので、持ち替え等で一時的に肩や首にかけるときには、注意しないと内側のギザギザが刺さったり、刃の先端が引っ掛かります。

ギザギザ
ギザギザ


そのぶん、でかい氷や岩のアンダーでは効果を発揮するものと思われます。

ただでさえ重量が 510g と軽いのに(NOMIC 575g / Fusion 696g)、グリップも他のアックスよりも細いので、いっそう軽く感じられます。その分少しぶれますが、既存のアックスが太く感じられる手の小さい女性には非常にしっくり来ると思います。

最近のハンドル付アックス
最近のハンドル付アックス


人工壁で使った感想としては、やっぱり軽さと刃先の鋭さから来る安定感が素晴らしい。本当に軽い。何人かの人に使ってもらいましたが、見ていた感じでは同様でした。

本当は外岩のドラツーでも使ってみたいのですが、替刃入手のめどがまだ立っていないので、今しばらくは人工壁のみで使っていく予定です。使ってみたい方がいましたら某所まで来ていただければいつでも使えるようにしておきます。

日本では montura(イタリアのメーカー) が代理店になって 5月まで予約を受け付けていましたが、いかんせん高い。イタリアで買ったときは、少しまけてもらったのと、Tax Free を使ったので 1本 230ユーロだったのですが、日本の代理店価格だと 65100円。どこで搾取されているのかはまったく不明です。BuBu の Web にイタリア、韓国の代理店が出ていますので、海外に行く機会のある方は覗いて見るといいかもしれません。ただ、このアックスはオーダーを受けてから、完全にハンドメイドで作るそうです。

関連情報
MURCIELAGO (CLIMBUBU)
CLIMBUBU  ICE AXES 予約受付開始 (montura-blog)

各種メーカーのハンドル付きアックス
北斗 (MIZO) 北斗 (MIZO)
NOMIC (Petzl) NOMIC (Petzl)
Fusion(Black Diamond) Fusion (Black Diamond)
Anarchist(DMM) Anarchist (DMM)
Quantum Monster(Grivel) Quantum Monster (Grivel)
Coyote Light(Simond) Coyote Light (Simond)
New KATANA(LUCKY) New KATANA (LUCKY)
MADAME HOOK(TRANGO) MADAME HOOK (TRANGO)

Austria Alpin にもあった気がするのですが、Web が行方不明。

おまけの動画


今年の 1月にイタリア・ダオネ(Daone) で行われたワールドカップの動画から、MURCIELAGO を使っている、Jenny と Bubu の動画を適当につないで見ました。


MURCIELAGO は使ってみたいというのもあったのですが、もう一つの目的として、仲間内でアックスを作ろうというプロジェクトがあり、その型取り用として入手したというのもあります。製作は秋ごろかなぁ。



2007年7月 6日

Google ブック検索

英語版では 2004年秋からサービスが提供されていた Google Book Search が Google ブック検索となって、日本語版もベータ版で 7/5 よりスタートしました。

Google ブック検索


サービスの内容は、これまで出版された書籍の内容を検索できるというもの。

しかしながら、実際のところは、スキャンが終了している書籍が非常に少ない(100万冊程度)、かつ、ロングテールな書籍ばかりだからか、自分が興味のある単語はほとんど検索に引っかかりません。

Googleさんの予定だとあと 10年くらいで全世界のこれまでに出版された全書籍をスキャンするとのことですが、果たしてどうでしょう。著作権がらみでは Microsoft に持って行かれている部分もあったりするので、難しいところです。

Google から正式な発表がないので、具体的に協力している出版社がどこであるのかは不明ですが、検索結果を見ている感じでは、どうやら大手は皆無なようです。普通に考えると利害関係が完全に対立する(と思われている) ので、当分は、特に日本では、大手出版社の書籍が登録されることは難しいでしょう。

しかしながら、昨日、慶応大学が協力を表明したこともあり、著作権的に問題なさげ(50年以上前に出版された書籍) な本が多い大学系の図書館からスキャンが進んでいくものと思われます。

具体的なサービス内容は、登録された書籍を 4種類に分け、出版社から(?) の設定に応じて、全文のダウンロード可能、一部ダウンロード可能、タイトルのみに分類されて検索結果に表示されます。

ちなみに "クライミング" で検索するとこんな感じになります。



検索結果からは、もしその書籍がオンラインで購入が可能な場合だと、Amazon や紀伊国屋等のオンライン書店へのリンクが張られます。

現在の一般的な書籍検索では、書籍のタイトルおよび関連情報の検索がせいぜいなので、もし書籍全文の検索が可能になれば、調べごとをするときに色々と便利そうです。

ちなみに、Google が使っている、毎時 3000ページスキャンできるオートスキャナーはこれです。1700万円弱するらしい。

クライミングとはあまり関係ないネタなのですが、このサイトの裏テーマが実は "クライミングと情報処理" なので掲載してみました。

関連情報
Google ブック検索について (Google)
Google ブック検索、日本語版がオープン--書籍の全文表示も (CNET Japan)



2007年7月10日

マルモラーダ南壁(Marmolada) フリーソロ

イタリアに行った時に買い漁ってきた、ヨーロッパ各国の雑誌のほとんどに載っていたので紹介しておきます。

少し前のニュースですが、4/29 にイタリアのドロミテ(Dolomite) にある、マルモラーダ(Marmolada) 南壁を Hansjorg Auer(23) というオーストリアのクライマーがフリーソロしたそうです。フリーソロしたルートは Via Attraverso il Pesce、通称 The Fish Route (7b+/5.12c, 37pitches, 850m) だそうで、ロープは持たずに、クライミングシューズとチョークバックだけを持って登っており、ロングルートのフリーソロの記録としてはこれまでで最高グレード。

Hansjörg Auer free solo Attraverso il Pesce in Marmolada (PlanetMountain)

このルートのトポ

雑誌


彼は、2004年秋にも 2人で登っているものの RP できておらず、フリーソロの前日の 4/28 に懸垂でルートを降りて、核心部を確認しています。そして 4/29 の 9時に登り始め、11時55分に頂上に抜けています。

このルートのソロとしては 2人目の記録で、1990年に Maurizio Giordani というイタリアの人が登っていますが、9ピッチでセルフを取って登っているのでフリーソロではありません。

このルート自体は、Dolomite ではクラシックに位置し、1981年に Jindrich Sustr と Igor Koller にエイドで開かれたルートです。

彼は 2006/6/11 に、同じくマルモラーダ南壁の Tempi Moderni(Modern Times: 7+/5.11d, 27pitches, 850m) もフリーソロし、2時間 40分で山頂に抜けています。

彼はフリーソロの魅力を "The fascinating thing about soloing is living total freedom and lightness of movement." と書いています。

記事だと、今回はカメラマンを連れて行かなかったので、それらしい写真は無く、たまたま近くのルートを登っていたパーティからの豆粒のような写真が載っているだけなのですが、雑誌だとそれっぽい写真が出ています。別のタイミングで撮ったのかな? 以下のサイトに写真の一部が出ていました。

Free Solo durch den Fisch(ドイツ語)

関連情報
AUER FREE SOLOS 850-METER 5.12c (Alpinist)
Hansjörg Auer solos Marmolada's Tempi Moderni (PlanetMountain)



ついでにフリーソロ関連の記憶をまとめておきます。

ロングルートとしては 2005/11 にアメリカの Michael Reardon が アメリカ・Needles にある Romantic Warrior(5.12b)オンサイトフリーソロが有名です。

ショートピッチのフリーソロでは Alex Huber が 2004/4/10 にやった Der Komunist(5.14a) が有名です(ロクスノ 25号参照)。そのときの動画は、一部ですが、以下。
Huber が行ったフリーソロの数は 50本を超えており、2003/2/24 には Oportunist(5.13d)、ロングルートでも Dolomite の Cima Grande di Lavaredo の Hasse Route(5.12a/18P) もフリーソロで登っています。

また、フリーソロといえるかどうかは微妙ですが、2003/11/24 に、Jason KehlFly という 5.14d のルートをボルダーとして登っています。このルートは Dave Graham が初登のルートでボルト 2本の非常に短いルートで、クラッシュパッドを大量に敷いてトライしたそうです。



日本だと・・・・、すいません、調査不足です。よく知りません。大工英明さんの城ヶ崎・タコ(5.12a) や檜谷清さんの話はどこかで読んだ記憶が。

これまでで一番驚いたフリーソロの写真。ドラツーでのフリーソロ。
m070710-2.jpg
Mauro Bubu Bole @White Cliff of Dover



2007年7月11日

岩と雪

部屋を整理していたら、かなり古い "岩と雪" が重複していたので、欲しい方がいましたら無料で差し上げます。

かなり古い岩と雪


重複している号は以下。全巻引き取り先が決まりました。

24 (1972) 座談会 海外登山・現状と問題点
25 (1972) 特集 海外登山 "タブー集"
28 (1972) ザイル強度の問題点
29 (1973) 地域研究=海谷山恢全ルート / パタゴニア大陸氷
34 (1973) 特集 高度障害とヒマラヤ登山
48 (1976) 山岳年鑑 1976
53 (1977) アンデス - 3つの壁の記録 / ソ連岩登り大会の教訓
55 (1977) 山岳年鑑 1977
56 (1977) D・ハストン追悼 / 地域研究コムニズム峰 / 剣沢大滝と池ノ谷
57 (1977) 特集=冬期登攀1977 / 2色折込地図マッキンリー周辺
58 (1977) 特集=単独登攀のすべて / ノルウェーのビッグウォール
61 (1978) 山岳年鑑 1978
62 (1978) アルプス '78冬 / パタゴニアの嵐 / トランゴ・タワー
66 (1979) ジャヌーへの挑戦 / 凍傷=その治療と予防 / 岩登り競技再考

欲しい方はコメント欄に欲しい号を書いてください。こちらから別途メールいたします。1人何冊でもかまいません。早い者勝ちですので、残っている号は、先に書いた方のコメントから推測してください。

プライベートのメールは基本的に午前 3時に 1度するだけなので、気長にお待ちください。ちなみに、土日は公私ともにメールのチェックは一切いたしません。

「なんでダブリがあるの?」というのは、「岩と雪」は全巻ネットのみで揃えたのですが、セットが歯抜けだったり、セットの組み合わせが悪かったりするとどうしても重複が出てしまうためです。



2007年7月13日

GiaNizm

(2007/5/27 GiaNizm project)



滋賀の若手ボルダラーの登りを収録した DVD。とにかく収録されているボリュームが凄い。これでもかというくらい収録されています。

収録されている課題数は 30 を越え、ほとんどが段以上の課題で、3-5段の課題も 10を越えています。これで 1000円は安すぎます。

登場するクライマーは、2006年のボルダリング・ジャパンカップで優勝した村岡達哉さんをはじめ、B-Session 常連の濱田健介さんなど。残念ながら、全く接点がないため、詳細は GiaNizm の Web サイトを見てください。

課題に関しても、ほとんどが知らないエリアなので、どこかで名前を聞いたことがある程度だったのですが、結構個性的な課題も多く、見てるだけで登りたくなる課題もありました。収録されている課題は Pirania のレビューのサイトに出ています。

GiaNizm 予告編

オンラインでの購入はこちらからどうぞ
GiaNizm (ピラニア ネットストア)

関連情報
GiaNizm のメンバーの Blog
なんかあっという間に今週終わってた (村岡達哉さん / 岩魂-iwadamashii-)
レスト (濱田健介 / New from jc to jc)
DVD「GiaNizm」を購入していただいた皆様へ (武知亮さん / Take-it-Funny)
DVD発売!~追記~ (守口順二さん / ぐっちん家)

GiaNizmジャイアニズム (ピラニア ネットストア)
GiaNizm (cloud-bird 2025)
【DVD】GiaNizm (no climb no life)
no climbing no life (Dr. Koba 's climbing report & study)


アンケート。↓ クリックしてください。広告でも詐欺でも何でもなく、単なるアンケートでまったく害はありません。ドメインは "enokido.net" で設定しているため、"www.enokido.net" でアクセスしている方には見れません。


↑ は @nifty 投票を利用して作りました。Blogパーツとして使えるので便利です。しかもドメインを限定した公開も可能なので、対象を絞ることもできます。それにしても最近の @nifty は頑張ってますね。



2007年7月15日

Amazon でトポ検索

先日、書籍検索として "Google ブック検索" を紹介しましたが、日本の大手出版社の参加は皆無なため、一般クライマーにとっては、まだまだほとんど利用価値はないかもしれません。

大手出版社が参加している例として Amazon.co.jp の "なか見!検索" があります。日本では 2005/11/1 より始まったサービスで、名前のとおり、限定はあるものの、書籍の中身を検索できるサービスです。

こちらは、Google とは違って、出版社にダイレクトに見返りがあるからか、参加している出版社にもメジャーなものが多く、講談社やソフトバンククリエイティブ、日経BP出版センターなどに続き、山と渓谷社東京新聞出版局(岳人の出版社) も参加しています。

で、実はトポが検索対象に入っています。具体的には、山と渓谷社から出ている "100岩場" シリーズと東京中日出版から出ている "チャレンジアルパインクライミング" です。

具体的な役立つ使い方としては、例えば "フリークライミング日本100岩場〈1〉北海道・東北" を選び、"なか見!検索"(本の画像) をクリック。以下のような画面が出ます。

なか見!検索
"なか見!検索" のページ。ここで検索窓にルート名を入力して GO!


テキストボックスにルート名、例えば "日高源流エサオマン" を入れて、"GO" ボタンをクリックすると、日高源流エサオマンが掲載されているページ ↓ が表示されます。

検索結果はこんな感じで表示されます
検索結果はこんな感じで表示されます。前後 2ページを見れます


ここから先の使い方は皆さんの想像にお任せいたします。ちょっとした仕掛けがあるので、画像の保存や印刷は、簡単にはできないようになっています。

また、このサービスの制約として、過去に Amazon.co.jp で購入した履歴があり、Amazon のアカウントを持っている必要があるということと、検索できる回数に上限(回数は不明) があるということです。

"なか見!検索" トポ 直リン集



関連情報
Amazon.co.jp、書籍の全文検索サービス開始~中身の“立ち読み”も可能 (INTERNET WATCH)



2007年7月18日

Climbing Worldcup Chamonix 2007

7/11-13 に Lead Worldcup の第 3選がフランスのシャモニ(Chamonix) で行われました。日本から参加された、平山ユージ選手、安間佐千選手、小林由佳選手は、それぞれ 26位、13位、16位という結果で、予選は全員完登だったのですが準決勝敗退となりました。

小林選手
小林選手

安間選手
安間選手
男子リザルト
女子リザルト

リザルトを見ると平山選手は "3+" となってるのですが、何かあったのでしょうか?

男子の優勝はイタリアの Flavio Crespi、女子がスロベニアの Maja Vidmar。先月行ったアルコ(Arco) のトポの表紙、中のモデルが彼女だったので、なんだか感慨深い。

他に、意外な結果として、男子は David Lama が 25位、女子は、現在今年のランキング 1位の Angela Eiter が 18位となっています。

また、今回は韓国勢ががんばっており、男子はソン・サンウォン(Son Sang-Won) が 10位、女子もキム・ジャーイン(Kim Ja-In) が 9位と決勝進出まであと少しでした。

リードのワールドカップ、次は 8/11 の上海大会です。

男子決勝リザルト
1 Flavio Crespi (ITA)
2 Ramón Julian Puigblanque (ESP)
3 Jorg Verhoeven (NED)
4 Sylvain Millet (FRA)
5 Fabien Dugit (FRA)
6 Patxi Usobiaga Lakunza (ESP)
7 Manuel Romain (FRA)
8 Tomás Mrázek (CZE)
9 David Caude (FRA)

女子決勝リザルト
1 Maja Vidmar (SLO)
2 Muriel Sarkany (BEL)
3 Yana Chereshneva (RUS)
4 Alexandra Eyer (SUI)
5 Caroline Ciavaldini (FRA)
5 Sandrine Levet (FRA)
7 Jenny Lavarda (ITA)
8 Mina Markovic (SLO)

関連情報
Chamonix World Cup Lead, Flavio Crespi and Maja Vidmar win in France (PlanetMountain)
Chamonix World Cup. Lead Portfolio.(写真)



2007年7月19日

FUTAGOYAMA

(2007/7 CLIMBING VIDEO COLLECTION Vol.6 / DVD)

FUTAGOYAMA

1991年の vol.5 以来 16年ぶりに発売になった、通称「ダイクビデオ」の 6巻。タイトルどおり二子山の特集。

二子山の開拓時期(1982年) の話から始まって、今シーズン(2007年) に登っているクライマーの映像まで、幅広く収録されています。

ビデオの冒頭に出てくる、堀地清次さんへのインタビューが開拓当時のクライミング観を表しており、開拓も含めて、クライミングに対する思想が現在とは大きく違うことがよくわかります。ただ、"クライミングを考える" という点に関しては現在でも大事なことだと思いますので、インタビューの一部を掲載。

あの頃はさぁ、グランドアップがベースにあった時代なので、ルートもフェースを登ることはあまり無くて、クラック優先、クラックばかり登っていた。

(中略)

フェイスは、今ならバラバラとボルト打っちゃってどこでもルートになっちゃうけど、クラックは登れるラインのいいクラックなんてそれほど無くて、クラックというと数が限られていて 1本のクラックとの出会いが、大げさに言うとその人のクライミングの一生の出会いでもあるわけで、うっかりハングドッグしちゃったら、もうその人はそのルートを一生ちゃんと登ることは不可能で、そんなようなモラルを言うことが多くて、俺もそんなことを考えていた。

(中略)

実際に岩場なりルートを登ることより重要だったのが、どういう方向性でどういう意識を持ってそれを登るのか、クライミングはこれからどういう方向に行くのか、そういうことのほうが現実に登ることよりもぜんぜん重要な関心事だったんだよね。

何でかと言うと、それは、それぞれの人にとってクライミングがすごいもっと混沌としていて、クライミングはいったい何なんだ、俺たちはいったい何をやろうとしているんだ。


現在ではフェイスの殿堂入りをしているような二子でも、開拓初期には、このようなトラッドな考えで開拓が進められていたことに結構驚きました。この辺を考えていたかどうかが、当時のクライマーの分岐点になったのではないでしょうか。その後の山本和幸さん、大岩純一さんへのインタビューでボルトや電動ドリルの話が出てきて、開拓方法の変換点であったこともわかります。

他にも伝説の島田貞雄さんやシュテファン・グロバッツなどのインタビューや映像もあり貴重です。

二子でのクライミングシーンよりは、インタビューが中心で、これまでの "ダイクビデオ" とは一線を画しており、二子開拓史ビデオといった感じです。クライミングとインタビューシーンとのバランスがうまく取れており、いいビデオになっています。

二子は、遠い・クラックルートがないということもあり、フェイスルートを登りには 1度しか行ったことがありませんが、この DVD を見てると、ブラックホール(?) を登っているクライマーのギアラックにはカム満載、エアウェイでも開拓当初はカムを使って登っていたらしいので、最近一部ではやっている "ボルトルートをナチュプロで登る" クライミングでなら行ってみてもいいかもしれません。

主な紹介ルート
青い瞳のセリーヌ(5.12c) / 任侠道(5.12d) / 即身仏(5.13c) / 乾杯(5.14a) / フラットマウンテン(5.15a)

主な登場クライマー (敬称略)
掘地清次 / 山本和幸 / 大岩純一 / 栗原幸雄 / 北山真 / 大工英晃 / 重藤広樹 / 飯山健治 / 平山ユージ / 橋森大暁 / シュテファン・グロヴァッツ / 島田貞雄 / 柴田明広 / 原田裕介 / 平塚延幸

表紙から始まって、ZCC のクライマーが結構出ております。ここ最近まったくお会いしておりませんが、皆さん元気ですか?

"ダイクビデオ" の vol.1 が出たのが 1990年 8月、vol. 5 が 1991年 12月となっているので、当時はかなりの高ペースでリリースされていたようです。部屋をあさったら、去年某さんからお借りした、Vol. 3 と Vol. 4 の DVD が出てきたので、来週あたり一緒にレビューしたいと思います。

オンラインでの購入はピラニアネットストアで。

クライミングの DVD がオンラインで購入できるサイトって、日本だと Pump かピラニアしかないんですよね。これこそまさにロングテールで、Amazon に流せばもっと売れると思うのですが、いかがでしょう。

関連情報
FUTAGOYAMA二子山 (ピラニア ネットストア レビュー)
二子山DVD (be under no illusions)
DVD「FUTAGOYAMA」を入手!! (GAIDAのクライミング日記)
FUTAGOYAMA (SEMILOG)
FUTAGOYAMA (DVD) (イワ・サカナ・ヤマ)
新作DVD (ウォールストリート!!)
2007/03/23 柴田 (Mistral コラム)



2007年7月20日

中村 保氏 講演会 「ヒマラヤの東-未踏のチベットのアルプス」

中村保講演会
中村 保氏 講演会。スライドはナムチャバルワ

あとで。



竹内洋岳さん、雪崩に巻き込まれる

アルパインスタイルで 8000m峰 14座登頂プロジェクトで、10座目のガッシャブルム II 峰(Gasherbrum II / 8035m) にトライしていた、竹内洋岳さんが、C2(6500m) ~ C3(7900m) でのルート工作中に雪崩に巻き込まれ、セラック帯を 300m 程流された模様です。

その後、掘り出されて C1 に搬送され、ヘリでパキスタン・スカルドに向かっている模様です。スポーツ報知によると、竹内さんは電話で「全身打撲ですが、元気です」と話しており、命に別状はない模様ですが、怪我の詳細に関しては不明です。

今回の雪崩では、1人死亡、1人行方不明、竹内さんを含めて 2名がけがをされています。亡くなった方のご冥福と、皆さんの無事をお祈りいたします。

現在、8000m峰を 10座登れている日本人はおりません。9 と 10 の間に何かあるのでしょうか?

7/25 追記
竹内さんの Blog によりますと、竹内さんの怪我の容体は "腰椎と肋骨の骨折で6~8週間は絶対安静の状態ですが、竹内氏本人は会話も食事もできており容体は安定" とのことです。

関連情報
登山家・竹内洋岳 公式ブログ
登山家・竹内さん雪崩れに巻き込まれるが無事 (社会NEWS)
東京を駆けめぐった日。(月山で2時間もたない男とはつきあうな!)
8000m峰 日本人登頂者リスト(PDF形式) (日本山岳会)



2007年7月23日

Serre Chevalier

7/20-22 にフランスのブリアンソン(Briancon) で、今年で 18回目となる Serre Chevalier が行われ、日本からは平山ユージ選手と茂垣敬太選手が参加され、それぞれ 9位と 19位だったようです。

平山選手
平山選手

茂垣選手
茂垣選手

リザルトと大会レポート
Liste des résultats: INTERNATIONAUX D'ESCALADE à SERRE CHEVALIER (フランス語)

男子の優勝が、去年 18位だった Ramon Julian Puigblanque、女子の優勝が去年 3位だった Charlotte Durif。Charlotte Durif はまだ 16歳の若さで優勝を決めています。今回のルートのグレードは男子の準決勝が 8b+、決勝が 8c、女子の準決勝が 8a+、決勝が 8b とかなりの高グレードになっています。

Serre Chevalier の詳細を知らないのですが、茂垣選手の Blog によると招待選手のみによる大会のようです。ちなみに 2000年のこの大会で平山選手は優勝しています。

この大会における過去の日本人の記録としては小林由佳選手が 2006年 7位、2005年 5位、2003年 13位。木村理恵選手が、2003年 26位、2002年 18位となっています。

男子リザルト
1 Ramon Julian Puigblanque (ESP)
2 Patxi Usobiaga (ESP)
3 Mickael Fuselier (FRA)
4 Klemen Becan (SLO)
5 Fabien Dugit (FRA)
6 Flavio Crespi (ITA)
7 Gautier Supper (FRA)

女子リザルト
1 Charlotte Durif (FRA)
2 Angela Eiter (AUT)
3 Natalija Gros (SLO)
4 Yana Chereshneva (RUS)
5 Olga Bibik (RUS)
6 Mina Markovic (SLO)
7 Alexandra Eyer (SUI)

関連情報
あと20日!! (Flashman )
Serre Che : Hors cadre avec la gagnante ( Escalademag.com - le portail de l'escalade / フランス語)



2007年7月24日

2007 MILLET ROPE RECYCLE キャンペーン

最近は、ジムにも山の店にも全く行っていなかったので知らなかったのですが、ミレー(MILLET) のロープを購入する人を対象に、不要となったロープを 1本のみ 40円/m で下取りしてもらえるようです。60m が限度となっているので、最大 2400円のキャッシュバックとなります。下取りの対象となるロープのメーカーは問われないそうです。

カモシカスポーツにて
カモシカスポーツにて


キャンペーン期間は 8/31 までとなっています。正確な交換場所は分からないのですが、少なくとも、カモシカスポーツ、Pump、ストーンマジック、CRUX では行われています。

このキャンペーンをやっているかどうかは近くのジムや登山用品店、MILLET JAPAN (03-5765-7150) に直接問い合わせてみるといいと思います。

回収されたロープは洋服用のプラスチックハンガーに再利用するようです。完全に赤字のキャンペーンだそうですが、MILLET のロープの質が云々はともかく、取り組みとしては素晴らしい。古くなったロープの処理にはいつも困っているので、同様のサービスを他のメーカーや代理店などでもしてもらえると助かります。

関連情報
Millet Cordes Recyclez - Economisez. Operation de recyclage des cordes d'escalade. (MILLET)



2007年7月25日

Reardon Presumed Dead in Ireland

少し前のニュースですが紹介しておきます。

先日、マルモラーダ南壁でのフリーソロの記録を紹介しましたが、その時の関連情報で、Michal Reardon による Romantic Warrior(7p / 5.12b / California・Needles)オンサイトフリーソロの記録を紹介しました。

下のニュースによると、その彼が、今月 13日にアイルランド・ヴァレンシア島で登攀終了後、高波にさらわれて海に落ち、行方不明になっております。

Reardon Presumed Dead in Ireland (Climbing Magazine)

現在もまだ彼は見つかっておらず、生存の可能性は低いとのことです。

Romantic Warrior(5.12b) オンサイトフリーソロ中
Romantic Warrior(5.12b) オンサイトフリーソロ中

広告の写真として ↑ は色んな雑誌に挿入されていたので、記憶にある方もいらっしゃるのでは。

また、DVD "Return 2 Sender" にも出演しており、派手に落ちています。Trailer のページで少しだけ見れます。

彼の Web を見ていたところ、YouTube に Channel を持っていたようで、動画が 6本ほどアップされています。ここでは印象的なものを 2つ紹介。

Circuit No. 4

USA・California・Needles でのフリーソロ

Free Solo on Buildings Around the World

タイトルどおり世界中のビルを登りまくる


彼はプロのフリーソロイストだったようですが、他に有名なところでは "フランスのスパイダーマン" の名前で知られる、Alain Robert がいます。

関連情報
Michael Reardon (Official Site)
MICHAEL REARDON: MISSING, PRESUMED DEAD (Alpinist)
フリーソロの第一人者、海に転落して行方不明。原因は海藻? (月山で2時間もたない男とはつきあうな!)
Michael Reardon 行方不明 (CLIFF - TOPICS)



2007年7月26日

Ice Extreme Kuni 第 1回舞茸コンペ

# 4ヶ月前の記録ですが、下書き状態で、アップしていなかったので公開しておきます。記事URL に変更はありませんが、1週間後くらいに 3/25 の個所に移す予定です。写真はまた後ほど。

3/24-25 に Ice Extreme Kuni で行われた、第 1回舞茸コンペに参加してきました。今回は準備段階から参加しており、セット等の準備で、コンペ前に 2回ほど Ice Extreme Kuni に行ってました。

3/24(土)
ルートセットが完全には終わっていなかったため、午前中は石原さん、尾田さんとルートセットの手直し & ヘルプ & 試登。

今回のコンペは、オーナーの山本さんが、会員の方に案内の手紙を配布するのみでの告知となりましたが、北海道から阿部さん、東北から石井さんが参加されるなど、ほとんど見知った方ばかりでしたがそれなりの選手も集まり結構盛り上がりました。

昼くらいには大体選手も集まり、なんとなく山本さんが開会式をやって、コンペスタート。

今回のコンペは暖冬のせいもあって、氷はすべて落ちて(落として) しまったので、正面のドライ壁のみを使って行われました。

コンペはセッション方式で行われ、クラスは男女別でビギナークラスとオープンクラスに分けてはいましたが、ビギナークラスでの参戦は 1人だけでした。他の 17名はオープンクラス。課題は全部で 7課題、クラスに関係なく、全員が全課題にトライするという方式で、トライ数無関係で行いました。

課題 1(メインセット 石原さん)
レイバック、アンダー、打ち込みパネルを交えつつ、木のホールドのみを使って登る課題。当初は中級ルートの予定で作るも、初心者向けにやや手直ししたためだいぶ簡単になりました。全員完登。

課題 2(メインセット えのきど。)
初心者向けの課題。垂壁にプラスチックホールド、木片、打ち込みパネルをちりばめた課題。アンダーやクラックでのトルキングの設定をしてみたのですが、ホールドの間隔が近すぎたのか、設定どおりには登ってもらえませんでした。全員完登。

課題 3(メインセット えのきど。)
初心者向けの課題。うすかぶりの壁を登る課題。ここもホールドの間隔が近すぎました。当日になって上部はチェーンに変更してみました。ステミングの壁面にもホールドをつけたのでだいぶ簡単になりました。全員完登。

課題 4(メインセット 尾田さん+石原さん)
中級者向けの課題。薄かぶりの壁に貼り付けられた角材を登って行き、最後はマグロに乗り移って、尻尾に両方のアックスを掛けて終了する課題。

角材は打ち込みのみだったので、非力な女性にはつらい課題だったようです。

山岸さん @課題 4
山岸さん @課題 4


課題 5(メインセット 石原さん)
中級者向けの課題。絶妙に遠いホールドを繋ぎ、いったん右の壁に打ち込みで出て、再度コンパネに戻り、フィギュア 4でハングを越え、背が高い人には狭い上部をこなしてゴールする課題。

ホールドの距離感が絶妙でした。背の低い人も高い人もそれなりに苦労する課題。

課題 6(メインセット 尾田さん)
上級者向けの課題。足ブラキャンパ or F4 でスタートして、ピノキオ 3本を F4 & F9 などで越え、そこから遠いコンパネに打ち込み、張り出した壁の遠いホールドを繋いでコンパネをトラバースし、課題 5で使った打ち込みパネルを経由して、長いピノキオを上がり、最後はルーフに移って、足ブラのままトラバースする課題。言葉で説明するのは難しい課題。

山岸さん @課題 6
山岸さん @課題 6


3本のピノキオから壁に移る個所が遠く、壁に移れたのは山岸さん、石井さんのみで、上まで行けたのは山岸さんのみでした。

課題 7(メインセット 尾田さん)
課題 6 とスタートが違い、斜めに掛けられた長いピノキオからのスタート。あとは 3本のピノキオに移り課題 6と同じでした。こちらも課題 6同様に完登者なし。

夕方ころから雨が降り出しましたが、壁がかぶっていたこともあり、それほど濡れずに済みました。みんな結構熱中し、雨が降っているにも関わらず、暗くなってからも照明の中で登っていました。

雨降ってるのに・・・。
雨降ってるのに・・・。


夜は会場のテントで焼肉パーティ。熊肉の鍋と猪肉の焼肉でおなかいっぱいになりました。

その後は会場内の温泉に入り、近くの体育館に移動して飲み直し、日が変わる頃までとりとめもなくクライミングの話をしていました。夜になってから石田君が電車で到着。

関連情報
Ice Extreme Kuni 第1回舞茸コンペ ()


3/25(日)
10時過ぎくらいまで雨が降っていましたが、皆さん朝から登っていました。簡単な課題はほとんどみな終了していたので、今日は課題 5 - 7に集中してワイワイやっていた感じです。

会場はこんな感じ
会場はこんな感じ


セッションしているうちに、F4 - F9 の連携が、みんなどんどんうまくなって行くので見ているだけで楽しめました。

午後にはプライベート用のピノキオ製作が始まり、欲しい人は自由にお持ち帰り。10人くらい持って帰ったかな?

ピノキオ作り
ピノキオ作り


一応 15時にいったん区切り、その時点での得点で順位をつけ、表彰式を行いました。商品と参加賞は舞茸・えりんぎセットでした。結果は以下。

オープン男子
1位 山岸さん
2位 石井さん
3位 石田さん、横川さん、山田さん、榎戸(同点)

オープン女子
1位 石原さん
2位 阿部さん
3位 石間さん

ビギナー女子
1位 大前さん


山岸夫妻が 9時 42分に発生した能登半島地震によって、仕事が発生したため、急きょ帰られることになりました。残念!!

この日は日帰りで横川さんが参加されました。横川さんによって YouTube に各課題の動画がアップされております。

課題 1


課題 3


課題 4


課題 5


今回初めてコンペ用の課題を作りましたが、簡単すぎてしまい、いまいち。それに対して石原さんの課題はどれも絶妙で、センスがあるなぁといった感じ。勉強しないとなぁ。

今回見ていて思ったことは、うまい人は当然ながら上手いのですが、参加者全体のレベルが年々向上しているということです。F4 - F9 の連携はもう当たり前のように皆さんされているのでびっくりでした。

ただ、F4 もやり始めると奥が深いので、来年以降どうなるかこれまた楽しみ。参加された皆さんお疲れ様でした。

また、熊やイノシシの肉を調達、調理されたスタッフの皆さんもお疲れ様でした。

関連情報
コンペも無事終わり (Ice EXtreme )
Ice Extreme Kuni 第1回舞茸コンペ 2日目 (Ichi-Geki)
KUNIアイスコンペ出ました! (クライマー「H」の研究室 )


おまけ
色々とあって Ice Extreme Kuni の顧問アドバイザーをしています。現在は壁の増築作業、ルートセットの作業を行っており、初冬あたりにお披露目コンペをやる予定です。また、普段も土日は大体おりますので、連絡いただければいつでもお相手 & ドラツー講習会いたします。MURCIELAGO、Nomic、Fusion は常備してあります。

名刺



2007年7月30日

ピノキオ(Pinocchio)

"ピノキオ" と聞くと、一般の人は童話のピノキオを思い浮かべると思いますが、アイスコンペでの吊られた木柱を思い浮かべているあなたはマニアです。

ピノキオの歴史詳細は、調べていないのでわかりませんが(今度調べます・・・、たぶん)、当初は氷柱(つらら) を人工的に作る延長から始まっていると思われます。

初期のころ(今も?) は木の芯に網や紙おむつなどを捲いて、直接雪や氷を付けて吊るしていましたが、最近は、暖冬の影響で凍らなかったり、製作や、取り回しに不便だったりすることもあるため、木材や硬い発泡剤を吊るすことが多くなっています。

バレル
バレル


海外では氷の塊をバレル(barrel / 樽)、木材をピノキオ(Pinocchio / 丸太の総称) と呼んでいるようです。日本では全部マグロと呼んでいるようですが、最近は木材に関してはピノキオと呼ぶようになってきました。

国内で最初に使われた例としては、2003年の第 1回層雲峡ジャパンオープンの巨大バレルだと思います。これは脇の石狩川の水を凍らせて作ったそうですが、当初は巨大になりすぎ、4t(トン) もの重さで、釣り上げることができず、削って半分にして吊るしたそうです。それでもでかい。

m070730-11.jpg
層雲峡のバレル


その後、層雲峡では使われなくなりましたが、2003年から行われている下川町のジャパンカップでは 1回、2回とバレルが使われましたが、3回目の今年は暖冬でバレルが作れず、ピノキオになりました。

m070730-10.jpg
下川町・ジャパンカップのバレル


赤岳鉱泉の大会では去年の 2回大会からかなり小さいものですが、ピノキオが使われるようになりました。

赤岳鉱泉のピノキオ
赤岳鉱泉のピノキオ


今年の Ice Extreme Kuni で行われた舞茸コンペでは、通常のピノキオに加え、マグロを模した精巧なマグロピノキオが吊られました。ちなみに製作は地元の尾崎さん。

Ice Extreme Kuni のマグロピノキオ
Ice Extreme Kuni のマグロピノキオ



現在のアイスコンペでは当たり前になったピノキオですが、最近では一般家庭でも使えるピノキオが普及し始めました。国産のピノキオとしては、北海道・吉田製作所の "ピノッキー"、仙台・千葉製作所の "たろし君" が有名ですが、Ice Extreme Kuni でも随時製作しております。

ピノキオの作り方・基本編

作りたい太さの丸太を選びます
作りたい太さの丸太を選びます


作りたい長さに切ります
作りたい長さに切ります


外皮をはぎます
外皮をはぎます


アックスを掛ける穴をあけます
アックスを掛ける穴をあけます


吊るすための貫通穴を開け、ひもを通せば完成です
吊るすための貫通穴を開け、ひもを通せば完成です


ピノキオの作り方・応用編

選んだ丸太を半分に切ります
丸太を半分に切ります


基本編と同様に、アックスを掛ける穴をあけます
基本編と同様に、アックスを掛ける穴をあけます


コンパネに貼り付け
コンパネに貼り付け


壁に取り付ければ、F4 or アックスキャンパ専用ボードの完成です
壁に取り付ければ、F4 or アックスキャンパ専用ボードの完成です


関連情報
ハード【M】研究所 (Plastics・ICE)
ピノッキー インプレ (Plastics・ICE)
携帯ピノキオ”たろし君” (Team Bangees)
ダイジェスト版ビデオクリップ (層雲峡アイスコンペのビデオクリップ)



 
 
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