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2008年8月 2日

カラコルムでの遭難

高所に行ったことがないので、高所ネタを扱うのは苦手なのですが、それだといつまで経っても苦手なままなので、勉強の意味も兼ねてエントリーをアップ。

ここ最近、パキスタン・カラコルムでの遭難事故が相次いでいます。

7/15
Top Italian Climber Killed on Nanga Parbat (Climbing Magazine)
7/25
Another Karakoram Heli Rescue (Alpinist)
7/2?
British Climber Missing on Shimshal Whitehorn (Alpinist)



7/15
Nanga Parbat(8125m) ・Rakhiot Face の新ルートからの登頂にトライしていたイタリアのクライマー・Karl Unterkircher(38) が 7/15 に、6000m 付近で、スノーブリッジの崩壊によって(?) クレパスに落ち、亡くなりました。

パートナーの Simon Kehrer と Walter Nones が救助に当たるも、危険度が高く断念。その後、彼らは 7000m 付近まで登って一般ルートに合流し、BC 付近まで下降してヘリコプターにて救助されています。

Karl Unterkircherらのルート
Karl Unterkircherらのルート / 青×が遭難箇所

今回亡くなった Karl Unterkircher はイタリアでは有名なクライマー/ガイドだったようで、ドロミテでレスキュー会社の社長もしていたようです。

Karl Unterkircher の経歴
2004 Everest / K2 連続無酸素登頂
2006 中国・Mt. Genyen(6204m) 北陵(壁?) 初登
2007 ネパール・Jasemba(7350m) 南壁初登
2007 中国・Gasherbrum II(8035m) 北壁より登頂
2008 パキスタン・Chongra Peak(6824m) 西陵 第 2登

参考
Karl Unterkircher - Extreme alpinist & mountain guide (Karl Unterkircher の Webサイト)



7/25
Spantik(7027m) にトライ中のオーストリアの 3人組チームの 1人が、足を骨折したため、5600m 付近からヘリで、BC を経由して運ばれています。

Spantik は比較的簡単に登れる山なので人気があります。

m080802-2.jpg
Spantik C1 からの Spantik



7/2?
イギリス人クライマー・Benjamin Cheek(28) が Shimshal Whitehorn(6303m) にトライして行方不明になっています。彼は 2006年にもトライし、その時は落石により負傷し敗退しています。

Shimshal Whitehorn
Shimshal Whitehorn


Nanga Parbat に一般ルートから登頂したイランチームのうち、登頂できずに引き返したメンバーが C3 付近で行方不明になっています。

現在、K2 に遠征中の韓国隊オランダ隊十数名が通称 "Bottleneck" と呼ばれる 8211m付近に取り残されています。この難所における Fix ロープがセラックの崩壊によりすべて流されてしまったのが原因で、下から数名のレスキューチームが救出に向かっていますが、既に 1名が滑落して亡くなっています。

彼らは登頂後 3日以上 8000m 地点に滞在しており、かなりやばい状況のようです。

K2
K2

参考
Climbers Trapped High on K2 (Alpinist)



2008年8月 4日

K2 で大量遭難

K2 の通称 "Bottleneck" と呼ばれる 8200m 付近の難所にて、登頂後下山中のメンバー 10名前後が立ち往生しており、かなり危険な状態であると、昨日のエントリーの最後で少し書いたのですが、どうやら大量遭難になってしまったようです。

8/4(5:30) 追記 1
"Swedish Fredrik Strang has declared 11 people dead on the peak to world media such as latest CNN" と言う記述より、少なくとも 11名が亡くなった模様です。

情報が錯綜していて正確なところが不明ですが、時系列順にまとめてみました。情報はオランダの Noritチームから流れているようで、オランダ隊のメンバー情報が中心になっています。衛星携帯と GPS をフル活用している模様です。

参考にしたサイト
K2climb.net - K2 and Karakorum by climbers, news
Norit K2 Backup site Dispatches, By CONTACT4.0

K2 山頂付近
K2 山頂付近

8/1 1:00
ノルウェー、オランダ、フランス、イタリア、セルビア、韓国、パキスタン、ネパールのメンバーが C4(8000m) から山頂(8611m) 目指して出発。正確な人数は不明。

2-3時間後、セルビア人・Dren MandicBottoleneck で滑落死。オランダ隊とトラブる。

オランダ隊が山頂に到着したのは 20時17人が登頂。Mark Sheen は山頂付近で動けなくなる。

事故発生
下降時に山頂付近から巨大なアイスフォールが崩落し、Bottleneck(8200m) 上にあるトラバース箇所の Fixロープを押し流し(埋め尽くし)、現場にいた 12名が巻き込まれる。

Cas と Pemba シェルパ(オランダ隊のシェルパ) が Fixロープなしで C4 に下る。彼らに続き 7人のメンバーが同様に下降を試みるが、Bottleneck あたりで動けなくなる。

オランダ隊の Wilco と Marco は 8300m付近でビバーク。8/2 11:00頃まで滞在。

C4 にいた HAP(パキスタン人高所ポーター) 2名が遭難を確認して現場に向かう。

先に C4 に下った Cas と Pembaシェルパが C4 で 3名の他の隊のメンバーと現場にロープを持って向かう。

BC でも遭難を確認し、6名でレスキューチームを編成して Bottleneck に向かう。

オランダ隊の Wilco と Marco は 8/2 に C4到着、8/3 に Base Camp に到着。

レスキューチームは Cessenルートより C1 到着。

現在はアイルランド・Gerard、フランス・Hugues、ノルウェー・Rolf Bae、韓国隊数名、HAP とシェルパが Bottoleneck付近の現場にいる模様。登頂アタックに向かったメンバーの正確な人数が不明、現場との連絡がうまく取れないため、現場の人数や状況が不明なようです。

現在は飛行機とヘリが救助・捜索のために待機中。8/4 早朝から飛ぶ予定。

参考
K2で大量遭難、韓国隊3名不明、韓国のゴー・ミスンは無事 (月山で2時間もたない男とはつきあうな!)
明らかになるK2遭難の模様 (月山で2時間もたない男とはつきあうな!)
メスナー爺さん、K2遭難にコメント (月山で2時間もたない男とはつきあうな!)

おまけ
K2:CLIMBING THE SAVAGE MOUNTAIN

最近発売になった K2:CLIMBING THE SAVAGE MOUNTAIN という DVD が、アプローチから山頂(一般ルート / Abruzzi稜経由) までの映像を網羅しており、40分で簡潔にまとめてあります。たぶん、今回事故が起きたあたりと思われるトラバースの映像もあります。

現場付近か?
現場付近か?

K2 嵐の夏を書いた Kurt Diemberger も登場します。

関連エントリー
カラコルムでの遭難 (2008/8/2)
K2 非情の頂 - 5人の女性サミッターの生と死 (2006/5/31)
K2 嵐の夏 (2008/6/1)
K2 登頂成功 (2006/8/2)



2008年8月 5日

初音ミクのボルダリング講座

なにこのネ申調教www。ワロタ。


ネタかと思ったらかなりしっかり作られており、動きも忠実で、解説も非常に的確でわかりやすい。へたしたら、無駄な情報がそぎ落とされている分、市販の初心者向けビデオよりもわかりやすいかもしれない。

しかも V4 まであった。うp主とは是非友達になりたいwww

"初音ミク" って何? 食べれるの? 美味しいの? というかたは Wikipedia を参照して下さい。MikuMikuDance に関してはこの辺を。






2008年8月 6日

[DVD] HARD XS

(2008/7 Slackjaw Film / DVD)

HARD XS

イギリスの今のクライミングを凝縮した 1枚。タイトル、制作会社からわかるように、あの不朽の名作 [Hard Grit] の続編だと思われますが、中身は全く別物。ある意味越えてます。

トラッドはもちろん、イギリス最難のスポートルート有り、オールナチュプロの冬壁Mix 有り、信じられないドラツー有り、ボルダリング、DWS と盛りだくさん。

とにかく色んな意味で凄い!!



CHOSS
North Devon Coast のマルチピッチの映像。これは砂岩? あり得ないところを登ってる。鷹取よりもろいかも知れない。登りながらも壁はぼろぼろ崩れてるし、ピトン打ってはいるものの回収を見ている感じでは全く効いている感じではない。

おまえら頭おかしいだろ!! 日本の岩場はもろいと言われているけど、もうそんなレベルは簡単に超越しているもろさ。

Steve McClure 9a+
最近売り出し中のクライマー、Steve MacClure が、イギリス最難のスポートルート(OVERSHADOW 9a+/2007/5/28) を初登するまでの映像。やや冗長かな。羊がいい味出してる。

Young James
まだ 17歳の James少年が高難度のトラッドルートを登る映像。

圧巻は Knockin' On Heaven's Door(E9 6c)。最後のプロテクション(ラープ?) が登っている途中で外れてるし・・・。

Snow
個人的にはこれが一番ドキドキした。オールナチュプロでの冬壁 Mixクライミング。雪はべったりついてるし、日本の冬壁のイメージには一番近い。

Pic'n' Mix IX 9

ルート名は Pic'n' Mix(IX 9)。場所はよくわからないが、初登。クライマーは Tim Emmett と Ian Parnell。

Cave Life
この中にあっては一番落ち着いてみていられるかな。中休み的な感あり。

PARISELLA'S CAVE という Cave で CLYDE(8a+) というボルダールートを初登する映像。見応えは十分。

Great White Fright
一番ぶっ飛んでる映像。これはやばいでしょ JK。Dover海峡の岩壁で繰り広げられるドライツーリング。

フッキングってレベルじゃねーぞ。
ピッキングってレベルじゃねーぞ。

Great White Fright

アックスを岩に打ち込み、アイゼンを岩に蹴り込みながら登っています。プロテクションはイボイノシシを岩に直接叩き込むという横暴さ。いいんでしょうか?

クライマーは Ian Parnell。

Slate
LLANBERIS という岩場でのスポーツクライミング。フェイスとスラブを足して 2で割ったような岩場。極小カチを繋ぎながらハイステップで登っていく感じは垂壁ならでは。それでも 8a まで登場します。日本の本ちゃんぽい岩場です。

突然昔の映像に切り替わるので、DVD のバグかと思った。

Deep Water
South Devon での Deep Water Solo の映像。以上。

Ground Up
North Wales の海岸沿いにあるマルチピッチルートをトラッドなスタイルで登っていく映像。ロケーションが最高。もちろんクライミングの内容も。

Head Games
一般クライマーがイメージするトラッドの映像に近い。トラッドの映像ばかり見ている身としては普通に見えてしまうのが悲しい。

Esoterica
シェフィールド周辺の岩場を 24時間で駆け回る映像。なんぞこれ?

Suffering Andy
おまけ的についている映像ですが、これはおいしい。スコットランドでのクライミングトリップ。もちろん冬壁 Mixで、ヘキセンじゃらじゃら言わせながら登っている様はいい味出しています。しかも 30分以上

トータル 3時間 30分という超大作な DVD。ドキドキ感は Hard Grit には及ばないもののお買い得です。

現在、オンラインで買えるのは Pump だけかな? Pump は送料は 200円と昔に比べると安くなったんだけど(ピラニアは 180円)、決済手段が代引きしかないから手数料がかかっちゃうんだよね、315円。ポイントもないし。ただ、午前中に頼んだら午後には届く Amazon にはかなわないものの、対応は一番早い。

っと思ったら、ピラニア ネットストアでも販売が始まりました。



2008年8月 7日

Google ストリートビュー

色々と問題を抱えつつも、日本でも Googleストリートビューが始まりました。

とりあえず自宅周辺やオフィス周辺なんかを見てから、山関係で使えないかなぁと思いつついじって見るも、Google Earth 程の利便性は見いだせませんでした。

うーん、場所の確認がせいぜいかなぁ。ちなみに写真の上でドラッグすればグリグリいじれます。

山と渓谷社

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カモシカスポーツ 高田馬場本店

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BPUMP 荻窪店

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ストリートビューが使える範囲は、東京、大阪、仙台、札幌、函館の近郊。

東京を見ていたら結構郊外まで入っていました。

河又の岩場へのアプローチ入口

大きな地図で見る

この程度かな・・・。

ブログに貼り付ける方法はこの辺↓を参考にしてみて下さい。
Googleマップの「ストリートビュー」をはてなダイアリー日記に貼り付ける方法を勝手に説明してみた (*mohri++)

参考
Google マップ ストリートビューのまとめ
Google マップのストリートビュー 面白スポット (Qtaro blog)



2008年8月 8日

お休み


書きたいこと、書かないといけないことはかなりの量たまっているのですが、しばらく完全圏外の山奥に入るため、約 1週間ほどブログの更新はお休みします。

皆様、良い夏休みを。



2008年8月 9日

魚野川 1日目

去年に引き続き、今年も地元の方と魚野川を遡行してきました。今年は渋沢ダムから入渓して、最後は志賀高原まで抜け、下から上までの完全遡行ができました。

今年は料理長も加わり、何から何まで至れり尽くせりで、楽ちん山行でした。

野反湖駐車場(5:50) - 地蔵峠(6:35) - 渋沢ダム(12:25) - 桂カマチ(14:05) - 井戸沢(16:30/泊)

前日に六合村入りして、早朝に野反湖駐車場へ移動し、車をデポして出発。白砂山へ向かう登山者もちらほら見かけました。

野反湖駐車場・白砂山登山口
野反湖駐車場・白砂山登山口

地蔵峠で白砂山への道と別れ、秋山郷へ向かう道に入る。西大倉山まではのらりくらりと登りつつも、そこから渋沢ダムまでの下りはかなり急で、一気に 600mダウン。

途中から見えた野反湖
途中から見えた野反湖

渋沢ダムで単独行者と遭遇。2泊 3日で志賀高原まで抜けるとのことでした。

渋沢ダムで準備をしていたところ、毎年入渓しているという 3人組に抜かれました。こちらは黒沢出合に長期滞在するとのことでした。

膝上の徒渉を 2-3回して千沢出合、単独行の人がテントを張って竿を出していました。

徒渉はこんな感じ
徒渉はこんな感じ

千沢を左に分けてから魚野川の本流に入る。水量は平年並みだそうで、多くて腰下程度で、それほど苦労せずのんびりした気分で遡行して行けました。

千沢出合
千沢出合

桂カマチを超えてから、2箇所ほど水線沿いに進むのが難しくなり、いったん高巻きました。

ここは水線沿いには行けず、巻きました
ここは水線沿いには行けず、巻きました

16時を過ぎ、そろそろテン場を探さないとということで、井戸沢出合付近で幕にしました。

今日のテン場
今日のテン場

日没まではまだ時間があったので近くの淵で竿を出してみると、運良くイワナが 1匹釣れたので、早速さばいてもらって刺身にしました。UMEEEEEE!!!!

前日ほとんど寝ていなかったので、夕飯後はすぐに爆睡。

今日の行程図
今日の行程図

関連エントリー
魚野川 1日目 (2008/8/9)
魚野川 2日目 (2008/8/10)
魚野川 3日目 (2008/8/11)
魚野川 4日目 (2008/8/12)

魚野川 (2007/8/5)



2008年8月10日

魚野川 2日目

井戸沢出合(7:30) - 十六沢(9:00) - 高沢(9:30) - 幕(15:30)

大ゼン
大ゼン

今日は行程が短いので、大ゼンあたりから全員で竿を出しながらのんびりと釣り上がりました。

竿を出しながら釣り上がり
竿を出しながら釣り上がり


つれたつれた。 んっ!?意味が違う?

黒沢の手前で今日は幕。

今日のテン場
今日のテン場

幕場を整備してから魚の調理にじっくりと取りかかる。

釣れた釣れた

刺身
皮を剥いで、三枚におろし、ぶつ切りにして刺身。皮を剥ぐ所がポイント。来年はこの技術を身につけねば。

口で一気に皮をはぐ
口で一気に皮をはぐ

皮をはいだところ
皮をはいだところ

三枚におろしてからぶつ切り
三枚におろしてからぶつ切り

お刺身完成
お刺身完成

刺身をさらにたたきにして、薬味、味噌と混ぜて "なめろう" も作りました。

なめろう
なめろう

残りは塩焼きや焼きがらしにして行動食
残りは塩焼きや焼きがらしにして行動食

胃袋、食道、白子、玉子。頭や骨でだしを取って味噌汁の具にしました。
胃袋、食道、白子、玉子。頭や骨でだしを取って味噌汁の具にしました。

今日は誰に会うことも無く静かな 1日でした。

今日の行程図
今日の行程図

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魚野川 1日目 (2008/8/9)
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魚野川 3日目 (2008/8/11)
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魚野川 (2007/8/5)



2008年8月11日

魚野川 3日目

黒沢手前(9:00) - カギトリゼン(11:00) - イワスゴゼン(12:10) - スリバチゼン(14:45) - 奥ゼン(16:00)

今日の行程も短いのでのんびりスタートで、9:00にテン場を出発。

今日は魚野川のハイライト。見所のある滝が連続し、ナメも素晴らしいものがありました。

出発準備をしている時に京都から来たという学生さんパーティと 2人組のパーティに抜かされました。

出発してすぐ、黒沢出合で、一昨日渋沢ダムで抜かれた 3人組パーティが幕を張っていました。

奥に見えるのがカギトリゼン
奥に見えるのがカギトリゼン

京都の学生パーティとは抜きつ抜かれつといった感じで進み、カギトリゼンであちらがロープを出して通過するのを待っている間に釣り。滝壺に竿を出したらさくっと釣れてしまった。ラッキー。

カギトリゼンは念のためロープを出して通過。その次のイワスゴゼンでちょうど昼食タイムだったので、昼食を作りつつみんなで釣り。さっき釣った魚は早速刺身にして、昼食のお供に。今日も大漁大漁。

釣りの最中に 2人組パーティに抜かれました。

カギトリゼンはロープを出して通過
カギトリゼンはロープを出して通過

スリバチゼン へつりが面白い
スリバチゼン へつりが面白い

スリバチゼンの上のナメ
スリバチゼンの上のナメ

ヘリトリゼン手前のナメ
ヘリトリゼン手前のナメ

今日も大漁
今日も大漁

今日のテン場は奥ゼン出合。天然のワサビや天然のフキもゲットして、料理のバラエティが広がりました。

今日のテン場
今日のテン場

天然のワサビ畑
天然のワサビ畑

天然のワサビ
天然のワサビ

刺身に良く合います
ワサビは刺身に良く合います

今日抜いていったパーティはいずれも上流で幕のようでした。

今日の行程
今日の行程

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魚野川 3日目 (2008/8/11)
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魚野川 (2007/8/5)



2008年8月12日

魚野川 4日目

奥ゼン(5:50) - ツバクロゼン(6:05) - 庄九朗沢出合(6:20) - 庄九朗大滝(6:30) - 芝沢の滝(8:10) - 追詰の滝(8:30) - 1790m分岐(9:40) - 1890m三分岐(10:20) - 稜線(11:00) - 志賀高原・高天原(12:20)

今日は、他のメンバーと別れ、単独で志賀高原に抜ける予定で、長丁場になりそうだったので少し早めに起きて 6時前にテン場を出発しました。

ツバクロゼンを過ぎて少し行った河原で京都からの学生さんが幕を張っていました。まだ寝ていたようだったのでそのまま通過。昨日聞いた話だと、小ゼン沢を詰めて野反湖に戻るようでした。

ツバクロゼン
ツバクロゼン

魚野川最大落差の滝、庄九朗大滝を巻くのに手間取ってしまい 20分程ロスしました。向かいのルンゼを上がればいいのに、ルーファイミスってかなり手前の踏み跡を上がってしまい、九死に一生を得るようなトラバースをしてしまいました。ふー、あぶないあぶない。

庄九朗大滝
庄九朗大滝

その後は特に危険な箇所もなく、源頭らしい雰囲気の中をテクテクと上を目指して歩き続けました。

上ゴートを抜けたところで、昨日抜かれた 2人組パーティが出発準備をしていたので軽く挨拶。志賀高原に抜けるのかな?

芝沢の滝
芝沢の滝

地元の方の話では詰めが核心とのこと。どこかに稜線に楽に抜けれるルートがあるようなことを伺っていたので、地形図と山勘を頼りに進む。久しぶりにまじめに地図読みしました。

1790m の 1:1 の分岐で本流を離れ右側(北西) の流れに入る。水流はどんどん細くなっては行くものの、なかなか枯れない。

そのうち、目標の 1890m に到達。地形図だと綺麗に 3分岐になっているものの、実際はやや複雑な 3分岐。

最初は 2分岐。左(北西寄り)のやや小さめの流れに入る。すぐにまた 2分岐となり、ここも左(西寄り) の小さい流れに入る。ここで右側に入った方が良かったのかも知れませんが、確認はまた次の機会。

すぐに水流は涸れ、ネマガリダケの藪が始まるものの、空堀がしばらく続き、歩くのには苦労しない。

空堀が終わってからが地獄でした。3m を超すネマガリダケの猛烈な藪こぎ。一様に密生しているので、ルーファイも何もなく、とにかく西に向かってもがき続ける。

ひたすら蒸し暑く、泥だらけになりながらもがき続けること 40分で稜線の登山道に飛び出しました。ほぼ 1950mの鞍部に飛び出せたのでだいたい狙い通り。ただ藪こぎは今までで一番濃い藪こぎでした。

登山道に出る 向かいの山は金山沢の頭
登山道に出る。向かいの山は金山沢の頭

稜線に出てからは楽。さっくりと着替えて、足回りもスニーカーに変え、登山道を突っ走り、寺子屋峰を経由して志賀高原のスキー場を駆け下って、高天原の車のデポ地へ無事到着。ふー、下界は暑い。

志賀高原スキー場
志賀高原スキー場を駆け下る

久しぶりの山歩きだったこともあって、最後はもう全然足が上がらず、ヘロヘロになりながら歩いていました。やっぱり定期的に歩いていないとダメですね。

今日の行程 クリックで拡大図
今日の行程 クリックで拡大図

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魚野川 (2007/8/5)



2008年8月13日

[DVD] DOSAGE V

(2008/8 Big Up Productions / DVD)

DOSAGE V

DOSAGE シリーズの最新作が 2年ぶりにリリース。

前作では Chris Sharma の Dreamcatcher や Tommy Caldwell の Nose&Salathe 1Day など目玉になるクライミングが目白押しでした。

今作で話題性のある課題は Beth RoddenMELTDOWN(5.14c のクラック) だけですが、そこは他のクライマーの魅力が補って余りあるものになっています。それにしても Beth Rodden エロい。

この業界でトップを走る Big Up Production の制作ということもあって、カメラワークも編集力も、バージョンを重ねるごとにアップしていて、今作の非常にスムーズなカメラワークには驚かされます。

Dosage vol.5 (ピラニア ネットストア)



Dose1:THE VALLEY
Tommy Caldwell と Randy Puro によるヨセミテの新しいボルダーエリアでのクライミング映像。あれだけ人が入ってるヨセミテでも、いまだに未登の課題が残っているというのが凄い。

普段は、El Capitan での数々の記録から、クラックやルートを登っているイメージが強い Tommy がボルダーをしているのは何か違和感を感じますが、ある意味貴重。ハイボールは掛け値無しにかっこいいし、カメラワークが、まるでクレーンを使って撮っているようなスムーズな動きで驚いた。

Dose2:YANGSHUO
木村夫妻が開拓をしたことによって、日本でもおなじみになっている、中国・陽朔(Yangshuo) でのクライミング。中身はそれほどでもないものの、映像は綺麗だし、編集もうまくまとめてあります。

Dose2:YANGSHUO

Dose3:ON THE FRINGE
Dave Graham を中心としたアメリカ・Arkansas でのボルダリング映像。Dave Graham の強さもよくわかるし、本当によく喋る。

Dose4:A MUERTE
昨年末から高難度のオンサイトラッシュを生み出したスペインの岩場でのルートクライミング。中心クライマーは昨年からスペインに住みついている Chris Sharma。

登場する岩場は Siurana、Santa Linyaなどなど、日本から考えると反則だろと言えそうなくらい巨大なドームがぼんぼん並んでいて、いくらでもルートが取れそう。

「ジムチック」という解説通り、ムーブは単調な感じです。登場クライマーは Dani Andrada、Patxi Usobiaga。もちろん、Chris Sharma の彼女、Daila Ojeda も登場します。

Dose5:SECRET OF THE EAST
アメリカ・New England のシークレットエリアでのボルダリング。ここでは Paul Robinson が抜きんでて強さを発揮しています。面白いムーブのボルダーが多く、見ていて飽きない。

Dose6:MISSION:ALBARRACIN
Jason Kehl を中心としたスペインでのボルダリング映像。この章だけは Jason の趣向が色濃く反映されていて、別物。ジョークも秀逸。

特に目を引いたのは、クライミングだけはオーケーという看板。そんな場所があるんですね、不思議です。

Dose6:MISSION:ALBARRACIN

Dose7:ALPIN BLOCS
Daniel Woods、Paul Robinson のアメリカを代表する若手ボルダラーによるアメリカ・Colorado山中でのボルダリング映像。この 2人は本当に仲がいいですね。

Dose8:MELTDOWN
やっぱりこの章がいちばん見応えがあります。メインの Meltdown もいいのですが、そこまでの過程で登ったルート映像もナイス。

現在はヨセミテで 13 のクラックのテストピースとなっていて、かつては平山ユージさんや山野井泰史さんが登った the phoenix(5.13a) / cosmic debris(5.13b) をはじめとして、細かいフェースの peace(5.13c/d)、最近登ったばかりのかぶったダイヒードラルの book of hate(5.13d) など、見応え十分。

もちろん Meltdown も文句なしに素晴らしい。かぶったフィンガークラック。最初のパートが核心のようで、Cobra Crack で Didier Berthod がカムの取り出しを早くするために、マジックテープでカムをハーネスに付けていたように、Beth もダクトテープでハーネスに止めており、カムのセットは本当に早い。

Dose8:MELTDOWN

the phoenix の映像で、目が胸元に行ってしまうのはおいらが♂だから?

Extra ではあの Obe Carrion がスペインの Chris Sharma に合流。ボルダラーのイメージが強いのですが、ルートを登っています。

締め切りました。
おまけ
色々とあって、この DVD が複数枚手元にある状態なため、先着 1名様に無料でプレゼントいたします。欲しい方はコメントください。


関連エントリー
DOSAGE IV (2006/11/14)



2008年8月17日

魚野川遡行

魚野川遡行

先週末(8/9-12)、3泊 4日で、去年に引き続き地元の方と魚野川を遡行してきました。

今年は 4日とも晴天に恵まれ、サブローママ達とのんびり釣り上がりながらの料理山行となりました。

写真を並べただけの記録ですが、興味がある方はどうぞ。

魚野川 1日目 (2008/8/9)
魚野川 2日目 (2008/8/10)
魚野川 3日目 (2008/8/11)
魚野川 4日目 (2008/8/12)

魚野川遡行

関連エントリー
魚野川 (2007/8/5)



2008年8月18日

2008年 7月 アクセス解析

2008年 7月 アクセス解析

少し遅くなりましたが、2008年 7月のアクセス解析の結果を簡潔に紹介。アクセス解析には Google Analytics を使用しています。

これまでは解析結果をさらっと見て、簡潔に紹介するだけで、ちゃんとしたアクセス解析をしたことがなかったのですが、データをじっくり見ていたら色々と面白いモノが見えてきたので、今後の更新には生かしていきたいと思います。



アクセス数(延べ/括弧内は先月)
セッション : 22672(22015)
UU : 7140(7010)
PV : 30993(30924)

先月と同じでほぼ横ばい。1日約 1000PageView。まだ伸び代はあると思いますが、クライミング専門サイトとしてはこのくらいのアクセス数が限界だと思われます。せっかくだからもうちょっと頑張ってみようかな。



検索キーワード Top 10
("雪山大好きっ娘" など、このサイトを表す単語は除いてあります。)
1. 新井裕己
2. 井上祐人
3. 横山勝丘
4. 石川友康
5. 竹内洋岳
6. 不朽神話
7. キズパワーパッド
8. 大聖堂
9. 昇仙峡
10.白夜の大岩壁

新井さんで検索されてくる方がいまだに多いです。

ずーっとトップ 5に入っていたベータアラニンが 30位に後退。何があったんでしょう?

先月から平山ユージさんのデビュー作、不朽神話でアクセスしてくる方が多いですね。現在も入手できるのかな? ナレーションはイマイチですが、いい作品です。

小川山・大聖堂はクラックのいい課題ですので、皆さん是非。昇仙峡のクラックも数は少ないですが、質は高いです。ただし風化していてもろい箇所もあるので注意が必要です。

白夜の大岩壁は山野井さんが一昨年行った遠征のダイジェスト本DVD のタイトルです。NHK でもたびたび再放送されているからか、アクセスしてくる方が多いですね。

"雪山" でググったらこのサイトが一番上に出た。びっくり。ゆっくりしていってねwww

ゆっくりしていってね!!!



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新井さんの記事がいまだにトップに来ます。2番目ははてなでクネクネしているコピペネタ。3、4、6、7番目は日本人クライマーが世界で輝いたネタ。5、8番目は時事のメディアネタと全体的にバランス良くばらけています。



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2008年8月20日

[本] 地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す

(2008/6/28 ソフトバンククリエイティブ)

地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す

環境問題に関して頓珍漢な議論ばかりしていた北海道洞爺湖サミットの直後に書こうと思っていたまますっかり忘れていました。

"環境問題"、"温暖化対策"、"CO2削減"。何かと話題になるこれらのキーワード。

「"環境問題" って何?」「"温暖化対策" って意味あるの?」 「"CO2削減" って何のため?」

ふだん、何も考えずにこれらの単語を使っている人は要注意。悪い面、危機感をあおる面、免罪符的な面でしか世間では取り上げられないこれらの単語に関して、きちんとデータを示しながら様々な側面から、検証している本。参照されている資料の数は 800を越え、翻訳本にもかかわらず非常に読みやすくオススメです。

「"環境問題" の話ばかりしてるけど、優先順位間違ってない?」
「"温暖化" すれば、寒波で死ぬ人の数、冷害は減るよね?」
「"温暖化" で本当に砂漠化が進むの?」
「"温暖化" で本当に海面が上昇するの?」
「"CO2削減" って意味あるの?」
などなど、当然と思われつつあることに対して疑問を呈し、きちんと回答を示しています。

アル・ゴアの『不都合な真実』に関する反証が至る所に書かれていることより、ある意味あの迷著アンチテーゼとしても受け止められます。

メインテーマは物事の優先順位について。

例えば、京都議定書で決められた温暖化対策に対する投資額は 1800億ドル。その対策によって防げる温度上昇は今世紀末まででせいぜい 1度強。もしその金額を発展途上国での医療や食料の援助費に当てたときに救える人の命は数百万人。

環境問題も確かに重要ではあるが、今危機にさらされている命を救うのとどちらが重要なのだろうかということである。

とにかくまず「環境問題、環境問題」と呪文のように叫ぶ前に、「お前ら落ち着け!! 冷静になって考えろ」ということである。

お前ら落ち着け!!

個人的には無駄な消費を極力減らす、消耗品をできるだけ使わない、多少高くても耐久性のある物を選択するという生活をできるだけ送るようにしています。



2008年8月21日

[DVD] PERFECTO

(2008/7 Momentum Video Magazine / DVD)

PERFECTO

DWS(Deep Water Soloing) 全盛ということもあり、ここ最近発売される DVD には必ずと言っていいほど DWS のシーンが含まれています。

よほど変わった環境での DWS でもない限りは、どれを見ても同じに見えていたのですが、この作品は違いました。登っているクライマー、編集次第ではまだまだ行けるということが実感できる仕上がりになっています。

メインで登場するクライマーはイーサン・プリングル(Ethan Pringle/20)。

2007年に Rialization(5.15a) を第 5登、先週はあの Cobra Crack(5.14b/c) を第 3登しており、Daniel Woods、Paul Robinson よりは年上ですが現在注目の若手アメリカンクライマー。

いちばん目を引いた課題はやっぱりこれ。

Es Pontas
Es Pontas

King Lines で Chris Sharma が初登した、世界最難の DWS の課題である Es Pontas(5.15a)。

ハングドッグはできないし、海の状況に大きく影響されるので、トライしている人がいたとは驚きです。King Lines ではランジが話題になりましたが、このセクション、彼は全くランジなしでこなしています。しかも核心はまた別のところに。

Es Pontas
あれ? ランジは?

それぞれ見比べると楽しい。

この DVD はスペイン・マヨルカ島での DWS をフィーチャーした 1枚で、イーサン以外にもケイティ・ブラウン(Katie Brown) やブーン・スピード(Boone Speed) など有名クライマーが多数登場しています。おまけ程度ですが、トルコのスポーツルートもちらっと登場しています。

Momentum Video Magazine がプロデュースと言うこともあって、映像の一部は Momentum Video Magazine vol.3 に含まれています。

オンラインでの購入はこちらをどうぞ。
PERFECTO (ピラニアネットストア)

Perfecto Trailer

Es Pontas teaser

"DWS = 海" というイメージが強いのですが、日本ではまだ正式に公開されている DWS のルートって無いんですよね。一番有名なのが以下。

吉野川 Deep Water Dyno 20050925


秋川渓谷 Deep Water Soloing 20070805

他には、亀ちゃんのブログにも記事があるものの、いずれも川。伊豆・城ヶ崎のポセイドンも DWS の対象になると思って過去に行ってみたのですが水深がかなり浅く、落ちたらたぶんアウトです。

ここ最近の DVD のリリースラッシュや、某都合もあったりで、この 1ヶ月で見ているクライミング関連の DVDの数は、ほとんどが見直しではあるものの、50枚を超えています。

まだ紹介していないちょっと古めの DVD なんかも含めて、週一くらいで紹介していきたいと思います。

関連エントリー
KING LINES (2007/10/22)



2008年8月25日

クライミングニュース(2008/8/25)

ここ 1ヶ月のクライミング関連ニュースをざっくりとまとめ。

追記 : 2008/8/26
韓国隊の情報をコメントにて頂いたので追記いたしました。ありがとうございました。

トピックス
■ 高所
7/7-17 Karakoram Successes Obscured by K2 Disaster
7/29-8/1 the two men completed a new route on the southwest wall of Gasherbrum I
7/31 竹内洋岳 8000m峰 11座目、ブロード・ピーク登頂
7/31-8/1 Beka Brakai Chhok summit by Moro and Barmasse
8/1 Spaniards Summit G4, Make Fifth Ascent
■ フリー
7/21 Patxi Usobiaga has onsighted Home Sweet Home, 8c+ at Pierrot Beach
7/26 Czech Teenager Redpoints Seven-pitch 5.14
7/28 Echo Wall first ascent
7/30 Ramon Julian Puigblanque has done Realization
7/31 Shawn Diamond has climbed The Never Ending Story, Font 8B+
8/6 "FreeBASE": Dean Potter on the Eiger Nordwand
8/13 Ethan Pringle、Cobra Crack(5.14b/c) を第 3登
■ コンペ
8/8-9 Sharma, Puccio win SLC Comp
8/13 Bornholm Deepwater Climbing Festival
8/15-17 第11回 JOCジュニアオリンピックカップ
■ 他
7/28 Yuji Hirayama - The Nose, big walls and bouldering
8/15 Publishing Follies



■ 高所(カラコルム)
K2 での遭難事故に関してはまた別途まとめるつもりなので、ここでは省略いたします。

◇ 7/7 - 17
Karakoram Successes Obscured by K2 Disaster (Climbing Magazine)
Viktor Afanasiev and Valery Babanov have climbed two remarkable new routes on 8,000-meter peaks of the Baltoro region. Climbing in alpine style, they completed a 3,000-meter route on the west side of Broad Peak (8,047m), with difficulties of WI5 M6 90°, from July 9 to July 17.

ロシアの Viktor Afanasiev と Valery Babanov が 7/9 - 17 に Broad Peak(8047m) の西壁から新ルート(WI5/M6) をアルパインスタイルで登頂しました。

Broad Peak
Broad Peak 西壁の新ルート(WI5/M6)

◇ 7/29 - 8/1
Moving to the Gasherbrum base camp, the two men completed a new route on the southwest wall of Gasherbrum I (8,068m), also in alpine style, in just three days, July 29-August 1.

さらに、彼らはその後の 7/29 - 8/1 に Gasherbrum I(8068m) を南壁から、こちらも新ルートをアルパインスタイルにて登頂。

Afanasiev は登頂中に頭に落石を受けて負傷するも、その後も登り続けての登頂になっています。

Gasherbrum I
Gasherbrum I

Despite Head Injury, Russians Score Another 8000m FA
The pair now have completed two of their three expedition objectives, all above 8000m, in alpine style; next week they aim to climb a new route on G-II.

さらにさらに、彼らは Gasherbrum II(8068m) も新ルート・アルパインスタイルでの登頂を狙っているとのことです。

もし成功したら新ルート・アルパインスタイルでのハットトリックとなり、世界初になると思われます。凄すぎ。

# 追記
残念ながら、Afanasiev の怪我のために、GII へのトライは断念した模様です。



◇ 7/31
11座目!ただいまブロード・ピークの頂上にいます: 登山家・竹内洋岳 公式ブログ
ただいまブロード・ピークの頂上にいます。
現地時間の1時頃に登頂しました。

竹内洋岳さんが 7/31 に 8000m峰 14峰プロジェクトの 11座目であるBroad Peak(8047m)に登頂されました。残る 8000m峰はローツェ、チョー・オユー、ダウラギリの 3峰になりました。先が見えた感じですね。

今回も平出和也さんがカメラマンとして同行しており、編集された映像が既にアップされております。

We never give up !!!



◇ 7/31 - 8/1
Beka Brakai Chhok summit by Moro and Barmasse (Planetmountain.com)
On 1 August 2008 Italian mountaineers Simone Moro and Hervè Barmasse reached the hitherto unclimbed summit of Beka Brakai Chhok (6940m) in Pakistan's Karakorum.

イタリアの Simone Moro と Hervé Barmasse は Beka Brakai Chhok(6940m) をアルパインスタイルで初登しました。

Beka Brakai Chhok
Beka Brakai Chhok のルート

彼らは当初は隣の現時点で未踏の最高峰である Batura II (7762m) にトライする予定だったものの、すでに韓国隊が大所帯で取り付いていたためにキャンセルして、今回の登頂になったようです。

んっ? 韓国隊の成果は?

追記 : 2008/8/26
聖母峰さんから情報を頂きました。自分ではソースを見つけられませんでした。ありがとうございました。
BaturaII峰(7762m)には、南面から総勢9名の韓国隊(ソウル市立大学創立90周年 記念登山隊)が取り付き、8/11に隊長キム・チャンホ含む2名が登頂しました。隊長 のキム氏は05年にナンガパルバットのルパール壁登攀に成功したクライマーです。



◇ 8/1
Spaniards Summit G4, Make Fifth Ascent
On August 1, 2008, Spanish climbers Alberto Inurrategi, Ferran Latorre, Jose Carlos Tamayo, Juan Vallejo and Miguel Zabaleza made the fifth ascent of Gasherbrum IV (7925m), Karakoram, Pakistan

スペイン隊は、Gasherbrum IV(7925m) の第 5登(正確な山頂だと第 4登) に北西稜(オーストラリア-アメリカルート) から成功しました。

隊員の Ferrán Latorre が下降中に足に落石を受けて負傷するも、無事に下山したようです。

Gasherbrum IV

この山はかつて山野井さんもトライして敗退しており、容姿端麗ながら極度の難峰として知られています。



■ フリー
◇ 7/21
Patxi Usobiaga has onsighted Home Sweet Home, 8c+ at Pierrot Beach (France). The route is 40 meters long and it felt sligthly easier than the other 8c+ he has onsighted in Spain last year.

5.14b のオンサイト記録を 3本も持っている スペインの Patxi Usobiaga が 7/21 にフランス・Pierrot Beach の Home Sweet Home(8c+/5.14c) をオンサイトしました。グレードには疑問が残るものの、もしこのグレードなら世界記録です。



◇ 7/26
Czech Teenager Redpoints Seven-pitch 5.14
On July 26, 2008, 15-year-old Czech climber Adam Ondra redpointed WoGu (5.14, 7 pitches, 230m) in Switzerland.

最年少記録を数々塗り替えているチェコの Adam Ondra がスイスの WoGu(5.14, 7 pitches, 230m) というマルチピッチのルートを完登しました。

ルート名の通り、あの Wolfgang Gullich がグランドアップで開拓したルートですが、現在まで完登者がおりませんでした。

7ピッチの構成は 5.14b x 2、5.14a、5.13d、5.13c、5.13a x 2 とのこと。すごっ。



◇ 7/28
Echo Wall first ascent (Dave MacLeod Blog)
On Monday night (July 28th) I led my Echo Wall project. I was for me a perfect climbing day.

UK の Dave MacLeod が、Ben NevisEcho Wall を初登しました。本人曰く、あの Rhapsody(E11) よりも厳しいルートだそうで、グレードはどうなるんでしょう。

スカイフックでプロテクション取っていたりと相変わらず飛んでます。

Echo Wall 自体、余り環境が良くなく、アプローチが 2時間。乾いていることも少なく、春から雪かきをして少しでも登りやすくするなど、環境作りも大変だったようです。

Echo Wall
Echo Wall

また、この壁を登るために冬はスペインでスポートルートの登り込みを行い 5.14d まで登ったとのことです。

奥さんの Claire がビデオ撮影をしていたようで、そのうちどこかにアップされると思われます。



◇ 7/30
Ramon Julian Puigblanque has done Realization

スペインの Ramon Julian Puigblanque が Chris Sharma が初登し、世界初の 5.15ルートとなったフランスの Realization(5.15a) を第 6登しました。

5.15 を登っている日本人ってまだいないんですよね。そろそろ出てきてもいいと思うのですが、トライしているという話もほとんど出てきません。というより、5.15 のルートが国内にはありません。



◇ 7/31
Shawn Diamond has climbed The Never Ending Story, Font 8B+ in Magic Wood, Switzerland.

アメリカの Shawn Diamond が、Chris Sharma が初登した、スイス・Magic Wood のボルダーのクラシック課題である The Never Ending Story(8B+/V14) を登りました。10登近くされているとは思いますが、コンディションが悪いこの時期に登られたことに価値があると思います。

Chris Webb Parsons というオーストラリアの人のブログに動画がありましたが、本当に格好いい課題です。



◇ 8/6
"FreeBASE": Dean Potter on the Eiger Nordwand (Alpinist)
On August 6, 2008, Dean Potter completed the first "FreeBASE" ascent of Deep Blue Sea (5.12+) on the north face of the Eiger (13,025'), Switzerland. He scaled the slightly overhanging limestone route solo, sans rope but with a five-pound BASE parachute for protection against the consequences of a fall.

Dean Potter が 8/6 にスイスのアイガー(Eiger)北壁にある Deep Blue Sea(5.12+) というルートをフリーソロで登りました。
登攀中の Dean Potter
登攀中の Dean Potter

記事のタイトルに "FreeBASE" という単語がついているのは、落ちたときのために BASEジャンプ用の装備を付けて登っているからです。それってフリーソロ?

今回のルート
今回のルート

今回の模様は映像に収められ、10月に発売予定の DVD(THE SHARP END) に収録されるようです。

この DVD の Trailer が既に公開されていますが、これはヤバイ!! 制作は Return2SenderFirst AscentSender Films。かなりの見応えがありそうです。

"THE SHARP END" Trailer



◇ 8/13
Ethan Pringle » Blog Archive » Code name: Cobra
The Cobra Crack is complete! Yes

アメリカの Ethan Pringle が Cobra Crack(5.14b/c) を第 3登しました。

彼はここ最近、Chris Sharma 初登で DOSAGE IV で有名になったカナダの Dreamcatcher(5.14d) や Realization を登っています。彼が主演の DVD、PERFECTO もオススメです。

Cobra Crack の初登は 2006/6 にカナダの Sonnie Trotter、第 2登は 2008/7/19 にベルギーの Nicolas Favresse が達成しています。吉田さんもガンガレ。

噂ですが、Sonnie Trotter と初登を争ったスイスの Didier Berthod は現在はクライミングを辞めてしまったようです。好きだったんだけどなー、残念。

Patagonia Video: Sonnie Trotter Climbs First Free Ascent...



■ コンペ
◇ 8/8 - 9
Sharma, Puccio win SLC Comp
Chris Sharma and Alex Puccio won the Mammut Bouldering Championships in Salt Lake City on August 9.

アメリカ最大のボルダリングコンペが 8/8-9 に Salt Lake City で行われ、男子は Chris Sharma、女子は Alex Puccio が優勝しました。

SLC

去年は大勢参加していた XcALibUR からは、今年は竹内さんだけが参加され、決勝まで残り 12位という結果でした。

Men
1.   Chris Sharma
2.   Ethan Pringle
3.   Guillaume Glairon Mondet
4.   Daniel Woods
5.   Tyler Landman 

Women
1.   Alex Puccio
2.   Alex Johnson
3.   Sydney McNair
4.   Lisa Rands
5.   Sierra Blair-Coyle 

参考
mammut bouldering SLC終了! (カリ坊や     ・・・ Teva Tour)



◇ 8/13
Bornholm Deepwater Climbing Festival
The Bornholm Deepwater Climbing Festival has now finished, and it looks like the guys and girls had a grate day. Two artificial walls were erected above lake Hammersøen were a number of brave competitors (i.e the water looked a bit chilly) attempted some very challenging lines.

デンマークの Bornholm で Bornholm Deepwater Climbing Festival が行われました。

Bornholm Deepwater Climbing Festival

Hammersøen湖に 2面のクライミングウォールが設置されそこでコンペが行われました。優勝は男子が UK の Steve McClure、女子はデンマークの Stine Østergaard

この発想は無かった。これなら、湖がある場所ならどこでもできそうですし、高飛び込み用のプールを使えば、室内でも行けそうですね。

以下のサイトで大会の模様の動画が見れます。デンマーク語?

TV 2 / Bornholm. Nyheder fra Bornholm



◇ 8/15 - 17
8/15 - 17 に第11回 JOCジュニアオリンピックカップが富山県・桜ヶ池クライミングセンターで行われました。このコンペはタイトルの通りジュニア以下のみが参加できる大会です。 各カテゴリーの年齢は

ジュニア 1989年1月1日~1990年12月31日生まれの人(17 - 19)
ユースA 1991年1月1日~1992年12月31日生まれの人(15 - 17)
ユースB 1993年1月1日~1994年12月31日生まれの人(13 - 15)
アンダーユースB 1995年1月1日~1997年12月31日生まれの人(11 - 13)

です。ずいぶん下の年齢まであるんですね。

総合男子
1 羽鎌田直人(ユースA)
2 中原栄(ジュニア)
3 新田龍海(ユースA)
4 長谷川慎平(ジュニア)
5 中嶋徹(ユースB)

総合女子
1 小田桃花 (ユースB)
2 安田あとり (ユースB)
3 梶山沙亜里 (ジュニア)
4 門間希美 (ジュニア)
5 飯田あづみ (ユースB)

アンダーユースB
1 尾上彩
2 野中生萌
3 蔭谷柚佳

リザルト詳細は以下
男子 (JFA/PDF形式)
女子 (JFA/PDF形式)
アンダーユースB (JFA/PDF形式)

どーでもいい話ですが、リザルトを見てると、自分の世代ではあり得ないような名前ばかりで、驚かされます。個性的な名前が本当に増えているようです。

■ 他
◇ 7/28
Yuji Hirayama - The Nose, big walls and bouldering (Planetmountain.com)
Planetmountain の Web に平山ユージさんへのインタビューが掲載されています。もちろん英語です。 Yosemite・Nose でスピード記録を出したあとに行われたものですが、トランゴやパイネといった山の中でのビッグウォールに関してはやらないと否定されています。



◇ 8/15
Publishing Follies (The Mountain World)
Of all the things I saw at Outdoor Retailer while reporting for the trade show's daily paper, the most surprising was the news that a West Vriginia-based team is planning to launch a new climbing magazine this fall. Dead Point Magazine is a glossy bimonthly that will take aim at young climbers, with its first issue slated for October 15.

Climbing Magazine、Rock & Ice、Alpinist、Urban Climber とすでに 4つのクライミング雑誌が定期的に発行されているアメリカで、5つめとなる Dead Point Magazine10/15 に刊行されるようです。

クライミング雑誌の発行部数が下がっていることを認識しつつも、若いクライマーを対象とした雑誌になるようです。すでに Web もあります。

Dead Point Magazine

日本ではどうなんでしょう。定期的に刊行されているクライミング雑誌は実質ロクスノしかありませんが、ちらちらと噂は聞こえてきています・・・。



2008年8月26日

Avalanche Near Mont Blanc Claims 8

Avalanche Near Mont Blanc Claims 8 (Climbing Magazine)

Eight climbers are missing and believed dead after an ice avalanche swept across the climbers’ trail on the slopes of Mont Blanc du Tacul in France early Sunday morning.

8/24 の早朝に、フランスの Mont Blanc du Tacul(モンブラン・デュ・タキュル/4248m) の登山道を雪崩が直撃し、オーストリアのクライマー 5名、スイスのクライマー 3名の計 8名が行方不明になっています。

Mont Blanc du Tacul
Mont Blanc du Tacul / 右奥がヨーロッパ最高峰・Mont Blanc

8/24 AM3:00頃、写真中央左寄り上部のセラックが崩壊し、幅 50m の雪崩となって登山道を覆ったようです。

空からヘリ 3台、地上でも救助犬 4匹を使って捜索するも 8名が行方不明になっており、雪崩に流され、クレバスに押し込められてしまったのだろうと救助隊のメンバーは推測しています。他、フランスとイタリアの 7名のクライマーも負傷して病院で手当を受けており、ここ 10年のヨーロッパアルプスでは最大規模の事故だそうです。

ガーディアン紙や江本さんのブログでも書かれていますが、今年の夏のシーズンだけでもフランス・スイス・イタリア・オーストリアのヨーロッパアルプスだけでも約 100名の方が亡くなられているそうです。そのうちモンブラン山群だけでも 20名が亡くなられているとのこと。多いのか少ないのかはわかりませんが、これが例年の数字だそうです。

関連情報
Eight feared dead in Mont Blanc avalanche (The Guardian)
Aerial search for avalanche dead (BBC NEWS)

帰国しました。(La Vie d'un Guide)



2008年8月27日

[DVD]UNREAL

(2007/12 Momentum Video Magazine / DVD)

UNREAL

本当は夏が始まる前に紹介しようと思っていたのですが、すっかり涼しくなりタイミングを逸しました。

あつ~い夏に見るのにぴったりな 1枚で、Momentum Video Magazine vol.2 での予告編を見たときから気になっていた DVD。

ジャケ写からはボルダリング系の DWS を想起させますが、全然違います。これまで見た DVD では一番リゾート感たっぷり。ちなみにこれまでは First Ascent にある David Rama達の DWS の映像でした。

カリブ海にあるイギリス領ヴァージン諸島の青い海と白い岩、コントラストと雰囲気が最高。まさにリゾートクライミング。

日本だと、こんなクライミングのイメージはタイになるのでしょうが、こちらの方が楽しそう。出てくるお姉ちゃんたちはみんな水着だし、ビキニだし、美人さんだし、スタイルいいし、文句なし。んっ? 観点が違う?

そんなにツヨツヨなクライマーが出ているわけでもなく、メジャーなのは Ivan Greene と Abby Nelson くらい。課題もそれほど高難度のものはない感じ。それでも見ていて飽きないのはやっぱり雰囲気が非常にいいからでしょうか。ロケーションの勝利といった感じです。リゾート気分を味わいたい方は是非。

ちなみにヴァージン諸島というのは以下です。


UNREAL Trailer

某所より 400円以上お安くなっています。
アンリアル UNREAL (ピラニア ネットストア)

それにしても今年の夏は暑かった。

あちぃ~m080827-2.jpg



2008年8月28日

[本]還るべき場所 - 笹本稜平

(2008/6/15 文藝春秋)


ここまで本格的にしっかり書けている山岳小説は「神々の山嶺」以来かもしれません。

K2東壁で亡くした彼女を求めて、再度トライするために K2 に戻ってきたクライマーの物語。

ただしメインの話はブロードピークにおける公募隊の遠征。公募隊とはいえ、8000m を越える高所登山であることは事実で、大変であることにも変わりはない。まるで登っているかと思わせるくらいにリアルな描画が凄い。それを巡る人間ドラマも絶妙。

他にもペースメーカーだったり酸素、フィックスロープ、シェルパ(HAP)、公募隊登山の問題もうまく盛り込んでおり、これを読むだけでその辺の問題点もすっきり理解できます。

「お金では買えない貴重なものをこの世界に残しておくのも、ぼくたちに課せられた義務じゃないでしょうか。それがなくなったら人は夢を見る機会を永遠に失います。K2の頂はそういうものの一つであるべきだと思うんです」

「人間は夢を食って生きる動物だ。夢を見る力を失った人生は地獄だ。夢はこの世界の不条理を忘れさせてくれる。夢はこの世界が生きるに値するものだと信じさせてくれる。そうやって自分を騙しおおせて死んでいけたら、それで本望だとわたしは思っている」

「『山がそこにあるから』というマロリーの言葉は、たぶんその答えではなく、それが回答不能な問いであることを示したにすぎないものです。それは言葉ではなく、生きることによってしか表現できない何かなんです」

「誰もが山に惹かれるわけじゃない。しかし現実の山じゃなくても、誰もが心のなかに山を持っている。それは言葉では定義できないが、どんなに苦しくても、むなしい努力に思えても、人はその頂を極めたいという願望から逃れられない」

「真の人生は不可視だ。それは生きてみることでしかかたちにできないなにかだ。そしてそれこそが、この世界で生きることを喜びに変えてくれる糧なんだ」

「死ぬ前にぜひK2の頂を踏みたい。これは勝つとか負けるとかの問題じゃない。長い人生で一度くらいは、魂の糧になるようなことをやってみたいんだよ。さもないとわたしは魂のレベルで飢えたまま死ぬことになる」

「自然は人間の敵じゃない。征服すべき対象でもない。我々にできるのは、その内懐で謙虚に遊ばせてもらうことだけだ。好きこのんで空気の薄い場所へ出かけていって、苦しいから酸素を吸わせてくれというのは虫がよすぎるんじゃないのかね」

「命なんてものはいずれ消えて無くなる。その終りにしても神ならぬ身には予測がつかない。そんなものを後生大事に抱え込んで暮らすより、使いたいように使って、自分が生まれた世界を謳歌したほうがいい」

「希望は向こうからやってくるとは限らない。迎えに行くのを待っている希望もある。前へ進めば、必ず開ける未来がある。金もなければ才覚もなかったこのわたしが。きょうまで生きながらえてきた唯一の理由は、絶望を禁忌としてきたことだ」

主人公ではなく、公募隊に参加してきた老人の発言が凄い。名言だらけで、ビジネス書と変わらない。

この著者の本を読むのは初めてであったが、これなら同時に買った天空への回廊も読むのが楽しみ。

重箱の隅
違和感があった箇所は 2カ所。冒頭のジョーゴ沢でのアイスクライミングでのロープワークの説明と瑞牆でのクライミングの描写。

二月の上旬には奥秩父瑞牆山周辺のロングルートをフリー・ソロで何本か登った。そこには五・一一aという国内ではほぼ最高難度の壁も含まれていた。

瑞牆周辺のルートのフリーソロはあり得なくはないけど、2月というのはあり得ない。また 5.11a というのは全然最高難度ではない。ここだけちょっと修正すれば不自然な箇所はない。もったいない。



2008年8月29日

富士山初冠雪、今年は8月9日…94年ぶり最速記録更新

富士山初冠雪、今年は8月9日…94年ぶり最速記録更新 (YOMIURI ONLINE(読売新聞))

甲府地方気象台は27日、富士山で8月9日に観測された冠雪が今年の初冠雪だったと発表した。

富士山初冠雪

8/9に既に雪が降っていたんですね。ほぼ毎日富士山の情報が流れてくる某ML の情報だと、雪が降ったという情報はなかったのでややびっくり。

ただ、その日は落雷による事故があり、

落雷:登山道で男性死亡 静岡・富士山(毎日jp(毎日新聞))
山梨県側にある山小屋「御来光館」によると、午後1時過ぎから約2時間、8合目付近から山頂にかけてひょうが降ったという。

正確には雪ではなく、雹が降って積もったものみたいです。

ちなみに富士山における初冠雪の定義は

富士山では、山頂の1日の平均気温が年間で最も高くなった日以降、甲府市にある同気象台から初めて冠雪を目視で確認できたときを初冠雪としている。今年は7月21日の平均気温が10・6度で最も高く、今後も上回る見込みがないという。

となっています。

結局今年はまだ富士山行ってないなぁ。そろそろ人が減る頃だし、本格的に雪が降る前に一度行っておこうかな。

関連エントリー
登ってわかる富士山の魅力 (2008/5/14)
富士山を汚すのは誰か (2008/5/15)



2008年8月31日

野口啓代選手、World Youth Championship で優勝

World Youth Championship

8/28-31 にオーストラリア・シドニーで行われていた World Youth Championship で、野口啓代選手が優勝しました。

野口選手が優勝したのは女子・ジュニアの部で、さらに女子・ユースBでは小田桃花選手が優勝しました。凄い!!

野口選手は予選は 2日とも完登、準決勝も完登、決勝は終了点タッチという結果での優勝、小田選手も決勝まではすべて完登、決勝は 1ポイント差での優勝でした。

World Youth Championship

World Youth Championship

他の日本人参加者の結果は以下。(敬称略)
女子ジュニア
1位 野口啓代
16位 梶山沙亜里
25位 門間希美
男子ジュニア
5位 堀創
35位 長谷川慎平
World Youth Championship

女子ユースA
29位 井本美帆子
31位 長谷川美鈴
35位 小川弥生
男子ユースA
6位 新田龍海
11位 樋口純裕
12位 杉本怜
14位 羽鎌田直人
World Youth Championship

女子ユースB
1位 小田桃花
18位 山縣茜
23位 安田あとり
26位 飯田あづみ
男子ユースB
10位 渡部桂太
17位 村井隆一
20位 沼尻拓磨
26位 津守暁斗

World Youth Championship

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詳細なリザルトは以下。
女子・ジュニア リザルト (ISFC)
男子・ジュニア リザルト (ISFC)
女子・ユースA リザルト (ISFC)
男子・ユースA リザルト (ISFC)
女子・ユースB リザルト (ISFC)
男子・ユースB リザルト (ISFC)

ちなみに去年の World Youth では男子ジュニアで安間佐千選手が優勝、堀創選手が 3位、男子ユースB で樋口純裕選手が 3位、羽鎌田選手が 5位になっています。

先日行われた JOCジュニアオリンピックでは以下のような順位でした。
総合男子
1 羽鎌田直人(ユースA)
2 中原栄(ジュニア)
3 新田龍海(ユースA)
4 長谷川慎平(ジュニア)
5 中嶋徹(ユースB)

総合女子
1 小田桃花 (ユースB)
2 安田あとり (ユースB)
3 梶山沙亜里 (ジュニア)
4 門間希美 (ジュニア)
5 飯田あづみ (ユースB)
参考情報
★WYシドニー★予選1日★ (★NOGUCHI AKIYO★)
★WYシドニー★予選2日★ (★NOGUCHI AKIYO★)
★WYシドニー★準決勝★ (★NOGUCHI AKIYO★)
★WYシドニー★決勝★(★NOGUCHI AKIYO★)
6年間のWorld Youth Championship (★NOGUCHI AKIYO★)

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